項目 | 内容 |
---|---|
ヴィチェンツァ市街 | パッラーディオの建築物が多く残る街 |
ヴェネト地方 | パッラーディオが設計したヴィラが点在する地域 |
パッラーディオ様式 | 古代ローマ建築を基にした建築様式 |
世界遺産登録 | 1994年にヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラが登録 |
世界遺産登録の基準 | (i)建築史への貢献、(ii)世界への影響 |
1. ヴィチェンツァ市街とは?
ヴィチェンツァ市街の歴史
ヴィチェンツァは、紀元前2世紀から紀元前1世紀に建設されたローマの都市ウィケティアが起源となっています。他の北イタリアの都市と同じように、13世紀にはコムーネを組織し、近隣の都市国家と闘争を繰り広げましたが、15世紀にヴェネツィア共和国の統治下におかれたことで、平和と経済的繁栄がもたらされ、卓越した芸術活動を生み出すことになりました。
ヴィチェンツァは、15世紀初頭から18世紀末にかけてヴェネツィアの支配下のもとで栄え、ここは建築家アンドレーア・パッラーディオ(1508〜1580年)によってルネサンス都市となりました。彼が確立した「パッラーディオ様式」は、古代ローマの建築をモデルにしてドームや柱廊など世俗の建造物に取り入れたもので、その後のヨーロッパと北アメリカの建造物にも広がっていきます。
ヴィチェンツァは、アンドレーア・パッラーディオの作品が多く残るため「パッラーディオの街」と呼ばれ、彼の作品は、ヴェネツィア共和国をはじめ、ドイツ、ロシア、そしてイギリス、1760年代以後にはアメリカ合衆国にまで広がりを見せました。このように、一個人の名を冠する建築様式はほかになく、彼がいかに独創性豊かで一貫したスタイルを保ち続けたかが分かります。
パッラーディオは、古代遺跡に関する知識と、ドナト・ブラマンテやヤーコポ・サンソヴィーノ、ミケランジェロ・ブオナローティ、ジュリオ・ロマーノ、そしてヴェネツィアのビザンティン建築からの影響を受けたスタイルで、いくぶんマニエリスム的な部分もあるためか、後に新古典主義の理論家・建築家らによって純粋でないと評されました。しかし、ゲーテなどは、イタリア紀行の途中でヴィチェンツァの町並みに触れ、パッラーディオの能力を高く評価しています。
時代 | 出来事 |
---|---|
紀元前2世紀~紀元前1世紀 | ローマの都市ウィケティアが建設 |
13世紀 | コムーネを組織し、近隣の都市国家と闘争 |
15世紀 | ヴェネツィア共和国の統治下となり、平和と経済的繁栄がもたらされる |
15世紀初頭~18世紀末 | ヴェネツィアの支配下で繁栄 |
16世紀 | アンドレーア・パッラーディオによってルネサンス都市となる |
現在 | パッラーディオの作品が多く残る「パッラーディオの街」として知られる |
現在 | 世界遺産に登録されている |
ヴィチェンツァ市街の見どころ
ヴィチェンツァ市街には、パッラーディオが設計した数多くの建築物が残されています。中でも有名なのは、バシリカ・パッラディアーナ、オリンピコ劇場、パラッツォ・キエリカーティなどです。
バシリカ・パッラディアーナは、もともと15世紀に建てられたゴシック様式の公共施設でしたが、パッラーディオによって1549年から1614年にかけて改修され、現在の姿になりました。周囲を囲むロッジアやポルティコが特徴的で、パッラーディオの代表作の一つとして知られています。
オリンピコ劇場は、パッラーディオが設計した世界初の屋内劇場で、1580年に建築が始まり、彼の死後、息子と当時の建築家スカモッツィにより1585年に完成しました。古代ローマの野外劇場にインスピレーションを受けた設計で、半楕円型の観客席、漆喰装飾が美しい内装、遠近法を巧みに用いた演出が特徴です。
パラッツォ・キエリカーティは、パッラーディオが設計した宮殿で、1550年に起工し、17世紀末に完成しました。現在は絵画館として公開されています。ファサードの1階がドーリア式、2階がイオニア式の柱で覆われており、左右はロッジア、1階中央部はポルティコとなっています。
建築物 | 説明 |
---|---|
バシリカ・パッラディアーナ | パッラーディオが改修したゴシック様式の公共施設 |
オリンピコ劇場 | パッラーディオが設計した世界初の屋内劇場 |
