1. オリヅルランの特徴とは
オリヅルランの名前の由来
オリヅルランは、その名前の通り、ランナーと呼ばれる細い茎を長く伸ばし、その先に白い花をつけ、開花後には子株をつけます。その子株の姿が折り鶴に似ていることから、この名前がつきました。ランナーの先についた子株は植え替えて増やすこともできます。ちなみに「オリヅルラン」の花言葉は”集う幸せ”、”子孫繁栄”です。この素敵な花言葉は「オリヅルラン」が子株を多くつけ、どんどん子孫を増やしていくことに由来しているそうです。
オリヅルランは、放射状に茂る葉のシルエットが美しく、観葉植物として人気があります。鮮やかなグリーンが印象的な植物ですが、可愛らしい小さな白いお花も咲かせます。オリヅルランを育てる上で開花も楽しみのひとつです。
オリヅルランは、暑さ寒さ、そして乾燥に非常に強く丈夫な性質で、初心者でも比較的育てやすいと人気の植物です。日当たりの少ない場所でも育ちやすいことから観葉植物として室内で育てるのにもピッタリです。
名前 | 由来 |
---|---|
オリヅルラン | ランナーの先についた子株が折り鶴に似ていることから |
スパイダープラント | ランナーが伸びた様子が蜘蛛のように見えることから |
オリヅルランの分類
オリヅルランは、キジカクシ科オリヅルラン属の植物で、学名はchlorophytum(クロロフィツム)といいます。オリヅルランの原産地は南アフリカを中心に、温帯や熱帯地域に広く分布しています。オリヅルランは200種以上が自生しているといわれていますが、観葉植物として流通しているものはそのうちの数種類のみです。
オリヅルランは、NASAの研究によって密閉された空気中のホルムアルデヒドを吸収してくれる作用があることが判明しています。見た目の美しさだけでなく、気分的にもリフレッシュさせてくれる植物といえます。
オリヅルランは、和名で「折鶴蘭」と書きます。ランナーの先につく子株が、折り鶴に見えることに由来しています。弧を描くように伸びたランナーに、折り鶴が羽を広げているように見えます。名前に蘭の文字がついていますが、ラン科の植物とはとくに関係はありません。
オリヅルランナーが伸びると蜘蛛のように見えることから、英名ではスパイダープラント(spider plant)と呼ばれています。
分類 | 内容 |
---|---|
科 | キジカクシ科 |
属 | オリヅルラン属 |
学名 | Chlorophytum comosum |
原産地 | 南アフリカ |
オリヅルランの特徴
オリヅルランは、細く長い草が放射状にいくつも伸びています。全長は、30cm程度です。濃いグリーンと薄いグリーンの2色の鮮やかなコトンラストが美しい、斑入りタイプの品種や、ひとつの色をした品種などがあります。
まとめ
オリヅルランは、その名前の由来となった折り鶴のような子株をつける姿や、放射状に広がる葉の美しさ、そして丈夫で育てやすいことから人気のある観葉植物です。
また、空気清浄効果も高く、ホルムアルデヒドを吸収してくれるため、室内に置くことで空気の質も改善できます。
さらに、オリヅルランは、子株をたくさんつけることから「子孫繁栄」や「集う幸せ」といった縁起の良い花言葉も持ち合わせています。
オリヅルランは、その見た目と育てやすさから、観葉植物初心者の方にもおすすめです。
2. オリヅルランの適した環境とは
オリヅルランの置き場所
オリヅルランは、基本的に日の光に当たる場所で管理します。日光を浴びるとそれだけ生育も良くなり、頑強な株に生長してくれますよ。ただし、強い直射日光は葉焼けの原因となるので、直射日光は避けましょう。
オリヅルランは日陰でも育てることができますが、日照不足に陥ると、弱々しくひょろひょろの株になってしまいます。真夏は明るい日陰での管理を心がけましょう。
オリヅルランの生育期間は5月から9月です。この時期は風がよく通る屋外に配置しましょう。
冬は霜に当たらないように注意して、冬の寒い風が当たらない場所に置いてください。ベランダなどの軒下が適していますが、気になるようでしたら室内に取り込みましょう。オリヅルランを室内で育てる場合は、日光が当たる窓の側において育ててください。
季節 | 置き場所 |
---|---|
春~秋 | 日当たりの良い場所(直射日光は避ける) |
夏 | 明るい日陰 |
冬 | 霜の当たらない場所(室内がおすすめ) |
オリヅルランの温度管理
オリヅルランは、寒さに強い植物ですが、もともとは熱帯地方の植物ですので冬は室内に取り込むか、霜よけを行いましょう。
