プレア・ヴィヘア寺院とは?世界遺産についての解説

プレアヴィヘア寺院の概要
項目 内容
寺院名 プレアヴィヘア寺院
別名 天空の寺院
位置 カンボジアとタイの国境付近のダンレク山地
創建 9世紀末、クメール王朝ヤショーヴァルマン1世
宗教 ヒンドゥー教(シヴァ神)
世界遺産登録 2008年
アクセス シェムリアップから車で約3~4時間
見どころ 断崖絶壁からの絶景、精巧なレリーフ、ヒンドゥー教のシンボリズム

1. プレアヴィヘア寺院の歴史

要約

プレアヴィヘア寺院の創建

プレアヴィヘア寺院は、カンボジアとタイの国境付近にあるダンレク山地に位置するヒンドゥー教寺院です。9世紀末にクメール王朝のヤショーヴァルマン1世によって創建されました。ヤショーヴァルマン1世は、アンコール遺跡群のある地域に都城ヤショーダラプラを建設し、プノン・バケン寺院などを造った名君です。プレアヴィヘア寺院は、その後11世紀前半にスーリヤヴァルマン1世、12世紀前半にスーリヤヴァルマン2世により大幅に増改築されました。現在寺院内で見れる1番古い建築物は10世紀前半頃のものですが、大部分は増改築された以降のものとなります。

プレアヴィヘア寺院は、クメールの寺院建築では珍しく南北を基軸としており、北から南へ5つの塔門を通り中央祠堂へ行けます。南北の長さは約800mです。参道が丘を登る形で南に伸び、各門の手前には階段があります。南端は北端より120mほど高くなっています。

プレアヴィヘア寺院は、当初はヒンドゥー教のシヴァ神を祀る寺院でしたが、ヒンドゥー教が衰退すると仏教寺院となりました。

プレアヴィヘア寺院の創建と増改築
時期 人物 内容
9世紀末 ヤショーヴァルマン1世 ヒンドゥー教寺院として創建
11世紀前半 スーリヤヴァルマン1世 増築
12世紀前半 スーリヤヴァルマン2世 増築

カンボジアとタイの領有権争い

プレアヴィヘア寺院は、カンボジアとタイの国境線に位置するため、その帰属に関しては長年争われていました。1962年に国際司法裁判所により正式にカンボジア領土となりましたが、2008年の世界遺産登録を契機に国境線画定問題が再燃し、カンボジア軍とタイ軍による銃撃戦など軍事衝突が起きました。

10年近く衝突は続きましたが、現在では軍はほぼ撤退して緊張状態は和らいでおり、観光できるようになっています。

プレアヴィヘア寺院の領有権争い
時期 内容
1962年 国際司法裁判所によりカンボジア領と判決
2008年 世界遺産登録をきっかけに国境線画定問題が再燃
2011年以降 軍隊の撤退により緊張状態が和らぎ、観光が可能に

プレアヴィヘア寺院の歴史的背景

カンボジアとタイの関係性が悪くなったのは、プレアヴィヒア寺院がきっかけではありません。古くから二国間での紛争はあり、アンコール王朝を滅ぼしたのもタイでした。アンコール王朝滅亡後、カンボジア王国が誕生します。しかし15世紀以降は、シャム王国(タイ)に領土を奪われていったり、18世紀後半にはシャムとベトナムからカンボジア王国は攻撃をうけることとなります。

その後、カンボジアは、当時アジア進出をしていたフランスに支援を求め、フランスの植民地となりました。フランス植民地時代には、タイから攻撃を受けることはありませんでした。

プレアヴィヒア寺院については、第二次世界大戦後、タイが警備兵を配置して支配をしているような状態でした。しかし、カンボジアが国際司法裁判所にプレアヴィヒア寺院の領土権について提訴をしました。その結果、1962年にはカンボジア側の主権が認められています。

カンボジアとタイの歴史的関係
時期 内容
古代 カンボジアとタイは領土を巡る争いを繰り返す
アンコール王朝滅亡後 カンボジア王国はシャム王国(タイ)に領土を奪われる
18世紀後半 シャムとベトナムから攻撃を受ける
1863年~1953年 フランスの植民地となる
第二次世界大戦後 タイがプレアヴィヘア寺院を支配
1962年 国際司法裁判所によりカンボジアの主権が認められる

