要素 | 説明 |
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歴史 | 古代ローマ、イスラム、キリスト教と様々な文化の影響を受け、1218年にスペイン最古の大学であるサラマンカ大学が設立された。 |
建築 | ロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式など、様々な建築様式が混在している。 |
観光スポット | マヨール広場、サラマンカ大学、新カテドラル、ローマ橋など、歴史的な建造物や観光スポットが数多く存在する。 |
文化 | 学問の伝統が息づく街であり、スペインで最も美しい標準語が話されている。 |
イベント | マヨール広場を中心に、様々なイベントが開催される。 |
グルメ | スペイン有数の生ハムの産地であり、生ハムをはじめとしたタパスが楽しめる。 |
お土産 | 生ハム、ワイン、陶器、サラマンカ大学関連のグッズなど、様々なものがお土産として人気。 |
1. サラマンカ旧市街とは
サラマンカ旧市街の歴史
サラマンカは、スペイン・カスティーリャ・イ・レオン州サラマンカ県のムニシピオ(基礎自治体)であり、同県の県都です。スペインを代表する大学街として知られており、大学や大聖堂のあるサラマンカ旧市街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。サラマンカの歴史は古代ローマ帝国の植民都市にまで遡り、ローマ帝国が滅亡した後、イスラム帝国の支配を受け、その後キリスト教支配下に入りました。1218年にはレオン王国のアルフォンソ9世によってスペイン最古の大学であるサラマンカ大学が設立されました。この大学は、学問の自立と自由を貫き、ときに反宗教改革や異端審問の舞台ともなりました。
サラマンカは、ヨーロッパ最古の大学の一つであるサラマンカ大学を擁する学術都市として知られています。大学や大聖堂のある旧市街は、世界遺産にも登録されています。街を美しく彩るのは、近隣で採れる酸化鉄を含んだ石材で作った建造物群です。蜂蜜色をした石造りの建物が太陽にあたって黄金色に輝く様子から、ここは「黄金の町」とも称されています。
サラマンカは、スペインで最も美しい標準語が話されている街とも言われています。留学先としても人気が高いのは、街の美しさと学問都市としての歴史が関係しているのかもしれません。
時代 | 出来事 |
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古代ローマ | 植民都市として建設 |
イスラム帝国 | 支配を受ける |
キリスト教 | 支配下に入る |
1218年 | サラマンカ大学設立 |
20世紀 | スペイン内戦でフランコ側の拠点となる |
サラマンカ旧市街の見どころ
サラマンカ旧市街は、城壁に囲まれた町のほぼ全域が世界遺産に指定されており、石畳の道のどこを歩いても中世の雰囲気を味わえます。サラマンカ旧市街の見どころとしては、16~18世紀にかけて建設された新カテドラル、スペインで最も美しいと讃えられるマヨール広場、サラマンカ大学などが挙げられます。
新カテドラルは、ゴシックとプラテレスコ様式が混ざった独特な姿をしています。よく見るとファサードが少し傾いています。これは1755年に起きたポルトガルのリスボン大地震の影響だそうです。
マヨール広場は、サラマンカの中心であり、市庁舎やツーリストインフォメーションもここに置かれています。サラマンカは、町の端から中心まで短時間で歩けるコンパクトサイズな町です。マヨール広場では古くからさまざまなイベントが催され、中世には闘牛や魔女の火あぶりが行われたこともありますが、現在はパレードやミュージックダンスなど平和的な行事が行われます。
スポット | 説明 |
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新カテドラル | 16~18世紀に建設されたゴシックとプラテレスコ様式が混ざった建物 |
マヨール広場 | スペインで最も美しいと讃えられる広場、市庁舎やツーリストインフォメーションがある |
サラマンカ大学 | スペイン最古の大学、学問都市としての象徴 |
ローマ橋 | ローマ帝国時代に建設された橋、現在も歩行者用として使われている |
サラマンカ旧市街へのアクセス
サラマンカは、マドリードから鉄道で2時間半の距離にあります。
