項目 | 説明 |
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終値の定義 | 一定期間の最後に取引された価格 |
終値の重要性 | 市場の動向や投資家の心理を反映した重要な指標 |
終値と始値の違い | 終値は取引終了時の価格、始値は取引開始時の価格 |
終値の算出方法 | 取引の最後の数分間における株価の平均値で算出 |
終値の意味と影響要因 | 市場の動向、投資家の心理、企業の業績、経済指標、政治情勢など様々な要因によって影響を受ける |
終値の分析手法 | テクニカル分析を用いて、ローソク足や移動平均線などの指標を分析する |
1. 終値の定義とは何か
終値の定義
終値とは、ある一定期間の最後に取引された価格のことです。FX取引の用語の中には、チャート上の価格を示すものが複数ありますが、それらの中でも重要な用語の1つです。
例えば、一定期間が「8時00分〜9時00分」であれば、9時00分の価格が終値です。逆に8時00分の価格は「始値」といいます。
以下の図であれば、終値は149円となります。
ローソク足の種類 | 説明 |
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陽線 | 終値が始値より高い |
陰線 | 終値が始値より低い |
上ヒゲ | 高値と終値/始値の差 |
下ヒゲ | 安値と始値/終値の差 |
チャート上の終値
上の図は簡略化したもので、実際には途中で「高値・安値」もつけながら、下図のようになります。
なお、高値と安値は、始値・終値と一致するパターンもあります。これらのパターンも考慮すると「10種類」のパターンに分類できますが、これは後ほど「終値(おわりね)の具体例」の段落で解説します。
「始値・終値・高値・安値」の4つの値(四本値)を、まとめて表現する方法の1つが「ローソク足」です。ローソク足は下図のようなものです。
パターン | 説明 |
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包み足 | 陽線または陰線が前のローソク足を完全に包み込む |
三尊天井 | 3つの山型のローソク足が形成され、3番目の山が最も低い |
三底 | 3つの谷型のローソク足が形成され、3番目の谷が最も高い |
ローソク足における終値
陽線なら「実体の上端部分」の価格が終値、陰線なら「実体の下端部分」の価格が終値です。陽線は「その期間内に価格が上がった」ことを、陰線は「その期間内に価格が下がった」ことを意味しています。
始値を入れると下図のようになり、終値の上下の位置が陽線と陰線で変わります。
なお、この図では陽線・陰線を「緑・赤」としていますが、実際の色はチャートツールによって異なります。また、高値・安値も追加してまとめると、下図のようになります。
まとめ
終値は、取引期間の最後についた価格であり、チャート分析において重要な指標となります。ローソク足では、陽線と陰線によって終値の位置が示され、価格の変動を視覚的に理解することができます。
終値は、その期間の最後の価格を表すため、次の取引期間の始値と一致することが多いですが、土日や価格の急激な変動などによって、終値と次の足の始値が異なる場合もあります。
終値は、チャート分析において重要な役割を果たし、投資判断を行う上で重要な要素となります。
2. 終値の重要性とは
終値の重要性
終値は、投資家にとって非常に重要な情報源であり、株価のトレンドや将来の価格変動を予測するための手掛かりとなります。また、日々の終値の変動を追跡することで、市場の動向や投資のタイミングを把握することができます。
終値は、株価チャートの形成においても重要な役割を果たします。終値の推移をグラフ化することで、株価のトレンドや過去の価格変動を視覚的に把握することができ、投資家が今後の取引を計画する際の参考情報となります。
終値の変動は、市場の動向や投資家の心理状態を反映する重要な要素となります。株式市場では、終値の変動が大きな影響を与えており、投資家がどのように動くかに影響を与えることがあります。
終値の分析
終値の分析は、投資家やトレーダーにとって不可欠なスキルとなります。日々の終値の変動を注意深く観察し、将来の株価変動を予測するための重要な手法の一つとして位置付けられています。
株式市場において、終値はその日の取引の最後に記録される株価を指します。終値は投資家や市場参加者にとって非常に重要な指標であり、その求め方や意味について理解することは投資や取引を行う上で重要です。
