魚:アジについて説明

アジに関する項目一覧
項目 内容
アジの特徴と生態 分類、体型、体色、生息域、生態、仲間
アジの栄養価と健康効果 含まれる栄養素、健康効果、栄養価を高める調理法
アジの食べ方と調理法 選び方、保存方法、調理法
アジの漁獲方法と養殖について 漁獲方法、養殖、ブランド化
アジの種類と食べ頃 種類、旬の時期、選び方
アジの豆知識と観賞価値 名前の由来、豆知識、観賞価値

1. アジの特徴と生態

要約

アジの分類と特徴

アジは、スズキ目アジ科アジ亜科に属する魚の総称です。日本では、その中でもマアジを指すことが多く、スーパーなどでよく見かけるのもマアジです。アジ科には、世界中に150種類以上の魚が含まれており、日本近海にも多くの種類が生息しています。アジは、体側線上に鋭い突起をもつ稜鱗(りょうりん)と呼ばれる鱗が特徴です。この稜鱗は、日本では「ぜんご」「ぜいご」とも呼ばれ、種類によって並ぶ長さや幅が異なるため、アジの種類を見分ける際に役立ちます。

アジの体型は、種類によって異なりますが、一般的には著しく側扁し、広葉樹の葉のような形状をしています。しかし、ムロアジのように断面が円に近く、前後に細長い紡錘形のものもいます。また、マアジなどでは、同種内でも体型が異なる場合があります。体色は、背側は鳥類などの捕食者から身を守るために暗い色、腹側は大型肉食魚などの捕食者から身を守るために明るい色をしています。しかし、瀬付きやあまり回遊しない個体には、背側も明るい色になっている個体もいます。

アジは、世界各地で食用に漁獲されています。日本では、マアジが重要な食用魚となっており、刺身、寿司、焼き魚、煮魚、唐揚げ、フライなど、様々な料理に用いられています。また、加工品にもなり、アジの干物は日本の朝食の定番となっています。その他、ムロアジは鯵節やくさやの原料となる他、南日本ではカイワリやギンガメアジなどの扁平な体型をしたアジ類を「ヒラアジ」「メッキ」などと呼び、煮魚やから揚げなどの惣菜に用いています。

アジは、主に夏から秋にかけて釣りが盛んに行われます。小型種は釣りの入門魚としても人気があり、港内や防波堤では胴突きのサビキを用いたファミリーフィッシングが盛んです。船釣りでは、イワシのミンチやアジエビをコマセとして使うビシ釣りや、魚群探知機で魚群を探してサビキで釣る「追っかけアジ」釣りが人気です。アジは比較的釣りやすく、初心者でも楽しめる魚ですが、大物に狙いをつけた釣りも人気です。

アジの特徴
特徴 説明
分類 スズキ目アジ科アジ亜科
体型 側扁し、広葉樹の葉のような形状
体色 背側は暗色、腹側は明色
生息域 世界各地、特に熱帯・温帯域
稜鱗 側線上に鋭い突起をもつ鱗
仲間 マアジ、ムロアジ、シマアジ、メアジなど

アジの生態

アジは、暖かい海を好み、暖流に乗って北海道から南下し、日本周辺を回遊します。生息域は種類や地域個体群によって異なり、沿岸の岩礁・サンゴ礁域に居付くもの、砂泥底周辺に生息するもの、沖合いを回遊するものなど様々です。幼魚期には、汽水域や淡水域に入るものもいます。アジは遊泳力が非常に高く、動きは素早いです。

アジの食性は肉食性で、小魚、甲殻類、貝類、頭足類などの小動物を捕食します。敵は、人間以外にもサメ類、マグロ類、ブリ類、カジキ類など、大型の肉食魚がいます。アジは、敵から身を守るために、大きな群れを作って移動します。また、アジの稚魚は小さく弱いため、敵に狙われやすいことから、海藻やクラゲの中に身を隠しながら成長していきます。

アジは、季節によって回遊しながら活動するタイプと、狭い地域に居着くタイプがいます。回遊するアジは、大きな群れで、昼間は水深10m~100m位の深場で回遊し、夜間は浅場に接岸して餌を探します。一方、居着くアジは、比較的浅場の岩礁帯で生息し、昼間は岩場や藻場の中に身を潜め、日が沈む頃に活動します。

