職業:イベントプロデューサーについて説明

1. イベントプロデューサーの役割とは

要約

イベントプロデューサーとは何か?

イベントプロデューサーは、その名の通り『イベント』を『プロデュース』する人のことです。ではここでの『イベント』と『プロデュース』はどういう意味なのでしょうか?\n『イベント』にはできごとや行事、試合など様々な意味がありますが、弊社では『イベント』を『催し物』という意味で使っています。催し物……つまり『人を集めて行う、何かを目的とした会』です。例えば、企業が年初に全社員を集めて行うキックオフや、ブランドが知名度を高めるために行うポップアップショップ、万国博覧会やオリンピック等の全世界から参加者を集めるものまで、人を集めて何かの目的を達成する催し物を総称して『イベント』と呼んでいます。\nそして、『プロデュース』。これは掘り下げると何日も話せるぐらい深いテーマですが、ざっくりとまとめると『様々な方法を使い、目的を達成すること』を指します。\nつまり、弊社でいう『イベントプロデューサー』とは『クライアントの目的を達成するため、人が集まる催し物を企画・実行する人』のことです。社員の表彰をしたい場合はそれに最適なステージや演出を、全社員に企業理念を伝えたいならば最適なプログラムを用意し、実行していきます。

このように、イベントプロデューサーはイベントの企画から当日まで、やることが多岐に渡り、てんこ盛りです。ただ、ここで誤解してはいけないのが『全部を一人でやるわけではない』ということ。ステージの飾りつけをしたり、当日に照明を動かしたりするのは別の人の仕事です。

イベントプロデューサーの役割は『統括』、つまり『まとめ役』『リーダー』です。イベントは様々なプロがそれぞれの実力を発揮して作り上げていくものですが、リーダーがいなければまとまるものもまとまりません。イベントプロデューサーは『イベントの関係者をまとめ、状況を確認し、時には調整し、クライアントの目的を達成できるように導いていく人』と言えるでしょう。

イベントプロデューサーの役割
役割 説明
企画・実行 クライアントの目的を達成するため、人が集まる催し物を企画・実行する
統括 イベントの関係者をまとめ、状況を確認し、調整する
リーダー クライアントの目的を達成できるように導く

イベントプロデューサーの具体的な仕事内容

まずはイベントの企画立案です。クライアントからイベントの開催目的やゴール、テーマなどをヒアリングし、具体的な企画書に落とし込んでいきます。この企画立案がすべての始まりであり、イベントを作り上げていく指針となります。会場は?参加人数は?予算は?時間は?来賓は誰?等々、様々な要素をしっかり押さえて作り上げていきます。

企画書をもとに、具体的なイベントコンテンツを考え、実行のための調整や手配をしていきます。具体的には会場の手配、ステージの演出やゲストの出演手配、イベント中に流すVTRの作成などですね。最近はリアルだけでなくオンラインを併用したハイブリッドイベントが主流となっていますから、配信のための設備や回線の手配も欠かせません。どの会場を使うか、演出はどうするか、誰をゲストに呼ぶか、おみやげ(ノベルティ)は……等々、イベントプロデューサーの腕の見せ所であると同時に、実力が試される部分です。

どんなに素晴らしいイベントでも、参加者が集まらなければ始まりません。社内イベントならば社員に向け、一般向けならば一般に向けて集客のためのプロモーションをしていきます。イベントの内容や対象者によって打つべきプロモーションは変わりますが、一人でも多くの方に『参加したい!』『楽しみ!』と思ってもらえるように工夫を凝らしていきます。

準備を整え、参加者を集め、いよいよ本番。イベントはその特性上『本番は一回だけ』というケースがほとんどです。もちろんリハーサル等は入念に行いますが、本番はやり直しの効かない一発勝負。もちろん、何もトラブルがないのが一番ですし、そのために念入りに準備するのですが、それでも何が起こるかわからないのが本番。何があっても対応できるよう、綿密なシミュレーションとチェック体制、情報連携が求められます。本番はイベントプロデューサーが最も緊張する瞬間であり、最も高揚する瞬間でもあるのです。

イベントプロデューサーの具体的な仕事内容
業務内容 説明
企画立案 クライアントの要望をヒアリングし、企画書を作成する
コンテンツ制作 企画書に基づき、具体的なイベントコンテンツを制作する
集客・プロモーション イベントの内容や対象者に合わせたプロモーション活動を行う
イベント運営 イベント当日の進行管理やトラブルシューティングを行う

イベントプロデューサーの勤務体系

『イベントプロデューサー』はどんな勤務体系なのでしょうか? これは勤務先の会社によって大きく変わります。イベントプロデュースを専門に手掛ける弊社では、通常の正社員と同じ勤務体系となっています。ただ、イベントの本番が土日祝開催されることも多く、その場合は代休として別の曜日に休みを振り替えて対応しています。そのため『絶対に土日祝が休み』とは言い切れません。

