魚：クロシビカマスについて説明

クロシビカマスの特徴まとめ
項目	内容
学名	Promethichthys prometheus
別名	スミヤキ、エンザラ、ナワキリ
分布	東太平洋を除く世界各地の中・低緯度暖海域
生息域	水深200～400メートルの深海
体長	最大80cm
体色	成魚は黒色、幼魚は銀色
特徴	細長い体型、大きな口、鋭い歯、背鰭が2つ
食性	魚食性、小魚やイカなどを食べる
習性	夜行性、群れで行動する
産卵期	5～8月
産卵場所	大陸棚斜面
漁獲方法	底延縄、底引網、定置網
食用	塩焼き、煮付け、刺身、なめろうなど
保護活動	特に保護活動は行われていない
課題	骨が多く捌きにくい、流通が少ない

1. クロシビカマスの分布地域と生息環境
2. クロシビカマスの特徴と姿
3. クロシビカマスの食性と習性
4. クロシビカマスの繁殖行動と生態
5. クロシビカマスと人間の関係
6. クロシビカマスの保護活動と今後の課題

1. クロシビカマスの分布地域と生息環境

クロシビカマスの生息域

クロシビカマスは、東太平洋を除く世界各地の中・低緯度暖海域に広く分布しています。日本では、深海を控えた福島県南部以南の太平洋側、東シナ海、天皇海山列などに生息しています。水深200～400メートルの深海に生息し、夜間はエサを求めて水深100メートル前後まで浮上することがあります。

クロシビカマスは、相模湾から九州南岸の太平洋沿岸をはじめとした暖かい海域に生息しています。昼は水深500メートル前後の深海、夜はエサを求めて水深150メートル前後まで浮上します。

クロシビカマスは、日本だけに生息するわけではなく、大西洋やインド洋世界の温暖な海にも生息しています。日中は水深750ｍの深海に住み、夜には100m台の浅い海にあがる生態があります。

クロシビカマスの生息域
地域	生息状況
世界	東太平洋を除く中・低緯度暖海域に広く分布
日本	福島県南部以南の太平洋側、東シナ海、天皇海山列
水深	200～400メートル
時間帯	昼は深海、夜は浅場へ浮上

クロシビカマスの生息環境

クロシビカマスは、大陸斜面の中層域に生息しています。水深100～750m程の斜面域の低い（海底付近）位置に群れを作って生息しています。

クロシビカマスは、大陸棚縁辺に生息し、夜間は水面近くまで浮上し、小魚などを食べる魚食性である。

クロシビカマスの生息環境
環境	説明
大陸斜面	水深100～750mの斜面域の低い位置に生息
大陸棚縁辺	夜間は水面近くまで浮上し、小魚などを捕食

クロシビカマスの生息場所

クロシビカマスは、相模湾から九州南岸の太平洋沿岸をはじめとした暖かい海域に生息しています。

クロシビカマスは、東は相模湾から西は鹿児島の南岸にかけて生息地があり、太平洋の温暖な黒潮が流れる、大陸棚のあたりに泳いでいます。

クロシビカマスの生息場所
場所	説明
相模湾	神奈川県小田原市など
南房総	千葉県鴨川市など
太平洋沿岸	黒潮が流れる大陸棚

まとめ

クロシビカマスは、世界中の温帯から熱帯にかけての海域に広く分布しており、日本でも太平洋側を中心に生息しています。水深100～750mの深海に生息し、夜間はエサを求めて浅い海に浮上することがあります。

クロシビカマスは、大陸斜面の中層域に生息し、夜間は水面近くまで浮上し、小魚などを食べる魚食性である。

2. クロシビカマスの特徴と姿

クロシビカマスの体色

クロシビカマスは、体色が金属感のある黒色で、幼魚は銀色をしています。成魚は、炭で焼いたように黒い表皮を持つことから「スミヤキ」という別名で呼ばれることもあります。

