古代都市ポロンナルワとは?世界遺産についての解説

ポロンナルワの概要
項目 内容
位置 スリランカのカルチュラル・トライアングル(文化三角地帯)の東の一角
歴史 シンハラ王朝の遺跡が残るかつての首都
登録年 1982年
エリア 旧市街、新市街、カドゥルウェラ
中心部 城壁で囲まれたクワドラングル
主な遺跡 ゲディゲ寺院、ラター・マンダパヤ、仏歯寺、アタダーゲ、ワタダーゲ、ニッサンカ・マーラ仏歯寺、ガル・ポタ
周辺エリア メディリギリヤ
アクセス コロンボからバスまたは電車で約5~6時間

1. 古代都市ポロンナルワの概要

要約

ポロンナルワの位置と概要

スリランカの中部には、カルチュラル・トライアングル(文化三角地帯)と呼ばれる地域があり、その東の一角をなす町がポロンナルワです。かつて仏教都市として栄華を極めたこの町は、シンハラ王朝の遺跡が残るかつての首都であり、1982年に「古代都市ポロンナルワ」として世界遺産に登録されました。ポロンナルワは、遺跡群が最も多く残る旧市街(Old Town)、そこから3㎞ほど南にある新市街(New Town)、そして旧市街の4㎞ほど東にあるカドゥルウェラ(Kaduluwela)の3つのエリアに分かれています。

町全体が遺跡地区(ポロンナルワ保護区)となっている旧市街の中心部には、城壁で囲まれたクワドラングル(Quadrangle)という場所があり、城壁内には11の遺跡が残されていて、周辺にも遺跡が点在しています。クワドラングルとは四辺形という意味で、ここはかつてのシンハラ王朝時代の仏教の中心地でした。ここから南に進んで水路を渡り、ツーリストポリスを右手に見て直進すると新市街に、左に進むとカドゥルウェラに着きます。

この水路からツーリストポリスの周辺が旧市街の繁華街で、この辺りには食堂や商店、銀行や郵便局が立ち並び、スーパーマーケットやバス停もあります。新市街は普通の住宅街といった雰囲気ですが、周辺にいくつかの遺跡が残っています。カドゥルウェラには、ポロンナルワのメイン・バスターミナルや鉄道駅があり、ここから旧市街に向かって1㎞ほどのエリアが繁華街で、この辺りは旧市街よりも人々で賑わっています。

また、カドゥルウェラと旧市街の間は頻繁にバスが行き来しており、この間を5分ほどで結んでいます。クワドラングルの南西にあるポロンナルワ博物館は、この辺りで発掘された出土品、遺跡の復元模型などが展示されており、遺跡地区のチケットオフィスも兼ねています。チケットオフィスの営業時間は7:00〜17:00で、ここでチケットを購入して遺跡地区に入場します。チケットは購入当日のみ有効で料金はUS$25(約Rs.3300)で、支払いはドルかルピーどちらでも可能です。ただし、ルピーでの支払いの際は為替によって料金が変動するため注意が必要です。博物館の営業時間は7:30〜17:00で、遺跡地区のチケットを持っていれば入場無料です。遺跡地区の入場ゲートはクワドラングルの南側にある。

ポロンナルワのエリア
エリア 概要
旧市街 遺跡群が最も多く残る
新市街 普通の住宅街
カドゥルウェラ メイン・バスターミナルや鉄道駅がある

ポロンナルワの主な遺跡

ポロンナルワには、シンハラ建築のゲディゲ(Gedige)という様式の仏堂であるゲディゲ寺院や、風に向かって伸びるハスの茎を表現したラター・マンダパヤ、11世紀にウィジャヤバーフ1世によって建造された仏歯寺など、多くの遺跡が残されています。

アタダーゲは“8つの遺宝の家(House of Eight Relics)”という意味で、城壁内で最も大きな円形の仏塔です。四方の入口にはそれぞれガードストーンとムーンストーンがあり、ガードストーンは入口から悪魔が入るのを防ぎ、本尊を守るために建てられたものです。ムーンストーンは仏教での輪廻を表すもので、かつてここを参拝した人々は、このムーンストーンの上で足を洗ってから仏塔内に入りました。