アジは、東シナ海の沖縄付近の大陸側の海域で産卵を行います。産卵は冬に行われますが、全てが東シナ海で行われるわけではなく、九州沿岸や日本各地で行われ、時期も様々です。東シナ海で孵化した稚魚は、黒潮に乗り、春から夏にかけて日本列島を東西に北上しながら成長していきます。成長した個体は、秋から冬にかけて深場に潜り、回遊しながら生まれた産卵場所を目指し、今度は南下して産卵します。

アジの生態
項目 説明
生息域 沿岸の岩礁・サンゴ礁域、砂泥底周辺、沖合い
遊泳力 非常に高い
食性 肉食性、小魚、甲殻類、貝類、頭足類などを捕食
サメ類、マグロ類、ブリ類、カジキ類など
移動 大きな群れで移動
稚魚 海藻やクラゲの中に身を隠す
活動 回遊タイプと居着くタイプが存在
産卵 東シナ海の沖縄付近の大陸側の海域で産卵

アジの仲間

アジは、マアジ以外にも多くの種類が存在します。代表的な種類としては、ムロアジ、シマアジ、メアジなどがあります。ムロアジは、アジ節やくさやの原料として知られています。シマアジは、黄色い横縞模様が特徴で、高級魚として扱われています。メアジは、マアジよりもクセや匂いが少なく、どんな料理にも合います。

アジの仲間は、世界中に150種類以上存在し、姿形や大きさも様々です。中でも、ロウニンアジは、アジの仲間で最も大きい種で、体長180cm、体重50kgを超える個体もいます。ロウニンアジは、釣り人から特に人気の魚で、憧れの存在です。日本では、沖縄県で釣ることができます。

アジの仲間は、それぞれに特徴があり、食味も異なります。マアジは、日本で最も一般的なアジで、刺身、焼き魚、フライなど、様々な料理に用いられています。ムロアジは、独特の風味があり、干物や塩辛などに加工されることが多いです。シマアジは、上品な味わいで、刺身や寿司など、高級料理に用いられます。メアジは、クセや匂いが少なく、どんな料理にも合います。

アジの仲間は、それぞれに生息域や生態も異なります。マアジは、北海道から沖縄まで、日本全国に広く分布しています。ムロアジは、主に九州地方で漁獲されます。シマアジは、伊豆諸島などで漁獲されます。メアジは、沖縄などで漁獲されます。アジの仲間は、それぞれの環境に適応して進化してきたため、様々な特徴を持つ魚となっています。

アジの種類
種類 特徴
マアジ 日本で最も一般的、刺身、焼き魚、フライなど
ムロアジ 独特の風味、干物、塩辛など
シマアジ 高級魚、刺身、寿司など
メアジ クセや匂いが少なく、どんな料理にも合う

まとめ

アジは、スズキ目アジ科アジ亜科に属する魚の総称で、世界中に150種類以上存在します。日本では、マアジが最も一般的で、刺身、焼き魚、フライなど、様々な料理に用いられています。アジは、暖かい海を好み、暖流に乗って日本周辺を回遊します。生息域は種類や地域個体群によって異なり、沿岸の岩礁・サンゴ礁域に居付くもの、砂泥底周辺に生息するもの、沖合いを回遊するものなど様々です。

アジは、遊泳力が非常に高く、動きは素早いです。食性は肉食性で、小魚、甲殻類、貝類、頭足類などの小動物を捕食します。敵は、人間以外にもサメ類、マグロ類、ブリ類、カジキ類など、大型の肉食魚がいます。アジは、敵から身を守るために、大きな群れを作って移動します。また、アジの稚魚は小さく弱いため、敵に狙われやすいことから、海藻やクラゲの中に身を隠しながら成長していきます。

アジは、季節によって回遊しながら活動するタイプと、狭い地域に居着くタイプがいます。回遊するアジは、大きな群れで、昼間は水深10m~100m位の深場で回遊し、夜間は浅場に接岸して餌を探します。一方、居着くアジは、比較的浅場の岩礁帯で生息し、昼間は岩場や藻場の中に身を潜め、日が沈む頃に活動します。

アジは、東シナ海の沖縄付近の大陸側の海域で産卵を行います。産卵は冬に行われますが、全てが東シナ海で行われるわけではなく、九州沿岸や日本各地で行われ、時期も様々です。東シナ海で孵化した稚魚は、黒潮に乗り、春から夏にかけて日本列島を東西に北上しながら成長していきます。成長した個体は、秋から冬にかけて深場に潜り、回遊しながら生まれた産卵場所を目指し、今度は南下して産卵します。

