項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 1801年 |
所在地 | イギリス・ロンドン |
取引対象 | 株式、債券、デリバティブなど |
主な株価指数 | FTSE100、FTSE250 |
取引時間 | 平日西ヨーロッパ時間8:00~16:30 |
特徴 | 世界的な証券取引所の一つ、国際的な金融取引の中心地 |
1. ロンドン証券取引所の歴史
17世紀末から1800年代前半:ロンドン証券取引所の起源
ロンドン証券取引所の歴史は、17世紀末にまで遡ります。当時、イギリスでは、ロシアやインドへの貿易を目的とした モスクワ会社 や 東インド会社 といった企業が設立され、これらの企業は、莫大な資金調達のために株式を発行しました。株式の取引は、ロンドン市内のコーヒーハウスで行われるようになり、1760年には、ジョナサンのコーヒーハウス などで会員制取引クラブが結成されました。これが、ロンドン証券取引所の前身とされています。
1801年、これらの取引クラブは統合され、正式に ロンドン証券取引所 が設立されました。当初は、法人格のない取引所としてスタートしましたが、その後、会員規則を整備し、証券取引会員場へと発展していきました。
19世紀には、イギリスの産業革命が本格化し、鉄道や運河、鉱山などの企業が続々と設立されました。これらの企業の株式がロンドン証券取引所に上場され、取引が活発化しました。ロンドン証券取引所は、世界的な金融市場の中心地として、その地位を確立していきました。
1923年には、ロンドン証券取引所に紋章が授与され、モットーは 「我が言葉は我が証文なり」 とされました。これは、ロンドン証券取引所の誠実さを象徴するものでした。
年 | 出来事 |
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1760年 | 会員制取引クラブが結成 |
1801年 | ロンドン証券取引所が正式に設立 |
1923年 | 紋章が授与され、モットーが制定 |
1986年 | ビッグバンと呼ばれる金融大改革 |
2000年 | 株式会社化 |
2001年 | ロンドン証券取引所に上場 |
2007年 | イタリア取引所を買収 |
2009年 | 東京証券取引所と共同でTOKYO AIM取引所設立 |
2013年 | 日本企業が上場廃止 |
2016年 | ドイツ取引所による買収提案 |
2019年 | 香港証券取引所からの買収提案 |
2021年 | 金融情報企業リフィニティブを買収 |
1980年代以降:グローバル化と市場改革
1980年代には、世界的な金融市場のグローバル化が進み、ロンドン証券取引所も、この流れに乗り遅れることなく、市場改革を進めました。1986年には、「ビッグバン」 と呼ばれる金融大改革が断行され、外資系証券が取引所に加入しやすくなり、株式取引手数料の自由化が実現しました。
2000年には、ロンドン証券取引所は株式会社化し、2001年には自らロンドン証券取引所に上場しました。その後、2007年には、イタリア取引所(Borsa Italiana)を買収し、傘下に収めました。
2009年には、東京証券取引所と共同出資で、東証にプロ投資家向け市場 TOKYO AIM取引所 (現、TOKYO PRO Market)を設立しました。
2013年には、本田技研工業や東レなど、日本企業がロンドン証券取引所から相次いで上場を廃止しました。これは、上場コストに見合う利点がないと判断されたためです。
2000年代以降:合併と統合の時代
2000年代以降、世界的な取引所間競争が激化し、ロンドン証券取引所は、合併と統合を繰り返しながら、その規模を拡大してきました。2007年には、イタリア証券取引所を買収し、ロンドン証券取引所グループ(LSEG) を設立しました。
2011年には、トロント証券取引所を運営するTMX Groupとの合併を発表しましたが、TMXの株主からの合意が得られず、破談となりました。
2016年には、ドイツ取引所がロンドン証券取引所グループの買収を提案しましたが、欧州連合の承認を得られず、交渉は終了しました。
2019年には、香港証券取引所から買収提案を受けましたが、翌年には断念しました。2021年には、金融情報企業のリフィニティブを買収し、傘下に収めました。
まとめ
ロンドン証券取引所は、17世紀末に起源を持ち、1801年に正式に設立された世界的な証券取引所です。長い歴史の中で、イギリスの産業革命や金融市場のグローバル化を支えてきました。
2000年代以降は、合併と統合を繰り返しながら、その規模を拡大してきました。現在では、世界をリードする金融市場インフラおよびデータプロバイダーとして、世界経済に大きな影響を与えています。
ロンドン証券取引所は、今後も、世界的な金融市場の動向を注視しながら、その役割を進化させていくことが予想されます。
2. ロンドン証券取引所の機能と役割
金融市場のインフラとしての役割
ロンドン証券取引所は、世界中の企業が株式や債券、デリバティブなどの金融商品を発行・取引する場を提供しています。企業は、ロンドン証券取引所に上場することで、資金調達や事業拡大を促進することができます。
