証券会社名 | サービス名 | 取引単位 | 手数料 | 取引時間 | リアルタイム取引 | NISA対応 |
---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | S株 | 1株 | 約定代金の0.5% | 当日後場始値、翌日前場始値、翌日の後場始値 | × | ○ |
マネックス証券 | ワン株 | 1株 | 約定代金の0.5% | 当日後場始値 | × | ○ |
楽天証券 | かぶミニ | 1株 | 約定代金の0.22% | リアルタイム | ○ | ○ |
auカブコム証券 | プチ株 | 1株 | 約定代金2万円まで100円、1万円増加まで毎に67円加算 | 当日後場始値、翌日前場始値 | × | ○ |
岡三オンライン | 単元未満株 | 1株 | 1約定2万円まで一律220円 | 当日後場始値、翌日前場始値 | × | ○ |
SMBC日興証券 | 日興フロッギー | 1株 | 100万円以下0%、100万円超1% | 当日後場始値、翌日前場始値 | × | ○ |
1. 単元未満株とは
単元未満株とは何か?
単元未満株とは、株式の取引において、1単元(通常は100株)に満たない株数を指します。例えば、1単元が100株の銘柄で、50株だけ保有している場合、その50株が単元未満株となります。
従来、株式投資は1単元単位での取引が一般的でしたが、近年では、少額から投資を始めたいというニーズの高まりを受け、単元未満株の取引サービスを提供する証券会社が増えています。
単元未満株は、1株単位で購入できるため、少額の資金で投資を始められるというメリットがあります。そのため、投資初心者や資金が少ない人にとって、株式投資へのハードルを下げる有効な手段となっています。
ただし、単元未満株は、通常の株式取引と比べて、取引時間や注文方法、手数料などに制限がある場合がある点に注意が必要です。
ケース | 説明 |
---|---|
株式分割 | 1株を複数株に分割。保有株数は増加するが、1単元は変わらないため、余剰分が単元未満株となる |
株式併合 | 複数の株を1株に統合。保有株数は減少するが、1単元は変わらないため、不足分が単元未満株となる |
持株会 | 従業員が自社株を購入する制度。従業員が1単元未満の株を購入する場合、単元未満株となる |
新株予約権の行使 | 新株予約権を行使して、1単元未満の株を購入する場合、単元未満株となる |
単元未満株が発生するケース
単元未満株は、株式分割や株式併合、持株会、新株予約権の行使など、様々な状況で発生します。
例えば、株式分割によって1株が1.2株に分割された場合、100株保有していた投資家は120株保有することになります。この時、1単元が100株であれば、余った20株が単元未満株となります。
また、企業が減資や子会社化を行う際にも、単元未満株が発生することがあります。
単元未満株は、投資家にとって必ずしも好ましいものではありませんが、適切な知識と理解があれば、有効な投資手段となり得ます。
単元未満株の所有による権利
単元未満株を保有している投資家は、一定の株主権を享受できます。例えば、配当金を受け取ることができます。
しかし、単元未満株では議決権は持てないため、株主総会に出席して議決に参加することはできません。
また、株主優待を受けるためには、多くの場合、1単元以上の株式を保有していることが条件となります。そのため、単元未満株のみを保有している場合は、株主優待を受けられない可能性があります。
単元未満株の所有による権利は、通常の株式と比べて制限される場合があることを理解しておく必要があります。
権利 | 説明 |
---|---|
配当金 | 保有株式数に応じて受け取ることができる |
議決権 | 1単元以上の株式を保有している株主のみが持つことができる |
株主優待 | 多くの場合、1単元以上の株式を保有している株主を対象としている |
まとめ
単元未満株は、1単元未満の株式を指し、株式分割や企業の合併などによって発生します。
単元未満株は、少額から投資を始められるというメリットがありますが、議決権や株主優待などの権利が制限される場合があります。
単元未満株の取引は、通常の株式取引と比べて、取引時間や注文方法、手数料などに制限がある場合があるため、注意が必要です。
単元未満株は、投資初心者や資金が少ない人にとって、株式投資へのハードルを下げる有効な手段となり得ますが、適切な知識と理解を持って投資を行うことが重要です。
2. 単元未満株のメリットとデメリット