これらのガードストーンとムーンストーンは、北側の入口のものが最も状態が良いです。ワタダーゲは建造されたのは、ポロンナルワが首都になる以前の7世紀頃だと考えられています。12世紀にニッサンカ・マーラ王によって建造されたニッサンカ・マーラ仏歯寺跡で、門を入ると右手の壁にサンスクリット文字の碑文が刻み込まれています。

この碑文はニッサンカ・マーラ王を讃える言葉で、この周りには舞踏家や音楽家の彫刻が残っています。ガル・ポタはヤシの葉の本の形をした大きな石碑で、“石の本(Stone Book)”とも呼ばれています。長さ9m、幅1.5m、厚さ45㎝のこの石は、ニッサンカ・マーラ王の命令で、約100㎞も離れたミヒンタレーからこの地へ運ばれてきたものです。そしてこの石には、ニッサンカ・マーラ王を讃える言葉、南インドからの侵略者のこと、ポロンナルワ周辺の小国との関係などの碑文が刻み込まれています。

ポロンナルワの主な遺跡
遺跡 概要
ゲディゲ寺院 シンハラ建築の仏堂
ラター・マンダパヤ ハスの茎を表現した石柱
仏歯寺 11世紀に建造された寺院
アタダーゲ 城壁内で最も大きな円形の仏塔
ワタダーゲ ポロンナルワが首都になる以前の7世紀頃に建造された仏塔
ニッサンカ・マーラ仏歯寺 12世紀にニッサンカ・マーラ王によって建造された仏歯寺跡
ガル・ポタ ヤシの葉の本の形をした大きな石碑

ポロンナルワの周辺エリア

ポロンナルワの周辺エリアには、メディリギリヤという小さな町があり、ここにも遺跡が残っています。この地に初めて建物が造られたのは2世紀頃だと考えられているが、現存するのは主に8世紀頃の建造物で、円形仏塔のワタダーゲやダーガバなど、ポロンナルワのものと同じ様式の遺跡が点在しています。

ここのワタダーゲには、バスダブのような形をした石の棺があるが、当時はこの中に薬草を敷き詰めて水を張り、入浴するように体をつけて、病気の治療や予防をしていたと考えられています。これは現在もスリランカで行われているアーユルヴェーダ(Ayurveda)が、この時代からすでに行われていたことを示しています。

アーユルヴェーダはサンスクリット語で“生命の科学”や“生きる知恵”という意味をもち、伝統医療として、そして健康法として、古代より受け継がれて発展してきました。ポロンナルワからメディリギリヤへ行くにはバスを利用することになるが、直通のバスはないため、ちょうど中間にあるヒングラックゴダ(Hingurakgoda)で乗り換えが必要になります。

ポロンナルワからヒングラックゴダまで約1時間、ここからメディリギリヤまでさらに約1時間。また、本数は少ないが、コロンボからメディリギリヤ行きのバスも出ています。

ポロンナルワの周辺エリア
エリア 概要
メディリギリヤ 2世紀頃に建造された遺跡が残る小さな町
ヒングラックゴダ ポロンナルワとメディリギリヤの中間地点
コロンボ メディリギリヤ行きのバスが出ている

まとめ

ポロンナルワは、スリランカの歴史と文化を語る上で欠かせない重要な場所です。かつての首都として栄え、多くの遺跡が残されていることから、世界遺産に登録されました。ポロンナルワを訪れる際には、これらの遺跡を巡りながら、古代スリランカの人々の暮らしや信仰について想像を巡らせてみてください。

ポロンナルワは、スリランカの文化三角地帯と呼ばれる地域に位置しており、アヌラーダプラやダンブッラなど、他の世界遺産と合わせて訪れるのがおすすめです。

ポロンナルワは、スリランカの豊かな歴史と文化に触れることができる場所です。ぜひ訪れて、その魅力を体感してみてください。

2. ポロンナルワの歴史と成立背景

要約

シンハラ王朝の遷都

スリランカの王国シンハラ朝の最初の都はアヌラーダプラでした。なんと紀元前5世紀に作られたとも言われる古い都です。紀元前3世紀にインドから仏教が伝えられ、以後、スリランカは敬虔な仏教国として二千数百年もの歴史を刻んできました。しかし、この間の10世紀に南インドの異教徒に侵略されて占領されます。

