項目 | 内容 |
---|---|
起源 | 南アメリカで誕生し、北アメリカに渡って進化。アメリカ先住民やヨーロッパで古くから利用されてきた。 |
歴史 | 20世紀初頭に栽培可能な品種が開発され、世界中に広まった。 |
系統 | ハイブッシュ系、ラビットアイ系、ローブッシュ系など、様々な系統と品種がある。 |
栄養 | アントシアニン、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維など、様々な栄養素が豊富に含まれている。 |
健康効果 | 目の健康、抗酸化作用、腸内環境改善など、様々な健康効果が期待できる。 |
食べ方 | そのまま食べる、ジャムやソースにする、ケーキやスイーツにアレンジするなど、様々な食べ方がある。 |
栽培方法 | 日当たりの良い場所を好み、酸性の土壌でよく育つ。水やりは乾燥に注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと与える。生育期に追肥を行い、冬には剪定を行う。 |
収穫時期 | ハイブッシュ系は6~7月、ラビットアイ系は7~8月頃に収穫できる。 |
比較 | ラズベリーなど他のベリー類と比較して、アントシアニンの含有量が多く、目の健康に良いとされている。栽培も容易で、病害虫に強い。 |
その他 | ブルーベリーは、健康に良い栄養素を豊富に含み、家庭菜園でも育てやすい果物です。 |
1. ブルーベリーの起源と歴史
ブルーベリーの起源
ブルーベリーの祖先にあたる植物は、南アメリカに自生していました。その植物がカリブ海諸島を経て北アメリカに渡って進化し、ブルーベリーとなりました。北アメリカ大陸でのみ栽培される野生種に近い品種は数十cm程度の低木である一方、成木の樹高は品種によって違うものの、概ね1 – 3メートル (m) になることもあります。
幹は単生、あるいは株立ちすることもあります。樹皮は灰褐色で縦に筋があり、やがて裂けて剥がれます。若い枝は淡灰褐色で毛があります。花期は4 – 5月(日本の場合)で、春に、ドウダンツツジに似た白またはピンク色の釣鐘状の花を咲かせ、花後に0.5 – 1.5センチメートル (cm) ほどの青紫色の小果実が生ります。
葉は秋に紅葉して美しく、葉や果実に含まれるアントシアニンという物質が、葉を赤く紅葉させる主要色素でもあります。枝ごとに葉色が異なったり、他の葉の陰の部分が黄色になるなど一枚の葉の中でも濃淡があったり、紅葉の色幅は豊かです。冬芽は卵形で紅紫色、6 – 10枚の芽鱗に包まれていて、芽鱗の縁は褐色です。
枝先に仮頂芽がつき、側芽は枝に互生し、枝に下の方の側芽は小さいです。葉痕は半円形で、維管束痕が1個つく。
特徴 | 説明 |
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樹高 | 品種によるが、概ね1 – 3メートル |
幹 | 単生、または株立ち |
樹皮 | 灰褐色で縦に筋があり、やがて裂けて剥がれる |
若い枝 | 淡灰褐色で毛がある |
花 | ドウダンツツジに似た白またはピンク色の釣鐘状の花 |
果実 | 青紫色で、0.5 – 1.5センチメートルほどの小果実 |
葉 | 秋に紅葉する |
冬芽 | 卵形で紅紫色、芽鱗に包まれている |
ブルーベリーの歴史
北アメリカ原産のブルーベリーは、古くからアメリカ先住民によって食用にされてきました。彼らはブルーベリーを天日干しにし、スープやシチュー、肉料理に加えたり、つぶした粉末を肉の防腐剤にしたりと、年間を通して利用していました。
ヨーロッパでも、ブルーベリーの近縁種であるビルベリーが様々な医療目的に使われてきました。ビルベリーの根を煎じたお茶を妊娠中の女性に飲ませてリラックス効果を促したり、ビルベリーシロップを咳止めに使用したり、視力にも良いと考えていました。
20世紀前半頃までは、ブルーベリーは野生のものであり、栽培することができないとされていました。しかし、1900年代初期、ニュージャージー州の農家の娘エリザベス・ホワイトが、ブルーベリーを栽培しようと試み、農務省の植物学者であるフレデリック・コヴィル博士と協力し、野生種ブルーベリーの苗木を異種交配させることで、栽培できるブルーベリーの品種を作りました。