その他、イベントプロデュース以外の事業を手掛けている会社では勤務体系が異なることもあると思いますので、希望する会社の情報を調べるのが一番確実です。

イベントプロデューサーの勤務体系
勤務体系 説明
正社員 通常の正社員と同じ勤務体系
イベント本番 土日祝開催の場合、代休を取得

まとめ

イベントプロデューサーは、クライアントの目的を達成するため、人が集まる催し物を企画・実行する人です。イベントの企画から当日まで、様々な業務をこなし、関係者をまとめ、状況を確認し、時には調整し、クライアントの目的を達成できるように導いていく役割を担います。

イベントプロデューサーは、イベントの企画立案、コンテンツの制作、集客のためのプロモーション、そして本番まで、常に情報を集め、素早く判断し、関係者を取りまとめ、イベントを成功に導くために奔走しています。

イベントプロデューサーは、イベント業界において非常に重要な役割を担っており、イベントの成功を陰ながら支える存在です。

2. イベントプロデューサーに必要なスキルとは

要約

コミュニケーション能力

イベントは一人では開催できません。特に企業が関わるイベントとなれば、ステージ制作、音響、照明、カメラ等々、様々な専門職の方と意見をすり合わせ、まとめあげ、的確に指示を出すことが求められます。このため、コミュニケーション能力があることは大前提です。特に『意見を聞く』『意見をまとめる』『いざというときに決断する』スキルが求められるといえるでしょう。

コミュニケーション能力
スキル 説明
意見を聞く 様々な専門職の意見を聞き取る
意見をまとめる 様々な意見をまとめ、共通認識を作る
決断する 必要に応じて、迅速な判断と決断を行う

学習意欲

イベントプロデューサーは仕事の範囲が多岐に渡るため、各種判断をするための知識が必要です。また、より洗練されたイベントを行うためには演出や技術のトレンドを押さえることも欠かせません。ただ、このときに重要なのは『あらかじめ持っている知識』ではなく『常に知識・情報を求め続ける、勉強し続ける姿勢・意欲』です。というのも、イベント業界は常にトレンドが移り変わりますし、使用できる技術も進化していくため、常に最新情報を仕入れ、頭の中をアップデートしていく必要があるのです。この意味で、イベントプロデューサーには『学び続ける意欲』が求められます。

学習意欲
スキル 説明
常に最新情報を入手 イベント業界は常に変化するため、最新情報に敏感である
知識・情報をアップデート 常に学び続ける姿勢を持ち、頭の中をアップデートする

資格

イベントプロデューサーはいわゆる『士業』のような、就職にあたって必ず取らなければならない資格はありません。ただ、『イベントに関する知識をどの程度見に着けているか』を対外的に示す資格はあります。イベントのプロであることを示すためにも、また自分自身にきちんとした知識があるかを確認するためにも、下記の資格に挑戦する意義はあるでしょう。

イベント業務管理士とは一般社団法人日本イベント産業振興協会が開催する、イベントに関する日本唯一の公的資格です。試験には2級と1級があり、一定のイベント実務経験(アルバイト含む)を持つ人のみが受験することができます。受験資格に実務経験があるため学生時代の取得は難しいですが、プロのイベントプロデューサーとして活躍したいならばぜひ持っておきたい資格です。

イベント検定はイベント業務管理士試験と同じく、一般社団法人日本イベント産業振興協会が主催する検定です。イベントの内容によって『イベント検定』『スポーツイベント検定』『ユニバーサルイベント検定』の3種類があり、それぞれの検定内での級分けはありません。こちらはイベント業務管理士と違い、受験資格に実務経験がなく、誰でも受けることができるのが特徴です。

資格
資格 説明
イベント業務管理士 イベントに関する日本唯一の公的資格
イベント検定 イベント業務管理士と違い、実務経験がなくても受験可能

まとめ

イベントプロデューサーには、コミュニケーション能力、学習意欲、そして資格取得など、様々なスキルが求められます。

コミュニケーション能力は、イベント関係者との連携を円滑に進めるために不可欠です。学習意欲は、常に変化するイベント業界において、最新の情報や技術を学び続けるために必要です。資格取得は、イベントに関する知識やスキルを証明し、キャリアアップに役立ちます。

これらのスキルを磨くことで、イベントプロデューサーとして成功する可能性が高まります。

3. イベントプロデューサーの具体的な業務内容

要約

企画立案

まずはイベントの企画立案です。クライアントからイベントの開催目的やゴール、テーマなどをヒアリングし、具体的な企画書に落とし込んでいきます。この企画立案がすべての始まりであり、イベントを作り上げていく指針となります。会場は?参加人数は?予算は?時間は?来賓は誰?等々、様々な要素をしっかり押さえて作り上げていきます。

