日足とは?経済用語について説明

日足分析のまとめ
項目	内容
日足とは	1日分の価格変動をまとめたチャート
日足チャートの重要性	市場参加者全員が見ている時間軸であり、大きな資金を持つトレーダーも見ている時間軸
日足の読み方	ローソク足、トレンドライン、サポート・レジスタンスといった要素から、相場の流れやトレンドを把握する
日足分析の方法	テクニカル指標、ローソク足パターン、プライスアクションなど、さまざまな手法を用いる
日足と短期トレード	日足で確認したトレンドの方向性を踏まえて、短期足でエントリーポイントを探します
日足と長期投資	日足で確認したトレンドの方向性を踏まえて、投資対象銘柄を選び、保有期間を決定します

1. 日足とは
2. 日足チャートの重要性
3. 日足の読み方
4. 日足分析の方法
5. 日足と短期トレード
6. 日足と長期投資

1. 日足とは

日足チャートとは？

日足とは、株式やFXなどの金融商品の1日分の価格変動をひとまとめにしたチャートのことです。1本のローソク足が1日分の価格変動（始値、高値、安値、終値）を表し、これを日々連続して表示したものが日足チャートとなります。日足チャートは、短期的なトレードから長期投資に至るまで、多くの投資家やトレーダーが利用しています。

短期トレーダーは、日足のパターンから次の日の動きを予想し、長期投資家は、日足チャートを用いて相場の大局的な方向性を確認します。また、日足チャートは、多くのトレーダーが注目する時間足であるため、その動きが他の時間足にも影響を与えることが多いです。

日足は、1時間足や15分足といった短期的な取引に用いられる時間足と、週足や月足といった長期的な視点で相場を分析する際に使われる時間足の中間に位置し、多くのトレーダーが用いる「スタンダード」な時間足と言えます。

日足分析を理解し、適切に活用することで、より賢明な投資判断が可能になります。この手法は、トレードスキル向上のためには避けて通れない道ですので、しっかりとマスターしておきましょう。

日足チャートの種類
時間足	期間
日足	1日
週足	1週間
月足	1か月
時間足	1時間、4時間など
分足	1分、5分、15分など

日足チャートの見方

日足チャートにおいて、最も一般的な表示方法がローソク足です。1本のローソク足は、1日の始値、高値、安値、終値を表しています。赤いローソク足は価格が下がった日、緑色のローソク足は価格が上がった日を示します。

ローソク足を見ることで、短期的なトレンドや逆転のサインを探ることができます。トレンドラインは、価格の動きに一定の方向性があるときにその方向を示す線です。上昇トレンドの場合、安値を結んでトレンドラインを引きます。下降トレンドの場合は、高値を結んでトレンドラインを引くのが一般的です。トレンドラインが破られた場合、それはトレンドの変化を意味する重要なサインとなることが多いです。

サポートとは、価格が下がりにくいとされるレベルを指します。逆に、レジスタンスは価格が上がりにくいとされるレベルです。これらのレベルを日足チャートで特定できれば、エントリーとエグジットのタイミングをより明確にすることができます。

日足の分析は、これらの基本的な要素によって非常にリッチな情報を提供してくれます。ただし、重要なのは一つの要素だけに頼らず、複数の要素を組み合わせて分析することです。例えば、サポートレベルでの価格反転を確認した上で、トレンドラインが破られたらエントリーする、といった具体的な戦略を練ることが可能です。

ローソク足の種類
種類	説明
陽線	始値より終値が高いローソク足
陰線	始値より終値が低いローソク足
実体	始値と終値の間
上ヒゲ	高値から実体に引いた線
下ヒゲ	安値から実体に引いた線

日足と他の時間足の違い

日足の一番の特徴は、一つのローソク足が一日の取引を表す点です。これに対して、週足や月足ではそれぞれ一週間、一か月のデータが一つのローソク足になります。また、短期間の時間足（1分足、5分足、15分足など）は短い時間を表します。

それぞれの時間足が示す市場の心理や動きは異なるため、適切な時間足を選ぶことが重要です。ローソク足の基本的な解釈は時間足によって変わりませんが、その影響力は大きく異なる場合があります。例えば、日足で形成された「陽線」は、5分足で形成された陽線よりもはるかに強い信号とされます。

逆に、短い時間足では頻繁に形成されるパターンでも、日足では稀であるため、その信頼性が高いとされます。短い時間足では、トレンドラインやサポート・レジスタンスが頻繁に変わる可能性が高いです。これに対して、日足やそれ以上の時間足では、これらのラインが破れることは少なく、一度形成されたらしばらくそのレベルが続くことが多いです。

