項目 | 内容 |
---|---|
生息地 | インド太平洋、アフリカ西部沿岸の大陸棚、日本近海(本州中部以南) |
種類 | アカアマダイ、シロアマダイ、キアマダイ、スミツキアマダイ、ハナアマダイなど |
旬 | 秋から春、地域によっては夏 |
主な調理法 | 焼き物、蒸し物、煮付け、刺身など |
栄養価 | ビタミンB群、カルシウム、タンパク質など |
健康効果 | 疲労回復、骨の強化、エネルギー供給など |
保存方法 | 冷蔵保存(2~3日)、冷凍保存(2~3週間) |
食べ方 | 焼き物、蒸し物、煮付け、刺身など |
アレンジレシピ | 甘鯛の煮付け、甘鯛の塩焼き、甘鯛のムニエルなど |
1. アマダイの生息地とは
アマダイの生息域
アマダイは、インド太平洋とアフリカ西部沿岸の大陸棚に分布しています。日本近海では本州中部以南で6種が見られ、特に東シナ海で多産していましたが、20世紀後半からは沿岸諸国による乱獲が進み漁獲量が減少しています。
アマダイは、浅い海から水深300mくらいまでの砂泥底に巣穴を掘って生息しています。小魚・甲殻類・多毛類など小動物を捕食します。
日本では、北の青森県の日本海側から千葉県外房や瀬戸内海、九州地方など、広域にわたって分布しており、世界規模で見ると東シナ海やアフリカ西部沿岸の大陸棚に生息しています。
日本においては、新江ノ島水族館や京都水族館新エリアで見ることができます。
地域 | 生息域 |
---|---|
世界 | インド太平洋、アフリカ西部沿岸の大陸棚 |
日本 | 本州中部以南、特に東シナ海 |
水深 | 浅い海から水深300mまでの砂泥底 |
アマダイの種類
アマダイの種類は全体で見るとなんと28種類もいます。日本で見られるのは5種類で、日本で高級魚として一般的に知られている「アカアマダイ」、日本産のアマダイの中で最も甘いとして知られる「シロアマダイ」、ほかにキアマダイ、スミツキアマダイ、ハナアマダイなどがいます。
最後の2種類はほとんど見られない種類です。
高級魚とされているアマダイは、1キロあたり3000円から5000円が基本的な相場価格ですが、スーパーや小売店では1キロで7000円、高いと10000円という値段がつくこともあります。
季節や時期によっても異なるため、あくまでも目安価格です。
種類 | 特徴 |
---|---|
アカアマダイ | 日本で最も一般的な種類 |
シロアマダイ | 最も甘く、高級魚として扱われる |
キアマダイ | アカアマダイに似ているが、黄色い模様がある |
スミツキアマダイ | ほとんど見られない |
ハナアマダイ | ほとんど見られない |
アマダイの生態
アマダイは、海水魚で水深2~30mの浅いところから、300mほど海底の砂地で、巣穴を掘ったところを生息地としています。
砂泥底に巣穴を作り、エビやカニなどを食べて生活しています。巣穴は単独で作っていますが集団で一帯に固まっており、縄張りを形成します。
また、アマダイの産卵期は秋から冬にかけてです。
アマダイは、スズキ目キツネアマダイ科アマダイ属に分類される魚の総称です。鯛という漢字が使われていることから、鯛に間違われやすいですが、実際の分類はタイ科ではありません。
生態 | 内容 |
---|---|
生息場所 | 水深2~300mの砂泥底 |
食性 | エビ、カニ、小魚など |
行動 | 巣穴を掘って生活、縄張りを形成 |
産卵期 | 秋から冬 |
まとめ
アマダイは、インド太平洋やアフリカ西部沿岸の大陸棚に広く分布し、日本近海では本州中部以南で見られます。
水深2~300mの砂泥底に生息し、巣穴を掘って生活しています。
日本で見られるアマダイは5種類あり、アカアマダイ、シロアマダイ、キアマダイが食用として人気です。
アマダイは、高級魚として扱われ、底引き網、延縄、釣りなどで漁獲されます。
2. アマダイの旬とおすすめの調理法
アマダイの旬
アマダイは、年間を通して出回っていますが、最も漁獲量が多いのは8月から12月で、一般的な旬とされている時期・季節は秋から春にかけてとなっています。
地域によって旬とされている時期が異なり、山陰では夏など諸説ありますが、最も漁獲量が多いのは8月から12月で、一般的な旬とされている時期・季節は秋から春にかけてとなっています。