まとめ

プレアヴィヘア寺院は、9世紀末にクメール王朝によって創建されたヒンドゥー教寺院です。その後、仏教寺院となり、現在ではカンボジアの世界遺産として登録されています。カンボジアとタイの間では、長年領有権を巡る争いが続いていましたが、2013年に国際司法裁判所がカンボジアに帰属すると判断したことで、紛争は沈静化しました。

プレアヴィヘア寺院は、カンボジアの歴史と文化を象徴する重要な遺跡であり、その歴史的背景を知ることで、より深く理解することができます。

2. プレアヴィヘア寺院の建築様式

要約

プレアヴィヘア寺院の建築様式の特徴

プレアヴィヘア寺院は、アンコール遺跡群の多くが東西を軸にしており、東が正面になるようにつくられていますが、プレアヴィヘア寺院は異なります。寺院があるダンレク山は北側に斜面があり、それを利用して南北に建物が建てられました。南側には中央祠堂と断崖があり、北側にはタイとの国境があります。

プレアヴィヘア寺院は、クメール建築の代表的な寺院であり、ヒンドゥー教の聖地として、保存状態の良い精密なレリーフを現在に伝えています。途中にある5つの塔門をくぐらないとその先が見えない構造になっており、塔門をくぐる度に異なった風景が目の前に開けるので、ヒンドゥー教の世界観を深く感じることができます。

プレアヴィヘア寺院の建造物のなかで一番大きなものが第三塔門です。翼のように左右に伸びる形状が特徴的で、クリシュナとガルーダに乗るヴィシュヌ神など、ヒンドゥー教の神話や故事にまつわる神々を象ったレリーフがあり、クメール文化の技術力の高さと感じることができます。

プレアヴィヘア寺院の建築様式の特徴
特徴 内容
南北
構造 5つの塔門が一直線上に配置
レリーフ ヒンドゥー教の神話や故事にまつわる神々を象ったレリーフ
規模 全長約800m

プレアヴィヘア寺院の建築様式の独自性

プレアヴィヘア寺院は、アンコールワットよりも古い時代に建立されているにも関わらず、レリーフが当時の状態を保っていることです。特に2番目の塔門にある「乳海攪拌」のレリーフは、ヒンドゥー教の天地創世神話「ラーマヤーナ」の有名な一節が刻まれており、精巧な装飾を見ることができます。

プレアヴィヘア寺院は、アンコール遺跡とは異なる信仰、慣習の存在を示す遺跡であること。

プレアヴィヘア寺院の建築様式の独自性
特徴 内容
東西軸 アンコール遺跡群は東西軸で東向きに建てられている
南北軸 プレアヴィヘア寺院は南北軸で北向きに建てられている
参道 アンコール遺跡群は中央に宮殿、プレアヴィヘア寺院は南北に長い参道
構造 アンコール遺跡群は四角形、プレアヴィヘア寺院は直線系

プレアヴィヘア寺院の建築様式の美しさ

プレアヴィヘア寺院は、切り立った岩山の頂上に造られた寺院であり、その自然を見事に利用したヒンドゥー教寺院建築の傑作である。

プレアヴィヘア寺院は、アンコール遺跡の建築とは異なる、独自の美しさを持つ寺院です。

プレアヴィヘア寺院の建築様式の美しさ
特徴 内容
自然との調和 ダンレク山地の地形を利用した建築
レリーフ 保存状態の良い精密なレリーフ
彫刻 ヒンドゥー教のシンボリズムを反映した彫刻

まとめ

プレアヴィヘア寺院は、アンコール遺跡群とは異なる建築様式を持つ寺院です。南北に長い参道と5つの塔門、そして断崖絶壁からの絶景は、他の遺跡では味わえない魅力です。

プレアヴィヘア寺院の建築様式は、クメール建築の伝統を受け継ぎながらも、独自の進化を遂げたと言えるでしょう。

3. プレアヴィヘア寺院の世界遺産登録経緯

要約

世界遺産登録への道のり

プレアヴィヘア寺院は、2008年に世界遺産に登録されました。しかし、カンボジアとタイの間では、長年領有権を巡る争いが続いており、世界遺産登録は容易ではありませんでした。

2008年の世界遺産登録の際はカンボジアのみの登録だったため、また衝突が起こり、2013年にはハーグの国際司法裁判所にて寺院はカンボジア領と認められて沈静化。しかし、領土については判決にも名言されておらず、帰属問題はまだ未解決です。よって、登録基準(i)のまま終わっているのもこの領土問題が原因となっています。