単元未満株のメリット
単元未満株の最大のメリットは、少額から投資を始められることです。従来、株式投資は100株単位での取引が一般的でしたが、単元未満株であれば、1株から購入できます。
そのため、投資初心者や資金が少ない人にとって、株式投資へのハードルが大幅に下がります。
また、単元未満株は、分散投資にも適しています。少額で複数の銘柄に投資することで、リスクを分散することができます。
さらに、単元未満株は、積立投資にも有効です。毎月少額ずつ積み立てていくことで、市場の変動リスクを軽減することができます。
メリット | 説明 |
---|---|
少額投資が可能 | 1株から購入できるため、少額の資金で投資を始められる |
分散投資しやすい | 少額で複数の銘柄に投資できるため、リスクを分散しやすい |
リスクを抑えられる | 投資金額が少額なので、損失額も少なくなる |
積立投資に最適 | 毎月少額ずつ積み立てていくことで、市場の変動リスクを軽減できる |
単元未満株のデメリット
単元未満株のデメリットとしては、取引時間や注文方法、手数料などに制限がある点が挙げられます。
多くの証券会社では、単元未満株の取引はリアルタイムではなく、1日に数回、決まった時間帯にしか注文を受け付けていません。そのため、自分の希望するタイミングで売買することができません。
また、単元未満株の取引では、指値注文ができない場合が多く、成行注文のみとなるケースが一般的です。そのため、想定外の価格で約定してしまう可能性があります。
さらに、単元未満株の取引手数料は、通常の株式取引と比べて割高になる傾向があります。
デメリット | 説明 |
---|---|
取引時間や注文方法に制限 | リアルタイム取引ができない場合が多く、指値注文ができない場合もある |
手数料が割高 | 通常の株式取引と比べて、手数料が割高になる傾向がある |
権利が制限される | 議決権や株主優待などの権利が制限される場合がある |
単元未満株の注意点
単元未満株は、通常の株式と比べて、議決権や株主優待などの権利が制限される場合があります。
議決権は、1単元以上の株式を保有している株主のみが持つことができます。そのため、単元未満株のみを保有している場合は、議決権を行使することはできません。
また、株主優待は、多くの場合、1単元以上の株式を保有している株主を対象としています。そのため、単元未満株のみを保有している場合は、株主優待を受けられない可能性があります。
単元未満株は、通常の株式と比べて、様々な制限があることを理解した上で投資を行う必要があります。
まとめ
単元未満株は、少額から投資を始められるというメリットがありますが、取引時間や注文方法、手数料などに制限があるというデメリットもあります。
また、議決権や株主優待などの権利が制限される場合がある点にも注意が必要です。
単元未満株は、投資初心者や資金が少ない人にとって、株式投資へのハードルを下げる有効な手段となり得ますが、適切な知識と理解を持って投資を行うことが重要です。
単元未満株のメリットとデメリットを理解した上で、自分の投資スタイルに合った投資方法を選択することが大切です。
3. 単元未満株の取引方法
単元未満株の取引手順
単元未満株の取引は、通常の株式取引とほぼ同じ手順で行うことができます。
まず、単元未満株の取引に対応している証券会社を選び、口座を開設します。
次に、投資資金を口座に入金します。
その後、取引したい銘柄を選び、注文を出します。
手順 | 説明 |
---|---|
証券会社を選ぶ | 単元未満株の取引に対応している証券会社を選ぶ |
口座開設 | 証券会社に口座を開設する |
投資資金を入金 | 口座に入金する |
銘柄を選ぶ | 取引したい銘柄を選ぶ |
注文を出す | 証券会社のウェブサイトやアプリから注文を出す |
単元未満株の注文方法
単元未満株の注文方法は、証券会社によって異なりますが、多くの場合、成行注文のみとなります。
成行注文とは、現在の市場価格で注文が成立する注文方法です。
指値注文は、希望する価格で注文が成立するまで待つ注文方法ですが、単元未満株では指値注文ができない場合が多いです。
そのため、単元未満株の取引では、想定外の価格で約定してしまう可能性があることを理解しておく必要があります。
注文方法 | 説明 |
---|---|
成行注文 | 現在の市場価格で注文が成立する注文方法 |
指値注文 | 希望する価格で注文が成立するまで待つ注文方法。単元未満株では指値注文ができない場合が多い |
