1. イベントプランナーの仕事内容とは？
1-1. イベントの企画立案から運営までを担う
イベントプランナーとは、イベントの企画から運営までを一貫して担う仕事です。クライアントの要望や予算、イベントの目的などをヒアリングし、コンセプトの立案、会場の手配、当日の運営管理まで幅広い業務を担当します。イベントの種類も、企業の周年行事や新商品発表会、展示会、音楽フェス、スポーツイベント、結婚披露宴など多岐に渡ります。
1-2. 具体的な仕事内容
イベントプランナーの具体的な仕事内容は以下の通りです。
(1) ヒアリングと企画立案
まずは、クライアントの要望やイベントの目的、ターゲット層、予算などをヒアリングします。その情報を元に、イベントのコンセプトや内容を企画立案し、クライアントに提案します。
(2) 会場の選定と手配
イベント内容に適した会場を選び、会場側と交渉して会場の手配を行います。会場の規模や設備、アクセス、費用などを考慮し、最適な会場を選びます。
(3) 各種手配
イベントに必要な機材や備品、ケータリング、スタッフの手配を行います。音響や照明、映像設備、ステージ設営など、イベント内容によって必要なものは様々です。
(4) 当日の運営管理
イベント当日は、会場設営から進行管理、トラブル対応まで、イベントが円滑に進むよう全体を管理します。スタッフへの指示出しや、来場者対応なども重要な仕事です。
(5) イベント後のフォロー
イベント終了後は、クライアントへの報告や、請求書の発行、反省点の洗い出しなどを行います。次回のイベントに活かせるよう、フィードバックをまとめることも大切です。
1-3. 幅広い知識とコミュニケーション能力が求められる仕事
イベントプランナーは、イベントに関する幅広い知識と、様々な人々と円滑にコミュニケーションをとる能力が求められる仕事です。企画力や提案力はもちろん、交渉力や調整力、臨機応変に対応する力も必要とされます。また、常に新しい情報やトレンドをキャッチし、時代のニーズに合わせたイベントを企画できることも重要です。
2. イベントプランナーに必要なスキルと資質
2-1. イベントプランナーに必要なスキル
イベントプランナーとして活躍するためには、以下のスキルが求められます。
(1) 企画力・提案力
クライアントの要望やイベントの目的を理解し、魅力的で効果的なイベントを企画する力が必要です。また、企画内容を分かりやすくプレゼンテーションし、クライアントに納得してもらう提案力も重要です。
(2) コミュニケーション能力
クライアントや会場担当者、協力会社、スタッフなど、様々な人々と円滑にコミュニケーションをとることが求められます。相手の意図を正確に理解し、自分の意見を分かりやすく伝える能力が必要です。
(3) 交渉力・調整力
会場や備品の手配、予算の交渉など、様々な場面で交渉力が必要です。また、イベント当日は予期せぬトラブルが発生することもあるため、臨機応変に状況を判断し、調整する能力も求められます。
(4) スケジュール管理能力
イベントの企画から運営まで、複数のタスクを並行して進める必要があります。各タスクの期限を把握し、スケジュール通りに業務を進める能力が求められます。
(5) 問題解決能力
イベント当日は、予期せぬトラブルが発生することもあります。冷静に状況を判断し、迅速かつ的確に問題を解決する能力が必要です。
2-2. イベントプランナーに必要な資質
イベントプランナーには、スキルだけでなく、以下の資質も重要です。
(1) ホスピタリティ精神
イベントは、来場者に楽しんでもらうことが目的です。おもてなしの心を持って、来場者が快適に過ごせるよう配慮できる資質が求められます。
(2) 責任感
イベントの成功は、プランナーの責任感にかかっています。最後まで責任を持って業務を遂行できる資質が求められます。
(3) 体力・精神力
イベントの準備や当日の運営は、体力的にハードなことも多いです。また、プレッシャーのかかる場面も多いため、精神的なタフさも求められます。
(4) 好奇心・向上心
常に新しい情報やトレンドをキャッチし、自身のスキルアップに努める姿勢が必要です。また、様々なことに興味を持ち、積極的に学ぶ姿勢も重要です。
3. イベントプランナーのキャリアパスと資格
3-1. イベントプランナーのキャリアパス
イベントプランナーのキャリアパスは、大きく分けて2つのルートがあります。
(1) イベント会社に就職する
イベントの企画・運営を専門に行うイベント会社に就職し、イベントプランナーとして経験を積むルートです。規模の小さなイベントから徐々に経験を積み、大型イベントのプランニングを担当するようになるケースが多いです。
(2) 企業の広報や宣伝部門に就職する
企業の広報や宣伝部門に就職し、社内イベントや展示会、新商品発表会などの企画・運営を担当するルートです。自社の事業内容や製品・サービスに精通しているため、専門性の高いイベントプランニングが可能です。
3-2. イベントプランナーの資格
イベントプランナーには、必須の資格はありません。しかし、以下の資格を取得することで、イベントに関する専門知識をアピールし、キャリアアップに繋げることができます。
