魚：クロメジナについて説明

クロメジナの特徴まとめ
項目	特徴
生息地	太平洋側：房総半島～鹿児島県、日本海側：九州以南
産卵期	11月～12月頃
旬	初夏～秋
体長	最大80cm
特徴	エラブタの縁が黒い、尾鰭が長く中央が少し凹む、鱗が小さくたくさんある、歯が鋭くヤスリ状
食性	雑食性（夏：甲殻類、冬：海藻）
釣り方	磯釣り（フカセ釣り、カゴ釣り）
おすすめタックル	磯竿1.5～2号、リール2500～3000番、PEライン1.5～2号、フロロカーボンライン1.5～2号、グレ針5～8号
食べ方	刺身、塩焼き、煮付け、揚げ物など
味	淡白で上品な味わい、冬は脂が乗り美味しい

1. クロメジナの生態とは何か
2. クロメジナの外見と特徴について
3. クロメジナの食性と摂取量について
4. クロメジナの分布と生息環境
5. クロメジナの釣り方とおすすめタックル
6. クロメジナの食べ方とレシピ

1. クロメジナの生態とは何か

1-1. クロメジナの産卵期と旬

クロメジナの産卵期は11月から12月頃とされています。一方、メジナは2月から6月頃が産卵期です。クロメジナはメジナよりも南方系で黒潮の影響の強い外洋の磯周りに多く生息しているため、産卵時期も異なるようです。クロメジナの旬は冬ではなく、初夏から秋にかけてと言われています。しかし、冬から春の時期は脂がのって美味しく、市場では高値で取引されることもあります。

クロメジナは、メジナよりも遊泳力が強く、ハリ掛かりしたときの引きは数段上であると言われています。最大体長は80cmを超える大物に成長することもあり、磯釣り師にとっては憧れのターゲットとなっています。

クロメジナは、季節によって捕食する獲物が変化する肉食性です。夏は甲殻類などを好んで捕食し、冬は海藻などを食します。市場で出回ることは少なく、釣りで獲れることが多い魚です。

クロメジナの産卵期と旬
時期	特徴
11月～12月頃	産卵期
初夏～秋	旬
冬	脂が乗る時期

1-2. クロメジナの生息環境

クロメジナは、太平洋側の房総半島から鹿児島県にかけて、そして日本海側では九州以南に生息しています。メジナよりも温かい海域を好み、黒潮の影響を受ける外洋の磯周りに多く生息しています。沖縄にはほとんど生息しておらず、台湾や中国沿岸にも分布しています。

クロメジナは、潮通しの良い外洋を好み、メジナよりも回遊性が高い魚です。そのため、磯釣りでは、メジナよりも沖合のポイントを狙う必要があります。

クロメジナの生息域
海域	生息域
太平洋側	房総半島～鹿児島県
日本海側	九州以南
その他	台湾、中国沿岸

1-3. クロメジナの行動パターン

クロメジナは、基本的には群れを作って生活しています。外洋に面した潮通しの良い磯に多く生息し、岩礁帯を好みます。メジナよりも肉食性が強く、夏は甲殻類などを、冬は海藻などを食べるなど、季節によって食性が変化します。

クロメジナは、警戒心が強く、危険を察知すると岩に貼りつく習性があります。そのため、釣りでは、針に掛かった後も、すぐに引き寄せないと、岩に張り付いてしまい、取り込みが難しくなります。

クロメジナの行動パターン
行動	特徴
群れ	群れで生活
生息場所	外洋に面した潮通しの良い磯
食性	季節によって変化（夏：甲殻類、冬：海藻）
警戒心	警戒心が強い
習性	危険を察知すると岩に張り付く

1-4. まとめ

クロメジナは、メジナよりも南方系の魚で、黒潮の影響を受ける外洋の磯周りに多く生息しています。産卵期は11月から12月頃で、旬は初夏から秋にかけてです。

クロメジナは、メジナよりも遊泳力が強く、最大体長は80cmを超える大物に成長することもあります。

クロメジナは、季節によって食性が変化する肉食性で、警戒心が強く、岩に張り付く習性があります。

2. クロメジナの外見と特徴について

2-1. クロメジナとメジナの見分け方

クロメジナは、メジナとよく似ていますが、いくつかの特徴で見分けることができます。最も分かりやすいのは、エラブタの縁が黒く縁取られていることです。メジナにも黒っぽい個体はいますが、クロメジナは縁取りがはっきりしています。

