新値とは?経済用語について説明

新値に関する項目一覧
項目	説明
新値の定義	過去の高値または安値を超えた際の値段のこと。高値の場合は新高値、安値の場合は新安値といいます。
新値足の例	新値足は設定によって「新値3本足」や「新値5本足」「新値10本足」などと呼び、「新値3本足は短期」「新値5本足は中期」「新値10本足は長期」に合うと言われています。
新値足の計算方法	新値足の計算方法は、直前の3本の陽線または陰線の新値を更新したときに、新たな陽線または陰線を記入するというシンプルなものです。
新値の意義	新値は、相場のトレンドや転換点を把握する上で重要な指標となります。
新値の役割	新値は、相場のトレンドや転換点を把握する上で重要な指標となります。
新値の利用方法	新値は、相場のトレンドや転換点を把握する上で重要な指標となります。
新値と価格変動の関係	新値は、価格変動の大きさを示す指標の一つであり、トレンドの強弱やボラティリティと密接な関係があります。
新値の役割	新値は、相場のトレンドや転換点を把握する上で重要な指標となります。
新値の利用方法	新値は、相場のトレンドや転換点を把握する上で重要な指標となります。
新値を用いた分析	新値は、相場のトレンドや転換点を把握する上で重要な指標となります。

1. 新値とは何か

新値の定義

新値とは、過去の高値または安値を超えた際の値段のことです。高値の場合は新高値、安値の場合は新安値といいます。新高値銘柄は「青空圏入り」するとも言われ、値が飛びやすく大きな値幅を取れることがあります。新安値銘柄は「損失確定売り」の他に一段の安値を狙った「空売り」や「戻り売り」などもあり、売り圧力が強まった状態です。

新値は、株価の大きなトレンドを把握する時や、トレンド転換点を探る時に使われるテクニカル指標である新値足の基礎となる概念です。新値足は、通常のテクニカル分析手法とは異なり、時間の概念を排除しているという特徴があります。

一般的な株価チャートの場合、縦軸に株価、横軸を時間として作成していきます。そのため、時間の経過と共に、株価の値動きに合わせてローソク足（陽線や陰線）を記入していきます。例えば、5分足チャートなら5分毎、日足チャートなら1日毎にローソク足が記入されていきます。

新値足は時間の概念をなくし、一定の価格変動があった時のみ、陽線や陰線を記入していきます。終値ベースで高値を更新した時に陽線、安値を更新した時に陰線を追加していく形です。時間の概念がないので一定の価格変動がなければチャートに何も記入されません。そのため、同じ期間のチャートでも、通常の株価チャートよりローソク足が少ないという特徴もあります。つまり、新値足は株価の値幅だけに注目したテクニカル指標となります。

新値の種類
種類	説明
新高値	過去の最高値を超えた価格
新安値	過去の最安値を下回った価格

新値足の例

新値足は設定によって「新値3本足」や「新値5本足」「新値10本足」などと呼び、「新値3本足は短期」「新値5本足は中期」「新値10本足は長期」に合うと言われています。この数値はパラメーターの範囲内なら変更できますが、数字が小さいとだましが多くなる傾向があり、数字が大きいと転換点がほとんど来ないという特徴があります。ですのでご自身の投資スタイルに合った設定で利用するようにしましょう。

新値足の作り方は、直前の陽線・陰線の新値を更新するたびに行を変えて記入していきます。株価が上昇している時なら終値ベースで高値を更新した時に陽線を記入し、株価が下落中であれば終値ベースで安値を更新した時に陰線を記入していきます。ですので終値ベースで株価の上昇が続いている時は陽線が続き、株価の下落が続いている時は陰線が続く形となります。

新値足は時間の概念がない指標となるので、株価が少し反落・反発した程度なら新値足には変化がないこともよくあります。具体的に数字を出すと、次のようになります。\n1日目：100円\n2日目：110円：高値を更新したので1本目の陽線を記入\n3日目：120円：高値を更新したので2本目の陽線を記入\n4日目：130円：高値を更新したので3本目の陽線を記入\n5日目：140円：高値を更新したので4本目の陽線を記入\n6日目：130円：反落したけど陽線3本を抜けていないので何も記入しない\n7日目：108円：陽線3本を下抜けしたので陰線を記入

といった流れになります。新値5本足や新値10本足も考え方は同じですが、3本のところを「新値5本足なら5本」「新値10本足なら10本」に変更します。

新値足の種類
種類	説明
新値3本足	直近3本の陽線または陰線の新値を更新したときに、新たな陽線または陰線を記入する
新値5本足	直近5本の陽線または陰線の新値を更新したときに、新たな陽線または陰線を記入する
新値10本足	直近10本の陽線または陰線の新値を更新したときに、新たな陽線または陰線を記入する

新値足の種類

新値足は、株価の大きなトレンドを見たり、トレンド転換点を探る時に使われます。新値足は、株価の上昇が続いている時は陽線が続き、株価の下落が続いている時は陰線が続きます。つまり、陽線が続いている時の株価は上昇トレンド、陰線が続いている時の株価は下降トレンドという見方ができます。

そして陰線から陽線、陽線から陰線に変わるタイミングをトレンド転換点として見ることができます。\n・陰線から陽線なら「買いサイン」\n・陽線から陰線なら「売りサイン」