1916年に同州のホワイツボッグでブルーベリーの商業生産に初めて成功し、販売が始まりました。かくして栽培種ブルーベリーは世界中に広まっていきました。
時代 | 出来事 |
---|---|
古来 | アメリカ先住民が食用として利用 |
1900年代初期 | エリザベス・ホワイトとフレデリック・コヴィル博士が栽培可能な品種を開発 |
1916年 | 商業生産に成功し、販売開始 |
1951年 | 日本にハイブッシュ系ブルーベリーが導入 |
1976年頃 | 日本で民間での栽培が本格的に始まる |
現在 | 世界中で栽培され、食用や観賞用として人気 |
ブルーベリーの系統と品種
ブルーベリーは大きく分けて6系統(種・タイプ)がありますが、食用として重要なのはハイブッシュ系・ラビットアイ系・ローブッシュ系の3系統です。そのうち、栽培種にはハイブッシュ系とラビットアイ系の2系統があります。
ハイブッシュ系はさらにノーザンハイブッシュ系とサザンハイブッシュ系、ハーフハイブッシュ系の3グループに分けられ、それぞれのグループにたくさんの品種があります。ラビットアイブルーベリーにもたくさんの栽培品種があります。
ラビットアイブルーベリーは、果実が成熟する前にウサギの目のようにきれいなピンク色になることから名付けられました。ローブッシュ系は、高さ15 – 50センチメートル程度の灌木で、果実は明るいブルー色です。
細かい品種は数百種にも及び、果樹や庭木として植えられます。
系統 | 特徴 |
---|---|
ハイブッシュ系 | 寒冷地向き、果実が大きく、生食に向いている |
ラビットアイ系 | 暖地向き、果実が小さく、甘みが強い |
ローブッシュ系 | 荒れ地向き、果実が小さく、酸味が強い |
まとめ
ブルーベリーは南アメリカで誕生し、カリブ海諸島を経て北アメリカに渡り、進化を遂げました。アメリカ先住民は古くからブルーベリーを食用として利用しており、ヨーロッパでも薬用として利用されてきました。
20世紀初頭に栽培可能な品種が開発され、世界中に広まりました。ブルーベリーはハイブッシュ系、ラビットアイ系、ローブッシュ系など、様々な系統と品種があり、それぞれに特徴があります。
ハイブッシュ系は寒冷地向き、ラビットアイ系は暖地向き、ローブッシュ系は荒れ地向きとされています。
現在では、世界中で栽培され、食用としてだけでなく、観賞用としても人気があります。
2. ブルーベリーの栄養価と成分
ブルーベリーに含まれる主な栄養素
ブルーベリーには、目の健康維持に効果が期待できる栄養素として有名な「アントシアニン」が含まれています。アントシアニンは、ブルーベリーの紫色の元となっているポリフェノールの一種です。
その他にも、ビタミンE、食物繊維などの栄養素を効率よく摂取できます。ビタミンEは、強い抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンです。体内で活性酸素が増えると、細胞膜や血管をサビつかせ、動脈硬化や生活習慣病などさまざまな病気の原因となります。
ビタミンEは、この活性酸素を減らし、体内の脂質の酸化を防いでくれます。また、ビタミンEには血行促進作用があるため、体内の血液の循環を良くし、高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。
ブルーベリーには、生活習慣病の原因になりうる脂質は少なく、コレステロールも含みません。カロリーや糖質もほかのフルーツと比べて低いため、安心して食べられます。
栄養素 | 効果 |
---|---|
アントシアニン | 目の健康維持、抗酸化作用 |
ビタミンE | 抗酸化作用、血行促進 |
食物繊維 | 腸内環境改善、便秘解消 |
ブルーベリーの栄養素の健康効果
ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、目の健康維持に役立つ栄養素です。目の網膜には「ロドプシン」という紫色の色素があり、ロドプシンが光に当たって分解される際に発生する電気信号が脳に送られることで、人は「見える」と認識します。
ロドプシンは再合成・再分解を繰り返しますが、加齢によって再合成能力が低下してしまいます。そのため、ロドプシンの再合成を助けるアントシアニンは、目の健康維持やトラブル抑制に役立つといわれています。