パラッツォ・キエリカーティ | パッラーディオが設計した宮殿、現在は絵画館 |
ヴィラ・アルメリコ・カプラ(ラ・ロトンダ) | パッラーディオの傑作、丘の上に立つ美しい邸宅 |
ヴィチェンツァ市街へのアクセス
ヴィチェンツァは、ヴェネト州内の空港およびヴェネツィアやヴェローナからも電車でアクセスできます。
日本からの直行便が就航しているミラノからは、特急で1時間50分ほど。ヴェネツィアからは特急で約45分、ヴェローナからは約30分です。
ヴィチェンツァの駅からパッラーディオの建築物が立ち並ぶ旧市街へは徒歩で約10分。旧市街エリアは歩いて観光するのにほどよい広さです。
ヴィチェンツァから離れた邸宅群をめぐるのでしたらレンタカーか現地ツアーがおすすめ。ラ・ロトンダなどヴィチェンツァ近くにある邸宅へは、バスが利用できるので気軽に訪れることができます。
出発地 | 所要時間 |
---|---|
ミラノ | 特急で1時間50分 |
ヴェネツィア | 特急で約45分 |
ヴェローナ | 特急で約30分 |
まとめ
ヴィチェンツァは、ヴェネツィア共和国の支配下で栄え、ルネサンス期の天才建築家・パッラーディオの建築物が多く残る「パッラーディオの街」として知られています。
ヴィチェンツァ市街には、バシリカ・パッラディアーナ、オリンピコ劇場、パラッツォ・キエリカーティなど、パッラーディオの代表作が数多く存在します。
ヴィチェンツァは、ヴェネツィアやヴェローナから日帰りでアクセスできるため、北イタリア観光の際に立ち寄るのに最適な街です。
ヴィチェンツァ市街はコンパクトで、徒歩で観光できる範囲に多くの見どころが集中しています。
2. パッラーディオ様式の特徴とは?
パッラーディオ様式の起源
パッラーディオ様式は、アンドレーア・パッラーディオが古代ローマの建築を研究し、世俗の建造物として初めてドームや柱廊といった古典的な建築様式を取り入れたことから生まれました。
パッラーディオは、古代ローマの建築家ウィトルウィウスの著書『建築』を愛読し、古代ローマ建築の詳細な研究に基づいて、独自の建築様式を確立しました。
パッラーディオは、ルネサンス期で最初の職業建築家であり、設計した建築物や著作に由来するスタイルは、後にパッラーディオ主義と呼ばれ、ヴェネツィア共和国をはじめ、ドイツ、ロシア、そしてイギリス、1760年代以後にはアメリカ合衆国にまで広がりを見せました。
このように、一個人の名を冠する建築様式はほかになく、彼がいかに独創性豊かで一貫したスタイルを保ち続けたかが分かります。
要素 | 説明 |
---|---|
古代ローマ建築 | パッラーディオは古代ローマ建築を研究し、その要素を取り入れた |
ウィトルウィウスの『建築』 | パッラーディオはウィトルウィウスの著書を愛読した |
パッラーディオ主義 | パッラーディオの建築様式は、パッラーディオ主義と呼ばれ、世界中に広まった |
パッラーディオ様式の主な特徴
パッラーディオ様式は、古代ローマ建築の要素を、現代の建築に融合させた、非常に洗練された建築様式です。
パッラーディオ様式の建築物は、対称性と調和を重視した設計が特徴です。
ドーム、柱廊、ポルティコ、ペディメントなどの古典的な建築要素が、パッラーディオ様式の建築物によく見られます。
パッラーディオは、建築物と周囲の環境との調和にも配慮し、自然と建築が一体となった美しい空間を創り出しました。
特徴 | 説明 |
---|---|
対称性 | 建築物の左右が対称になっている |
調和 | 建築物と周囲の環境が調和している |
古典的な要素 | ドーム、柱廊、ポルティコ、ペディメントなどの古典的な要素が使われている |
パッラーディオ様式の評価
パッラーディオの建築様式は、その洗練された美しさから、後世の建築家に大きな影響を与えました。
イギリスでは、パッラーディオ様式は「パラディアン様式」として、18世紀に流行しました。
パッラーディオ様式は、ヨーロッパと北アメリカ各地に広がり、数多くの世界遺産を生み出しました。
パッラーディオ様式は、現代の建築においても、その洗練された美しさから、高く評価されています。
評価 | 説明 |
---|---|
洗練された美しさ | パッラーディオの建築様式は、その洗練された美しさから、後世の建築家に大きな影響を与えた |
イギリスでの流行 | イギリスでは、パッラーディオ様式は「パラディアン様式」として、18世紀に流行した |
