四半期別GDP速報とは?経済用語について説明

四半期別GDP速報の項目別改定幅
項目	1次速報→2次速報	2次速報→確報	1次速報→確報
実質GDP（季節調整値）	0.007	0.006	0.014
実質GDP（原数値）	0.017	-0.052	-0.035
民間消費	-0.01	0.03	-0.05
民間住宅	0.02	0.10	0.11
民間設備	0.15	0.06	0.12
民間在庫	69.67	5.48	25.51
政府消費	0.00	0.03	0.03
公共投資	-0.04	0.10	0.06
公的在庫	20.04	-0.42	-0.42
輸出	0.01	0.19	0.20
輸入	-0.06	-0.04	-0.11

1. 四半期別GDP速報とは

四半期別GDP速報とは何か

四半期別GDP速報とは、内閣府が四半期ごとに発表する、国内総生産（GDP）の速報値のことです。GDPは、ある国が一定期間に生み出したモノやサービスの付加価値の合計であり、国の経済規模や景気動向を示す重要な指標です。四半期別GDP速報は、このGDPを四半期ごとに速報値として発表することで、短期的な経済動向を把握することを目的としています。

GDPは、支出側、生産側、分配側の3つの側面から捉えることができます。支出側GDPは、消費、投資、政府支出、純輸出の合計で算出されます。生産側GDPは、各産業が生産した付加価値の合計で算出されます。分配側GDPは、賃金、利潤、家賃、利子などの所得の合計で算出されます。

四半期別GDP速報は、これらの3つの側面のうち、支出側GDPを主に用いて推計されます。ただし、速報値は、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、後に改定される可能性があります。

四半期別GDP速報は、1次速報と2次速報の2段階で発表されます。1次速報は、四半期が終了してから約1か月半後に発表されます。2次速報は、1次速報発表後、新たに利用可能になった資料を用いて、約1か月後に発表されます。

四半期別GDP速報の公表スケジュール
時期	公表内容
5月半ば	1次速報
6月上旬	2次速報
12月	確報

四半期別GDP速報の改定

四半期別GDP速報は、速報性重視のため、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されます。そのため、後に改定されることが多く、改定幅が大きい場合もあります。

改定の主な原因は、推計に用いられる基礎統計の精度が、速報値、改定値、確報値と進むにつれて高まっていくためです。例えば、財務省が発表する法人企業統計は、GDPを算出する上で重要な統計データのひとつですが、四半期ごとの法人企業統計は、仮決算をデータとして計上している企業が少なくありません。改定値、確報値と進むにつれて、本決算のデータが計上されていき、データの精度が高まっていくため、GDPが修正されていきます。

また、季節調整のかけなおしも、改定に影響を与える要因のひとつです。季節調整とは、季節的な要因を除いて経済指標の動向を分析するための手法です。GDP速報値は、年に1回季節調整がかけなおされ、季節調整をかけなおさない間は予定季節指数が用いられます。この季節調整のかけなおしによって、速報値、改定値、確報値で数値が変化することがあります。

近年では、2015年7－9月期のGDP速報値は、1次速報では前期比マイナス0.2％、年率換算ではマイナス0.8％でしたが、改定値では前期比プラス0.3％、年率換算ではプラス1.0％となり、大きく上方修正されました。このように、速報値と改定値、確報値で大きな差が生じるケースも珍しくありません。

GDP統計の公表・改定スケジュール
時期	公表内容
5月20日	1次速報
6月1日	財務省「法人企業統計季報」公表
6月8日	2次速報
6月30日	経済産業省「商業統計（2014年速報）」公表
7月31日	国の決算の概要（2014年度）公表
9月1日	財務省「法人企業統計年報（2014年度）」公表
9月29日	経済産業省「工業統計調査（2014年速報）」公表
12月8日	確報

四半期別GDP速報の課題

四半期別GDP速報は、短期的な経済動向を把握するために重要な指標ですが、速報性重視のために、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、改定される可能性が常に存在します。

特に、民間設備投資、公共投資、民間住宅投資などの需要項目は、速報値と確報値で大きな差が生じやすい傾向があります。これは、これらの需要項目の推計に用いられる基礎統計が、速報値と確報値で異なるためです。

例えば、公共投資は、速報段階では「建設総合統計」という工事実施側の受注統計をもとに推計されますが、確報段階では財政データが用いられます。そのため、速報値と確報値で大きな差が生じることがあります。

また、民間設備投資は、2次速報で「法人企業統計」の実績値が加わることで改定されますが、この統計の公表が早期化されていないため、1次速報から2次速報への改定幅が大きくなる傾向があります。