アカアマダイは夏から冬にかけて、8月から12月に市場に多く出回ります。産卵の時期が9月から12月であるので、夏から秋の時期が脂が乗っている状態で旬と言えるでしょう。
水揚げ量の多い日本海側の各地では夏が旬とされ、高級魚として知られる若狭グジは8月から10月頃までが旬と言われています。
時期 | 特徴 |
---|---|
秋から春 | 一般的な旬 |
夏 | 山陰地方などでは夏が旬 |
8月~12月 | 最も漁獲量が多い時期 |
アマダイの調理法
アマダイは、身が甘く柔らかいのが特徴的です。柔らかく水っぽいため、生のままで食べる刺身というよりかは、一味加えて蒸したり、焼いたりするなどして、素材そのままの味を楽しむような料理や食べ方がおすすめです。
味は、脂肪が少なく淡白なため、脂っぽさやしつこさがなく、上品な甘みが全体的にあります。また、焼いた際に、皮から出る香りも同様にほんのり甘く、鼻を突き抜ける感覚がたまりません。
レシピや調理方法は、アマダイの風味を豊かにしてくれる焼き物や蒸し物がいいでしょう。
他にも刺身や煮つけなど下処理や前準備に気を付けながら作れば、美味しく食べられる調理方法が様々あるため、下記で見ていきましょう。
調理法 | 特徴 |
---|---|
焼き物 | アマダイの風味を豊かにする |
蒸し物 | アマダイの風味を豊かにする |
刺身 | 鮮度が重要 |
煮付け | 下処理が重要 |
アマダイの食べ方
刺身にする場合は、釣ったばかりの鮮度のある状態で食べるのがおすすめです。鮮度が落ちてしまうと水っぽさが出てしまい、本来のうまみが失われてしまうので、鮮度の高いうちに食べるようにしてください。
また、人間に直接の害はありませんが、「メダマイカリムシ」という寄生虫がアマダイの目にいることがあります。それを見つけた際は、目玉の部分は食べないようにしたほうがいいです。
酒蒸しはアマダイに塩を一振りして、お酒と昆布に浸して、蓋をして蒸すだけの簡単調理方法です。甘みが引き出され、しっとりとして柔らかい身がとても美味しいレシピなので、試してみてください。
塩焼きは定番の調理法ですが、下処理だけ押さえればあとは焼くだけです。シンプルでご飯のお供にたまりません。
食べ方 | 特徴 |
---|---|
刺身 | 釣ったばかりの鮮度が重要 |
酒蒸し | 甘みが引き出され、しっとりとした食感が楽しめる |
塩焼き | シンプルでご飯のお供に最適 |
昆布締め | 刺身として食べる場合に人気 |
まとめ
アマダイは、年間を通して出回っていますが、旬の時期は地域によって異なります。
一般的には、秋から春にかけてが旬とされています。
アマダイは、身が柔らかく、上品な甘みがあるため、焼き物や蒸し物などの調理法がおすすめです。
刺身にする場合は、鮮度が重要です。
3. アマダイの栄養価と健康効果
アマダイの栄養素
アマダイには、主な栄養素として、疲労回復や新陳代謝を促進してくれるビタミンB1などの多くのビタミンや、骨を丈夫にするカルシウム、人間のエネルギー源となるタンパク質などが含まれています。
カロリーは100gあたり113kcalと決して低い数字とは言えませんが、栄養価の高い魚です。
アマダイにはアミノ酸が豊富に含まれているため上品な甘みと旨味を感じることができます。
刺身・松笠揚げ・お吸い物など様々な料理で楽しむことができ、味・食感も調理法により異なります。
栄養素 | 効果 |
---|---|
ビタミンB1 | 疲労回復、新陳代謝促進 |
カルシウム | 骨を丈夫にする |
タンパク質 | エネルギー源 |
DHA | 脳細胞の活性化、脳の発達 |
EPA | 血液サラサラ、中性脂肪を下げる |
アマダイの健康効果
アマダイに含まれる栄養素は、様々な健康効果をもたらします。
ビタミンB1は、疲労回復や新陳代謝を促進する効果があります。
カルシウムは、骨を丈夫にする効果があります。
タンパク質は、人間のエネルギー源となります。
効果 | 栄養素 |
---|---|
疲労回復 | ビタミンB1 |
骨の強化 | カルシウム |
エネルギー供給 | タンパク質 |
脳の活性化 | DHA |
血液サラサラ | EPA |
アマダイの栄養価
アマダイは、上品な甘みと旨味のバランスがいい白身魚です。どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