プレアヴィヘア寺院の世界遺産登録
時期 内容
2008年 世界遺産に登録
2011年 国際司法裁判所が非武装地帯を取り決め
2013年 国際司法裁判所が寺院周辺の土地もカンボジア領と判断

世界遺産登録の意義

プレアヴィヘア寺院は、世界遺産に登録されたことで、世界的にその価値が認められました。

世界遺産登録は、プレアヴィヘア寺院の保護と保存に大きく貢献しました。

世界遺産登録の意義
意義 内容
価値の認知 世界的にプレアヴィヘア寺院の価値が認められる
保護と保存 遺跡の保護と保存が促進される
観光客増加 観光客が増加し、経済効果が期待される

世界遺産登録後の課題

プレアヴィヘア寺院は、世界遺産登録後も、カンボジアとタイの間で領有権を巡る争いが続いています。

世界遺産登録は、プレアヴィヘア寺院の観光客増加にもつながりましたが、同時に、遺跡の保全や周辺環境への影響も懸念されています。

世界遺産登録後の課題
課題 内容
領有権争い カンボジアとタイの間で領有権を巡る争いが継続
遺跡の保全 観光客増加による遺跡の保全への影響
周辺環境への影響 観光客増加による周辺環境への影響

まとめ

プレアヴィヘア寺院は、世界遺産登録によって、その価値が世界的に認められ、保護と保存が進められています。しかし、カンボジアとタイの間の領有権争いは、現在も解決されていません。

プレアヴィヘア寺院は、世界遺産登録によって、観光客が増加し、経済効果も期待されています。しかし、同時に、遺跡の保全や周辺環境への影響も懸念されています。

4. プレアヴィヘア寺院の神秘的なシンボリズム

要約

プレアヴィヘア寺院のシンボリズム

プレアヴィヘア寺院は、ヒンドゥー教の聖地として、多くのシンボリズムが込められています。

プレアヴィヘア寺院は、ダンレク山地の頂上に位置しており、その立地条件は、ヒンドゥー教の世界観において、重要な意味を持っています。

プレアヴィヘア寺院のシンボリズム
シンボリズム 内容
須弥山 寺院は須弥山と同一視され、聖地として崇められた
シヴァ神 ヒンドゥー教の最高神であるシヴァ神を祀る
ナーガ 蛇神ナーガの彫刻が寺院に多く見られる
乳海攪拌 ヒンドゥー教の天地創世神話「ラーマヤーナ」の有名な一節が刻まれたレリーフ

プレアヴィヘア寺院のシンボリズムと建築様式

プレアヴィヘア寺院の建築様式は、ヒンドゥー教のシンボリズムを反映しています。

プレアヴィヘア寺院の建築様式は、クメール建築の伝統を受け継ぎながらも、独自の進化を遂げたと言えるでしょう。

プレアヴィヘア寺院のシンボリズムと建築様式
シンボリズム 建築様式 内容
須弥山 南北に長い参道 参拝者は徐々に神聖な雰囲気を感じることができる
シヴァ神 中央祠堂 シヴァ神を祀る場所として重要視されている
ナーガ ナーガの彫刻が階段の欄干などに見られる 寺院の守護神としての役割

プレアヴィヘア寺院のシンボリズムと信仰

プレアヴィヘア寺院は、ヒンドゥー教の信仰の中心地として、多くの巡礼者が訪れていました。

プレアヴィヘア寺院は、現在でも、カンボジアの人々にとって、重要な信仰の場所となっています。

まとめ

プレアヴィヘア寺院は、ヒンドゥー教のシンボリズムが込められた寺院であり、その建築様式や信仰は、クメール文化の深さを物語っています。

プレアヴィヘア寺院は、カンボジアの人々にとって、重要な信仰の場所であり、その神秘的な雰囲気は、多くの観光客を魅了しています。

5. プレアヴィヘア寺院へのアクセス方法

要約

シェムリアップからのアクセス

プレアヴィヘア寺院は、シェムリアップから車で約3~4時間ほどかかります。遺跡のある山頂までは急斜面のため、普通車やトゥクトゥクで移動することができません。そのため、ダンレック山の麓で、四輪駆動の車、またはバイクタクシーに乗り換える必要があります。

バイクタクシーの場合、往復で1人あたり5US$です。四輪駆動の車(6名乗り)の場合、往復で1台あたり25US$です。

シェムリアップからのアクセス
交通手段 所要時間 料金
約3~4時間 約100US$~
バイクタクシー 約3~4時間 往復1人あたり5US$
四輪駆動車 約3~4時間 往復1台あたり25US$