または\n・2本目の陽線の出現を「買いサイン」\n・2本目の陰線の出現を「売りサイン」

ちなみに陰線から陽線になることを「陽転」、陽線から陰線になることを「陰転」と言ったりもします。他には、陽転の場合、直前の陰線の本数が多いほど、値上がりの力が強いことを示しており、値上がりが期待できると言われています。陰転の場合は直前の陽線が多いほど天井であることを示していると言われています。

まとめ

新値とは、過去の高値または安値を超えた際の値段のことです。新値足は、新値を基に作成されるテクニカル指標であり、時間の概念を排除することで、株価の値幅だけに注目した分析を可能にします。

新値足は、トレンドの転換点や大きな流れを把握するのに役立ちます。新値足には、新値3本足、新値5本足、新値10本足など、様々な種類があり、それぞれ短期、中期、長期のトレンドに対応しています。

新値足は、陽転や陰転といったトレンドの転換点を捉え、売買のタイミングを判断する際に役立ちます。ただし、新値足は万能ではなく、他の指標や要因も総合的に判断することが重要です。

新値は、株価の値動きを理解する上で重要な概念であり、新値足は、トレンド分析や売買判断に役立つテクニカル指標の一つです。

2. 新値の重要性

トレンドの把握

新値は、相場のトレンドを把握する上で重要な役割を果たします。新値足は、時間の概念を排除することで、小さな価格変動に左右されずに、相場の大きな流れを捉えることができます。そのため、トレンドの転換点を見極め、売買のタイミングを判断するのに役立ちます。

例えば、新値足が陽線に転換した場合、上昇トレンドが継続している可能性が高く、買いサインと判断することができます。逆に、新値足が陰線に転換した場合、下降トレンドが継続している可能性が高く、売りサインと判断することができます。

新値足は、トレンドの転換点を明確に示すことで、トレーダーがより的確な売買判断を行うためのサポートとなります。

トレンド転換点の発見

新値は、トレンド転換点を見つけるための重要な指標となります。新値足は、価格が新たな高値または安値を更新したときにのみ足が形成されるため、トレンドの転換点を明確に示すことができます。

例えば、新値足が3本連続で陽線となり、その後陰線に転換した場合、上昇トレンドから下降トレンドへの転換が示唆されます。逆に、新値足が3本連続で陰線となり、その後陽線に転換した場合、下降トレンドから上昇トレンドへの転換が示唆されます。

新値足は、トレンド転換点を早期に発見することで、トレーダーがより有利なポジションを構築する機会を提供します。

売買タイミングの判断

新値は、売買タイミングを判断する上で重要な役割を果たします。新値足は、トレンドの転換点や大きな流れを把握することで、売買のタイミングを判断するのに役立ちます。

新値足は、トレンドの転換点を明確に示すことで、トレーダーがより的確な売買判断を行うためのサポートとなります。

まとめ

新値は、相場のトレンドを把握し、トレンド転換点を見つけるための重要な指標です。新値足は、時間の概念を排除することで、小さな価格変動に左右されずに、相場の大きな流れを捉えることができます。

新値足は、トレンドの転換点を明確に示すことで、トレーダーがより的確な売買判断を行うためのサポートとなります。新値足は、トレンド分析や売買タイミングの判断に役立つ重要なテクニカル指標の一つです。

3. 新値の計算方法

新値足の計算方法

新値足の計算方法は、以下の手順で行います。\n1. 新値足のパラメータを設定します。一般的には「新値3本足」が使用されます。\n2. 株価が直前の3本の陽線または陰線の新値を更新したときに、新たな陽線または陰線を記入します。\n3. 株価が直前の3本の陽線または陰線の新値を更新しない場合は、チャートに何も記入しません。

新値足は、時間の概念を排除しているため、株価が一定期間内に変動がなくても、チャートに何も記入されません。そのため、新値足は、通常の株価チャートよりも足の本数が少なくなる傾向があります。

新値足は、株価の値幅だけに注目したテクニカル指標であるため、時間の概念を排除することで、より明確なトレンドの把握や転換点の発見を可能にします。

新値足の例

新値足の計算方法を具体的に説明します。\n1日目：100円\n2日目：101円：高値を更新したので1本目の陽線を記入\n3日目：102円：高値を更新したので2本目の陽線を記入\n4日目：106円：高値を更新したので3本目の陽線を記入\n5日目：104円：反落したけど陽線3本を抜けていないので何も記入しない\n6日目：107円：高値を更新したので新たな陽線を記入\n7日目：108円：高値を更新したので新たな陽線を記入\n8日目：106円：反落したけど陽線3本を抜けていないので何も記入しない\n9日目：109円：高値を更新したので新たな陽線を記入\n10日目：110円：高値を更新したので新たな陽線を記入\n11日目：106円：陽線3本を下抜けしたので陰線を記入

このように、新値足は、株価が直前の3本の陽線または陰線の新値を更新したときにのみ、新たな陽線または陰線を記入していきます。

新値足の計算例
日付	終値	新値足
1日目	100円	陽線
2日目	101円	陽線
3日目	102円	陽線
4日目	106円	陽線
5日目	104円	なし
6日目	107円	陽線
7日目	108円	陽線
8日目	106円	なし
9日目	109円	陽線
10日目	110円	陽線
11日目	106円	陰線