ブルーベリーには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は胃腸内をゆっくりと移動するため、腹持ちが良く食べ過ぎを防ぎます。
また、大腸内で発酵・分解されることでビフィズス菌が増えるため、腸内環境を良くして整腸効果も期待できます。不溶性食物繊維は保水性が高いため、胃や腸で水分を吸収して膨らみ、腸を刺激します。これによりぜんどう運動が活発になり、便通が促進されるため便秘の解消に効果的です。
ブルーベリーの栄養価を効率よく摂取する方法
ブルーベリーに含まれるアントシアニンは冷凍しても壊れず、むしろ含有量がアップしたというデータがあります。冷凍保存することで栄養価を高めつつ、毎日の習慣としてブルーベリーを摂取しやすくなります。
新鮮なブルーベリーをさっと水洗いし、水気をきってから保存袋に入れて冷凍しましょう。凍ったまま、もしくは半解凍で食べるとシャーベット感覚でおいしく食べられます。
ドライブルーベリーは、ブルーベリーをシロップ漬けとし、乾燥させた商品です。そのままではくっつきあって固まってしまうので、植物油を添加し固まりを防いでいます。
シロップ漬け工程により、糖質が増え、食物繊維は減りますが、渋みが抑えられ食べやすくなっています。
方法 | 特徴 |
---|---|
冷凍 | アントシアニンなどの栄養素が増加する可能性がある |
ドライ | 糖質が増加するが、渋みが抑えられ食べやすくなる |
まとめ
ブルーベリーには、アントシアニン、ビタミンE、食物繊維など、様々な栄養素が含まれています。
アントシアニンは目の健康維持に役立ち、ビタミンEは抗酸化作用が強く、食物繊維は腸内環境を整える効果が期待できます。
ブルーベリーは、冷凍することで栄養価を高めることができます。ドライブルーベリーは、糖質が増加しますが、渋みが抑えられ食べやすくなります。
ブルーベリーは、栄養価が高く、健康に良い果物です。
3. ブルーベリーの健康効果と効能
目の健康
ブルーベリーは、目の健康に良いとされています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、目の網膜の視細胞で光を伝達するたんぱく質・ロドプシンの再合成を促進し、視力機能の改善や視力低下の防止、白内障予防にも効果を発揮すると言われています。
また、網膜の働きを助ける「ビタミンA」も豊富に含んでいます。ブルーベリーは、目の健康に抜群の効能を期待できる果物です。
ブルーベリーは、眼精疲労の改善や視力低下の予防、果ては視力の向上に優れた効能を期待できると言われます。
ブルーベリーが目に良いといわれる理由は、その成分に「アントシアニン」を豊富に含む点にあります。アントシアニンはポリフェノールの一種で、ブルーベリーだけではなく、ナスや赤シゾなどの野菜にも含まれています。
効果 | 説明 |
---|---|
視力機能の改善 | ロドプシンの再合成を促進 |
視力低下の防止 | ロドプシンの再合成を促進 |
白内障予防 | ロドプシンの再合成を促進 |
眼精疲労の改善 | ロドプシンの再合成を促進 |
抗酸化作用
ブルーベリーは、ビタミンEやビタミンCも豊富に含んでいます。これらの栄養素は、ガンや生活習慣病の原因となる体内の「活性酸素」を弱める働きを持っています。
この働きは「抗酸化作用」と呼ばれ、病気の予防のほか、アンチエイジング、美肌効果も期待できます。
ブルーベリーは、全果物や野菜の中でもっとも多く抗酸化物質を含む食品のひとつ。ブルーベリーの主な抗酸化物質はポリフェノールの一種であるフラボノイドだ。
サウスダコタ州立大学の研究によると、ブルーベリーを冷凍すると抗酸化物質の効果が高まるという。
効果 | 説明 |
---|---|
病気の予防 | 活性酸素の働きを抑える |
アンチエイジング | 活性酸素の働きを抑える |
美肌効果 | 活性酸素の働きを抑える |
DNAの酸化ダメージの抑制 | フリーラジカルによるDNAの酸化ダメージを抑制 |
その他健康効果
ブルーベリーは食物繊維を豊富に含みます。小腸での糖の吸収を抑え、コレステロールを低下させたり、腸内で発生する有害物質の生成を抑制し、腸内環境を整えてくれます。