ツアーでのアクセス

プレアヴィヘア寺院の観光には、ツアーでの参加がおすすめです。車でも3~4時間ほど移動に時間がかかるので、トゥクトゥクやバイクタクシーでの移動はかなり厳しいものとなります。ドライバーさんもプレアヴィヒア寺院までの移動は受け付けない可能性が高いです。

ツアーの相場は、プレアヴィヒア寺院1か所のみであれば、約100US$~で参加することができます。プレアヴィヒア寺院は遠方遺跡ということもあり、他の遺跡と組み合わせたツアーも多いです。

ツアー利用
ツアーの種類 料金 特徴
1日ツアー 約100US$~ 送迎、日本語ガイド、昼食付き
複数遺跡を巡るツアー 約150US$~ 複数の遺跡を効率的に巡ることができる
プライベートツアー 要相談 希望に合わせて旅程をカスタマイズできる

アクセス方法の比較

ツアーは、送迎や日本語ガイド、昼食(ツアーによっては自己負担)がセットになっている点で魅力的です。料金は混載ツアーで大人1人約$150~(2名以上の予約)で、遺跡の入場料やプレアヴィヒア寺院の4WD乗り換え費用はツアーに含まれていないことがほとんど。

チャーターの魅力は集まった、人数でチャーター代を割れるという点。利用の際には最大定員まで人数を集めることが、個々の料金を抑えるポイントとなります。ハイシーズンであれば簡単に人数が集まりますが、オフシーズンはなかなか人数が集まらないと考えておいたほうがいいかと。そのため、時期によってはツアーよりも料金が高くなる可能性があることに注意しましょう。

アクセス方法の比較
アクセス方法 メリット デメリット
ツアー 安心安全、日本語ガイド付き 料金が高い
チャーター 料金が安い(人数が多い場合) 人数が集まらないと割高になる可能性がある
乗合バン・タクシー 最も安い 自分で乗り場を探したり、料金交渉をする必要がある

まとめ

プレアヴィヘア寺院へのアクセス方法は、ツアー、チャーター、乗合バンや乗合タクシーの3つがあります。

ツアーは、送迎や日本語ガイド、昼食などがセットになっているので、初めての方や安心安全に観光したい方におすすめです。チャーターは、人数が集まれば、ツアーよりも安く済むので、グループ旅行におすすめです。乗合バンや乗合タクシーは、最も安価な方法ですが、自分で乗り場を探したり、料金交渉をする必要があるので、慣れている方におすすめです。

6. プレアヴィヘア寺院の周辺観光スポット

要約

周辺観光スポット

プレアヴィヘア寺院周辺には、他にも魅力的な観光スポットがあります。

プレアヴィヘア寺院を訪れた際には、周辺の観光スポットも合わせて訪れてみましょう。

周辺観光スポット
観光スポット 内容
コー・ケー遺跡 古代リンガプラ(チョック・ガルギャー)の考古遺跡
ベンメリア ジャングルの中に佇む神秘的な遺跡
サンボー・プレイ・クック 古代イシャナプラの考古遺
アンコールワット カンボジアを代表する世界遺産
アンコール・トム アンコールワットと同じく有名な世界遺産

周辺観光スポットの魅力

周辺の観光スポットは、プレアヴィヘア寺院とは異なる魅力を持っています。

周辺の観光スポットを訪れることで、カンボジアの歴史と文化をより深く理解することができます。

周辺観光スポットの魅力
魅力 内容
歴史 カンボジアの歴史と文化に触れることができる
自然 豊かな自然に囲まれた環境
建築 クメール建築の美しさを堪能できる
宗教 ヒンドゥー教や仏教の信仰に触れることができる

周辺観光スポットへのアクセス

周辺の観光スポットへのアクセスは、プレアヴィヘア寺院から比較的容易です。

周辺の観光スポットは、車やバイクタクシーを利用してアクセスすることができます。

周辺観光スポットへのアクセス
交通手段 内容
シェムリアップから各観光スポットまでアクセス可能
バイクタクシー 短距離移動に便利
トゥクトゥク 観光客向けの乗り物

まとめ

プレアヴィヘア寺院周辺には、他にも魅力的な観光スポットがあります。

周辺の観光スポットを訪れることで、カンボジアの歴史と文化をより深く理解することができます。

参考文献

プレアヴィヒア寺院 – Wikipedia

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