2. アジの栄養価と健康効果

要約

アジに含まれる栄養素

アジは、低カロリーでありながら、タンパク質、DHA、EPA、ビタミン、ミネラルなど、様々な栄養素をバランス良く含んでいます。特に、DHAとEPAは、脳の活性化や血圧の低下、血液をサラサラにする効果が期待できます。また、カルシウムは骨の強化や骨粗しょう症の予防に役立ち、カリウムは余分な塩分を排出する働きがあり、むくみの改善にも効果が期待できます。

アジは、他の青魚に比べて低脂質ですが、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は十分に含まれています。特にEPAが多いので、血液をサラサラにして、血中の中性脂肪やコレステロールを減少させる効果が期待できます。また、骨粗しょう症予防に役立つカルシウムやビタミンB2なども豊富で、カルシウムは骨に、ビタミンB2は皮の部分に特に多いので、骨や皮まで残さず食べるとよいです。

アジは、タンパク質、DHA、EPA、ビタミンB2、カルシウム、カリウム、セレン、ビタミンD、ナイアシンなど、様々な栄養素を豊富に含んでいます。これらの栄養素は、それぞれに健康効果が期待できます。DHAとEPAは、脳の活性化や血圧の低下、血液をサラサラにする効果が期待できます。カルシウムは骨の強化や骨粗しょう症の予防に役立ち、カリウムは余分な塩分を排出する働きがあり、むくみの改善にも効果が期待できます。

セレンは、ビタミンEと同じような抗酸化作用があり、病気の原因とされる活性酸素を抑える働きがあります。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨の健康を保つのに役立ちます。ナイアシンは、脂質の代謝を促す働きがあり、中性脂肪を減らす効果が期待できます。アジは、栄養価が高く、低カロリーなため、ダイエットにも効果的な食材と言えます。

アジに含まれる栄養素
栄養素 含有量(100gあたり)
タンパク質 20g以上
DHA 豊富
EPA 豊富
カルシウム 豊富
カリウム 豊富
ビタミンB2 豊富
セレン 豊富
ビタミンD 豊富
ナイアシン 豊富

アジの栄養効果

アジに含まれるDHAとEPAは、脳の活性化や血圧の低下、血液をサラサラにする効果が期待できます。DHAは、脳細胞の活性化や脳の発達に働きかけ、記憶力や学習能力の向上に役立つと言われています。EPAは、血圧を下げ、血液をサラサラにすることで、動脈硬化や心筋梗塞などの予防に役立つと言われています。

アジに含まれるカルシウムは、骨の強化や骨粗しょう症の予防に役立ちます。カルシウムは、骨や歯の形成に欠かせない栄養素です。特に、成長期や高齢者は、カルシウムを十分に摂取することが重要です。アジの骨は、油で揚げて骨せんべいにすると、カルシウムを効率的に摂取できます。

アジに含まれるカリウムは、余分な塩分を体の外に排出し、血圧の上昇を抑える働きがあります。カリウムは、細胞内液の浸透圧を調整して一定に保つ働きがあります。また、余分なナトリウムを体内から外へ出す働きがあるため、むくみの改善にも効果が期待できます。

アジに含まれるセレンは、ビタミンEと同じような抗酸化作用があり、病気の原因とされる活性酸素を抑える働きがあります。セレンは、免疫力を高め、がんや心臓病などの病気のリスクを減らす効果も期待されています。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨の健康を保つのに役立ちます。ビタミンDは、日光を浴びることで体内で生成されますが、食事からも摂取することが重要です。

アジの栄養効果
栄養素 効果
DHA 脳の活性化、記憶力・学習能力向上
EPA 血圧低下、血液サラサラ効果
カルシウム 骨の強化、骨粗しょう症予防
カリウム 余分な塩分排出、むくみ改善
セレン 抗酸化作用、免疫力向上
ビタミンD カルシウム吸収促進、骨の健康維持
ナイアシン 脂質代謝促進、中性脂肪減少

アジの栄養価を高める調理法

アジは、栄養価が高いだけでなく、様々な調理方法で美味しく食べることができます。アジの栄養価を効率的に摂取するためには、骨や皮まで食べることをおすすめします。骨にはカルシウムが豊富に含まれており、皮にはビタミンB2が豊富に含まれています。

アジの骨は、油で揚げて骨せんべいにすると、カルシウムを効率的に摂取できます。また、皮ごと食べる料理としては、焼き魚や煮魚がおすすめです。焼き魚は、皮がパリパリに焼き上がり、ビタミンB2を効率的に摂取できます。煮魚は、皮が柔らかく、骨も食べやすいため、カルシウムを効率的に摂取できます。