約80年間の戦いを経てようやく侵略者を追い出し、再建された新しい都がポロンナルワでした。その中心にはウェジャヤンパーサーダ宮殿という巨大な王宮が建てられ、周りには王宮寺院、市街地、市街地を囲う市壁、農業のための貯水池などが整備されました。部屋数1000を超えたと言われる煉瓦造りの王宮は、今でも一部が廃墟となって残っています。

王宮寺院の仏歯堂には仏陀の犬歯が納められていました。この仏歯は、現在はキャンディという街の仏歯寺に収められています。と きの王様は、占領下で荒れた人心を正すため、仏教を浸透させるべく、街の内外にいくつもの仏教寺院建てました。

そのうちのガルヴィハーラ寺院には、自然の岩盤から掘り出した巨大な涅槃像(長さ14メートル余り)などが残っています。このように仏教を中心に繁栄したポロンナルワですが、13世紀にはまたもやインドからの軍勢に侵略されました。そのためシンハラ人は、都を追われて島の南部に身を潜めざるを得なくなりました。その後19世紀に発見されるまでの約600年間、ポロンナルワは密林に埋もれていました。

シンハラ王朝の遷都
時代 概要
紀元前5世紀 アヌラーダプラがシンハラ王朝の最初の都となる
10世紀 南インドの異教徒に侵略され占領
11世紀 侵略者を追い出し、ポロンナルワが新しい都となる
13世紀 インドからの軍勢に侵略され、シンハラ人は都を追われる
19世紀 密林に埋もれていたポロンナルワが再発見される

ポロンナルワの繁栄と衰退

ポロンナルワは、農業促進のために建造した人工湖やスリランカ仏教の最高傑作であるガル・ヴィハーラ寺院などが多く残るという点で評価されています。パラークラマ・サムドゥラの近くには、かつての宮殿や仏教施設などが残り、かつてのシンハラ人の王都の繁栄が見られるということ。

ここはポロンナルワ王国の王都であり、これ以前にスリランカを支配していた南インドのチョーラ朝はヒンドゥー教の国家であったものの、王族は仏教を手厚く保護し、多くの仏教施設を築いたという点。ポロンナルワはかつてのポロンナルワ王国の繁栄がよく分かる遺跡が残るというのがポイントです。

スリランカ仏教美術の傑作であるガル・ヴィハーラ寺院や農業促進のために建造した人工湖など、王国の文化や科学の発展も見られるという点で評価されています。ちなみに、最近のポロンナルワは観光で訪れる人も多く、絶滅危惧種のトクモンキーが遺跡に住みついていて「遺跡とサル」といった景観も人気のようです。

ポロンナルワの繁栄と衰退
時代 概要
12世紀後半 パラークラマ・バーフ1世の時代が最盛期
13世紀 王国が衰退し、シンハラ人はポロンナルワを放棄
19世紀 ジャングルに埋もれていたポロンナルワが再発見される

ポロンナルワの再発見

ポロンナルワは、13世紀に南インドのパーンディヤ朝に侵略され、シンハラ王朝は都をダンバデニヤに移し、ポロンナルワは廃墟と化しました。その後、約600年間、ジャングルに覆われ、忘れ去られていました。19世紀にイギリス人によって再発見され、その歴史的な価値が再認識されました。

その後、発掘調査が進められ、多くの遺跡が姿を現しました。ポロンナルワは、かつてのシンハラ王朝の栄華を物語る貴重な遺跡として、世界遺産に登録されました。

まとめ

ポロンナルワは、シンハラ王朝の栄光と衰退、そして再発見の歴史を物語る場所です。かつての都の繁栄と、その後長い間忘れ去られていた時代を経て、再び人々の目に触れるようになったポロンナルワは、スリランカの歴史の深さと、文化の力強さを教えてくれます。

