消費動向指数とは?経済用語について説明

消費動向指数に関する項目一覧
項目	説明
消費動向指数（CTI）	家計調査の結果を補完し、消費全般の動向を捉える分析用のデータ
世帯消費動向指数（CTIミクロ）	世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数
総消費動向指数（CTIマクロ）	世帯全体の消費支出総額の推移を推測する指数
消費活動指数	財とサービスに関する各種の販売・供給統計を基礎統計として、短期的な消費活動を把握する指数
景気動向	消費動向指数は、景気動向を把握する上で重要な指標の一つ
金融政策	消費動向指数は、金融政策の策定にも役立つ
企業戦略	消費動向指数は、企業の経営戦略の策定にも役立つ
算出方法	家計調査、家計消費状況調査、家計消費単身モニター調査などのデータを基に算出
利用方法	投資戦略、金融政策、企業戦略など、経済活動の様々な側面に活用

1. 消費動向指数とは
2. 消費動向指数の重要性
3. 消費動向指数の種類
4. 消費動向指数と経済の関係
5. 消費動向指数の算出方法
6. 消費動向指数の利用方法

1. 消費動向指数とは

消費動向指数（CTI）の概要

消費動向指数（CTI: Consumption Trend Index）は、家計調査の結果を補完し、消費全般の動向を捉える分析用のデータとして総務省統計局が開発中の参考指標である。消費動向指数は、次の２つの指標体系で構成されている。①世帯消費動向指数（ＣＴＩミクロ）世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数である。世帯における当月の消費支出の平均額について基準年（2015 年）の消費支出の平均月額を100 とする指数で表している。費目別の値は当該指数値の内訳となっている。毎月の家計調査の結果に、家計消費状況調査及び家計消費単身モニター調査の結果を合成した支出金額によって作成している。詳しくは統計局HP の「世帯消費動向指数（CTI ミクロ）の推定方法」を参照。なお、2018 年１月の家計調査における調査方法変更の影響による変動を調整して作成している注。注変動の調整方法については、統計局HP の「世帯消費動向指数の遡及改定について」（PDF：241KB）を参照。②総消費動向指数（ＣＴＩマクロ）我が国における世帯全体の消費支出総額（GDP 統計の家計最終消費支出に相当）の推移を推測する指数である。当月の消費支出総額について基準年（2015 年）の消費支出総額の平均月額を100 とする指数で表している。毎月の世帯消費動向指数（総務省統計局）、サービス産業動向調査結果（総務省統計局）、商業動態統計調査結果（経済産業省）、第３次産業活動指数（経済産業省）及び鉱工業生産指数（経済産業省）の動向から、季節調整済みの家計最終消費支出に相当する消費支出総額の推移を時系列回帰モデルによって推測している。世帯消費動向指数と同じく消費の動向を示す指数だが、推計対象が異なり、世帯数の増減の影響が含まれ得るため、世帯消費動向指数とは異なる動きを示す。詳しくは統計局HP の「総消費動向指数（CTI マクロ）の推定方法」を参照。

消費動向指数は、家計調査の結果を補完し、消費全般の動向を捉えるための指標として、総務省統計局が開発したものです。消費動向指数は、世帯消費動向指数（CTIミクロ）と総消費動向指数（CTIマクロ）の2つの指数で構成されています。

CTIミクロは、世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数です。基準年（2015年）の消費支出の平均月額を100とし、当該月の消費支出の平均額を指数で表します。CTIマクロは、世帯全体の消費支出総額の推移を推測する指数です。基準年（2015年）の消費支出総額の平均月額を100とし、当該月の消費支出総額を指数で表します。

CTIミクロは、家計調査、家計消費状況調査、家計消費単身モニター調査の結果を合成した支出金額により作成されています。CTIマクロは、CTIミクロ、経済産業省の商業動態統計の小売業計、総務省統計局のサービス産業動向調査のサービス産業計のデータを統計的手法を用いて合成しています。