単元未満株の約定タイミング
単元未満株の約定タイミングは、証券会社によって異なりますが、多くの場合、1日に数回、決まった時間帯にしか注文を受け付けていません。
例えば、SBI証券のS株の場合、1日に3回(前場始値、後場始値、後場終値)の約定タイミングがあります。
そのため、自分の希望するタイミングで売買することができない場合があることを理解しておく必要があります。
また、約定タイミングが限られているため、市場価格が大きく変動した場合、想定外の価格で約定してしまう可能性もあります。
証券会社 | 約定タイミング |
---|---|
SBI証券 | 当日後場始値、翌日前場始値、翌日の後場始値 |
マネックス証券 | 当日後場始値 |
楽天証券 | リアルタイム |
auカブコム証券 | 当日後場始値、翌日前場始値 |
岡三オンライン | 当日後場始値、翌日前場始値 |
SMBC日興証券 | 当日後場始値、翌日前場始値 |
まとめ
単元未満株の取引は、通常の株式取引と比べて、取引時間や注文方法、約定タイミングなどに制限がある場合が多いです。
そのため、単元未満株の取引を行う際は、証券会社の取引ルールをよく確認し、自分の投資スタイルに合った取引方法を選択することが重要です。
また、単元未満株は、通常の株式と比べて、手数料が割高になる傾向があります。
単元未満株の取引は、通常の株式取引と比べて、様々な制限があることを理解した上で投資を行う必要があります。
4. 単元未満株の銘柄リスト
単元未満株の銘柄選び
単元未満株の銘柄選びは、通常の株式投資と同様に、企業の業績や将来性、市場の動向などを考慮して行う必要があります。
ただし、単元未満株は、取引できる銘柄が限られている場合があるため、事前に証券会社の取扱銘柄を確認しておく必要があります。
また、単元未満株は、通常の株式と比べて、情報が少ない場合があるため、銘柄選びには注意が必要です。
投資初心者であれば、まずは、よく知られている企業の銘柄から始めることをおすすめします。
単元未満株の銘柄例
単元未満株の銘柄は、証券会社によって異なりますが、多くの場合、人気のある銘柄や成長が期待される銘柄が取り扱われています。
例えば、SBI証券のS株では、トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなど、多くの銘柄が取り扱われています。
また、マネックス証券のワン株では、楽天、LINE、メルカリなど、成長性の高い銘柄が取り扱われています。
単元未満株の銘柄を選ぶ際は、自分の投資スタイルやリスク許容度などを考慮して、慎重に判断することが重要です。
証券会社 | 銘柄例 |
---|---|
SBI証券 | トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング |
マネックス証券 | 楽天、LINE、メルカリ |
楽天証券 | トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、楽天、LINE、メルカリ |
auカブコム証券 | トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、楽天、LINE、メルカリ |
岡三オンライン | トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、楽天、LINE、メルカリ |
SMBC日興証券 | トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、楽天、LINE、メルカリ |
単元未満株の銘柄情報
単元未満株の銘柄情報は、証券会社のウェブサイトやアプリで確認することができます。
銘柄の株価、配当金、株主優待などの情報を確認し、投資判断を行うようにしましょう。
また、投資情報サイトや雑誌などの情報も参考にすると良いでしょう。
単元未満株の銘柄選びは、投資の成功を左右する重要な要素の一つです。
まとめ
単元未満株の銘柄選びは、通常の株式投資と同様に、企業の業績や将来性、市場の動向などを考慮して行う必要があります。
ただし、単元未満株は、取引できる銘柄が限られている場合があるため、事前に証券会社の取扱銘柄を確認しておく必要があります。
また、単元未満株は、通常の株式と比べて、情報が少ない場合があるため、銘柄選びには注意が必要です。
投資初心者であれば、まずは、よく知られている企業の銘柄から始めることをおすすめします。
5. 単元未満株と一般株の違い