アジの栄養価を高める調理法としては、干物もおすすめです。干物にすることで、アジの旨味と栄養価が凝縮されます。特に、DHAとEPAは、干物にすることで、生魚よりも多く摂取できます。また、干物は、保存性も高いため、長期保存にも適しています。

アジは、栄養価が高く、様々な調理方法で美味しく食べることができます。骨や皮まで食べることを心がけ、様々な調理方法を試して、アジの栄養を効率的に摂取しましょう。

アジの栄養価を高める調理法
調理法 効果
骨せんべい カルシウム効率よく摂取
焼き魚 皮ごと食べる、ビタミンB2効率よく摂取
煮魚 皮や骨も柔らかく、カルシウム効率よく摂取
干物 旨味と栄養価が凝縮、DHA・EPAを効率よく摂取

まとめ

アジは、低カロリーでありながら、タンパク質、DHA、EPA、ビタミン、ミネラルなど、様々な栄養素をバランス良く含んでいます。特に、DHAとEPAは、脳の活性化や血圧の低下、血液をサラサラにする効果が期待できます。また、カルシウムは骨の強化や骨粗しょう症の予防に役立ち、カリウムは余分な塩分を排出する働きがあり、むくみの改善にも効果が期待できます。

アジは、他の青魚に比べて低脂質ですが、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は十分に含まれています。特にEPAが多いので、血液をサラサラにして、血中の中性脂肪やコレステロールを減少させる効果が期待できます。また、骨粗しょう症予防に役立つカルシウムやビタミンB2なども豊富で、カルシウムは骨に、ビタミンB2は皮の部分に特に多いので、骨や皮まで残さず食べるとよいです。

アジは、栄養価が高く、様々な調理方法で美味しく食べることができます。骨や皮まで食べることを心がけ、様々な調理方法を試して、アジの栄養を効率的に摂取しましょう。

アジは、健康的な食生活に役立つ食材です。積極的に食事に取り入れて、健康的な生活を送りましょう。

3. アジの食べ方と調理法

要約

アジの選び方

新鮮なアジを選ぶには、いくつかのポイントがあります。まず、目は黒く澄んでいて、全体が盛り上がっているものを選びましょう。白濁して落ち込んでいるものは、鮮度が落ちているので避けましょう。エラの色がきれいな紅色のものは新鮮です。黒ずんでいたり茶色くなっているものは鮮度が落ちているため、購入する際は気をつけましょう。

アジを丸ごと買うときは、手に持ったときに身体が張っているものを選びます。新鮮なアジはピンと張っていますが、時間が経つにつれて身体がしなり平たくなります。また、全体的に丸みがあり、ツヤがあって身が厚いものを選ぶようにしましょう。

身体に傷のあるものは雑菌が繁殖しやすく、味が落ちている可能性があります。そのため、身体に傷がないか、背ビレや尾ビレは破れていないかなどの確認が必要です。表面にツヤがあり、全体的に透明感があるものがよいでしょう。身に弾力とハリがあるかも選ぶときのポイントです。水分が抜けてハリがないものや、パックに血水があるものは鮮度が落ちている可能性があります。

切り身のアジを選ぶときは、全体的にピンとした張りがあり、皮に光沢があるものを選ぶとよいです。

アジの選び方
部位 チェックポイント
黒く澄んでいて、全体が盛り上がっている
エラ きれいな紅色のものが新鮮
身体 張っていて、傷がない
表面 ツヤがあり、透明感がある
切り身 ピンとした張りがあり、皮に光沢がある

アジの保存方法

アジは、傷みやすい魚なので、なるべく早く食べるようにしましょう。保存する場合は、内臓を取り除いてよく洗い、キッチンペーパーなどで十分に水気を拭き取ります。1尾ずつキッチンペーパーで包み、さらにラップに包んで、冷蔵庫のチルド室で保存します。

酢を利用した南蛮漬けやマリネなどは、冷蔵庫で1週間程度保存可能です。ラップに包んで冷凍保存したアジは、2ヶ月程度はもちます。冷凍する場合は、塩または酒をふって5分ほどおき、臭みを取り除きます。冷凍するときは、バットにのせて冷凍庫に入れることで素早く冷凍できます。解凍するときは、冷蔵庫で自然解凍しましょう。