オリヅルランは3度までの気温であれば耐えることができる、寒さにやや強い観葉植物です。
ただし、シャムオリヅルランという品種は10度以下になると弱ってしまいますので、室内へ移動させて10度以上を保てるようにしておきましょう。
温度 | 注意点 |
---|---|
3℃以上 | 屋外でも越冬可能 |
10℃以下 | シャムオリヅルランは弱るため室内へ |
オリヅルランの風通し
オリヅルランは、風通しの良い場所に置いて育てるのは(自然の風ならば)いいのですが、エアコンなどの風がオリヅルランに直接当たると、葉っっぱが傷んでしまうので、エアコンの風が当たらない場所を選んでおいて下さい。
まとめ
オリヅルランは、日当たりの良い場所を好みますが、直射日光は苦手です。
そのため、レースカーテン越しの光が当たる窓際や、明るい日陰に置くのがおすすめです。
また、冬は霜に当たらないように注意し、寒風も避けるようにしましょう。
オリヅルランは、風通しの良い場所を好みますが、エアコンなどの風が直接当たらないように注意が必要です。
3. オリヅルランの水やりのポイント
水やりの頻度
オリヅルランの根は、水分をたくさん貯められるように太く発達しているので、比較的乾燥には強い植物です。ですので、土が乾いていない内に水を与えると、根腐れを起こして枯れる可能性があります。
とはいえ生長期は、水分をよく吸収するので、土も乾きやすいです。オリヅルランの生長期である春から秋にかけては、鉢の土の表面が乾いてきたら、鉢の底から水が流れるまでたっぷり水を与えましょう。
気温が10℃前後になる晩秋にかけて、オリヅルランの生長は緩やかになってきます。その頃になると、生長期の頃よりも水やりの回数を減らし、土の表面が乾いても3日~4日ほど経ってから水やりするようにします。
もし、水やりの回数を減らして、葉っぱの元気がなくなるようなことがあれば、水やりの回数を少し増やしても構いません。
季節 | 水やりの頻度 |
---|---|
春~秋 | 土の表面が乾いたらたっぷりと |
冬 | 土が乾いてから3~4日後に |
葉水 | 毎日1回 |
葉水
また、通常の水やりの他に毎日1回は、葉っぱに霧吹いなどで水をかける葉水をして下さい。これは、害虫であるハダニやアブラムシがつかないように予防する意味もあるので、なるべく毎日葉水をして下さい。
水やりの注意点
オリヅルランは、表面の土が乾いたら水やりをするようにします。寒くなってきたら水やりを控えるようにしましょう。葉が萎れてきたら水やりをするようにし、徐々にオリヅルランを育てている環境に合った水やりの間隔をつかむとよいでしょう。
オリヅルランは表面の土が乾いたら水やりをするようにします。寒くなってきたら水やりを控えるようにしましょう。葉が萎れてきたら水やりをするようにし、徐々にオリヅルランを育てている環境に合った水やりの間隔をつかむとよいでしょう。
まとめ
オリヅルランは、乾燥に強い植物ですが、生長期には水分の吸収が活発になります。
そのため、春から秋にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
冬場は、生育が鈍るので、水やりの回数を減らし、土の表面が乾いてから3~4日後に水やりをするようにしましょう。
また、葉水も忘れずに行うことで、害虫の発生を防ぎ、葉の乾燥を防ぐことができます。
4. オリヅルランの肥料の与え方
肥料の種類
基本的には肥料がなくても育ちますが、肥料を与えたほうが生長が早く、葉っぱの色つやが鮮やかになります。肥料を与える場合は、生長期である春から秋にかけ、決められた濃度に薄めた液体肥料を10日に1回の割合で与えるか、ゆっくりと効く置き肥を与えましょう。
またこの時、化成肥料を使うと、コバエの発生を防ぐことが出来るのでオススメです。
肥料は必ず春から秋に与えて下さい。もし、生長が緩やかになる晩秋から冬に与えてしまうと、根っこが肥料に負け肥料焼けをする可能性があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
緩効性化成肥料 | ゆっくりと効く |
液体肥料 | すぐに効果が出る |
化成肥料 | コバエの発生を防ぐ効果がある |
肥料の与え方
オリヅルランに肥料を与える場合は植え替え時に元肥を混ぜるか、緩効性の置き肥を与えるとよいでしょう。
オリヅルランを室内で育てる場合は有機肥料を控え、化成肥料を与えるとコバエなどの害虫が発生しにくくなります。
オリヅルランに肥料を与える場合は植え替え時に元肥を混ぜるか、緩効性の置き肥を与えるとよいでしょう。