消費動向指数の構成
指標	説明
世帯消費動向指数（CTIミクロ）	世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数
総消費動向指数（CTIマクロ）	世帯全体の消費支出総額の推移を推測する指数

消費動向指数の歴史

消費動向指数は、2018年1月分から算出が始まりました。従来、総務省統計局では、家計調査の結果を用いた消費水準指数を算出・公表していましたが、CTIミクロの算出開始を受けて、2019年1月分から中止しました。

消費動向指数は、2018年1月分から算出が始まり、従来の消費水準指数に代わる指標として位置付けられています。

消費動向指数は、家計調査の結果をより詳細に分析し、消費動向をより正確に把握することを目的として開発されました。

消費動向指数は、経済指標として注目を集めており、今後、より多くの情報が公開されることが期待されています。

消費動向指数の歴史
時期	内容
2018年1月	消費動向指数の算出開始
2019年1月	消費水準指数の算出中止

消費動向指数の利用方法

消費動向指数は、経済動向を把握する上で重要な指標の一つです。投資家やアナリストは、消費動向指数を参考に、投資戦略を立てたり、経済予測を行ったりしています。

消費動向指数は、企業の経営戦略や政府の経済政策の策定にも役立ちます。企業は、消費動向指数を参考に、製品開発やマーケティング戦略を立案します。政府は、消費動向指数を参考に、景気対策や経済政策の効果を評価します。

消費動向指数は、個人が自分の生活や経済状況を把握する上でも役立ちます。消費動向指数を参考に、消費支出を見直したり、将来の経済状況を予測したりすることができます。

消費動向指数は、経済活動の動向を把握する上で重要な指標の一つです。投資家、アナリスト、企業、政府、そして個人にとっても、消費動向指数は役立つ情報と言えるでしょう。

消費動向指数の利用例
利用者	利用目的
投資家	投資戦略の策定
アナリスト	経済予測
企業	経営戦略の策定
政府	経済政策の策定
個人	消費支出の見直し、将来の経済状況の予測

まとめ

消費動向指数は、家計調査の結果を補完し、消費全般の動向を捉えるための指標です。世帯消費動向指数（CTIミクロ）と総消費動向指数（CTIマクロ）の2つの指数で構成されています。

CTIミクロは、世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数で、CTIマクロは、世帯全体の消費支出総額の推移を推測する指数です。

消費動向指数は、経済動向を把握する上で重要な指標の一つであり、投資家、アナリスト、企業、政府、そして個人にとっても役立つ情報です。

消費動向指数は、今後も経済指標として注目を集め、より多くの情報が公開されることが期待されます。

2. 消費動向指数の重要性

個人消費の動向把握

個人消費は、GDPの約6割を占めるコンポーネントです。このため、マクロの景気判断を行ううえで、個人消費の動向を、いち早く、正確に把握することは重要です。

個人消費は、経済活動の重要な部分を占めており、その動向は経済全体の動向を大きく左右します。

個人消費の動向を把握することで、経済の現状を理解し、将来の経済動向を予測することができます。

個人消費の動向を把握することは、企業の経営戦略や政府の経済政策の策定にも役立ちます。

消費活動指数の役割

消費活動指数は、財とサービスに関する各種の販売・供給統計を基礎統計としており、月次や四半期といった短期的な消費活動を把握することが可能となっています。

消費活動指数は、国民経済計算・確報の家計消費と同様の変動をしているだけでなく、確報とは異なり、速報性を有しています。

消費活動指数は、サンプルに起因する振れも小さく、各種のマインド指標との相関も高いものとなっています。

消費活動指数は、個人消費の動向をより詳細に把握し、経済分析の精度を高めるために役立ちます。

消費活動指数の特徴
特徴	説明
短期的な消費活動を把握可能	月次や四半期といった短期的な消費活動を把握
速報性を有する	確報とは異なり、速報性を有する
サンプルに起因する振れが小さい	サンプルに起因する振れが小さい
各種のマインド指標との相関が高い	各種のマインド指標との相関が高い