ポロンナルワを訪れる際には、これらの歴史を心に留めながら、遺跡を巡ってみてください。きっと、古代スリランカへの理解が深まるでしょう。

3. ポロンナルワの建造物と遺跡

要約

クワドラングル

ポロンナルワの遺跡群は、旧市街の広い範囲に散らばっていますが、主な見どころはクワドラングルと呼ばれる半径3㎞の城壁にかこまれたエリアに詰まっています。この場所はかつて宗教の中心部であり、仏塔や寺院など11の建造物が見られます。

まずその大きさに目を引く「ランコトゥ・ヴィハーラ」は、高さ33m、直径は170mもある巨大な仏塔。隙間なく積まれた石で作られていて、入り口はありません。「ラトナギリ・ワタダーゲ」は円形の仏塔で、かつては屋根もあったそうです。東西南北に出入口があり、その先に仏像が配置されています。

ポロンナルワが首都となる前から存在しているといわれ、細かい技巧がほどこされた装飾も見ものですよ。「ラトナギリ・ワタダーゲ」のすぐ目の前には、長さ8m、幅1.5mの長方形の岩があります。これは「ガル・ポタ」と呼ばれる石の本で、ニッサンカ・マーラ1世の栄光が古代シンハラ語で刻まれています。

この石は約100キロも離れたミヒンタレーという場所から運ばれたという話しが残っています。

クワドラングルの主な建造物
建造物 概要
ランコトゥ・ヴィハーラ 高さ33m、直径170mの巨大な仏塔
ラトナギリ・ワタダーゲ 円形の仏塔
ガル・ポタ ニッサンカ・マーラ1世の栄光が刻まれた石の本

王宮跡

ポロンナルワに都を遷都したウィジャヤバーフ一世の孫、パラークラマ・バーフ1世の宮殿跡も見逃せない世界遺産。この宮殿を建てたパラークラマ・バーフ1世の時代が、ポロンナルワの全盛期と言われています。

この世界遺産の一部である宮殿は、7階建ての50部屋もある壮大な宮殿だったそうです。13世紀にポロンナルワが放棄されると街は廃墟となり、再度この宮殿が発見されるのは19世紀のこと。宮殿もすっかり荒れ果ててしまい、現在は3階までしか残っていません。

世界遺産の宮殿跡の近くにはクマーラ・ポクナと呼ばれる王家の沐浴場跡や閣議場と呼ばれる遺跡があります。ここにはライオンや象の彫刻が今でも残り、柱に刻まれた装飾まで見ることができるんですよ。さらに13世紀に創建されたというヒンズー教の寺院も近くにあり、仏教王国では珍しい例として知られています。

王宮跡
建造物 概要
パラークラマ・バーフ1世の宮殿 7階建ての50部屋あった壮大な宮殿
クマーラ・ポクナ 王家の沐浴場跡
閣議場 ライオンや象の彫刻が残る遺跡
ヒンズー教寺院 仏教王国では珍しい例

その他の遺跡

世界遺産の古都ポロンナルワの旧市街にはまだたくさんの見どころがありますが、新市街にもおすすめスポットがあります。まずは古代の図書館跡である「ポトグル・ヴィハーラ」。かつてはヤシの葉に書かれていた仏典が収められていたそうですよ。

さらに図書館跡の北側には、ぽつんと大きな石立像が建っています。ひげを生やした端正な顔立ちの像は、ポロンナルワに繁栄をもたらした王パラークラマ・バーフ1世といわれていますが、確かなことは謎のまま。世界遺産ポロンナルワの市街地の外には「パラークラマ・サムドゥラ」という巨大な貯水湖があります。

シンハラ王朝の王が築いた灌漑施設で、周辺はのどかな田園風景。この貯水湖のほとりには宿泊施設も多く、サイクリングするのにとても気持ちのいい場所です。世界遺産であるポロンナルワに訪れたら、ぜひ利用してくださいね。

その他の遺跡
遺跡 概要
ポトグル・ヴィハーラ 古代の図書館跡
石立像 パラークラマ・バーフ1世の肖像と言われている
パラークラマ・サムドゥラ シンハラ王朝の王が築いた巨大な貯水湖

まとめ

ポロンナルワには、クワドラングル、王宮跡、その他の遺跡など、多くの建造物と遺跡が残されています。これらの遺跡は、かつてのポロンナルワ王国の繁栄と文化を物語る貴重なものです。