まとめ
サラマンカ旧市街は、歴史と文化が融合した魅力的な街です。世界遺産に登録されている旧市街は、中世の雰囲気を色濃く残しており、歴史好きにはたまらない場所です。また、スペイン最古の大学であるサラマンカ大学も有名で、学問都市としての側面も持ち合わせています。
サラマンカ旧市街は、スペインの他の都市とは異なる独特の雰囲気を持つ街です。歴史的な建造物や美しい街並み、そして活気のある学生街という魅力が詰まっています。
サラマンカ旧市街は、スペイン旅行の際にぜひ訪れてほしい場所の一つです。
2. ユニークな建築物
サラマンカ大聖堂
サラマンカには、12世紀に建造された旧大聖堂と、16世紀に建造された新大聖堂の2つの大聖堂があります。旧大聖堂は、比較的シンプルで静粛な雰囲気を持つ建物です。石の質感を生かした壁には、様々な彫刻や壁画が施されています。動物や架空の生き物のほか、宇宙飛行士などの遊び心あふれるものもあるとのことです。
一方の新サラマンカ大聖堂は、豪華絢爛で鮮やかな内装が特徴です。聖書や聖人をモチーフにしたいくつもの部屋に分かれており、キリスト教美術の世界に没入することができます。
新大聖堂の北門ファサードの装飾彫刻には、宇宙飛行士の像が刻まれています。16世紀の彫刻家が20世紀の様子を知っていたわけではありません。実は、新大聖堂の石材はもろく、オリジナルの装飾が風雨に削られ失われていたので、1992年の大規模修繕時に彫刻も新しく刻まれました。宇宙飛行士は現代の作品なのです。
大聖堂 | 特徴 |
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旧大聖堂 | シンプルで静粛な雰囲気、石の彫刻や壁画が施されている |
新大聖堂 | 豪華絢爛な内装、聖書や聖人をモチーフにした部屋がある |
新大聖堂の北門 | 宇宙飛行士の像が刻まれている(1992年の修繕時に新しく刻まれたもの) |
貝の家
貝の家は、サラマンカの旧市街中心部、マヨール広場近くにあります。外壁に、無数のホタテ貝の装飾が埋め込まれているユニークな建物です。ホタテ貝は、聖ヤコブ(サンティアゴ)の墓があるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のシンボルです。
特徴 | 説明 |
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外壁 | 無数のホタテ貝の装飾が埋め込まれている |
ホタテ貝 | サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のシンボル |
ローマ橋
サラマンカの南側を流れるトルメス川には、ローマ帝国が建設した重厚な橋が架かっています。19世紀までは川に架かる唯一の橋でした。建設から2000年経った現在も、歩行者用の橋として使われています。
「すべての道はローマに通ず」という名文句がありますが、ここから遠くローマまで約2000kmの街道が通じていたのです。
特徴 | 説明 |
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建設時期 | ローマ帝国時代 |
役割 | 19世紀までは川に架かる唯一の橋 |
現在 | 歩行者用の橋として使われている |
まとめ
サラマンカ旧市街には、歴史的な建造物が数多く存在します。特に、サラマンカ大聖堂、貝の家、ローマ橋は、サラマンカを代表する建築物として知られています。
これらの建築物は、それぞれ異なる様式で建てられており、サラマンカの歴史と文化を物語っています。
サラマンカを訪れる際には、これらのユニークな建築物をぜひ見学してみてください。
3. サラマンカ大学の歴史
サラマンカ大学の設立
サラマンカ大学は、1218年にレオン王国のアルフォンソ9世王によって設立されたスペイン最古の大学で、ヨーロッパでも3番目の歴史を誇ります。
サラマンカ大学は、学問の自立と自由を貫き、ときに反宗教改革や異端審問の舞台ともなりました。
現在、私たちが日常的に使っている暦をグレゴリオ暦といいますが、それもここサラマンカ大学で作りだされました。
時期 | 出来事 |
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1218年 | レオン王国のアルフォンソ9世王によって設立 |
その後 | 学問の自立と自由を貫き、反宗教改革や異端審問の舞台となる |