終値は市場の需給関係や投資家の心理、企業の業績などを総合的に反映しています。株価が終値を上回るということはその日の取引で買い注文が多かったことを示し、終値が下回るということは売り注文が優勢であったことを示します。また、終値は過去の株価動向との比較や将来の市場トレンドを予測するうえで重要な情報となります。
終値の利用と限界
終値は一つの日の取引の状況を示す指標であり、その日の出来高や価格変動など他の指標と併せて利用されることが一般的です。ただし、終値だけで市場の全体像をつかむことは難しく、他の指標との組み合わせや総合的な分析が求められます。
終値は、株式市場において非常に重要な指標の一つです。株式市場では、その日の終値を基準に取引や投資の判断が行われるため、終値が与える影響は非常に大きいと言えます。
終値はその日の最終的な取引値を示すため、投資家やトレーダーの心理状態に大きな影響を与えます。終値が高ければ市場参加者の士気が上がり、注目を集めることが多いです。
まとめ
終値は、市場の動向や投資家の心理を反映した重要な指標であり、投資判断を行う上で重要な役割を果たします。
終値は、過去の株価動向との比較や将来の市場トレンドを予測する上で重要な情報となります。また、テクニカル分析やチャート分析においても終値は重要なデータとして活用されます。
ただし、終値だけで市場の全体像をつかむことは難しく、他の指標との組み合わせや総合的な分析が求められます。
3. 終値と始値の違いは何か
終値と始値の違い
終値は、その日の取引の最後に記録される株価であり、始値はその日の取引の最初に記録される株価です。
終値は、その日の市場の動向を反映した価格であり、始値は、その日の取引開始時の価格です。
終値は、次の取引日の始値の基準となることが多く、チャート作成においても重要な役割を果たします。
始値と終値が異なる理由
始値と終値が異なる理由は、市場の動向や投資家の心理、企業の業績などの様々な要因によって株価が変動するためです。
例えば、市場が閉じている間に、企業の業績が大幅に改善したなどの好材料が発表された場合、翌日の始値は前日の終値よりも高くなる可能性があります。
逆に、市場が閉じている間に、企業の業績が悪化したなどの悪材料が発表された場合、翌日の始値は前日の終値よりも低くなる可能性があります。
始値と終値の重要性
始値と終値は、どちらも株価の動向を把握するために重要な指標です。
始値は、その日の取引開始時の価格であり、終値はその日の取引終了時の価格です。
始値と終値を比較することで、その日の株価の変動幅や方向性を把握することができます。
まとめ
終値と始値は、どちらも株価の動向を把握するために重要な指標です。
終値は、その日の取引終了時の価格であり、始値はその日の取引開始時の価格です。
始値と終値が異なる理由は、市場の動向や投資家の心理、企業の業績などの様々な要因によって株価が変動するためです。
4. 終値の算出方法について
終値の算出方法
終値は、その日の取引の最後に記録される株価であり、通常は、取引の最後の数分間における株価の平均値が終値となります。
ただし、取引の最後に買い気配や売り気配のまま値がつかなかった場合、大引けの値段は存在しませんが、終値はその日の最後に付いた(約定した)値段となります。
終値は、投資家やトレーダーにとって非常に重要な情報源であり、株価のトレンドや将来の価格変動を予測するための手掛かりとなります。
終値の算出方法の例
例えば、ある銘柄の株価が、取引終了直前に1000円、1005円、1002円、1003円と変動した場合、終値はこれらの平均値である1002.5円となります。
ただし、取引の最後に買い気配が1005円で、売り気配が1000円だった場合、終値は1000円となります。これは、買い気配よりも売り気配の方が多かったため、最後の取引は1000円で成立したとみなされるからです。
終値は、市場の動向や投資家の心理、企業の業績などを総合的に反映しています。
終値の算出方法の注意点
終値は、取引の最後の数分間における株価の平均値で算出されるため、その日の取引時間帯によって値が大きく変動することがあります。
また、取引の最後に買い気配や売り気配のまま値がつかなかった場合、終値は、最後の約定価格ではなく、買い気配や売り気配の価格で算出されることがあります。
そのため、終値は、その日の市場の動向を正確に反映しているとは限りません。
まとめ
終値は、取引の最後の数分間における株価の平均値で算出されます。
ただし、取引の最後に買い気配や売り気配のまま値がつかなかった場合、終値は、最後の約定価格ではなく、買い気配や売り気配の価格で算出されることがあります。