アジは、鮮度が落ちやすい魚なので、適切な保存方法で美味しく食べましょう。

アジの保存方法をマスターすれば、いつでも美味しく食べることができます。

アジの保存方法
保存方法 期間
冷蔵庫 1日以内
冷蔵庫(南蛮漬け、マリネ) 1週間程度
冷凍 2ヶ月程度

アジの調理法

アジは、刺身、たたき、焼き魚、煮魚、酢の物、唐揚げ、フライ、ムニエル、干物など、様々な料理に用いられます。新鮮なアジは、刺身でいただくのがおすすめです。アジの刺身は、上品な甘みと旨味が楽しめます。

アジの塩焼きは、素材の味をシンプルに味わえる定番の料理です。魚焼きグリルがなくても、フライパンで焼くことができます。アジのフライは、外はカリカリ、中はふっくらとした食感が楽しめます。

アジの南蛮漬けは、さっぱりとした味わいで、ご飯のお供にも最適です。アジの煮付けは、だし汁が染み込み、ご飯によく合います。アジのたたきは、薬味と混ぜて、お酒のおつまみにも最適です。

アジは、様々な調理方法で美味しく食べることができます。ぜひ、色々な料理に挑戦してみてください。

アジの調理法
調理法 特徴
刺身 新鮮なアジをそのまま味わえる
たたき 薬味と混ぜて、お酒のおつまみにも最適
塩焼き 素材の味をシンプルに味わえる
煮付け だし汁が染み込み、ご飯によく合う
フライ 外はカリカリ、中はふっくらとした食感
南蛮漬け さっぱりとした味わいで、ご飯のお供にも最適
ムニエル バターでソテーして、洋風な味わいに

まとめ

アジは、新鮮なものを選び、適切な保存方法で保存することで、美味しく食べることができます。アジは、刺身、たたき、焼き魚、煮魚、酢の物、唐揚げ、フライ、ムニエル、干物など、様々な料理に用いられます。

アジは、栄養価が高く、低カロリーなため、健康的な食生活に役立つ食材です。色々な料理に挑戦して、アジの美味しさを楽しんでください。

アジは、日本人に古くから愛されてきた魚です。これからも、様々な料理でアジを楽しみましょう。

アジは、美味しいだけでなく、栄養価も高く、様々な調理方法で楽しめます。ぜひ、色々な料理に挑戦して、アジの魅力を味わってください。

4. アジの漁獲方法と養殖について

要約

アジの漁獲方法

アジは、日本全国で漁獲されています。漁獲方法は、種類や地域によって異なりますが、主な漁獲方法としては、まき網漁、定置網漁、釣りなどがあります。まき網漁は、網を海中に張って、アジをまとめて捕獲する方法です。定置網漁は、網を海中に設置し、アジが網に掛かるのを待つ方法です。釣りは、釣り竿を使って、アジを1匹ずつ捕獲する方法です。

アジの漁獲量は、近年減少傾向にあります。これは、乱獲や環境変化などが原因と考えられています。そのため、アジの漁獲量を安定させるために、漁獲量の制限や資源管理などが行われています。

アジの漁獲量は、季節や地域によって異なります。アジは、春から夏にかけて漁獲量が多くなります。また、アジは、暖流に乗って北上するため、北海道などでは、秋に漁獲量が多くなります。

アジの漁獲方法は、時代とともに変化しています。近年では、魚群探知機などの最新技術を用いた漁獲方法も導入されています。

アジの漁獲方法
漁獲方法 説明
まき網漁 網を海中に張って、アジをまとめて捕獲
定置網漁 網を海中に設置し、アジが網に掛かるのを待つ
釣り 釣り竿を使って、アジを1匹ずつ捕獲

アジの養殖

アジは、養殖も盛んに行われています。養殖されるアジは、主にマアジです。マアジは、餌付けが簡単で成長が早く、120~150gで出荷できるため、養殖に適しています。養殖されたアジは、スーパーや飲食店などで販売されています。

アジの養殖方法は、稚魚から人の手で出荷できるサイズまで育てる方法が主流です。卵を人工孵化させ、幼生から稚魚、成魚へと育てていく完全養殖は、マアジではあまり用いられていません。

アジの養殖は、近年増加傾向にあります。これは、天然のアジの漁獲量が減少していることや、消費者の需要が高まっていることが原因と考えられます。

アジの養殖は、環境への影響が懸念されることもあります。養殖によって、水質汚染や生態系の変化が起こる可能性があります。そのため、環境への影響を最小限に抑えるための技術開発や、環境負荷の少ない養殖方法の開発が進められています。