投資家は、ロンドン証券取引所で取引される金融商品に投資することで、資産運用を行うことができます。ロンドン証券取引所は、世界中の投資家にとって、重要な投資先となっています。
ロンドン証券取引所は、世界経済の重要なインフラとして、企業の資金調達や投資家の資産運用を支えています。
機能 | 説明 |
---|---|
資金調達 | 企業が株式を発行し、資金調達を行う |
投資 | 投資家が株式や債券などに投資を行う |
取引 | 株式や債券などの売買を行う |
情報提供 | 市場情報や企業情報などを提供 |
規制 | 取引のルールを定め、市場の安定を図る |
国際的な金融取引の中心地としての役割
ロンドン証券取引所は、世界中の金融機関が集まる国際的な金融取引の中心地です。ロンドンは、世界で最も重要な金融センターの一つであり、ロンドン証券取引所は、その中心的な役割を担っています。
ロンドン証券取引所は、世界中の金融機関とのネットワークを構築し、国際的な金融取引を円滑に進めるための重要な役割を果たしています。
ロンドン証券取引所は、世界経済の安定と発展に貢献しています。
英国経済への貢献
ロンドン証券取引所は、英国経済にとって重要な役割を果たしています。ロンドン証券取引所に上場する企業は、英国経済の成長を牽引する重要な存在です。
ロンドン証券取引所は、英国の金融産業を活性化させ、雇用創出にも貢献しています。
ロンドン証券取引所は、英国の国際的な競争力を強化する役割を担っています。
まとめ
ロンドン証券取引所は、世界中の企業や投資家にとって、重要な金融市場のインフラです。
ロンドン証券取引所は、国際的な金融取引の中心地として、世界経済の安定と発展に貢献しています。
ロンドン証券取引所は、英国経済の成長と国際的な競争力強化に重要な役割を果たしています。
3. ロンドン証券取引所とは何か?
ロンドン証券取引所の概要
ロンドン証券取引所は、1801年に設立された、イギリスのロンドンにある証券取引所です。ニューヨーク証券取引所や東京証券取引所などと並び、世界的な証券取引所のひとつに数えられます。
ロンドン証券取引所は、株式や債券、デリバティブなどの取引が行われており、国際的な金融取引の重要なインフラのひとつとなっています。
ロンドン証券取引所は、世界中の企業が資金調達を行うための重要な場であり、投資家にとって、重要な投資先となっています。
ロンドン証券取引所の市場
ロンドン証券取引所には、大企業が上場する メイン市場 と、新興企業が上場する AIM市場 の2つの市場があります。
メイン市場は、時価総額が大きく、安定した収益を上げてきた企業が上場しています。AIM市場は、成長性が高く、将来性のある新興企業が上場しています。
ロンドン証券取引所は、これらの市場を通じて、さまざまな企業の資金調達を支援しています。
市場 | 特徴 |
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メイン市場 | 大企業が上場 |
AIM市場 | 新興企業が上場 |
ロンドン証券取引所の取引システム
ロンドン証券取引所の取引システムは、SETS(ロンドン株式自動取引システム) と呼ばれるオーダードリブン制の取引システムです。
オーダードリブン制とは、投資家からの注文を基に、取引が成立するシステムです。
ロンドン証券取引所は、このシステムを通じて、公平で透明性の高い取引を実現しています。
まとめ
ロンドン証券取引所は、世界的な証券取引所であり、世界中の企業や投資家にとって、重要な金融市場のインフラです。
ロンドン証券取引所は、メイン市場とAIM市場の2つの市場があり、さまざまな企業の資金調達を支援しています。
ロンドン証券取引所の取引システムは、SETSと呼ばれるオーダードリブン制の取引システムであり、公平で透明性の高い取引を実現しています。
4. ロンドン証券取引所の取引時間
ロンドン証券取引所の取引時間
ロンドン証券取引所の取引時間は、土曜・日曜・取引所の定める休みを除く、平日の西ヨーロッパ時間8:00~16:30です。
日本標準時では、冬時間は17:00~翌日1:30、夏時間は16:00~翌日0:30にあたります。
ロンドン証券取引所の取引時間は、世界中の投資家にとって、重要な情報です。
時間帯 | 西ヨーロッパ時間 | 日本標準時(冬時間) | 日本標準時(夏時間) |
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取引時間 | 8:00~16:30 | 17:00~翌日1:30 | 16:00~翌日0:30 |
取引時間に関する注意点
ロンドン証券取引所の取引時間は、季節によって異なります。
また、取引時間には、休場日や時間外取引など、さまざまなルールがあります。
ロンドン証券取引所で取引を行う際には、これらのルールを理解しておく必要があります。
取引時間と投資戦略
ロンドン証券取引所の取引時間は、投資戦略を立てる上で重要な要素です。
例えば、ロンドン証券取引所の取引時間中に、重要な経済指標が発表される場合、その発表内容によって、株価が大きく変動する可能性があります。