このことから、便通が良くなり、便秘の解消にも効果が期待できます。ブルーベリーには150あたり15gの糖分が含まれているが、研究室の実験ではブルーベリーに含まれるアントシアニンが、インスリン感受性を向上させることによって血糖値をコントロールする役に立つと示唆されている。
インスリン耐性がメタボリックシンドロームと2型糖尿病のリスクを高めるところで、有効なインスリン感受性がそのリスクを低減する。また、ブルーベリーは、炭水化物たっぷりの食事の後、特定の消化酵素をブロックし、血糖値の急上昇を低下させる効果があることもわかっている。
ブルーベリーに含まれる抗酸化物質は細胞とDNAを保護するのと同様に、体内のLDL(悪い)コレステロールが酸化するのを防ぐのに役立つ。酸化したLDLコレステロールは心臓病の原因になるので、これは重要だ。
効果 | 説明 |
---|---|
腸内環境改善 | 食物繊維が腸内環境を整える |
便秘解消 | 食物繊維が腸を刺激する |
血糖値のコントロール | アントシアニンがインスリン感受性を向上させる |
コレステロール値の改善 | 抗酸化物質がLDLコレステロールの酸化を防ぐ |
血圧の低下 | ブルーベリーが血圧を低下させる可能性がある |
筋肉の回復促進 | ブルーベリーが筋肉の回復を促進する可能性がある |
まとめ
ブルーベリーは、目の健康、抗酸化作用、腸内環境改善など、様々な健康効果が期待できる果物です。
アントシアニン、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維など、様々な栄養素が豊富に含まれているため、健康的な食生活に役立ちます。
ブルーベリーは、視力低下や眼精疲労の予防、動脈硬化や生活習慣病の予防、便秘解消、血糖値のコントロール、コレステロール値の改善などに効果が期待できます。
ブルーベリーを積極的に摂取することで、健康的な生活を送ることができます。
4. ブルーベリーの食べ方とレシピ
ブルーベリーの食べ方
ブルーベリーは、そのまま食べるのがおすすめです。ブルーベリー本来の甘酸っぱい味わいを楽しむことができます。皮ごと食べられるので手間もかかりません。
ブルーベリーが大量に手に入ったら、ジャムやソースを作ってみてはいかがでしょうか。ジャムやソースにすると甘味が増すので、酸味が苦手な方でも食べやすくなります。
パンにつけたり、ヨーグルトにトッピングしたりして食べましょう。
ブルーベリーは、ヨーグルトなどにトッピングする食べ方もおすすめです。ブルーベリーの風味が加わることでヨーグルトの風味が変わり、さらにブルーベリーに含まれる栄養分も加わるため、栄養バランスも良くなります。
方法 | 特徴 |
---|---|
そのまま食べる | ブルーベリー本来の甘酸っぱい味が楽しめる |
ジャムやソースにする | 甘味が増し、酸味が苦手な人でも食べやすくなる |
ヨーグルトにトッピング | ブルーベリーの風味が加わり、栄養バランスが良くなる |
ブルーベリーを使ったレシピ
ご家庭で本格的なブルーベリージャムを作ってみましょう。砂糖はブルーベリーの半量と覚えやすい分量です。お好みのとろみ加減にできるのは手作りならでは。ブルーベリーの濃厚なおいしさを味わえます。
レンジで手軽に作れるブルーベリーソースです。キルシュを入れなくてもおいしいソースができますよ。甘酸っぱいソースはヨーグルトやアイスだけでなく、肉料理のソースにしてもおいしくいただけます。
甘酸っぱいブルーベリーはケーキの甘味を引き立てます。見た目も華やかでおもてなしにもおすすめです。
サクサク食感のタルト生地にバニラの香り漂うカスタードを流し入れ、ブルーベリーをたっぷりのせたタルトです。カスタードに生クリームを混ぜることで軽い口当たりに。ブルーベリーの甘酸っぱさとカスタードの甘さが絶妙なおいしさです。
レシピ | 説明 |
---|---|
ブルーベリージャム | 砂糖はブルーベリーの半量。濃厚な味わいが楽しめる |
ブルーベリーソース | レンジで簡単に作れる。ヨーグルトやアイス、肉料理にも合う |
ブルーベリータルト | 甘酸っぱいブルーベリーがケーキの甘味を引き立てる |
ブルーベリーのベイクドケーキ | ブルーベリーを生地とトッピングに使用。甘味と酸味のバランスが楽しめる |
ブルーベリーの加工方法
乾燥させてドライフルーツにすると、ブルーベリーの甘味と旨味がギュッと凝縮されます。そのまま食べるほかヨーグルトにトッピングしたり、ケーキやクッキーにアクセントとして加えるのもよいでしょう。