消費活動指数の公開

消費活動指数の具体的な作成方法については、以下の調査論文をご参照ください。

消費活動指数の作成に使用した基礎データを公開することにより、金融経済に関心を有する幅広い利用者の方々に、本指数の妥当性について検証していただき、ひいては本指数の継続的な改善につなげていくことを目的としています。

消費活動指数は、公開データとして、誰でも利用することができます。

消費活動指数は、経済分析の精度を高めるために、今後も公開データとして活用されることが期待されます。

まとめ

消費動向指数は、個人消費の動向を把握するために重要な指標です。

消費活動指数は、個人消費の動向をより詳細に把握し、経済分析の精度を高めるために役立ちます。

消費活動指数は、公開データとして、誰でも利用することができます。

消費動向指数は、経済分析の精度を高めるために、今後も公開データとして活用されることが期待されます。

3. 消費動向指数の種類

世帯消費動向指数（CTIミクロ）

世帯消費動向指数（CTIミクロ）は、世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数です。世帯における当月の消費支出の平均額について基準年（2015 年）の消費支出の平均月額を100 とする指数で表しています。

CTIミクロは、家計調査、家計消費状況調査、家計消費単身モニター調査の結果を合成した支出金額により作成されています。

CTIミクロは、世帯の消費支出の平均額の推移を把握することで、消費動向をより詳細に分析することができます。

CTIミクロは、世帯の消費支出の動向を把握する上で重要な指標の一つです。

総消費動向指数（CTIマクロ）

総消費動向指数（CTIマクロ）は、我が国における世帯全体の消費支出総額（GDP 統計の家計最終消費支出に相当）の推移を推測する指数です。

CTIマクロは、世帯消費動向指数（総務省統計局）、サービス産業動向調査結果（総務省統計局）、商業動態統計調査結果（経済産業省）、第３次産業活動指数（経済産業省）及び鉱工業生産指数（経済産業省）の動向から、季節調整済みの家計最終消費支出に相当する消費支出総額の推移を時系列回帰モデルによって推測しています。

CTIマクロは、世帯全体の消費支出総額の推移を把握することで、消費動向をより広範に分析することができます。

CTIマクロは、経済全体の消費動向を把握する上で重要な指標の一つです。

消費活動指数

消費活動指数は、国民経済計算・確報の家計消費と同様の変動をしているだけでなく、確報とは異なり、速報性を有しています。

消費活動指数は、サンプルに起因する振れも小さく、各種のマインド指標との相関も高いものとなっています。

消費活動指数は、個人消費の動向をより詳細に把握し、経済分析の精度を高めるために役立ちます。

消費活動指数の基礎統計
統計	説明
販売・供給統計	財とサービスに関する各種の販売・供給統計
国民経済計算・確報	最も包括的にわが国の消費活動を表す

まとめ

消費動向指数には、世帯消費動向指数（CTIミクロ）と総消費動向指数（CTIマクロ）の2つの種類があります。

CTIミクロは、世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数で、CTIマクロは、世帯全体の消費支出総額の推移を推測する指数です。

消費動向指数は、経済動向を把握する上で重要な指標であり、それぞれの指標が異なる側面から消費動向を捉えています。

4. 消費動向指数と経済の関係

消費動向指数と景気動向

消費動向指数は、景気動向を把握する上で重要な指標の一つです。消費動向指数が上昇傾向にある場合は、消費者が経済に対して楽観的な見方をしており、消費支出が増加する傾向があります。