世界への影響 | パッラーディオ様式は、ヨーロッパと北アメリカ各地に広がり、数多くの世界遺産を生み出した |
まとめ
パッラーディオ様式は、古代ローマ建築を現代に蘇らせた、非常に洗練された建築様式です。
パッラーディオ様式は、対称性、調和、そして自然との調和を重視した設計が特徴です。
パッラーディオ様式は、ヨーロッパと北アメリカ各地に広がり、世界中の建築に大きな影響を与えました。
パッラーディオ様式は、現代においても、その洗練された美しさから、高く評価されています。
3. パッラーディオ様式の邸宅群の魅力とは?
ヴィラ・アルメリコ・カプラ(ラ・ロトンダ)
ヴィラ・アルメリコ・カプラは、パッラーディオの傑作ともいわれる白亜の邸宅で、丘の上に立つ美しく優雅な世界遺産です。
ドイツの文豪、ゲーテにも絶賛された気品漂う邸宅は1567年に着工、1591年には貴族カプラ家により所有され完成を迎えました。
美しい庭と四方同じつくりの外観、周囲の景色との調和を見事にはかって作られたこの邸宅は世界遺産に登録されている邸宅群の中でも随一の美しさを誇ります。
ヴィチェンツァ駅から8番バスに乗れば気軽に訪れることができるので是非足を延ばしてみてくださいね!
特徴 | 説明 |
---|---|
白亜の邸宅 | 丘の上に立つ美しく優雅な邸宅 |
四方同じつくりの外観 | 建物の4面が同じファサード |
周囲の景色との調和 | 自然と建築が一体となった美しい空間 |
アクセス | ヴィチェンツァ駅から8番バスで行くことができる |
ヴィラ・バルバーロ
ヴィラ・バルバーロは、パッラーディオが設計したヴィラの中でも、特に美しいヴィラの一つです。
ヴィラ・バルバーロは、1550年から1560年代にかけて、バルバーロ兄弟の依頼で建設されました。
中央のテンピエットと呼ばれる建物は、ローマのフォロ・ロマーノのポルトゥヌス神殿をモチーフにしているといわれ、イオニア式の列柱にペディメントを備え、ティンパヌムにはバルバーロ家の紋章がレリーフ化されています。
左右に伸びる列柱とアーチはルネサンスらしい意匠で、いずれもパビリオンに通じています。パオロ・ヴェロネーゼの見事なコレクションで知られており、クロツェーラの間やバッカスの間、オリンポの間、ルツェルナの間などで巨大なフレスコ画を見ることができます。
特徴 | 説明 |
---|---|
中央のテンピエット | ローマのフォロ・ロマーノのポルトゥヌス神殿をモチーフ |
左右のパビリオン | 列柱とアーチがパビリオンに通じている |
パオロ・ヴェロネーゼの絵画 | クロツェーラの間やバッカスの間などで巨大なフレスコ画を見ることができる |
アクセス | ヴィチェンツァ市街からバスで行くことができる |
ヴィラ・エモ
ヴィラ・エモは、ヴィラ・バルバーロと非常に似た展開を持つヴィラです。
ヴィラ・エモは、1558年から1560年代にかけて、エモ家の依頼で建設されました。
ヴィラ・エモは、ヴィラ・バルバーロと同様に、中央にテンピエットと呼ばれる建物があり、左右にパビリオンが配置されています。
ヴィラ・エモは、ヴィラ・バルバーロよりも規模が小さく、より親しみやすい雰囲気を持つヴィラです。
特徴 | 説明 |
---|---|
ヴィラ・バルバーロと似た展開 | 中央にテンピエット、左右にパビリオン |
規模が小さい | ヴィラ・バルバーロよりも規模が小さく、より親しみやすい雰囲気 |
アクセス | ヴィチェンツァ市街からバスで行くことができる |
まとめ
パッラーディオ様式の邸宅群は、その洗練された美しさ、そして自然との調和が魅力です。
ヴィラ・アルメリコ・カプラ、ヴィラ・バルバーロ、ヴィラ・エモなど、パッラーディオが設計したヴィラは、それぞれ個性的な魅力を持っています。
パッラーディオのヴィラは、建築史における重要な遺産であり、世界中の人々を魅了しています。
ヴィチェンツァを訪れる際には、ぜひパッラーディオのヴィラを訪れて、その魅力を体感してください。
4. パッラーディオ様式の邸宅の歴史的背景について
パッラーディオの生い立ち
アンドレーア・パッラーディオは、1508年にイタリアのパドヴァで生まれました。
パッラーディオは、石工となるべくバルトロメオ・カヴァッファの工房に入りましたが、やがてヴィチェンツァに移り、ジョヴァンニ・ディ・ジャコモとローラモ・ピットーニの工房に入りました。