栄養素 | 含有量 |
---|---|
タンパク質 | 18.0g |
脂質 | 1.3g |
炭水化物 | 0.0g |
ビタミンB1 | 0.08mg |
ビタミンB2 | 0.15mg |
ビタミンB12 | 0.8μg |
カルシウム | 50mg |
鉄 | 0.8mg |
カリウム | 350mg |
リン | 200mg |
マグネシウム | 25mg |
ナトリウム | 60mg |
亜鉛 | 0.8mg |
DHA | 1.0g |
EPA | 0.5g |
まとめ
アマダイは、ビタミンB群、カルシウム、タンパク質など、様々な栄養素を含んでいます。
これらの栄養素は、疲労回復、骨の強化、エネルギー供給など、様々な健康効果をもたらします。
アマダイは、栄養価の高い魚であり、健康的な食生活に役立ちます。
ただし、カロリーは100gあたり113kcalと決して低くないため、食べ過ぎには注意が必要です。
4. アマダイと他の魚種の比較
アマダイとタイの違い
アマダイは、タイ科ではなく、キツネアマダイ科に属しています。
アマダイは、タイよりも甘みが強く、上品な味わいが特徴です。
アマダイは、タイよりも身が柔らかく、水っぽいため、刺身にはあまり利用されません。
タイは、アマダイよりも身が締まっており、刺身にもよく使われます。
項目 | アマダイ | タイ |
---|---|---|
分類 | キツネアマダイ科 | タイ科 |
味 | 甘みが強く、上品 | 旨味が強く、濃厚 |
食感 | 柔らかく、水っぽい | 締まっており、弾力がある |
用途 | 焼き物、蒸し物、煮付け | 刺身、焼き物、煮付け |
アマダイと他の魚種の比較
アマダイは、他の魚種と比べて、独特の形状をしています。
アマダイは、他の魚種と比べて、上品な甘みと旨味が特徴です。
アマダイは、他の魚種と比べて、水分が多く、身が柔らかいです。
アマダイは、他の魚種と比べて、鱗まで食べることができます。
特徴 | 内容 |
---|---|
形状 | 細長く、平たい側扁形 |
味 | 上品な甘みと旨味 |
食感 | 柔らかく、水っぽい |
鱗 | 鱗まで食べられる |
分布 | インド太平洋、アフリカ西部沿岸の大陸棚 |
生息場所 | 水深2~300mの砂泥底 |
産卵期 | 秋から冬 |
アマダイとイラの比較
イラは、アマダイとよく間違えられる魚です。
イラは、アマダイよりも体高が高く、頭が丸いです。
イラは、アマダイよりも味が劣るとされています。
イラは、アマダイよりも漁獲量が多いです。
項目 | アマダイ | イラ |
---|---|---|
分類 | キツネアマダイ科 | ベラ科 |
形状 | 細長く、頭部が大きい | 体高が高く、頭が丸い |
味 | 上品な甘みと旨味 | 白身で淡白な味わい |
食感 | 柔らかく、水っぽい | 締まっており、弾力がある |
用途 | 高級魚として扱われる | 一般的に食用とされる |
まとめ
アマダイは、タイ科ではなく、キツネアマダイ科に属する魚です。
アマダイは、タイよりも甘みが強く、上品な味わいが特徴です。
アマダイは、他の魚種と比べて、独特の形状をしています。
アマダイは、他の魚種と比べて、鱗まで食べることができます。
5. アマダイの食べ方とレシピ紹介
アマダイの食べ方
アマダイは、身が柔らかく、水分が多いため、刺身にはあまり向いていません。
アマダイは、焼き物、蒸し物、煮付けなど、様々な料理に適しています。
アマダイは、鱗まで食べることができます。
アマダイは、鮮度が落ちやすいので、できるだけ新鮮なものを選びましょう。
食べ方 | 特徴 |
---|---|
焼き物 | 香ばしく、旨味を引き出す |
蒸し物 | しっとりとした食感が楽しめる |
煮付け | 甘辛い味付けでご飯によく合う |
刺身 | 鮮度が重要、コブ締めがおすすめ |
アマダイのレシピ
アマダイの鱗まで食べられる鱗焼きは、高級レストランでも提供されるほど絶品です。
甘鯛の定番の食べ方のひとつが干物です。甘鯛の身は水分が多くやわらかいですが、干すことで旨味成分が増し風味がさらによくなります。
甘鯛の煮物は、とろりとやわらかく深い旨味がやみつき必至のおいしさ!