アジの養殖
項目 説明
種類 主にマアジ
方法 稚魚から出荷サイズまで育てる
特徴 餌付けが簡単、成長が早い
課題 環境への影響
今後の展望 環境負荷の少ない養殖方法の開発

アジのブランド化

近年では、養殖アジをブランド化する動きも出てきています。長崎県佐世保市では、海外向けにブランド養殖アジ「花美鯵(はなみあじ)」を展開しています。花美鯵は、通常の倍にあたる300gのサイズ感と、鮮度の良さ、安全性を誇る養殖アジです。

花美鯵は、フグやタイの養殖ノウハウを持つ五島、北松、平戸の漁業者と協力することで、天然ものや他の養殖ものよりも脂の乗った大きくおいしいアジの生産に成功しています。花美鯵は、およそ1年半かけて、年間を通して脂質が平均で14%になるよう管理・育成し、さらに食品衛生管理の国際規格であるHACCPを取得し、ハワイとロサンゼルスへ向け毎週2~3便、定期的に空輸を行っています。

花美鯵は、現地では国内価格の3倍にあたる1匹600円前後で取引されているものの、それでも品薄になるほど人気を集めています。花美鯵の評価がさらに高くなれば、日本国内でも養殖アジを評価する機運が高まることが予想されます。

近い将来、日本でももっと気軽に美味しい養殖アジを食べられる日が来るかもしれません。

アジのブランド化
ブランド名 特徴
花美鯵 長崎県佐世保市、海外向けブランド、サイズが大きく、脂が乗っている

まとめ

アジは、日本全国で漁獲されています。漁獲方法は、種類や地域によって異なりますが、主な漁獲方法としては、まき網漁、定置網漁、釣りなどがあります。アジの漁獲量は、近年減少傾向にあります。これは、乱獲や環境変化などが原因と考えられています。

アジは、養殖も盛んに行われています。養殖されるアジは、主にマアジです。マアジは、餌付けが簡単で成長が早く、120~150gで出荷できるため、養殖に適しています。養殖されたアジは、スーパーや飲食店などで販売されています。

近年では、養殖アジをブランド化する動きも出てきています。長崎県佐世保市では、海外向けにブランド養殖アジ「花美鯵(はなみあじ)」を展開しています。花美鯵は、通常の倍にあたる300gのサイズ感と、鮮度の良さ、安全性を誇る養殖アジです。

アジは、天然もの、養殖ものともに、私たちの食卓に欠かせない魚です。今後も、アジの漁獲量や養殖技術の向上、ブランド化など、様々な取り組みが期待されます。

5. アジの種類と食べ頃

要約

アジの種類

アジは、マアジ以外にも多くの種類が存在します。代表的な種類としては、ムロアジ、シマアジ、メアジなどがあります。ムロアジは、アジ節やくさやの原料として知られています。シマアジは、黄色い横縞模様が特徴で、高級魚として扱われています。メアジは、マアジよりもクセや匂いが少なく、どんな料理にも合います。

マアジは、日本で最も一般的なアジで、刺身、焼き魚、フライなど、様々な料理に用いられています。ムロアジは、独特の風味があり、干物や塩辛などに加工されることが多いです。シマアジは、上品な味わいで、刺身や寿司など、高級料理に用いられます。メアジは、クセや匂いが少なく、どんな料理にも合います。

アジの種類によって、旬の時期や味が異なります。マアジは、春から夏にかけてが旬で、脂が乗って美味しくなります。ムロアジは、秋が旬で、干物や塩辛などに加工すると美味しくなります。シマアジは、夏から秋にかけてが旬で、刺身や寿司など、生で食べるのがおすすめです。メアジは、一年を通して美味しく食べることができます。

アジの種類によって、漁獲方法や流通も異なります。マアジは、まき網漁や定置網漁で漁獲されることが多いです。ムロアジは、主に九州地方で漁獲されます。シマアジは、伊豆諸島などで漁獲されます。メアジは、沖縄などで漁獲されます。

アジの種類
種類 特徴
マアジ 日本で最も一般的、刺身、焼き魚、フライなど
ムロアジ 独特の風味、干物、塩辛など
シマアジ 高級魚、刺身、寿司など
メアジ クセや匂いが少なく、どんな料理にも合う