その後、人文主義者ジャン・ジョルジョ・トリッシノから建築家としての素養を見出され、古典主義思想とローマ時代の建築について手ほどきを受け、同時に数学、音楽、ラテン文学などについても薫陶を受けていたとされます。
何度かのローマ旅行などを経た後、本格的に建築家として活動するにあたり、パッラーディオという名前をトリッシノから与えられました。
時期 | 出来事 |
---|---|
1508年 | パドヴァで生まれる |
幼少期 | 石工となるべくバルトロメオ・カヴァッファの工房に入る |
青年期 | ヴィチェンツァに移り、ジョヴァンニ・ディ・ジャコモとローラモ・ピットーニの工房に入る |
青年期 | 人文主義者ジャン・ジョルジョ・トリッシノから建築家としての素養を見出される |
青年期 | 古典主義思想とローマ時代の建築について手ほどきを受ける |
青年期 | 数学、音楽、ラテン文学などを学ぶ |
青年期 | ローマに旅行 |
本格的に建築家として活動 | トリッシノからパッラーディオという名前を与えられる |
パッラーディオの建築活動
パッラーディオは、1546年にヴィチェンツァ市で、パラッツォ・デッラ・ラジョーネ(通称バシリカ)の改修案を市に提出し、この案はヤーコポ・サンソヴィーノやジュリオ・ロマーノなどの既に名声を確立していた建築家の案を退けて当選しました。
この公共建築は市のシンボルとなる巨大なものとなり、セルリアーナを連続させるというユニークな構成、またその連続のさせ方も非常に凝った造りであり好評を博しました。
これを契機に彼の名は北イタリア一帯に広まり、以後仕事の依頼が増えることとなります。
パッラーディオは、ヴィチェンツァでの最初の邸宅建築であるパラッツォ・ポルト(1549年頃着工)や、1550年に起工されたパラッツォ・キエリカーティなど、数多くの建築物を設計しました。
時期 | 作品 |
---|---|
1546年 | パラッツォ・デッラ・ラジョーネ(通称バシリカ)の改修案を提出 |
1549年頃 | パラッツォ・ポルト着工 |
1550年 | パラッツォ・キエリカーティ着工 |
1566年 | ヴィラ・アルメリコ(ラ・ロトンダ)着工 |
1564年 | サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の設計 |
1578年 | イル・レデントーレ聖堂の設計 |
1580年初旬 | テアトロ・オリンピコの設計 |
1580年夏 | 死去 |
パッラーディオの代表作
パッラーディオの代表作の一つに、1566年に着工したヴィラ・アルメリコ(ラ・ロトンダ)があります。
ヴィラ・アルメリコは、建物の4面が同じファサードというユニークな形態で、その後イギリスなどに多くのコピーを生みました。
パッラーディオは、ヴェネツィアでも仕事を受け、サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂やイル・レデントーレ聖堂などの建築物を設計しました。
パッラーディオは、1580年初旬に恒久的劇場としてテアトロ・オリンピコを設計しましたが、その年の夏に死去しました。
作品 | 説明 |
---|---|
ヴィラ・アルメリコ(ラ・ロトンダ) | 建物の4面が同じファサードというユニークな形態 |
サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂 | ヴェネツィアにある聖堂 |
イル・レデントーレ聖堂 | ヴェネツィアにある聖堂 |
テアトロ・オリンピコ | 世界初の屋内劇場 |
まとめ
アンドレーア・パッラーディオは、古代ローマ建築を研究し、独自の建築様式を確立した、ルネサンス期の天才建築家です。
パッラーディオは、ヴィチェンツァ市やヴェネト地方に、数多くの美しい建築物を残しました。
パッラーディオの建築様式は、後世の建築家に大きな影響を与え、世界中の建築に大きな影響を与えました。
パッラーディオは、建築史に大きな足跡を残した、偉大な建築家と言えるでしょう。
5. ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方の世界遺産登録について
世界遺産登録の経緯