実質GDPの前期比の改定幅
改定	平均	p値	MAE
1次速報→2次速報	0.007	(0.831)	0.194
2次速報→確報	0.006	(0.932)	0.380
1次速報→確報	0.014	(0.872)	0.461

まとめ

そのため、四半期別GDP速報は、経済動向を把握するための参考情報として捉え、改定値や確報値が発表された際には、それらを参考に判断を修正していくことが重要です。

また、GDP速報の精度向上のためには、推計に用いられる基礎統計の精度向上や、速報性の向上、推計方法の改善などが求められます。

2. GDP速報の重要性

経済動向の早期把握

四半期別GDP速報は、経済動向を早期に把握するために重要な役割を果たしています。従来、GDPは年次推計でしか発表されていませんでしたが、四半期ごとに速報値が発表されるようになったことで、経済の現状をよりタイムリーに把握できるようになりました。

例えば、景気後退の兆候を早期に察知することで、企業は事業計画の見直しや投資戦略の変更など、適切な対応を迅速に行うことができます。また、政府は、経済対策を早期に実施することで、景気悪化を抑制することができます。

四半期別GDP速報は、経済政策の策定や企業の経営判断において、重要な役割を果たしています。

ただし、四半期別GDP速報は、速報性重視のために、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、改定される可能性があります。そのため、経済動向を判断する際には、速報値だけでなく、改定値や確報値も参考にすべきです。

投資判断の材料

四半期別GDP速報は、投資家にとっても重要な情報です。投資家は、四半期別GDP速報を参考に、経済の現状や今後の動向を予測し、投資戦略を決定します。

例えば、GDP速報値が予想を上回れば、経済が好調であると判断され、株式市場は上昇する傾向があります。逆に、GDP速報値が予想を下回れば、経済が不振であると判断され、株式市場は下落する傾向があります。

四半期別GDP速報は、投資判断を行う上で重要な材料のひとつです。

ただし、四半期別GDP速報は、速報性重視のために、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、改定される可能性があります。そのため、投資判断を行う際には、速報値だけでなく、改定値や確報値も参考にすべきです。

政策決定の根拠

四半期別GDP速報は、政府の経済政策決定の根拠としても利用されます。政府は、四半期別GDP速報を参考に、経済政策の有効性を評価し、必要に応じて政策を変更します。

例えば、GDP速報値が予想を下回り、経済が不振であると判断された場合、政府は、景気刺激策を実施する可能性があります。逆に、GDP速報値が予想を上回り、経済が好調であると判断された場合、政府は、財政赤字の削減など、緊縮政策を実施する可能性があります。

四半期別GDP速報は、政府の経済政策決定において、重要な役割を果たしています。

ただし、四半期別GDP速報は、速報性重視のために、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、改定される可能性があります。そのため、政府は、経済政策を決定する際には、速報値だけでなく、改定値や確報値も参考にすべきです。

まとめ

四半期別GDP速報は、経済動向を早期に把握し、投資判断を行い、政策決定を行う上で重要な役割を果たしています。

ただし、四半期別GDP速報は、速報性重視のために、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、改定される可能性があります。

そのため、四半期別GDP速報は、経済動向を判断するための参考情報として捉え、改定値や確報値が発表された際には、それらを参考に判断を修正していくことが重要です。

また、GDP速報の精度向上のためには、推計に用いられる基礎統計の精度向上や、速報性の向上、推計方法の改善などが求められます。

3. GDP速報の算出方法

GDP速報の推計方法

四半期別GDP速報は、支出側GDPを主に用いて推計されます。支出側GDPは、消費、投資、政府支出、純輸出の合計で算出されます。

消費は、家計消費支出、民間非営利団体消費支出、政府消費支出の合計です。投資は、民間住宅投資、民間設備投資、公共投資の合計です。政府支出は、政府消費支出、公共投資の合計です。純輸出は、輸出から輸入を差し引いたものです。

これらの項目を推計するために、内閣府は、総務省「家計調査」、財務省「法人企業統計季報」、国土交通省「建築物着工統計」などの基礎統計を用います。

ただし、速報値は、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、後に改定される可能性があります。

供給側統計の活用

2002年8月に導入された現行推計では、GDP速報の推計に、供給側統計が活用されるようになりました。供給側統計とは、各産業が生産した付加価値を基にGDPを推計する方法です。

供給側統計を活用することで、支出側統計と生産側統計の整合性を図り、GDP速報の精度向上を目指しています。

供給側統計は、主に、経済産業省「工業統計調査」、「商業統計」などの統計データを用いて推計されます。

供給側統計を活用することで、GDP速報の精度向上に貢献していますが、推計に用いられる基礎統計の精度や、速報性の向上など、課題も残されています。

季節調整

四半期別GDP速報は、季節的な要因を除いて経済動向を分析するために、季節調整が行われます。季節調整とは、季節的な要因を除いて経済指標の動向を分析するための手法です。