現在 | 世界中から学生が集まる学問の中心地として発展 |
サラマンカ大学の影響
サラマンカ大学は、世界中から学生が集まる学問の中心地として発展してきました。
大学で学んだ学生の中には、後に世界史を動かす人物もいました。例えば、イタリア商人のコロンブスは、サラマンカ大学で航海術を学び、西回りのインド航路発見航海の資金援助をイサベル女王に願い出ています。
サラマンカ大学は、スペインの文化や社会に大きな影響を与えてきました。
影響 | 説明 |
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世界史 | コロンブスなど、世界史を動かす人物を輩出 |
スペイン文化 | スペインの文化や社会に大きな影響を与えてきた |
スペイン語 | 最も正統かつ正確なカスティーリャ語が話されている場所 |
サラマンカ大学とスペイン語
スペイン人は「スペイン語」のことを「カスティーリャ語 Castellano」といいます。スペイン語はもともとカスティーリャ地方の言葉だったのです。
そのカスティーリャ地方で最も正統かつ正確なカスティーリャ語が話されているのは、ここサラマンカ大学です。そのため、語学留学生も世界中からサラマンカに集まってきます。
まとめ
サラマンカ大学は、スペインの歴史と文化に大きな影響を与えてきた、世界でも有数の歴史を持つ大学です。
サラマンカ大学は、学問の自由と発展を象徴する存在であり、世界中から学生が集まる学問の中心地として発展してきました。
サラマンカ大学は、スペイン語の正統性を守る役割も担っており、語学留学生にとっても魅力的な場所となっています。
4. 人気の観光スポット
マヨール広場
マヨール広場は、サラマンカで最も美しいと讃えられる広場であり、町の中心でもあります。
市庁舎やツーリストインフォメーションもここに置かれており、サラマンカは、町の端から中心まで短時間で歩けるコンパクトサイズな町です。
マヨール広場では古くからさまざまなイベントが催され、中世には闘牛や魔女の火あぶりが行われたこともありますが、現在はパレードやミュージックダンスなど平和的な行事が行われます。
特徴 | 説明 |
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美しさ | スペインで最も美しいと讃えられる |
役割 | サラマンカの中心、市庁舎やツーリストインフォメーションがある |
イベント | パレードやミュージックダンスなど、様々なイベントが開催される |
サラマンカ大学
サラマンカ大学は、サラマンカの象徴的な存在であり、町の歴史と深く結びついています。
大学本館の正面ファサードはプラテレスコ様式の傑作で、中央にカトリック両王の姿が刻まれています。
サラマンカ大学は、世界中から学生が集まる学問の中心地として発展してきました。
特徴 | 説明 |
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正面ファサード | プラテレスコ様式の傑作、中央にカトリック両王の姿が刻まれている |
役割 | 学問都市としての象徴、世界中から学生が集まる学問の中心地 |
新カテドラル
新カテドラルは、ゴシックとプラテレスコ様式が混ざった独特な姿をしています。
よく見るとファサードが少し傾いています。これは1755年に起きたポルトガルのリスボン大地震の影響だそうです。
新カテドラルの装飾彫刻には、宇宙飛行士の像が刻まれています。これは1992年の大規模修繕時に新しく刻まれたもので、現代の作品です。
特徴 | 説明 |
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様式 | ゴシックとプラテレスコ様式が混ざった独特な姿 |
ファサード | リスボン大地震の影響で少し傾いている |
装飾 | 宇宙飛行士の像が刻まれている(1992年の修繕時に新しく刻まれたもの) |
まとめ
サラマンカには、マヨール広場、サラマンカ大学、新カテドラルなど、歴史的な建造物や観光スポットが数多く存在します。
これらのスポットは、サラマンカの歴史と文化を物語る貴重な遺産であり、観光客にとって見逃せない場所です。
サラマンカを訪れる際には、これらのスポットを巡り、サラマンカの魅力を存分に味わってみてください。
5. 文化とイベント
サラマンカの文化