つまり、長い時間足で形成されたトレンドラインやサポート・レジスタンスは、その後の市場の動きに大きな影響を持つ可能性が高いです。時間足によっては、市場の動きとトレーダーの心理が大きく変わることがあります。日足はその中でも比較的長期的な視点を提供してくれるため、短期的なノイズに惑わされず、より確実なトレードを行うための参考になります。

トレンドラインの種類
種類	説明
上昇トレンド	株価が右肩上がりのトレンド
下降トレンド	株価が右肩下がりのトレンド
レンジ相場	株価が一定の範囲内で推移する相場

まとめ

日足とは、1日分の価格変動をまとめたチャートであり、短期・中期・長期のあらゆる投資家やトレーダーが注目する時間足です。日足チャートは、ローソク足、トレンドライン、サポート・レジスタンスといった要素から、相場の流れやトレンドを把握することができます。

日足は、他の時間足と比べて、より長期的な視点で市場を分析することができ、短期的なノイズに惑わされずに、より確実なトレードを行うための参考になります。

日足チャートの見方をマスターすることで、より多角的な視点から市場を分析し、成功へと繋げることができるでしょう。

日足分析は、投資やトレードにおいて、非常に重要な要素の一つです。日足分析を理解し、適切に活用することで、より賢明な投資判断が可能になります。

2. 日足チャートの重要性

日足チャートは市場参加者全員が見ている

日足は、市場参加者全員が見ている時間軸です。これは、日足が相場全体の動きを反映していることを意味します。日足チャートは、市場参加者の心理や行動を反映したものであり、その動きは他の時間足にも影響を与えます。

そのため、日足チャートを分析することで、市場全体のトレンドや方向性を把握することができます。デイトレードにおいても、日足チャートは重要な役割を果たします。

日足チャートは、市場全体のトレンドや方向性を把握するための重要な指標となります。デイトレードにおいても、日足チャートは重要な役割を果たします。

日足チャートは大きな資金を持つトレーダーが見ている

市場を動かすほどの資金を持ったトレーダーは、日足を中心とした長期足でのトレードをしています。彼らは、ファンダメンタル分析によって多額の資金を動かし、相場の流れを作ります。

そのため、日足チャートは、市場全体のトレンドや方向性を把握するための重要な指標となります。デイトレードにおいても、日足チャートは重要な役割を果たします。

日足チャートは相場の環境そのもの

日足は、相場の環境そのものです。日足チャートは、市場全体のトレンドや方向性を把握するための重要な指標となります。デイトレードにおいても、日足チャートは重要な役割を果たします。

まとめ

日足チャートは、市場参加者全員が見ている時間軸であり、大きな資金を持つトレーダーも見ている時間軸です。そのため、日足チャートは相場の環境そのものと言えるでしょう。

3. 日足の読み方

ローソク足の見方

ローソク足は、一定期間の相場の4本値（始値、高値、安値、終値）を用いて一本の棒状の足を生成したもので、このローソク足を並べていくことで、相場の状態や流れを一目でわかるようにしたチャートをローソク足チャートといいます。

ローソク足チャートは、日本の江戸時代に生まれた伝統のあるチャートで、現在では海外でも広く使われています。

ローソク足は、実体と上ヒゲ（うわひげ）、下ヒゲ（したひげ）の３つから成り立っています。始値と終値を四角で囲んだ部分を実体といい、陽線なら白か赤、陰線なら黒にするのが一般的です。

この色が陽線、陰線の呼び名のもとになっています。高値から実体に引いた線を上ヒゲ、安値から実体に引いた線を下ヒゲといいます。上ヒゲ、下ヒゲを上影、下影と呼ぶこともあり、このあたりはメイドインジャパンを感じさせます。

トレンドラインの見方

トレンドラインとは、株価チャートの高値と高値もしくは安値と安値を結んだ線のことです。トレンドラインは、線の傾きと株価の状態から、現在の相場のトレンド(方向性)を判断することに使われます。

トレンドラインで判断できる相場の方向性には、上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場の3種類があります。トレンドは一度発生すると、一定期間継続する可能性が高いことから、「トレンドは友達」という相場格言もあるほどです。