オリヅルランを室内で育てる場合は有機肥料を控え、化成肥料を与えるとコバエなどの害虫が発生しにくくなります。
肥料の与えない時期
冬は肥料を必要としないので与えないでください。冬に肥料を与えて肥料やけを起こすケースもあります。
まとめ
オリヅルランは、肥料を与えなくても育ちますが、肥料を与えるとより元気に育ちます。
肥料を与える時期は、生育期の春から秋にかけてです。
肥料の種類は、緩効性化成肥料や液体肥料などがあります。
冬は、生育が鈍るので、肥料は与えないようにしましょう。
5. オリヅルランの病気や害虫の対処法
病気
オリヅルランの葉に黒い斑点ができ、変色し枯れていく症状が出てきます。高温多湿環境で発生する病気です。
放置していると範囲が拡大していくので、病変部は見つけ次第取り去ります。見つけたらすぐに薬剤を散布する方法も有効です。
害虫
屋外に置いている時に、ナメクジ、ダンゴムシ、バッタの食害に遭うことがあります。見つけ次第駆除してください。
アブラムシはスス病等のウイルス性の病気媒介の原因となります。薬剤による駆除の他、粘着テープで駆除すると簡単です。
ハダニは水が苦手なので水で洗い流して駆除できます。
カイガラムシが幼虫の場合は各剤散布が有効です。成虫は薬剤でも効きませんので、見つけたらハブラシでこすり落とす方法で駆除しましょう。
オリヅルランとペット
オリヅルランは猫には毒性のあるといわれるユリ科にも分類される植物です。
ペットを飼っている場合には誤って口にしないように気を付けましょう。
まとめ
オリヅルランは、炭そ病や害虫に注意が必要です。
炭そ病は、高温多湿の環境で発生しやすく、葉に黒い斑点ができる病気です。
害虫としては、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどが挙げられます。
これらの病気や害虫を見つけたら、適切な対処法で駆除しましょう。
6. オリヅルランの種類と人気品種
オリヅルランの代表的な品種
オリヅルランには、観葉植物として流通している品種がいくつかあります。代表的なものをご紹介します。
ソフトオリヅルランはオリヅルランの代表格といえ、葉が白っぽく縁取られており中央部分が明るいグリーンのコントラストが美しい品種です。寒さや乾燥に強いため、日本でも地域によって冬越しが可能です。またランナーや子株も生長しやすい品種です。
ナカフヒロハオリヅルランは、ソフトオリヅルランと反転して葉の中央部分に白っぽく模様が入り、グリーンで縁取られている品種です。
シャムオリヅルランは、オリヅルランの中でもミニサイズで葉が短い品種です。ランナーがでない品種であるため、小さなスペースでの生育におすすめです。
オリヅルランの品種の特徴
ボニーは、葉の中央に白っぽい模様が入っています。葉の先が丸まる特徴のある品種です。
オリヅルランの近縁種であるシャムオリヅルランは、ランナーを出しません。株がコンパクトで、葉の縁に白い斑の入った短い葉が特徴です。
葉が柔らかいため耐寒性が低く、越冬には気温が10℃以上必要なため、室内で楽しむことがおすすめです。
オリヅルランを選ぶポイント
オリヅルランを選ぶときには病気や害虫がついていないことを確認しましょう。
葉先の状態で栄養状態が分かるので、葉先が白くなっているものや茶色っぽくなっているもの、黄色くなっているものはやめましょう。
まとめ
オリヅルランには、様々な品種があり、それぞれ特徴があります。
代表的な品種としては、ソフトオリヅルラン、ナカフヒロハオリヅルラン、シャムオリヅルランなどがあります。
品種によって、葉の色や形、大きさなどが異なるので、自分の好みに合った品種を選びましょう。
オリヅルランは、丈夫で育てやすい植物なので、初心者の方でも安心して育てることができます。
参考文献
・オリヅルランとは?育て方・栽培方法 | Lovegreen(ラブグリーン)
・オリヅルランの育て方・栽培方法|植物図鑑|みんなの趣味の …
・オリヅルラン(折鶴蘭)の育て方|増やし方や水やりの頻度は …
・【観葉植物】 【オリヅルランの育て方】|冬越しや植え替えに …
・オリヅルランの育て方を紹介!もっと大きくする方法や日々の …
・オリヅルランの育て方|植え替え、水やりは? | 観葉植物ペディア
・オリヅルランの育て方(観葉植物)!初心者でも失敗しない …
・初心者さんにおすすめです♪観葉植物【オリヅルラン】の育て …
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