季節調整は、季節指数を用いて行われます。季節指数は、過去のデータに基づいて作成され、各四半期の季節的な影響を反映しています。

季節調整によって、季節的な要因を除いた経済指標の動向を分析することができます。

ただし、季節調整は、過去のデータに基づいて行われるため、最新の経済状況を完全に反映しているわけではありません。そのため、季節調整されたデータは、経済動向を判断するための参考情報として捉えることが重要です。

まとめ

四半期別GDP速報は、支出側GDPを主に用いて推計されます。ただし、速報値は、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、後に改定される可能性があります。

2002年8月に導入された現行推計では、供給側統計が活用されるようになりました。供給側統計を活用することで、支出側統計と生産側統計の整合性を図り、GDP速報の精度向上を目指しています。

四半期別GDP速報は、季節的な要因を除いて経済動向を分析するために、季節調整が行われます。季節調整は、季節指数を用いて行われます。

GDP速報の精度向上のためには、推計に用いられる基礎統計の精度向上や、速報性の向上、推計方法の改善などが求められます。

4. GDP速報の影響

株式市場への影響

四半期別GDP速報は、株式市場に大きな影響を与える可能性があります。GDP速報値が予想を上回れば、経済が好調であると判断され、株式市場は上昇する傾向があります。

逆に、GDP速報値が予想を下回れば、経済が不振であると判断され、株式市場は下落する傾向があります。

また、GDP速報値は、経済の現状を反映したものであり、将来の経済動向を必ずしも正確に予測するものではありません。そのため、投資判断を行う際には、GDP速報値だけでなく、他の経済指標や企業業績なども参考にすべきです。

為替市場への影響

四半期別GDP速報は、為替市場にも影響を与える可能性があります。GDP速報値が予想を上回れば、経済が好調であると判断され、その国の通貨は上昇する傾向があります。

逆に、GDP速報値が予想を下回れば、経済が不振であると判断され、その国の通貨は下落する傾向があります。

ただし、四半期別GDP速報は、速報性重視のために、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、改定される可能性があります。そのため、為替取引を行う際には、速報値だけでなく、改定値や確報値も参考にすべきです。

また、GDP速報値は、経済の現状を反映したものであり、将来の経済動向を必ずしも正確に予測するものではありません。そのため、為替取引を行う際には、GDP速報値だけでなく、他の経済指標や政策金利なども参考にすべきです。

政策決定への影響

四半期別GDP速報は、政府の経済政策決定にも影響を与えます。GDP速報値が予想を下回り、経済が不振であると判断された場合、政府は、景気刺激策を実施する可能性があります。

逆に、GDP速報値が予想を上回り、経済が好調であると判断された場合、政府は、財政赤字の削減など、緊縮政策を実施する可能性があります。

また、GDP速報値は、経済の現状を反映したものであり、将来の経済動向を必ずしも正確に予測するものではありません。そのため、政府は、経済政策を決定する際には、GDP速報値だけでなく、他の経済指標や社会状況なども参考にすべきです。

まとめ

四半期別GDP速報は、株式市場、為替市場、政策決定など、経済活動に多大な影響を与えます。

また、GDP速報の精度向上のためには、推計に用いられる基礎統計の精度向上や、速報性の向上、推計方法の改善などが求められます。

5. GDP速報の利用方法

経済動向の分析

四半期別GDP速報は、経済動向を分析する上で重要な情報源となります。GDP速報値を分析することで、経済の現状や今後の動向を把握することができます。

例えば、GDP速報値が前四半期比で増加している場合、経済が好調であると判断することができます。逆に、GDP速報値が前四半期比で減少している場合、経済が不振であると判断することができます。

また、GDP速報値を他の経済指標と比較することで、経済動向をより深く分析することができます。例えば、GDP速報値が上昇している一方で、消費者物価指数が上昇している場合は、インフレが懸念されます。

四半期別GDP速報は、経済動向を分析する上で、重要な役割を果たしています。

投資戦略の策定

四半期別GDP速報は、投資戦略を策定する上でも重要な情報源となります。GDP速報値を参考に、経済の現状や今後の動向を予測し、投資戦略を決定することができます。

例えば、GDP速報値が予想を上回れば、経済が好調であると判断され、株式市場は上昇する傾向があります。そのため、投資家は、株式投資を増やすことを検討するかもしれません。