クロシビカマスの体色は、背側が黒褐色～黒で腹側はメタリックな銀色をしています。

クロシビカマスの幼魚の体色は黒みがかった銀色ではなく、綺麗な銀色をしている。

クロシビカマスの体色
部位	体色
背側	黒褐色～黒
腹側	メタリックな銀色
幼魚	銀色

クロシビカマスの体型

クロシビカマスは、細長く、体色は金属感のある黒色で、幼魚は銀色である。

クロシビカマスは、細長く、体色は背側が黒褐色～黒で腹側はメタリックな銀色をしている。側線は胸ビレ上方で強く湾曲する。

体型は細く、体色は背側が黒褐色～黒で腹側はメタリックな銀色をしている。側線は胸ビレ上方で強く湾曲する。顔は強面なかおをしている。

クロシビカマスの体型
特徴	説明
体型	細長い
側線	胸ビレ上方で強く湾曲
顔	強面

クロシビカマスの特徴

クロシビカマスは、口が大きく、鋭い歯を持っています。顎が頑丈で網を食いちぎってしまうことから「ナワキリ」と呼ばれることもあります。

クロシビカマスは、非常に鋭い歯を持っているので扱う際には注意が必要で、特に前歯は他の歯に比べて長く獲物を捕食する際に使用する。

クロシビカマスは、背鰭が2つあり、第1背鰭は長く、第2背鰭は短いのが特徴です。

クロシビカマスの特徴
特徴	説明
口	大きく、鋭い歯を持つ
顎	頑丈で網を食いちぎる
背鰭	2つあり、第1背鰭は長く、第2背鰭は短い

まとめ

クロシビカマスは、細長く、口が大きく、鋭い歯を持っています。顎が頑丈で網を食いちぎってしまうことから「ナワキリ」と呼ばれることもあります。

クロシビカマスは、背鰭が2つあり、第1背鰭は長く、第2背鰭は短いのが特徴です。

3. クロシビカマスの食性と習性

クロシビカマスの食性

クロシビカマスは、魚食性で、主に小魚やイカなどを食べています。

クロシビカマスは、魚類や甲殻類などを捕食する肉食性で、獲物に勢いよく襲いかかる獰猛さも持ち合わせている。

クロシビカマスは、大陸棚縁辺に生息し、夜間は水面近くまで浮上し、小魚などを食べる魚食性である。

クロシビカマスの食性
餌	説明
小魚	主な餌
イカ	主な餌
甲殻類	捕食する
獲物	勢いよく襲いかかる

クロシビカマスの習性

クロシビカマスは、夜行性で、夜になると水面近くまで浮上してきます。

クロシビカマスは、昼は水深500メートル前後の深海、夜はエサを求めて水深150メートル前後まで浮上します。

クロシビカマスは、日中は水深750ｍの深海に住み、夜には100m台の浅い海にあがる生態があります。

クロシビカマスの習性
習性	説明
夜行性	夜間は水面近くまで浮上
行動時間	昼は深海、夜は浅場へ浮上
行動時間	日中は水深750ｍ、夜は100m台

クロシビカマスの行動

クロシビカマスは、群れで行動することが多いです。

クロシビカマスは、水深100～750m程の斜面域の低い（海底付近）位置に群れを作って生息しています。

クロシビカマスの行動
行動	説明
群れ	群れで行動
生息場所	水深100～750mの斜面域の低い位置

まとめ

クロシビカマスは、魚食性で、主に小魚やイカなどを食べています。夜行性で、夜になると水面近くまで浮上してきます。

クロシビカマスは、群れで行動することが多く、大陸棚縁辺に生息し、夜間は水面近くまで浮上し、小魚などを食べる魚食性である。

4. クロシビカマスの繁殖行動と生態

クロシビカマスの産卵期

クロシビカマスの産卵期は、5～8月ごろです。

クロシビカマスは、黒潮の水温も徐々に高くなる春から夏にかけてが、産卵をする時期です。

クロシビカマスの産卵期
時期	説明
5～8月	産卵期
春～夏	黒潮の水温が上昇する時期

クロシビカマスの繁殖場所

クロシビカマスは、大陸棚斜面で産卵します。

クロシビカマスは、産卵期にはかなり浅い海で釣れることで知られています。

クロシビカマスの繁殖場所
場所	説明
大陸棚斜面	産卵場所
浅い海	産卵期には浅い海で釣れる

クロシビカマスの仔稚魚

クロシビカマスの仔稚魚は、第1背びれが大きく、胸びれより前下方に1本の著しく長い棘をもつ。

クロシビカマスの仔稚魚
特徴	説明
第1背びれ	大きく、胸びれより前下方に長い棘を持つ

まとめ

クロシビカマスは、5～8月ごろに大陸棚斜面で産卵します。仔稚魚は、第1背びれが大きく、胸びれより前下方に1本の著しく長い棘をもつ。

5. クロシビカマスと人間の関係

クロシビカマスの漁獲方法

クロシビカマスは、底延縄や底引網で漁獲されます。

クロシビカマスは、定置網で漁獲されるものが多い。

クロシビカマスの漁獲方法
方法	説明
底延縄	漁獲方法
底引網	漁獲方法
定置網	漁獲方法

クロシビカマスの食用としての利用

クロシビカマスは、各地で食用とされていますが、流通の場、市場では馴染みがないために評価は低い。

クロシビカマスは、各地で食用とされているが、流通の場、市場では馴染みがないために評価は低い。大都市などの魚屋・スーパーマーケットでは見かけないが、神奈川県小田原市など相模湾周辺や千葉県鴨川市など南房総周辺では珍重され、市場評価も高い。

クロシビカマスは、各地で食用とされているが、流通の場、市場では馴染みがないために評価は低い。大都市などの魚屋・スーパーマーケットでは見かけないが、神奈川県小田原市など相模湾周辺や千葉県鴨川市など南房総周辺では珍重され、市場評価も高い。小田原ではスミヤキ、南房総ではエンザラの名称でそれぞれ流通している。