取引単位の違い
単元未満株は、1株単位で取引できるのに対し、一般株は1単元(通常は100株)単位で取引されます。
そのため、単元未満株は、少額から投資を始められるというメリットがあります。
一方、一般株は、まとまった資金が必要となるため、投資初心者にとってはハードルが高い場合があります。
しかし、一般株は、単元未満株と比べて、取引時間や注文方法、手数料などに制限が少ないというメリットがあります。
項目 | 単元未満株 | 一般株 |
---|---|---|
取引単位 | 1株単位 | 1単元(通常は100株)単位 |
取引時間 | リアルタイム取引ができない場合が多い | 市場が開いている時間帯であれば、リアルタイムで取引できる |
注文方法 | 指値注文ができない場合が多い | 指値注文や成行注文など、様々な注文方法を選択できる |
手数料 | 割高になる傾向がある | 比較的安価な場合が多い |
取引時間と注文方法の違い
単元未満株の取引は、リアルタイムではなく、1日に数回、決まった時間帯にしか注文を受け付けていません。
一方、一般株の取引は、市場が開いている時間帯であれば、リアルタイムで注文を出すことができます。
また、単元未満株の取引では、指値注文ができない場合が多く、成行注文のみとなるケースが一般的です。
一方、一般株の取引では、指値注文や成行注文など、様々な注文方法を選択することができます。
手数料の違い
単元未満株の取引手数料は、通常の株式取引と比べて割高になる傾向があります。
これは、単元未満株の取引は、証券会社が独自に提供しているサービスであるため、手数料に反映されていると考えられます。
一方、一般株の取引手数料は、証券会社によって異なりますが、単元未満株と比べて、比較的安価な場合が多いです。
ただし、証券会社によっては、単元未満株の取引手数料が無料となっている場合もあります。
まとめ
単元未満株と一般株は、取引単位、取引時間、注文方法、手数料など、様々な点で違いがあります。
単元未満株は、少額から投資を始められるというメリットがありますが、取引時間や注文方法、手数料などに制限があるというデメリットもあります。
一方、一般株は、まとまった資金が必要となるため、投資初心者にとってはハードルが高い場合があります。しかし、単元未満株と比べて、取引時間や注文方法、手数料などに制限が少ないというメリットがあります。
自分の投資スタイルや資金状況に合わせて、単元未満株と一般株のどちらが適しているかを判断することが重要です。
6. 単元未満株の将来性
単元未満株の普及
近年、少額から投資を始めたいというニーズの高まりを受け、単元未満株の取引サービスを提供する証券会社が増えています。
また、投資初心者向けの投資教育や情報提供も充実しており、単元未満株は、今後ますます普及していくと考えられます。
特に、若い世代や女性の間では、単元未満株は、投資への参入障壁を下げる有効な手段として注目されています。
単元未満株の普及は、株式市場の活性化にも貢献すると期待されています。
単元未満株の進化
単元未満株の取引サービスは、今後も進化していくと考えられます。
例えば、リアルタイム取引に対応するサービスや、手数料が無料になるサービスなどが登場する可能性があります。
また、単元未満株の対象銘柄も、今後ますます増加していくと考えられます。
単元未満株は、投資家にとってより魅力的な投資手段へと進化していく可能性を秘めています。
単元未満株の課題
単元未満株は、普及に伴い、いくつかの課題も浮上しています。
例えば、取引時間や注文方法、手数料などに制限があるため、投資家にとって使い勝手が悪いという声も聞かれます。
また、単元未満株は、通常の株式と比べて、情報が少ない場合があるため、投資判断が難しいという課題もあります。
これらの課題を克服することで、単元未満株は、より多くの投資家に利用される投資手段となるでしょう。
まとめ
単元未満株は、少額から投資を始められるというメリットがあり、今後ますます普及していくと考えられます。
しかし、取引時間や注文方法、手数料などに制限があるというデメリットもあります。
単元未満株は、投資初心者や資金が少ない人にとって、株式投資へのハードルを下げる有効な手段となり得ますが、適切な知識と理解を持って投資を行うことが重要です。
単元未満株の将来性については、今後の市場の動向や証券会社のサービスの進化を見守っていく必要があります。
参考文献
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