企画立案
業務内容 説明
ヒアリング クライアントの要望を聞き取る
企画書作成 具体的な企画書に落とし込む
予算設定 イベントの規模や内容に応じた予算を策定する

コンテンツ制作

企画書をもとに、具体的なイベントコンテンツを考え、実行のための調整や手配をしていきます。具体的には会場の手配、ステージの演出やゲストの出演手配、イベント中に流すVTRの作成などですね。最近はリアルだけでなくオンラインを併用したハイブリッドイベントが主流となっていますから、配信のための設備や回線の手配も欠かせません。どの会場を使うか、演出はどうするか、誰をゲストに呼ぶか、おみやげ(ノベルティ)は……等々、イベントプロデューサーの腕の見せ所であると同時に、実力が試される部分です。

コンテンツ制作
業務内容 説明
会場手配 イベントの規模や内容に適した会場を手配する
演出 ステージ演出やゲストの出演手配などを行う
映像制作 イベント中に流すVTRなどの映像制作を行う

集客・プロモーション

どんなに素晴らしいイベントでも、参加者が集まらなければ始まりません。社内イベントならば社員に向け、一般向けならば一般に向けて集客のためのプロモーションをしていきます。イベントの内容や対象者によって打つべきプロモーションは変わりますが、一人でも多くの方に『参加したい!』『楽しみ!』と思ってもらえるように工夫を凝らしていきます。

集客・プロモーション
業務内容 説明
プロモーション戦略 イベントの内容や対象者に合わせたプロモーション戦略を立案する
広告展開 SNS広告やテレビCMなど、効果的な広告展開を行う
広報活動 メディアへの情報提供やプレスリリースなどを行う

まとめ

イベントプロデューサーは、イベントの企画立案、コンテンツの制作、集客・プロモーションなど、イベントを成功させるために様々な業務を行います。

これらの業務は、イベントの規模や内容によって異なりますが、イベントプロデューサーは、常にイベント全体の成功を意識して、それぞれの業務に取り組む必要があります。

4. イベントプロデューサーの働き方と求人市場

要約

イベントプロデューサーの働き方

『イベントプロデューサー』はどんな勤務体系なのでしょうか? これは勤務先の会社によって大きく変わります。イベントプロデュースを専門に手掛ける弊社では、通常の正社員と同じ勤務体系となっています。ただ、イベントの本番が土日祝開催されることも多く、その場合は代休として別の曜日に休みを振り替えて対応しています。そのため『絶対に土日祝が休み』とは言い切れません。

その他、イベントプロデュース以外の事業を手掛けている会社では勤務体系が異なることもあると思いますので、希望する会社の情報を調べるのが一番確実です。

イベントプロデューサーの働き方
働き方 説明
イベント会社勤務 イベントの企画・運営に特化した会社に勤務する
フリーランス 独立して、自分のペースで仕事を行う
イベント部門勤務 大規模な企業や組織のイベント部門に勤務する

求人市場

イベントプロデューサーは、イベント会社や広告代理店に勤務することが多いです。これらの企業では、様々なイベントの企画や運営に携わります。

イベントプロデューサーは、フリーランスとして働くことも可能です。自分のペースで仕事を進めることができる反面、案件の獲得や自己管理の能力が求められます。

大規模な企業や組織には、イベント部門を持つところもあります。これらの部門で働くことで、企業内外のイベントの企画や運営を担当します。

イベント業界の現状

イベント業界は、近年拡大を続けています。イベントには、ライブやフードイベント、スポーツイベント、展示会など、さまざまなものがありますが、特にスポーツイベントにおける消費規模は大きく、2019年ではラグビーワールドカップが大きな経済効果を呼びました。また、地域や会社、商品の宣伝手段としても、イベント開催は大きな役割を担っています。この流れは今後も続くでしょう。

そして、このようなイベントの裏方には、イベントプロデューサーをはじめとしたイベントスタッフの存在があります。そのため、イベントの市場規模が拡大を続ける以上、イベントプロデューサーの需要も伸びていくでしょう。

ただし、2020年はコロナウイルスの影響により、人が大勢集まるようなイベントの開催は見送られています。今後はイベントにも、ソーシャルディスタンスを意識したりリモートを取り入れたりするような新しい方法が求められるでしょう。そのため、イベントプロデューサーが活躍を続けるためには、新しい生活様式を反映させたイベント運営が求められます。