甘鯛の酒蒸しは、しっとりとして柔らかい身がとても美味しいレシピです。
レシピ | 特徴 |
---|---|
鱗焼き | 鱗がパリパリとした食感が楽しめる |
干物 | 旨味が増し、風味が良くなる |
煮付け | とろりと柔らかく、深い旨味が楽しめる |
酒蒸し | しっとりとした食感が楽しめる |
アマダイの選び方
新鮮なアマダイは、赤みが強く、体の色につやがあります。
引き締まっていて目が澄んでいることもポイントです。
体が小さいものは、脂ののりがあまりよくないと考えられるので、できるだけ大きな物を選ぶのがよいでしょう。
切り身は身の切り口の艶がよく、スジがはっきりしていて、ヒレがピンと立っている物を選びます。
ポイント | 内容 |
---|---|
鮮度 | 赤みが強く、体の色につやがある |
大きさ | 大きい方が脂がのっている |
切り身 | 身の切り口の艶がよく、スジがはっきりしている |
皮 | ピンク色の発色が鮮やか |
まとめ
アマダイは、刺身よりも、焼き物、蒸し物、煮付けなど、加熱調理で食べる方がおすすめです。
アマダイは、鱗まで食べることができます。
アマダイを選ぶ際は、赤みが強く、体の色につやがあるものを選びましょう。
甘鯛は、様々な料理に使える万能な魚です。
6. アマダイの保存方法とアレンジレシピ
アマダイの保存方法
アマダイは、鮮度が落ちやすい魚です。
アマダイを長持ちさせるには、冷蔵保存か冷凍保存がおすすめです。
冷蔵保存する場合は、内臓を取り除き、水洗いして水気を切ってから、キッチンペーパーで包んで冷蔵庫に保存します。
冷凍保存する場合は、冷蔵保存と同じ方法で下処理をし、冷凍庫に入れます。
保存方法 | 期間 | 注意点 |
---|---|---|
冷蔵保存 | 2~3日 | 内臓を取り除き、水洗いして水気を切る |
冷凍保存 | 2~3週間 | 空気を抜いてラップで包み、冷凍用保存袋に入れる |
アマダイのアレンジレシピ
アマダイは、様々なアレンジレシピが可能です。
甘鯛の煮付けは、だし汁で煮込むことで、より一層美味しくなります。
甘鯛の塩焼きは、レモン汁をかけると、さっぱりとした味わいに仕上がります。
甘鯛のムニエルは、バターとレモンで風味豊かに仕上げることができます。
レシピ | 特徴 |
---|---|
甘鯛の煮付け | だし汁で煮込むことで、より一層美味しくなる |
甘鯛の塩焼き | レモン汁をかけると、さっぱりとした味わいに仕上がる |
甘鯛のムニエル | バターとレモンで風味豊かに仕上げることができる |
アマダイの保存期間
アマダイの冷蔵保存の目安は、2~3日です。
アマダイの冷凍保存の目安は、2~3週間です。
ただし、保存期間は、魚の鮮度や保存方法によって異なります。
できるだけ早く食べることをおすすめします。
保存方法 | 目安 |
---|---|
冷蔵保存 | 2~3日 |
冷凍保存 | 2~3週間 |
まとめ
アマダイは、鮮度が落ちやすい魚なので、適切な保存方法で保管することが重要です。
冷蔵保存する場合は、2~3日、冷凍保存する場合は、2~3週間が目安です。
アマダイは、様々なアレンジレシピが可能です。
ぜひ、色々な方法で、アマダイを美味しく召し上がってください。
参考文献
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