消費動向指数が下降傾向にある場合は、消費者が経済に対して悲観的な見方をしており、消費支出が減少する傾向があります。

消費動向指数は、景気動向を把握する上で重要な指標の一つであり、投資家やアナリストは、消費動向指数を参考に、投資戦略を立てたり、経済予測を行ったりしています。

消費動向指数は、景気動向を把握する上で重要な指標の一つであり、経済の動向を理解する上で役立ちます。

消費動向指数と金融政策

消費動向指数は、金融政策の策定にも役立ちます。金融政策当局は、消費動向指数を参考に、金利政策や量的緩和政策などの金融政策を決定します。

消費動向指数が上昇傾向にある場合は、金融政策当局は、景気過熱を抑えるために、金利を引き上げたり、量的緩和政策を縮小したりする可能性があります。

消費動向指数が下降傾向にある場合は、金融政策当局は、景気刺激のために、金利を引き下げたり、量的緩和政策を拡大したりする可能性があります。

消費動向指数は、金融政策の策定において重要な役割を果たしており、経済の安定に貢献しています。

消費動向指数と企業戦略

消費動向指数は、企業の経営戦略の策定にも役立ちます。企業は、消費動向指数を参考に、製品開発やマーケティング戦略を立案します。

消費動向指数が上昇傾向にある場合は、企業は、消費者の需要増加を見込んで、新規事業の立ち上げや製品開発に投資する可能性があります。

消費動向指数が下降傾向にある場合は、企業は、消費者の需要減少を見込んで、コスト削減や事業縮小などの対策を講じる可能性があります。

消費動向指数は、企業の経営戦略の策定において重要な役割を果たしており、企業の成長に貢献しています。

まとめ

消費動向指数は、景気動向、金融政策、企業戦略など、経済活動の様々な側面に影響を与えています。

消費動向指数は、経済の動向を把握する上で重要な指標であり、様々な経済主体にとって役立つ情報です。

消費動向指数は、経済の動向を理解し、将来に備えるために欠かせない重要な指標と言えるでしょう。

消費動向指数は、今後も経済指標として注目を集め、より多くの情報が公開されることが期待されます。

5. 消費動向指数の算出方法

世帯消費動向指数（CTIミクロ）の算出方法

世帯消費動向指数（CTIミクロ）は、家計調査、家計消費状況調査、家計消費単身モニター調査の結果を合成した支出金額により作成されています。

家計調査は、全国の約9

これらの調査結果を合成することで、より正確な消費支出の平均額を算出することができます。

CTIミクロは、これらの調査結果を基に、基準年（2015年）の消費支出の平均月額を100とし、当該月の消費支出の平均額を指数で表しています。

CTIミクロの算出に使用される調査
調査	説明
家計調査	全国の約9,000世帯を対象に、毎月の消費支出を調査
家計消費状況調査	家計調査の調査対象世帯とは別に、約1,000世帯を対象に、消費支出の詳細を調査
家計消費単身モニター調査	家計調査の単身世帯結果を補完・補強するために、毎月実施している調査

総消費動向指数（CTIマクロ）の算出方法

総消費動向指数（CTIマクロ）は、CTIミクロ、経済産業省の商業動態統計の小売業計、総務省統計局のサービス産業動向調査のサービス産業計のデータを統計的手法を用いて合成しています。

商業動態統計は、小売業、卸売業、サービス業などの企業を対象に、売上高や在庫などのデータを調査するものです。サービス産業動向調査は、サービス産業の企業を対象に、売上高や従業員数などのデータを調査するものです。

これらのデータを統計的手法を用いて合成することで、より正確な消費支出総額の推移を推測することができます。

CTIマクロは、これらのデータを基に、基準年（2015年）の消費支出総額の平均月額を100とし、当該月の消費支出総額を指数で表しています。

CTIマクロの算出に使用されるデータ
データ	説明
CTIミクロ	世帯消費動向指数
商業動態統計	小売業、卸売業、サービス業などの企業を対象に、売上高や在庫などのデータを調査
サービス産業動向調査	サービス産業の企業を対象に、売上高や従業員数などのデータを調査