ポロンナルワを訪れる際には、これらの遺跡を巡りながら、古代スリランカの人々の暮らしや信仰について想像を巡らせてみてください。

4. ポロンナルワの文化遺産と芸術

要約

仏教美術

ポロンナルワは、仏教都市として栄えた歴史を持つため、多くの仏教美術が残されています。特に有名なのが、ガル・ヴィハーラ寺院の涅槃仏です。この涅槃仏は、スリランカ仏教美術の最高傑作とされ、その穏やかな表情と流線形のなだらかな姿態は、見る人の心を和ませます。

ガル・ヴィハーラ寺院には、涅槃仏の他に、坐像や立像も残されています。これらの仏像は、それぞれ異なるポーズや表情を見せ、仏陀の教えや精神世界を表現しています。

ポロンナルワの仏教美術は、シンハラ王朝時代の芸術様式を代表するものであり、その精緻な彫刻や装飾は、当時の技術力の高さを物語っています。

ガル・ヴィハーラ寺院の仏像
仏像 概要
涅槃仏 スリランカ仏教美術の最高傑作
坐像 精神集中して瞑想にふける表情
立像 悟りを開いた仏陀の姿
涅槃像 穏やかさが表現された涅槃像

建築様式

ポロンナルワの建築様式は、シンハラ建築の特徴を色濃く残しています。レンガ造りの建物や、石造りの仏塔、そして、寺院の入り口に飾られたムーンストーンなど、独特の建築様式が見られます。

ポロンナルワの建築様式は、アヌラーダプラの建築様式を継承しながらも、独自の進化を遂げています。特に、クワドラングルの建築物は、その規模と精緻さで、当時の技術力の高さを示しています。

ポロンナルワの建築様式は、スリランカの伝統的な建築様式を代表するものであり、その美しさは、多くの観光客を魅了しています。

ポロンナルワの建築様式
様式 概要
レンガ造り ポロンナルワの多くの建物に見られる
石造り 仏塔などに見られる
ムーンストーン 寺院の入り口に飾られる半円状の石

彫刻

ポロンナルワの遺跡には、多くの彫刻が残されています。仏像の彫刻はもちろんのこと、寺院の壁や柱、そして、ムーンストーンなどにも、精緻な彫刻が施されています。

ポロンナルワの彫刻は、その技術力の高さだけでなく、その表現力も高く評価されています。仏像の穏やかな表情や、動物の躍動感など、様々な表情が表現されています。

ポロンナルワの彫刻は、当時のスリランカの人々の信仰や文化を伝える貴重なものです。

まとめ

ポロンナルワは、仏教美術、建築様式、彫刻など、様々な文化遺産と芸術を伝える場所です。これらの文化遺産と芸術は、かつてのポロンナルワ王国の繁栄と、スリランカの豊かな文化を物語るものです。

ポロンナルワを訪れる際には、これらの文化遺産と芸術に触れながら、古代スリランカの人々の暮らしや信仰について想像を巡らせてみてください。

5. ポロンナルワの観光名所と魅力

要約

ガル・ヴィハーラ

ガル・ヴィハーラは、ポロンナルワで最も有名な遺跡の一つです。巨大な一枚岩に刻まれた4体の仏像は、スリランカ仏教美術の最高傑作とされ、世界で最も美しい彫像遺跡と現地の人にたたえられています。

ガル・ヴィハーラには、穏やかな表情で瞑想にふける釈迦坐像、悟りを開いて7日目の釈迦立像、そして全長約15mもある釈迦涅槃像があります。

これらの仏像は、それぞれ異なるポーズや表情を見せ、仏陀の教えや精神世界を表現しています。ガル・ヴィハーラを訪れる際には、これらの仏像をじっくりと鑑賞し、仏陀の教えや精神世界について考えてみてください。

ガル・ヴィハーラの仏像
仏像 概要
釈迦坐像 穏やかな表情で瞑想にふける
釈迦立像 悟りを開いて7日目の姿
釈迦涅槃像 全長約15mの涅槃像

クワドラングル

クワドラングルは、ポロンナルワの中心部にある、城壁で囲まれたエリアです。クワドラングル内には、ワタダーゲ、アタダーゲ、ハタダーゲ、ラター・マンダパヤ、トゥーパーラーマなど、多くの遺跡が残されています。