投資家は、ロンドン証券取引所の取引時間と経済指標の発表スケジュールを把握しておくことで、より効果的な投資戦略を立てることができます。
まとめ
ロンドン証券取引所の取引時間は、土曜・日曜・取引所の定める休みを除く、平日の西ヨーロッパ時間8:00~16:30です。
日本標準時では、冬時間は17:00~翌日1:30、夏時間は16:00~翌日0:30にあたります。
ロンドン証券取引所の取引時間は、投資戦略を立てる上で重要な要素です。
5. ロンドン証券取引所の主要な銘柄
ロンドン証券取引所に上場する主な企業
ロンドン証券取引所には、世界中のさまざまな企業が上場しています。
特に、英国の大企業や、世界的に有名な企業が多く上場しています。
例えば、金融のHSBC、エネルギーのBP、通信のボーダフォングループなどが上場しています。
主要な銘柄の例
ロンドン証券取引所に上場する主要な銘柄には、以下のようなものがあります。
・HSBC Holdings plc(HSBA.L):世界的な金融機関
・Royal Dutch Shell plc(RDSB.L):世界的な石油・ガス会社
・Vodafone Group plc(VOD.L):世界的な通信会社
企業名 | 業種 |
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HSBC Holdings plc | 金融 |
Royal Dutch Shell plc | 石油・ガス |
Vodafone Group plc | 通信 |
BP plc | 石油・ガス |
GlaxoSmithKline plc | 製薬 |
British American Tobacco plc | たばこ |
Unilever plc | 日用品 |
AstraZeneca plc | 製薬 |
Rio Tinto Group | 鉱業 |
銘柄選択のポイント
ロンドン証券取引所に上場する銘柄を選ぶ際には、以下のポイントを参考にすると良いでしょう。
・企業の業績:企業の業績は、株価に大きな影響を与えます。
・市場の動向:市場の動向も、株価に影響を与えます。
・投資家の心理:投資家の心理も、株価に影響を与えます。
まとめ
ロンドン証券取引所には、世界中のさまざまな企業が上場しています。
主要な銘柄には、HSBC Holdings plc、Royal Dutch Shell plc、Vodafone Group plcなどがあります。
銘柄を選ぶ際には、企業の業績、市場の動向、投資家の心理などを考慮する必要があります。
6. ロンドン証券取引所の株価指数
FTSE100
FTSE100は、ロンドン証券取引所に上場する企業のうち、時価総額が最も大きい100社を対象とした株価指数です。
FTSE100は、英国を代表する株価指数であり、英国経済の動向を把握する上で重要な指標となっています。
FTSE100は、1983年末の株価を基準値1000とした時価総額加重平均型株価指数です。
FTSE250
FTSE250は、ロンドン証券取引所に上場する企業のうち、時価総額が2番目に大きい250社を対象とした株価指数です。
FTSE250は、FTSE100よりも、中小企業の比率が高くなっています。
FTSE250は、英国経済の成長を牽引する中小企業の動向を把握する上で重要な指標となっています。
その他の株価指数
ロンドン証券取引所には、FTSE100やFTSE250以外にも、さまざまな株価指数があります。
例えば、FTSE350は、FTSE100とFTSE250を合わせた350社を対象とした株価指数です。
また、特定の業種や地域に特化した株価指数もあります。
まとめ
ロンドン証券取引所の代表的な株価指数には、FTSE100とFTSE250があります。
FTSE100は、英国を代表する株価指数であり、FTSE250は、英国経済の成長を牽引する中小企業の動向を把握する上で重要な指標となっています。
ロンドン証券取引所には、これらの株価指数以外にも、さまざまな株価指数があります。
参考文献
・ロンドン証券取引所(LSE)とは|マーケット用語集|iFinance
・ロンドン証券取引所(ろんどんしょうけんとりひきじょ)とは …
・ロンドン証券取引所(ロンドンかぶしきしじょう)とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
・ロンドン証券取引所とは?株式用語解説 – お客様サポート – Dmm 株
・ロンドン証券取引所 | 金融・証券用語解説集 | 大和証券
・ロンドン証券取引所上場ルール、30年ぶり大幅改定 Ipo低迷で – 日本経済新聞
・ロンドン株式市場=上昇、Ftse100種は3月以来の月間上げ幅 | ロイター
・わかりやすい用語集 解説:ロンドン証券取引所(ろんどんしょうけんとりひきじょ) | 三井住友dsアセットマネジメント
・【英国】ロンドン証取、上場簡素化 新ルール開始=30年ぶり大幅変更(NNA) – Yahoo!ニュース
・ロンドン証取、システムダウン繰り返す-中小型株2000銘柄が取引停止 – Bloomberg