イベント業界の現状
現状 説明
市場規模 近年拡大を続けている
コロナ禍の影響 イベントの開催が制限されている
今後の展望 新しい生活様式に対応したイベント運営が求められる

まとめ

イベントプロデューサーは、イベント会社や広告代理店、フリーランスなど、様々な働き方があります。

イベント業界は拡大を続けており、イベントプロデューサーの需要も高まっています。しかし、近年は新型コロナウイルスの影響で、イベント業界は大きな変化を迫られています。

イベントプロデューサーは、新しい生活様式に対応したイベント運営を学び、変化に対応していくことが重要です。

5. イベントプロデューサーのキャリアパス

要約

キャリアアップ

イベントプロデューサーとしてのキャリアアップと言えば、より大規模なイベントを担当できるようになることが挙げられます。イベントプロデューサーであれば、何千人、何万人を動員するイベントの企画・運営も夢ではありません。また、イベントには多種多様な種類がありますので『PRイベントがやりたい』『スポーツイベントがやりたい』といった特定のやりたいイベントが見つかれば、それ専門のイベントプロデュース会社に転職するということも考えられます。また、十分な実力と実績があれば独立することも可能です。ただし、実力と実績がものをいう世界でもありますので、最初からフリーランスで活躍するのは難しいでしょう。イベントプロデューサーとして活躍したい場合は会社に勤め、実務経験を積むのが最も確実なルートです。

キャリアアップ
キャリアアップ 説明
大規模イベント担当 経験を積むことで、より大きなイベントを担当できるようになる
独立 実力と実績を積み、独立して活動することも可能
転職 スキルや経験、興味のある分野などを考慮して、転職先を選ぶ

独立

イベントプロデューサーとして独立するには、十分な実力と実績が必要です。イベント会社で経験を積み、人脈を築き、独自のノウハウを身につけることが重要です。

独立後は、クライアントを獲得し、イベントを企画・運営していく必要があります。そのため、営業力やマーケティング能力も必要となります。

独立は、自由な働き方ができるというメリットがありますが、安定収入を得ることが難しいというデメリットもあります。

転職

イベントプロデューサーは、イベント会社や広告代理店など、様々な業界で活躍できます。転職を考える際には、自分のスキルや経験、興味のある分野などを考慮して、転職先を選ぶことが重要です。

転職活動では、イベントの企画や運営に関する経験や実績をアピールすることが重要です。また、コミュニケーション能力や問題解決能力などもアピールポイントになります。

転職エージェントを利用することで、自分に合った求人情報を見つけることができます。

まとめ

イベントプロデューサーのキャリアパスは、イベント会社への就職から始まり、経験を積むことで、より大きなイベントを担当したり、独立したり、転職したりと、様々な選択肢があります。

イベントプロデューサーは、常に学び続け、スキルアップすることで、より活躍の場を広げることができます。

6. イベントプロデューサーになるためのステップ

要約

イベント業界への理解を深める

イベントプロデューサーになるためには、まずイベント業界について理解を深めることが重要です。様々なイベントに参加したり、イベント関連の書籍を読んだり、業界の専門家と交流したりすることで、イベント業界の現状やトレンドを把握しましょう。

イベント業界への理解を深める
ステップ 説明
イベント参加 様々なイベントに参加して、業界の現状やトレンドを把握する
書籍を読む イベント関連の書籍を読んで、知識を深める
業界人と交流 業界の専門家と交流して、生の声を聞く

スキルを磨く

イベントプロデューサーには、企画力、コミュニケーション能力、マネジメント能力など、様々なスキルが求められます。これらのスキルを磨くために、イベント関連の講座を受講したり、ボランティア活動に参加したり、インターンシップで実務経験を積んだりしましょう。

スキルを磨く
ステップ 説明
講座受講 イベント関連の講座を受講して、スキルを習得する
ボランティア活動 イベントのボランティア活動に参加して、実務経験を積む
インターンシップ イベント会社のインターンシップに参加して、実践的なスキルを学ぶ

就職活動

イベントプロデューサーとして活躍するためには、イベント会社や広告代理店などに就職することが一般的です。就職活動では、イベントに関する知識や経験、スキルをアピールすることが重要です。また、コミュニケーション能力や問題解決能力なども評価されます。

就職活動
ステップ 説明
イベント会社・広告代理店への就職 イベントに関する知識や経験、スキルをアピールする
コミュニケーション能力・問題解決能力のアピール これらの能力をアピールすることで、就職の可能性を高める

まとめ

イベントプロデューサーになるためには、イベント業界への理解を深め、必要なスキルを磨き、就職活動に積極的に取り組む必要があります。

イベントプロデューサーは、やりがいのある仕事ですが、同時に責任も重大です。しかし、努力と情熱があれば、必ず成功できるはずです。

参考文献

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