また、スーパーなどでよく見かけるフルーツビネガーもご家庭で作ることができます。そのほか、サラダに使うのもおすすめです。
材料は氷砂糖、ブルーベリー、りんご酢だけ。紫色が鮮やかなブルーベリービネガーです。漬け込んだブルーベリーでジャムも作れます。水や炭酸水で割ったり、料理に使ったりアレンジ自在です。
お好みのフルーツでも作ってみてくださいね。
方法 | 特徴 |
---|---|
ドライフルーツ | 甘味と旨味が凝縮される |
フルーツビネガー | 紫色が鮮やかで、水や炭酸水で割ったり、料理に使ったりできる |
サラダ | 彩りを添えることができる |
まとめ
ブルーベリーは、そのまま食べても美味しいですが、ジャムやソース、ケーキなど、様々な料理にアレンジできます。
ドライフルーツやフルーツビネガーなど、加工方法も豊富です。
ブルーベリーは、甘酸っぱい味が特徴で、様々な料理に彩りを添えてくれます。
ぜひ、色々な食べ方を試して、ブルーベリーの魅力を味わってみてください。
5. ブルーベリーの栽培方法と収穫時期
ブルーベリーの栽培方法
ブルーベリーは、初心者にも育てやすい果樹のひとつですが、栽培を始める前に、上手に育てるための基本情報を知っておきましょう。
ブルーベリーは、日光を好みますので、日当たりの良い場所に植え付けるようにします。植え付け前には酸度調整していないピートモスなどで土のpHを調整することが大切です。
ブルーベリーは、水はけと水もちのよい土が適しています。さらに多くの植物ではpH6.5程度の弱酸性の土を好みます。ブルーベリーも水はけと水もちのよい土が適しているのは同様ですが、pHに限ってみると、やや酸性の強い、pH5.0前後の土でよく育ちます。
プランターではブルーベリー用に調整された培養土が市販されていますので、それをそのまま利用します。ブルーベリーの土はあらかじめpHが酸性に調整されていて、そのまま用いることができます。
項目 | 内容 |
---|---|
場所 | 日当たりの良い場所 |
土壌 | 酸性の土壌(pH5.0前後) |
水やり | 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える |
肥料 | 生育期に追肥を行う |
剪定 | 冬に剪定を行う |
収穫時期 | ハイブッシュ系は6~7月、ラビットアイ系は7~8月頃 |
ブルーベリーの植え付け
ブルーベリーの苗木の植えつけは11〜3月の落葉期に行いますが、寒さの厳しい時期は避けなければならないため、温暖な地域であれば11〜12月、寒冷地では2〜3月中旬が適しています。
苗木は鉢から抜いて根鉢を軽くほぐしておきます。プランターで栽培する場合は、市販されているブルーベリー用の土が便利です。
プランターに鉢底ネットを敷いた上で鉢底石を3cmほどの厚さに入れ、用土を使って植えつけます。最終的に用土の表面がプランターの縁より3cmほど下がるように用土を調整し、苗木の株元が用土の表面とそろうように植えつけます。
庭植えにする場合は庭土に直接植え付けるのではなく、pHを調整していないピートモスを混ぜて、土を酸性にしてから植え付けなくてはなりません。
時期 | 地域 |
---|---|
春植え | 関東地方以北 |
秋植え | 関東地方以西 |
ブルーベリーの管理
ブルーベリーは、乾燥に弱いため、こまめな水やりが必要です。特に鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするようにしましょう。
ブルーベリーは、新芽が芽吹く3月ごろから梅雨明けまでと、紅葉が始まる前の9~10月ごろに木の生長が旺盛になります。この2度の期間に数回ほど追肥を行うのが最適です。
ブルーベリーは、冬に剪定を行います。ブルーベリーは枝の先端に花芽をつけます。剪定で花芽を切り取ってしまうと花が咲かず、もちろん果実も実りません。
ブルーベリーでは大き芽が花芽、小さい芽が葉芽と、花芽と葉芽の区別をつけやすいので、花芽の位置を確認し、花芽をすべて切り落としてしまわないように注意しながら剪定しましょう。
時期 | 管理方法 |
---|---|
春~夏 | 追肥、摘心、害虫対策 |
秋 | 収穫、お礼肥 |
冬 | 剪定、防寒 |
まとめ