アジの食べ頃

アジは、一年を通して食べることができますが、旬の時期は、5月~7月です。この時期に獲れるアジは、小型~中型で、脂が乗って美味しくなります。秋以降のアジは、大型で、脂が少なく、味が落ちます。早春の時期のアジは、まだ身が成長しておらず、小さく、味が薄いので、あまりおすすめできません。

アジの旬は、種類によって異なります。マアジは、春から夏にかけてが旬です。ムロアジは、秋が旬です。シマアジは、夏から秋にかけてが旬です。メアジは、一年を通して美味しく食べることができます。

アジの旬の時期には、新鮮で美味しいアジを味わうことができます。旬の時期に、色々なアジを食べて、その違いを楽しんでみてください。

アジは、旬の時期以外にも、美味しく食べることができます。色々な調理方法を試して、アジの美味しさを楽しんでください。

アジの旬
種類
マアジ 春~夏(5月~7月)
ムロアジ
シマアジ 夏~秋
メアジ 一年を通して

アジの選び方

新鮮なアジを選ぶには、いくつかのポイントがあります。まず、目は黒く澄んでいて、全体が盛り上がっているものを選びましょう。白濁して落ち込んでいるものは、鮮度が落ちているので避けましょう。エラの色がきれいな紅色のものは新鮮です。黒ずんでいたり茶色くなっているものは鮮度が落ちているため、購入する際は気をつけましょう。

アジを丸ごと買うときは、手に持ったときに身体が張っているものを選びます。新鮮なアジはピンと張っていますが、時間が経つにつれて身体がしなり平たくなります。また、全体的に丸みがあり、ツヤがあって身が厚いものを選ぶようにしましょう。

身体に傷のあるものは雑菌が繁殖しやすく、味が落ちている可能性があります。そのため、身体に傷がないか、背ビレや尾ビレは破れていないかなどの確認が必要です。表面にツヤがあり、全体的に透明感があるものがよいでしょう。身に弾力とハリがあるかも選ぶときのポイントです。水分が抜けてハリがないものや、パックに血水があるものは鮮度が落ちている可能性があります。

切り身のアジを選ぶときは、全体的にピンとした張りがあり、皮に光沢があるものを選ぶとよいです。

アジの選び方
部位 チェックポイント
黒く澄んでいて、全体が盛り上がっている
エラ きれいな紅色のものが新鮮
身体 張っていて、傷がない
表面 ツヤがあり、透明感がある
切り身 ピンとした張りがあり、皮に光沢がある

まとめ

アジは、一年を通して食べることができますが、旬の時期は、5月~7月です。この時期に獲れるアジは、小型~中型で、脂が乗って美味しくなります。秋以降のアジは、大型で、脂が少なく、味が落ちます。早春の時期のアジは、まだ身が成長しておらず、小さく、味が薄いので、あまりおすすめできません。

アジの種類によって、旬の時期や味が異なります。マアジは、春から夏にかけてが旬です。ムロアジは、秋が旬です。シマアジは、夏から秋にかけてが旬です。メアジは、一年を通して美味しく食べることができます。

アジを選ぶときは、新鮮なものを選びましょう。新鮮なアジは、目が黒く澄んでいて、エラが鮮紅色をしています。また、身体が張っていて、傷がないものを選びましょう。

アジは、旬の時期以外にも、美味しく食べることができます。色々な調理方法を試して、アジの美味しさを楽しんでください。

6. アジの豆知識と観賞価値

要約

アジの名前の由来

アジの名前の由来は、「味が良い」から「アジ」になったという説が有力です。江戸時代中期の政治家で儒学者の新井白石は、著書『東雅』の中で、「或人の説く鰺とは味也、其の味の美をいふなりといへり」と記しており、アジは味が美味しいからアジと呼ぶんだよ、と説明しています。

他にも、アジが群れをなす習性から、群がり集まることを「あち」といい、これが「あぢ」に変わり、「あじ」になったという説や、「アジ」の「ア」は大量に獲れた魚へ親しみを込めた愛称語、「ジ」は魚名語尾を表すとされ、大衆魚という意味の説などがあります。

アジの漢字は「鯵」ですが、なぜ「魚」に「参る」なのでしょうか?「魚」に「操」だったのを書き間違えたという説や、「美味しいから参ってしまう」から魚に参るって書いた説など、様々な説があります。