終値は、市場の動向を反映した重要な指標ですが、その日の取引時間帯や取引状況によって値が大きく変動することがあります。
5. 終値の意味と影響要因
終値の意味
終値は、その日の取引の最後に記録される株価であり、その日の市場の動向を示す重要な指標です。
終値は、投資家やトレーダーにとって非常に重要な情報源であり、株価のトレンドや将来の価格変動を予測するための手掛かりとなります。
また、日々の終値の変動を追跡することで、市場の動向や投資のタイミングを把握することができます。
終値に影響を与える要因
終値に影響を与える要因は、市場の動向、投資家の心理、企業の業績、経済指標、政治情勢など、様々なものがあります。
市場の動向としては、例えば、景気動向や金利動向などが挙げられます。景気が良いと企業の業績が向上し、株価が上昇する傾向があります。逆に、景気が悪いと企業の業績が悪化し、株価が下落する傾向があります。
投資家の心理としては、例えば、市場の不安感や楽観感などが挙げられます。市場が不安定だと、投資家はリスク回避のために株式を売却する傾向があります。逆に、市場が安定していると、投資家は積極的に株式を購入する傾向があります。
要因 | 説明 |
---|---|
市場の動向 | 景気動向、金利動向など |
投資家の心理 | 市場の不安感、楽観感など |
企業の業績 | 売上高、利益率など |
経済指標 | GDP、消費者物価指数など |
政治情勢 | 政策、選挙など |
終値と他の指標との関係
終値は、他の指標と関連して分析されることが多く、例えば、出来高やボラティリティ、移動平均線などが挙げられます。
出来高は、その日の取引量を示す指標であり、出来高が多いほど、終値が大きく変動する可能性が高くなります。
ボラティリティは、株価の変動幅を示す指標であり、ボラティリティが高いほど、終値が大きく変動する可能性が高くなります。
まとめ
終値は、その日の市場の動向を示す重要な指標であり、市場の動向、投資家の心理、企業の業績、経済指標、政治情勢など、様々な要因によって影響を受けます。
終値は、他の指標と関連して分析されることが多く、出来高やボラティリティ、移動平均線などが挙げられます。
終値は、投資判断を行う上で重要な要素であり、終値の変動を分析することで、市場の動向や投資のタイミングを把握することができます。
6. 終値の分析手法とは
テクニカル分析
終値は、テクニカル分析において重要な役割を果たします。テクニカル分析とは、過去の株価の動きを分析することで、将来の株価の動きを予測しようとする手法です。
テクニカル分析では、ローソク足、移動平均線、RSI、MACDなどの様々な指標が用いられます。
これらの指標を組み合わせることで、株価のトレンドや転換点、サポートラインやレジスタンスラインなどを分析することができます。
ローソク足分析
ローソク足分析は、テクニカル分析の基本的な手法の一つです。ローソク足は、その日の始値、高値、安値、終値を視覚的に表現したもので、価格の動きや勢いを把握することができます。
ローソク足のパターンには、陽線、陰線、包み足、三尊天井、三底など、様々なものがあります。
これらのパターンを分析することで、株価のトレンドや転換点などを予測することができます。
移動平均線分析
移動平均線分析は、過去の株価の平均値を線で表示することで、株価のトレンドやサポートライン、レジスタンスラインなどを分析する手法です。
移動平均線には、短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線など、様々な種類があります。
これらの移動平均線を組み合わせることで、株価のトレンドや転換点などを予測することができます。
まとめ
終値は、テクニカル分析において重要な役割を果たし、ローソク足や移動平均線などの指標を用いて分析することで、株価のトレンドや転換点などを予測することができます。
テクニカル分析は、過去の株価の動きを分析することで、将来の株価の動きを予測しようとする手法であり、投資判断を行う上で重要な要素となります。
ただし、テクニカル分析は、あくまでも過去のデータに基づいた分析であり、将来の株価の動きを保証するものではありません。
参考文献
・株式の終値とは?その意味と影響について解説 | sasa-dango
・終値(おわりね)とは・重視される理由|株初心者のための …
・終値 | 初心者でもわかりやすい金融用語集 | マネクリ …
・終値はなぜ重要?始値・安値・高値との違いと比較 – 投資戦略
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