クワドラングルは、かつてのポロンナルワ王国の宗教の中心地であり、多くの仏教施設が建てられていました。これらの遺跡を巡りながら、当時のスリランカの人々の信仰について想像を巡らせてみてください。

クワドラングルの主な遺跡
遺跡 概要
ワタダーゲ 円形の仏塔
アタダーゲ 8つの遺宝の家
ハタダーゲ 60日で建立されたと言われる寺院跡
ラター・マンダパヤ ニッサンカ・マーラ王が僧の読経を聞いた場所
トゥーパーラーマ 壁の厚みが2mもある仏堂

その他の観光名所

ポロンナルワには、ガル・ヴィハーラやクワドラングル以外にも、多くの観光名所があります。ランカティラカ寺院、キリ・ヴィハーラ、蓮の池、ティワンカ・ピリマゲ寺院など、それぞれ異なる魅力を持つ遺跡があります。

これらの観光名所を巡りながら、ポロンナルワの歴史と文化を体感してみてください。

ポロンナルワのその他の観光名所
観光名所 概要
ランカティラカ寺院 高さ17mの巨大な寺院
キリ・ヴィハーラ 乳白色の仏塔
蓮の池 かつて僧の沐浴場だった場所
ティワンカ・ピリマゲ寺院 13世紀に描かれた壁画が残る寺院跡

まとめ

ポロンナルワは、ガル・ヴィハーラ、クワドラングル、ランカティラカ寺院、キリ・ヴィハーラなど、多くの観光名所があります。これらの観光名所は、それぞれ異なる魅力を持つため、ポロンナルワを訪れる際には、自分の興味に合わせて観光プランを立ててみてください。

ポロンナルワは、スリランカの歴史と文化を体感できる場所です。ぜひ訪れて、その魅力を満喫してください。

6. ポロンナルワを訪れる際のおすすめポイント

要約

ポロンナルワへのアクセス

ポロンナルワへのアクセスは、コロンボからバスまたは電車で行くことができます。コロンボからポロンナルワまでは、バスで約5時間、電車で約6時間です。

ポロンナルワには、空港はありません。そのため、ポロンナルワを訪れるには、コロンボのバンダラナイケ国際空港まで飛行機で行き、そこからバスまたは電車でポロンナルワまで移動する必要があります。

ポロンナルワには、レンタサイクルやタクシーもあります。レンタサイクルは、遺跡をゆっくりと自分のペースで巡りたい方におすすめです。タクシーは、複数の遺跡を効率的に巡りたい方におすすめです。

ポロンナルワへのアクセス
交通手段 所要時間
バス 約5時間
電車 約6時間

ポロンナルワの観光

ポロンナルワの観光には、1日あれば十分です。ただし、すべての遺跡をじっくりと見て回るには、2日ほど必要です。

ポロンナルワの遺跡は、広範囲に点在しています。そのため、徒歩で回るには時間がかかります。レンタサイクルやタクシーを利用するのがおすすめです。

ポロンナルワの遺跡は、日差しが強いので、帽子や日焼け止め、水分補給など、熱中症対策をしっかりとしてください。

ポロンナルワの宿泊

ポロンナルワには、多くのホテルやゲストハウスがあります。遺跡の近くには、高級ホテルからリーズナブルなゲストハウスまで、様々な宿泊施設があります。

ポロンナルワの宿泊施設は、遺跡の近くにあると便利です。遺跡を巡るのに時間がかからないので、効率的に観光することができます。

まとめ

ポロンナルワを訪れる際には、アクセス方法、観光プラン、宿泊施設などを事前に調べておくと、より快適に旅行を楽しむことができます。

ポロンナルワは、スリランカの歴史と文化を体感できる場所です。ぜひ訪れて、その魅力を満喫してください。

参考文献

スリランカの世界遺産:古代都市ポロンナルワ 観光・旅行情報 …

ポロンナルワの古代都市遺跡〜スリランカの世界遺産を歩く旅 …

遺跡の宝庫!スリランカの世界遺産・古都ポロンナルワの魅力とは

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