アジの名前の由来は、諸説ありますが、いずれにしても、アジが美味しい魚であることは間違いありません。

アジの名前の由来
説明
味が良いから 江戸時代の書物に記載あり
群れをなす習性 「あち」が「あじ」に変化した
愛称語と魚名語尾 「ア」は愛称語、「ジ」は魚名語尾
書き間違い 「魚」に「操」だったのを間違えた
美味しいから参る 味が良すぎて参ってしまうという意味

アジの豆知識

アジは、光に向かって泳ぐ習性「走光性」を持っています。この光に集まる習性を利用し、漁なども行われています。アジは、強すぎず弱すぎず適度な光を好みます。

アジの年齢は、耳石で確認できます。魚の耳石には毎日一本ずつ線が刻まれていき、木の年輪のような輪紋(りんもん)とよばれるリング状の模様ができます。この輪紋を数えることで、年齢を確認することができます。

アジは、暖かい海で産卵し孵化します。その後潮の流れにのりながら北上していき、冬が近くなると再び南下する回遊魚です。

アジは、敵から身を守るため大きな群れをつくって移動します。アジの稚魚は小さく弱いため敵に狙われやすいです。じぶんの身を守るため、海藻やクラゲのなかに身を隠しながら成長していきます。体長5センチほどまで成長すると、群れをつくり回遊するようになります。

アジの豆知識
項目 説明
走光性 光に向かって泳ぐ習性
耳石 年齢を確認できる
産卵 暖かい海で産卵、潮に乗って北上
移動 敵から身を守るため、大きな群れで移動
稚魚 海藻やクラゲの中に身を隠す
成長 体長5cmほどで群れをつくり回遊

アジの観賞価値

アジは、食用としてだけでなく、観賞価値も高い魚です。特に、シマアジは、鮮やかな黄色い横縞模様が美しく、水槽で飼育されていることもあります。

アジは、水族館でも展示されていることがあります。水槽の中で泳ぐアジの姿は、とても美しく、見ている人を魅了します。

アジは、釣り人にとっても人気のある魚です。アジを釣り上げた時の喜びは、格別です。

アジは、食用としても、観賞用としても、魅力的な魚です。

アジの観賞価値
観賞価値 説明
シマアジ 鮮やかな黄色い横縞模様が美しい
水族館 水槽の中で泳ぐ姿が美しい
釣り 釣り上げた時の喜びは格別

まとめ

アジは、古くから日本人に親しまれてきた魚です。美味しいだけでなく、栄養価も高く、様々な調理方法で楽しめます。

アジは、光に向かって泳ぐ習性「走光性」を持っています。また、年齢は耳石で確認できます。アジは、暖かい海で産卵し孵化します。その後潮の流れにのりながら北上していき、冬が近くなると再び南下する回遊魚です。

アジは、敵から身を守るため大きな群れをつくって移動します。アジの稚魚は小さく弱いため敵に狙われやすいです。じぶんの身を守るため、海藻やクラゲのなかに身を隠しながら成長していきます。体長5センチほどまで成長すると、群れをつくり回遊するようになります。

アジは、食用としても、観賞用としても、魅力的な魚です。これからも、アジを色々な方法で楽しんでいきましょう。

参考文献

アジ – Wikipedia

アジの生態や基本情報まとめ【魚図鑑】 | kurashi-no

アジの生態的特徴まとめ:習性・食性・寿命・生息域など

アジって身体に良いの?アジに含まれる栄養素と期待できる …

アジの栄養と効果とは?健康にいい栄養を逃さない調理のコツ …

鯵(アジ)の栄養素と効能は?旬の時期に豊富?成分が摂れる …

アジ(鯵)の旬はいつ?さばき方やおすすめの食べ方をご紹介 …

おいしいアジ(鯵)の種類!特徴や旬の時期、味わいを徹底 …

「アジ」の人気レシピ45選!さばき方から定番料理、アレンジ …

栄養満点のアジも養殖されているって知ってた?主な産地は …

アジ – Wikiwand

アジの基礎知識 – 食品食材栄養事典 – フロムフード

アジの旬は春~夏! 有名な品種やおいしい食べ方と選び方など …

おいしいアジの選び方!旬の時期や栄養素まで詳しく解説 …

アジの旬の時期・季節はいつ?種類別の違いや食べ方の …

魚の豆知識:味が良いから「アジ」?馴染み深い魚、アジについて

アジ科の魚図鑑 その1 (全3回)~アジと名がつく魚たち …

アジ(鯵)の七不思議。わかりやすく全て解説! | きのした生魚店

コメント

タイトルとURLをコピーしました