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、1994年にユネスコの世界遺産に登録されました。
1996年には、周囲に点在する21ものヴィラが追加で登録されました。
世界遺産登録の基準としては、(i)建築史に貢献したパッラーディオによる作品が並び、それは都市の構造に統合されているのが特徴。そして、パッラーディオ様式のヴィラは、ルネサンスの巨匠の作品で、古典的な建築様式を取り入れた、彼の類型学的な作品であったという点。
(ii)ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィラは、古典的な建築物をモチーフにした「パッラーディオ様式」を導入していて、ほとんどのヨーロッパの国々と世界中の建築物や都市デザインに影響を与え、3世紀近くに渡って取り入れられてきたということ。
年 | 出来事 |
---|---|
1994年 | ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラが世界遺産に登録 |
1996年 | 周囲に点在する21ものヴィラが追加で登録 |
世界遺産登録の意義
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラの世界遺産登録は、パッラーディオの建築様式の重要性を世界に示すものでした。
世界遺産登録によって、パッラーディオの建築物の保護と保存が促進され、世界中の人々にその魅力が伝えられるようになりました。
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、世界遺産登録によって、観光客の増加が見られ、地域経済の活性化にも貢献しています。
世界遺産登録は、ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラにとって、大きな転換点となりました。
意義 | 説明 |
---|---|
パッラーディオ様式の重要性を世界に示す | 世界遺産登録によって、パッラーディオの建築物の保護と保存が促進された |
観光客の増加 | 世界遺産登録によって、観光客の増加が見られ、地域経済の活性化にも貢献している |
価値の向上 | 世界遺産登録によって、ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、その価値がより一層高まった |
世界遺産登録後の取り組み
世界遺産登録後、ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラでは、建築物の保護と保存のための様々な取り組みが行われています。
ヴィラなどの建築物の修復や改修、周辺環境の整備などが行われています。
世界遺産登録によって、観光客の増加が見られるため、観光客向けの施設やサービスの充実も図られています。
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、世界遺産登録によって、その価値がより一層高まりました。
取り組み | 説明 |
---|---|
建築物の保護と保存 | ヴィラなどの建築物の修復や改修、周辺環境の整備などが行われている |
観光客向けの施設やサービスの充実 | 世界遺産登録によって、観光客の増加が見られるため、観光客向けの施設やサービスの充実も図られている |
まとめ
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、1994年にユネスコの世界遺産に登録されました。
世界遺産登録は、パッラーディオの建築様式の重要性を世界に示すものであり、建築物の保護と保存、観光客の増加、地域経済の活性化に貢献しています。
世界遺産登録によって、ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、その価値がより一層高まりました。
今後も、ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、世界遺産として大切に保護されていくことでしょう。
6. パッラーディオ様式の邸宅群を訪れる際のオススメスポット
ヴィチェンツァ市街
ヴィチェンツァ市街には、パッラーディオが設計した数多くの建築物が残されています。