(1) イベント業務管理士
イベント業務管理士は、イベントの企画・運営に関する専門知識を有することを証明する資格です。イベント業界で広く認知されており、取得することでイベントプランナーとしてのスキルをアピールできます。
(2) CMP (Certified Meeting Professional)
CMPは、国際的に認められた会議・イベントプランナーの資格です。会議やイベントの企画・運営に関する高度な知識と経験が求められ、取得することでグローバルなイベントプランナーとして活躍できる可能性が広がります。
4. イベントプランナーの年収と働き方
4-1. イベントプランナーの年収
イベントプランナーの年収は、経験やスキル、勤務先、担当するイベントの規模などによって異なります。一般的に、経験年数が長くなるほど、また、大規模なイベントを担当するほど年収は高くなる傾向があります。イベント会社に勤務する場合、年収の相場は300万円～600万円程度と言われています。企業の広報や宣伝部門に勤務する場合は、その企業の給与体系に準じます。
4-2. イベントプランナーの働き方
イベントプランナーの働き方は、勤務先や担当するイベントによって異なります。イベント会社に勤務する場合は、クライアントとの打ち合わせや会場の下見など、外出が多い傾向があります。また、イベントの準備や当日の運営は、土日や祝日に行われることも多く、残業や休日出勤が発生することもあります。企業の広報や宣伝部門に勤務する場合は、社内イベントや展示会、新商品発表会などの企画・運営を担当することが多く、勤務時間や休日は比較的規則的なケースが多いです。
4-3. フリーランスのイベントプランナー
イベントプランナーの中には、フリーランスとして働く人もいます。フリーランスの場合は、自身のスキルや経験を活かして、様々なイベントの企画・運営に携 seることが可能です。また、働く時間や場所を自由に選ぶことができるのも魅力です。一方で、安定した収入を得ることが難しかったり、福利厚生がなかったりするなどのデメリットもあります。
5. イベントプランナーになるには？ 必要な知識と経験
5-1. イベントプランナーになるための知識
イベントプランナーになるためには、以下の知識が必要です。
(1) イベントに関する知識
イベントの企画・運営に関する基礎知識が必要です。イベントの種類や規模、会場の選定、機材や備品の手配、スタッフの配置など、イベントに関する幅広い知識を学ぶ必要があります。
(2) マーケティングに関する知識
イベントの目的やターゲット層を理解し、効果的なイベントを企画するためには、マーケティングに関する知識も必要です。
(3) 法律に関する知識
イベントの開催には、様々な法律が関わってきます。著作権や肖像権、消防法、食品衛生法など、イベントに関連する法律を理解しておく必要があります。
5-2. イベントプランナーになるための経験
イベントプランナーになるためには、以下の経験があると有利です。
(1) イベントのアルバイト経験
イベント会社や会場、ケータリング会社などでアルバイトを経験することで、イベントの現場を学ぶことができます。設営や撤収作業、来場者対応など、イベント運営の基本的な業務を経験できます。
(2) ボランティア活動
地域のイベントやボランティア活動に参加することで、イベントの企画・運営に関する経験を積むことができます。また、地域の人々とのつながりも築くことができます。
5-3. イベントプランナーになるための進路
イベントプランナーになるためには、以下の進路があります。
(1) 大学・専門学校で学ぶ
イベントに関する専門知識を学ぶことができる大学や専門学校があります。イベントの企画・運営だけでなく、マーケティングや法律など、関連する分野についても学ぶことができます。
(2) イベント会社に就職する
イベント会社に就職し、アシスタントやスタッフとして経験を積むことで、イベントプランナーとしてのスキルを身につけることができます。
6. イベントプランナーのやりがいと魅力
6-1. イベントの成功が大きなやりがいに
イベントプランナーの最大のやりがいは、自分が企画したイベントが成功し、来場者に喜んでもらえることです。イベントが成功したときの達成感は大きく、自身の成長を実感することができます。また、イベントを通じて、多くの人々に感動や笑顔を届けることができるのも、イベントプランナーの魅力の一つです。
6-2. 幅広いスキルと経験が身に付く
イベントプランナーは、イベントの企画から運営まで、幅広い業務を担当します。そのため、企画力や提案力、コミュニケーション能力、交渉力、調整力、問題解決能力など、様々なスキルを身につけることができます。また、様々な業界や業種の人々と関わる機会が多いため、幅広い知識と経験を積むことができます。
6-3. 常に新しいことに挑戦できる
イベント業界は、常に新しいトレンドが生まれています。そのため、イベントプランナーは、常に新しい情報や技術を取り入れ、新しいことに挑戦することができます。また、イベントの内容や規模も様々なので、毎回異なる課題に取り組み、自身のスキルアップに繋げることができます。