ブルーベリーは、日当たりの良い場所を好み、酸性の土壌でよく育ちます。
水やりは、乾燥に注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。
肥料は、生育期に追肥を行い、冬には剪定を行いましょう。
ブルーベリーは、適切な管理をすることで、たくさんの実をつけることができます。
6. ブルーベリーと他の果物との比較
ブルーベリーとラズベリーの比較
ラズベリーはブルーベリーと同じベリー系の果物ですが、ラズベリーはバラ科イチゴ属の一種に対して、ブルーベリーはツツジ科スノキ属です。
ラズベリーは種の入った小さな実が集まって一つの果実を形成しています。ブルーベリーと同じように、生でも食べられますが、ソースやジャムに加工され、スイーツの材料としても用いられています。
ラズベリーの代表品種は、ヘリテージ、サマーフェスティバル、ファンタジーレッドなどがあります。赤色のブルーベリーのほか、黄色や黒色の果実をつけるラズベリーもあります。
ブルーベリーとラズベリーは、どちらも甘酸っぱい味が特徴で、健康に良い果物です。
項目 | ブルーベリー | ラズベリー |
---|---|---|
科 | ツツジ科 | バラ科 |
属 | スノキ属 | イチゴ属 |
果実 | 青紫色 | 赤色、黄色、黒色など |
味 | 甘酸っぱい | 甘酸っぱい |
用途 | 生食、ジャム、ソース、スイーツ | 生食、ソース、ジャム、スイーツ |
ブルーベリーと他の果物の栄養価比較
ブルーベリーは、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維、アントシアニンなどを豊富に含んでいます。
他の果物と比較すると、ブルーベリーはアントシアニンの含有量が特に高いです。
ブルーベリーは、他の果物と比べて、カロリーや糖質が低いのも特徴です。
ブルーベリーは、健康に良い栄養素を豊富に含む、おすすめの果物です。
栄養素 | ブルーベリー | 他の果物 |
---|---|---|
アントシアニン | 豊富 | 比較的少ない |
ビタミンE | 豊富 | 比較的少ない |
ビタミンC | 豊富 | 豊富 |
食物繊維 | 豊富 | 豊富 |
カロリー | 低 | 中~高 |
糖質 | 低 | 中~高 |
ブルーベリーと他の果物の栽培方法比較
ブルーベリーは、他の果物と比べて、栽培が比較的容易です。
ブルーベリーは、日当たりの良い場所を好み、酸性の土壌でよく育ちます。
ブルーベリーは、他の果物と比べて、病害虫に強いのも特徴です。
ブルーベリーは、家庭菜園初心者の方にもおすすめの果物です。
項目 | ブルーベリー | 他の果物 |
---|---|---|
難易度 | 比較的容易 | 難易度が異なる |
日当たり | 日当たりの良い場所 | 日当たりを好むもの、半日陰を好むものなど様々 |
土壌 | 酸性 | 中性~弱酸性など様々 |
病害虫 | 比較的強い | 病害虫に弱いものもある |
収穫量 | 多い | 品種による |
まとめ
ブルーベリーは、ラズベリーなど他のベリー類と比較して、アントシアニンの含有量が多く、目の健康に良いとされています。
また、ブルーベリーは、他の果物と比べて、栽培が容易で、病害虫に強いという特徴があります。
ブルーベリーは、健康に良い栄養素を豊富に含み、家庭菜園でも育てやすい果物です。
ぜひ、ブルーベリーを栽培して、その美味しさと健康効果を味わってみてください。
参考文献
・ブルーベリーの栄養素と健康効果!栄養を倍増させる食べ方も …
・ブルーベリーの魅力を総まとめ!ブルーベリーの種類から栄養 …
・科学的根拠があった!ブルーベリーの驚くべき11の健康メリット …
・ブルーベリーの栄養がすごい!その栄養価と8つの効果効能とは?
・ブルーベリーの効能とは?食べると効果的なタイミングも解説 …
・ブルーベリーの食べ方をご紹介!保存方法も解説 | Delish …
・ブルーベリーの食べ方、皮は食べる?保存方法やおすすめの …
・ブルーベリーの食べ方は?種・皮ごと生でそのままok?美味しい …
・ブルーベリーの育て方|年間に行う作業カレンダーや栽培の …
・【初心者】ブルーベリーの栽培・育て方のコツ(育てやすい …
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