トレンドに沿って投資する手法は「順張り(トレンドフォロー)」、トレンドに逆らって投資する手法は「逆張り」と呼ばれます。いずれにしても、株式市場で利益を出すためには、現在のトレンドを把握しておくことが重要であるため、トレンドラインの見方や引き方、使い方をマスターしておきましょう。

株価の高値と高値、安値と安値を結んだだけのトレンドラインは、どうしてテクニカル分析で機能するのでしょうか？それはズバリ、多くの投資家やトレーダーが、トレンドラインを使って投資やトレードを行っているためです。トレンドラインの引き方は単純であるため、基本的に誰がトレンドラインを引いても同じ形になりやすくなります。結果的に、トレンドラインによって引かれたサポートライン(下値支持線)やレジスタンスライン(上値抵抗線)は意識されやすくなり、その付近で買いや売りが入りやすくなります。

サポートとレジスタンスの見方

サポートとレジスタンスは、価格が動きにくい水平なラインを指します。サポートは、価格が下がる際に反発する可能性が高いラインであり、レジスタンスは、価格が上がる際に抵抗する可能性が高いラインです。

これらのラインは、日足チャートでよく目立ち、ブレイクアウトやリバーサルのタイミングを見つけるのに有用です。

まとめ

日足チャートの見方として、ローソク足、トレンドライン、サポート・レジスタンスの3つの要素を理解することが重要です。ローソク足は、1日分の価格変動を表し、トレンドラインは、価格の動きの方向性を示し、サポート・レジスタンスは、価格が反転する可能性のあるレベルを示します。

これらの要素を組み合わせることで、より多角的に市場を分析し、成功へと繋げることができるでしょう。

日足チャートの見方をマスターすることで、より多角的な視点から市場を分析し、成功へと繋げることができるでしょう。

4. 日足分析の方法

テクニカル指標

日足分析では、移動平均線（MA）、RSI、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標が用いられます。移動平均線は、一定期間の価格の平均値を線で表したもので、トレンドの確認や売買シグナルの判断に役立ちます。

RSIは、相対力指数と呼ばれ、価格の過熱感や過冷却感を示す指標です。RSIが70%を超えると買われ過ぎ、30%を下回ると売られ過ぎと判断されます。

ボリンジャーバンドは、価格のボラティリティを測る指標です。価格がバンドの上限に近づくと売りシグナル、下限に近づくと買いシグナルと判断されます。

これらのテクニカル指標は、単独で使うよりも、複数の指標を組み合わせることで、より信頼性の高い分析結果を得ることができます。

テクニカル指標
指標	説明
移動平均線（MA）	一定期間の価格の平均値を線で表したもの
RSI	相対力指数。価格の過熱感や過冷却感を示す
ボリンジャーバンド	価格のボラティリティを測る指標

ローソク足パターン

ローソク足には、陽線と陰線の2種類があり、それぞれに特徴的なパターンがあります。例えば、陽線で終わる「包み線」は、トレンド転換を示唆するパターンとして知られています。

ローソク足のパターンは、トレンドの継続や転換、停滞などを示唆し、相場分析の重要な判断材料となります。

ローソク足パターン
パターン	説明
包み線	1つ前のローソク足を完全に覆う大陽線、または大陰線
はらみ線	1つ前のローソク足に完全に覆われた小陽線、もしくは小陰線
三兵	陽線が下値を切り上げながら3本連続、もしくは陰線が上値を切り下げながら3本連続で出現するパターン

プライスアクション

プライスアクションとは、ローソク足のパターンから相場の値動きを予想する手法です。テクニカル指標を用いず、ローソク足の情報のみで値動きを予想することが特徴です。

プライスアクションの代表的なサインには、インサイド、アウトサイド、スラスト、リバーサルなどがあります。

インサイドは、直前のローソク足の高値と安値の範囲内に、後続のローソク足の値動きが収まるパターンです。アウトサイドは、インサイドの逆で最新のローソク足の高値と安値の範囲内に、直前のローソク足が包み込まれるパターンです。

スラストは、終値が直前のローソク足の高値を上回る、もしくは安値を下回るパターンです。リバーサルは、トレンドの転換を示すパターンです。

プライスアクション
パターン	説明
インサイド	直前のローソク足の高値と安値の範囲内に、後続のローソク足の値動きが収まるパターン
アウトサイド	インサイドの逆で最新のローソク足の高値と安値の範囲内に、直前のローソク足が包み込まれるパターン
スラスト	終値が直前のローソク足の高値を上回る、もしくは安値を下回るパターン
リバーサル	トレンドの転換を示すパターン