また、クロメジナはメジナよりも尾鰭が長く、中央が少し凹むようにカーブしていることから、「尾長グレ」とも呼ばれています。

さらに、クロメジナはメジナよりも鱗が小さく、たくさん並んでいるという特徴もあります。

クロメジナはメジナよりも歯が鋭く、ヤスリのようにギザギザしているため、釣りをしているとハリスを切られるリスクが高いです。

クロメジナとメジナの見分け方
項目	クロメジナ	メジナ
エラブタ	黒く縁取られている	黒くないことが多い
尾鰭	長く中央が少し凹む	短く、中央が凹まない
鱗	小さくたくさんある	大きく、数は少ない
歯	鋭くヤスリ状	柔らかく、歯ブラシ状

2-2. クロメジナの体色

クロメジナの体色は、主に青から黒色ですが、変異が大きく、中には茶色っぽい個体もいます。体高は高く、ぼてっとした体型で頭部は丸みをおびています。

体色が茶色っぽい個体は、磯に居着いている個体が多く、保護色になっていると考えられています。一方、外洋で釣れる回遊性の強いクロメジナは、真っ青な体色をしていることが多いです。

クロメジナの体色
体色	特徴
青～黒色	一般的
茶色	磯に居着いている個体
真っ青	外洋で釣れる個体

2-3. クロメジナの大きさ

クロメジナは、メジナよりも大きくなり、最大で80cm程度まで成長します。一方、メジナは最大で60cm程度です。

釣りでは、メジナは50cm、クロメジナは60cmを超える個体が「ランカー」と呼ばれ、憧れの存在となっています。

クロメジナの大きさ
種類	最大体長
クロメジナ	80cm
メジナ	60cm

2-4. まとめ

クロメジナは、メジナとよく似ていますが、エラブタの縁が黒く縁取られていること、尾鰭が長く中央が少し凹むようにカーブしていること、鱗が小さくたくさん並んでいること、歯が鋭くヤスリのようにギザギザしていることなど、いくつかの特徴で見分けることができます。

体色は、主に青から黒色ですが、変異が大きく、中には茶色っぽい個体もいます。

クロメジナは、メジナよりも大きくなり、最大で80cm程度まで成長します。

3. クロメジナの食性と摂取量について

3-1. クロメジナの食性

クロメジナは、季節によって食性が変化する雑食性です。夏は、甲殻類や小魚などを好み、冬は海藻などを食べる傾向があります。

メジナよりも肉食性が強く、外洋を回遊しているため、より多くの動物性プランクトンや小魚を捕食していると考えられています。

クロメジナの食性
季節	食性
夏	甲殻類、小魚
冬	海藻

3-2. クロメジナの摂取量

クロメジナの摂取量は、個体差や季節によって異なりますが、一般的には、メジナよりも多くの餌を食べる傾向があります。

特に、夏場は、活発に活動するため、多くの餌を必要とします。

3-3. クロメジナの食性と味

クロメジナの食性は、その味に大きく影響を与えています。特に、冬場は海藻を多く食べるため、脂が乗り、臭みが少なく、上品な味わいが楽しめます。

一方、夏場は、甲殻類などを多く食べるため、磯臭さが強くなることがあります。

クロメジナの食性と味
食性	味
海藻	脂が乗り、臭みが少なく、上品な味わい
甲殻類	磯臭さが強くなる場合がある

3-4. まとめ

クロメジナは、季節によって食性が変化する雑食性で、夏は甲殻類や小魚などを、冬は海藻などを好みます。

メジナよりも肉食性が強く、多くの餌を食べる傾向があります。

食性は、クロメジナの味に大きく影響を与え、冬場は脂が乗り、臭みが少なく、上品な味わいが楽しめます。

4. クロメジナの分布と生息環境

4-1. クロメジナの分布

クロメジナは、太平洋側の房総半島から鹿児島県にかけて、そして日本海側では九州以南に生息しています。メジナよりも温かい海域を好み、黒潮の影響を受ける外洋の磯周りに多く生息しています。

沖縄にはほとんど生息しておらず、台湾や中国沿岸にも分布しています。

クロメジナの分布
海域	生息域
太平洋側	房総半島～鹿児島県
日本海側	九州以南
その他	台湾、中国沿岸

4-2. クロメジナの生息環境

クロメジナは、岩礁帯を好み、特に外洋に面した磯に多く生息しています。

クロメジナの生息環境
環境	特徴
潮通し	良い場所
水温	温かい海域
生息場所	外洋に面した磯
地形	岩礁帯

4-3. クロメジナの生息環境と味

クロメジナの生息環境は、その味に影響を与えていると考えられています。特に、黒潮の影響を受ける外洋の磯で育ったクロメジナは、脂が乗り、旨味が強く、より美味しくなります。