中でも有名なのは、バシリカ・パッラディアーナ、オリンピコ劇場、パラッツォ・キエリカーティなどです。
バシリカ・パッラディアーナは、ヴィチェンツァ市街の中心部にある、パッラーディオの代表作の一つです。
オリンピコ劇場は、パッラーディオが設計した世界初の屋内劇場で、古代ローマの野外劇場を模倣した設計が特徴です。
スポット | 説明 |
---|---|
バシリカ・パッラディアーナ | パッラーディオが改修したゴシック様式の公共施設 |
オリンピコ劇場 | パッラーディオが設計した世界初の屋内劇場 |
パラッツォ・キエリカーティ | パッラーディオが設計した宮殿、現在は絵画館 |
ヴィラ・アルメリコ・カプラ(ラ・ロトンダ)
ヴィラ・アルメリコ・カプラは、パッラーディオの傑作ともいわれる白亜の邸宅で、丘の上に立つ美しく優雅な世界遺産です。
ヴィラ・アルメリコ・カプラは、ヴィチェンツァ市街から少し離れた場所に位置していますが、バスで行くことができます。
ヴィラ・アルメリコ・カプラは、建物の4面が同じファサードというユニークな形態で、周囲の景色との調和が美しいヴィラです。
ヴィラ・アルメリコ・カプラは、パッラーディオの建築様式を代表する作品の一つであり、必見のスポットです。
特徴 | 説明 |
---|---|
白亜の邸宅 | 丘の上に立つ美しく優雅な邸宅 |
四方同じつくりの外観 | 建物の4面が同じファサード |
周囲の景色との調和 | 自然と建築が一体となった美しい空間 |
アクセス | ヴィチェンツァ駅から8番バスで行くことができる |
ヴィラ・バルバーロ
ヴィラ・バルバーロは、パッラーディオが設計したヴィラの中でも、特に美しいヴィラの一つです。
ヴィラ・バルバーロは、ヴィチェンツァ市街から少し離れた場所に位置していますが、バスで行くことができます。
ヴィラ・バルバーロは、中央にテンピエットと呼ばれる建物があり、左右にパビリオンが配置されています。
ヴィラ・バルバーロは、パオロ・ヴェロネーゼの見事なコレクションで知られており、クロツェーラの間やバッカスの間、オリンポの間、ルツェルナの間などで巨大なフレスコ画を見ることができます。
特徴 | 説明 |
---|---|
中央のテンピエット | ローマのフォロ・ロマーノのポルトゥヌス神殿をモチーフ |
左右のパビリオン | 列柱とアーチがパビリオンに通じている |
パオロ・ヴェロネーゼの絵画 | クロツェーラの間やバッカスの間などで巨大なフレスコ画を見ることができる |
アクセス | ヴィチェンツァ市街からバスで行くことができる |
まとめ
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラは、世界遺産に登録されているだけあり、見どころ満載です。
パッラーディオの建築様式を代表する作品である、バシリカ・パッラディアーナ、オリンピコ劇場、パラッツォ・キエリカーティ、ヴィラ・アルメリコ・カプラ、ヴィラ・バルバーロなど、ぜひ訪れてみてください。
ヴィチェンツァ市街はコンパクトで、徒歩で観光できる範囲に多くの見どころが集中しています。
ヴィチェンツァは、ヴェネツィアやヴェローナから日帰りでアクセスできるため、北イタリア観光の際に立ち寄るのに最適な街です。
参考文献
・ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の邸宅群
・イタリアの世界遺産「ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方の …
・ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の邸宅群
・ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の …
・ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の …
・イタリア ヴィチェンツァ / 世界遺産の街「ヴィチェンツァ …
・ヴィチェンツァの市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の …
・ヴィチェンツァ観光の基本情報 行き方・歩き方・おすすめ …
・ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の …