サラマンカは、スペイン最古の大学を擁する学術都市として知られており、学問の伝統が息づく街です。
サラマンカは、スペインで最も美しい標準語が話されている街とも言われています。
サラマンカは、スペイン有数の生ハムの産地をもち、生ハムをはじめとしたタパスを味わえます。
特徴 | 説明 |
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学問 | スペイン最古の大学を擁する学術都市 |
言語 | スペインで最も美しい標準語が話されている |
グルメ | スペイン有数の生ハムの産地 |
サラマンカのイベント
サラマンカでは、マヨール広場を中心に、様々なイベントが開催されます。
中世には闘牛や魔女の火あぶりが行われたこともありましたが、現在はパレードやミュージックダンスなど平和的な行事が行われます。
サラマンカ大学では、開学800年を祝う記念すべき年として、様々なイベントが計画されています。
イベント | 説明 |
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マヨール広場 | パレードやミュージックダンスなど、様々なイベントが開催される |
サラマンカ大学 | 開学800年を祝う記念イベントが開催される予定 |
聖週間 | 街中がパレードで賑わい、宗教的な雰囲気に包まれる |
サラマンカの祭り
サラマンカでは、年間を通して様々な祭りやイベントが開催されます。
特に有名なのは、4月の聖週間の祭りです。
聖週間の祭りでは、街中がパレードで賑わい、宗教的な雰囲気に包まれます。
まとめ
サラマンカは、歴史と文化が豊かな街であり、様々なイベントが開催されることで、活気に満ち溢れています。
サラマンカを訪れる際には、これらのイベントに参加して、サラマンカの文化を体験してみてください。
6. グルメとお土産
サラマンカのグルメ
サラマンカは、スペイン有数の生ハムの産地をもち、生ハムをはじめとしたタパスを味わえます。
サラマンカは、学生街なので、比較的安い料金で楽しめることも魅力です。
サラマンカのバルは、飲み物を1杯頼むとタパスがひとつついてくることで知られています。
料理 | 説明 |
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生ハム | スペイン有数の生ハムの産地 |
タパス | 生ハムをはじめとした様々なタパスが楽しめる |
バル | 飲み物を頼むとタパスが1つついてくる |
サラマンカのお土産
サラマンカのお土産としては、生ハム、ワイン、陶器などが挙げられます。
サラマンカ大学関連のグッズも人気です。
サラマンカの街並みをモチーフにしたお土産もおすすめです。
お土産 | 説明 |
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生ハム | スペイン有数の生ハムの産地 |
ワイン | サラマンカ産のワイン |
陶器 | 伝統的な陶器 |
サラマンカ大学関連グッズ | 大学グッズ |
街並みをモチーフにしたお土産 | 街並みをモチーフにしたお土産 |
サラマンカの物価
サラマンカの物価は、日本と比べて安いです。
特に、食費は安く、美味しいものを安く楽しむことができます。
ただし、観光客向けのレストランなどは、少し値段が高めです。
項目 | 特徴 |
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物価 | 日本と比べて安い |
食費 | 特に安く、美味しいものを安く楽しめる |
観光客向けレストラン | 少し値段が高め |
まとめ
サラマンカは、グルメとお土産も楽しめる街です。
美味しい生ハムやワインを味わったり、伝統的なお土産を買ったりして、サラマンカの思い出を形にしてください。
参考文献
・1日でサラマンカを見て回りましょう。スペイン内陸部の観光 …
・スペインの世界遺産「サラマンカの旧市街」とは?大学も含め …
・【世界遺産】サラマンカの旧市街|ヨーロッパ建築の展覧会とは?
・サラマンカの旧市街 | スペイン | 世界遺産オンラインガイド
・スペインの世界遺産、茶色のサラマンカ旧市街を歩く | ジャパ …
・サラマンカ旧市街 クチコミ・アクセス・営業時間|サラマンカ …
・黄金色に輝くサラマンカ旧市街は 街並みも言葉もスペイン随一 …
・サラマンカの旧市街 – 世界遺産 – わかりやすく解説 Weblio辞書