逆に、GDP速報値が予想を下回れば、経済が不振であると判断され、株式市場は下落する傾向があります。そのため、投資家は、株式投資を減らすことを検討するかもしれません。

政策評価

四半期別GDP速報は、政府の経済政策の有効性を評価する上でも重要な情報源となります。GDP速報値を分析することで、経済政策の効果を把握することができます。

例えば、政府が景気刺激策を実施した場合、GDP速報値が上昇すれば、経済刺激策が効果を発揮していると判断することができます。逆に、GDP速報値が上昇しない場合は、経済刺激策の効果が限定的であると判断することができます。

四半期別GDP速報は、政府の経済政策の有効性を評価する上で、重要な役割を果たしています。

ただし、四半期別GDP速報は、速報性重視のために、推計に必要な基礎統計がすべて揃っていない段階で発表されるため、改定される可能性があります。そのため、政策評価を行う際には、速報値だけでなく、改定値や確報値も参考にすべきです。

まとめ

四半期別GDP速報は、経済動向の分析、投資戦略の策定、政策評価など、さまざまな場面で利用することができます。

また、GDP速報の精度向上のためには、推計に用いられる基礎統計の精度向上や、速報性の向上、推計方法の改善などが求められます。

6. GDP速報と他の経済指標の関係

消費者物価指数との関係

四半期別GDP速報は、消費者物価指数などの他の経済指標と関連して分析されます。

例えば、GDP速報値が上昇している一方で、消費者物価指数が上昇している場合は、インフレが懸念されます。

逆に、GDP速報値が上昇している一方で、消費者物価指数が安定している場合は、経済が好調であると判断することができます。

四半期別GDP速報と消費者物価指数を比較することで、経済動向をより深く分析することができます。

雇用統計との関係

四半期別GDP速報は、雇用統計などの他の経済指標と関連して分析されます。

例えば、GDP速報値が上昇している一方で、雇用統計が減少している場合は、経済成長が雇用創出に結びついていない可能性があります。

逆に、GDP速報値が上昇している一方で、雇用統計も増加している場合は、経済成長が雇用創出に結びついていると判断することができます。

四半期別GDP速報と雇用統計を比較することで、経済動向をより深く分析することができます。

政策金利との関係

四半期別GDP速報は、政策金利などの他の経済指標と関連して分析されます。

例えば、GDP速報値が予想を上回り、経済が好調であると判断された場合、中央銀行は、インフレ抑制のために政策金利を引き上げる可能性があります。

逆に、GDP速報値が予想を下回り、経済が不振であると判断された場合、中央銀行は、景気刺激のために政策金利を引き下げる可能性があります。

四半期別GDP速報と政策金利を比較することで、経済動向をより深く分析することができます。

まとめ

四半期別GDP速報は、消費者物価指数、雇用統計、政策金利などの他の経済指標と関連して分析されます。

これらの指標を総合的に分析することで、経済動向をより深く理解することができます。

また、四半期別GDP速報は、他の経済指標と比較することで、経済政策の効果を評価したり、投資戦略を策定したりする上でも役立ちます。

四半期別GDP速報は、経済動向を把握するための重要な情報源であり、他の経済指標と関連して分析することで、より深い洞察を得ることができます。

参考文献

・四半期別gdp速報(シハンキベツジーディーピーソクホウ)とは？意味や使い方 – コトバンク

・四半期別GDP速報｜証券用語解説集｜野村證券

・四半期別GDP速報とは？わかりやすく解説 – Weblio 辞書

・四半期別GDP速報 | Money Journey

・わかりやすい用語集解説：四半期別gdp速報（しはんきべつじーでぃーぴーそくほう） | 三井住友dsアセットマネジメント

・Gdpの意味を3つのポイントで解説! 若手のうちに知っておきたいビジネス用語 – 日本経済新聞

・Gdp統計 | 三菱ufjリサーチ&コンサルティング – Murc

・四半期別gdp速報 | 金融・証券用語解説集 | 大和証券

・生産側四半期別gdpの公表が始まる～産業別のgdpが四半期で把握可能に～ | 新家義貴 | 第一生命経済研究所

・国民経済計算（Gdp統計） : 経済社会総合研究所 – 内閣府

・米gdp、第2四半期＋2.8％に加速個人消費堅調インフレ圧力緩和

・Gdp2四半期ぶりプラス、10～12月0.6%増 : 読売新聞

・米 4月～6月gdp伸び率年率換算で+2.8％プラス成長は8期連続 | Nhk | Gdp

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・【海外市場の注目ポイント】4－6月期の米gdp速報値など – 2024年07月25日14:20｜為替ニュース｜みんかぶ Fx/為替

・Gdp速報改定の特徴と、現行推計の課題について