一方、湾内や内湾で育ったクロメジナは、脂が少なく、味が淡白になる傾向があります。

クロメジナの生息環境と味
生息環境	味
黒潮の影響を受ける外洋	脂が乗り、旨味が強い
湾内や内湾	脂が少なく、味が淡白

4-4. まとめ

クロメジナは、太平洋側の房総半島から鹿児島県にかけて、そして日本海側では九州以南に生息しています。

メジナよりも温かい海域を好み、黒潮の影響を受ける外洋の磯周りに多く生息しています。

クロメジナの生息環境は、その味に影響を与えており、黒潮の影響を受ける外洋の磯で育ったクロメジナは、脂が乗り、旨味が強く、より美味しくなります。

5. クロメジナの釣り方とおすすめタックル

5-1. クロメジナの釣り方

クロメジナは、主に磯釣りで狙われます。フカセ釣りやカゴ釣りなど、様々な釣り方で楽しめます。

クロメジナは、メジナよりも警戒心が強く、引きも強いので、より高度なテクニックが必要となります。

クロメジナは、メジナよりも沖合のポイントに多く生息するため、遠投性能の高いタックルが必要となります。

クロメジナの釣り方
釣り方	特徴
フカセ釣り	撒き餌で誘い出す
カゴ釣り	カゴに撒き餌を入れて釣る
ポイント	潮通しの良い外洋の磯

5-2. クロメジナ釣りにおすすめのタックル

クロメジナ釣りには、磯竿、リール、ライン、ハリス、針など、様々なタックルが必要となります。

磯竿は、1.5号～2号程度のものがおすすめです。リールは、2500～3000番程度のスピニングリールが適しています。

ラインは、PEラインの1.5号～2号、ハリスはフロロカーボンラインの1.5号～2号がおすすめです。針は、グレ針の5～8号が一般的です。

クロメジナ釣りにおすすめのタックル
アイテム	おすすめ
磯竿	1.5～2号
リール	2500～3000番スピニングリール
ライン	PEライン1.5～2号
ハリス	フロロカーボンライン1.5～2号
針	グレ針5～8号

5-3. クロメジナ釣りにおけるポイント

クロメジナは、潮通しの良い外洋の磯に多く生息するため、潮の流れを意識した釣り方が重要となります。

マキエを撒いて、クロメジナを誘い出し、仕掛けを送り込みます。

クロメジナは、警戒心が強いため、仕掛けをゆっくりと丁寧に操作することが重要です。

クロメジナ釣りにおけるポイント
ポイント	説明
潮の流れ	意識した釣り方が重要
マキエ	撒いて誘い出す
仕掛け	ゆっくりと丁寧に操作

5-4. まとめ

クロメジナは、主に磯釣りで狙われる魚で、フカセ釣りやカゴ釣りなど、様々な釣り方で楽しめます。

クロメジナは、メジナよりも警戒心が強く、引きも強いので、より高度なテクニックが必要となります。

クロメジナ釣りには、磯竿、リール、ライン、ハリス、針など、様々なタックルが必要となります。

6. クロメジナの食べ方とレシピ

6-1. クロメジナの美味しい食べ方

クロメジナは、刺身、塩焼き、煮付け、揚げ物など、様々な料理で美味しくいただけます。

特に、旬の冬場は、脂が乗り、臭みが少なく、上品な味わいが楽しめます。

クロメジナは、淡白な白身魚なので、どんな味付けにもよく合います。

クロメジナの美味しい食べ方
料理	特徴
刺身	コリコリとした食感、甘みがある
塩焼き	シンプルで旨味を堪能できる
煮付け	臭みが軽減され、ご飯によく合う
揚げ物	サクッと揚げて、美味しくいただける
しゃぶしゃぶ	半生で独特の食感が楽しめる

6-2. クロメジナのレシピ

クロメジナは、刺身、塩焼き、煮付け、揚げ物など、様々な料理で美味しくいただけます。

ここでは、クロメジナを使った人気レシピをいくつかご紹介します。

クロメジナのレシピ
料理	レシピ
刺身	薄造り、カルパッチョ
塩焼き	シンプルに塩を振って焼く
煮付け	醤油、みりん、砂糖などで煮込む
揚げ物	唐揚げ、フライ
しゃぶしゃぶ	ポン酢でいただく