項目 | 内容 |
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場所 | スペイン・カスティーリャ・イ・レオン州レオン県レオン |
建築様式 | ゴシック様式 |
高さ | 約65メートル |
特徴 | 世界最大級のステンドグラスのコレクション |
世界遺産登録年 | 2011年 |
登録基準 | (ii)(iv) |
1. レオン大聖堂の歴史
レオン大聖堂の起源
レオン大聖堂は、スペイン・カスティーリャ・イ・レオン州レオン県レオンにあるカトリック教会の大聖堂です。その歴史は13世紀に遡り、古典的なフランス・ゴシック様式の洗練された様相を呈しています。サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路途上に位置し、ブルゴス大聖堂に次ぐ、スペイン・ゴシック様式の優れた例として知られています。レオン大聖堂は、グラス・ストーンに置き換えるため壁を最小限に減らし、世界最大級のステンドグラスのコレクションを有する、ゴシック様式の脱物質化の終わりを導いた存在として知られています。ロマネスク様式時代の構造物も、翼廊のアーチなど一部が残っています。
レオン大聖堂が建つ場所には、かつてローマ軍団・第7軍団ゲミナ(Legio VII Gemina)の、現在の大聖堂よりも大規模な浴場がありました。19世紀の大規模な大聖堂修復事業中に、遺構が発見されています。1997年には南側ファサード沿いに別の発掘作業が行われました。
イベリア半島でキリスト教徒によるレコンキスタが行われていた時代、浴場は王宮に変えられていました。レオン王位につく数ヶ月前にレオンを占領していたオルドーニョ2世は、サン・エステバン・デ・ゴルマスの戦いでアラブ人を破りました。勝利に対する神への感謝の印として、最初の教会建設のため王の王宮が捧げられました。司教フルミニオ2世指揮のもと、建物は神聖な場所に生まれ変わりました。924年にオルドーニョ2世が亡くなると、レオン大聖堂に埋葬されました。教会はベネディクト会派の聖職者たちによって維持されていました。
10世紀後半、都市を荒廃させ教会を破壊したアルマンソルの通過を語らねばなりません。しかし教会の損傷は少なく、999年にアルフォンソ5世の輝かしい戴冠式が行われています。政治的混乱と党派に分かれた軍力による争いから、1067年の教会は極端な窮状にあった。フェルナンド1世は聖イシドロの聖遺物をレオンに移すと、一転して教会に好意を示しました。フェルナンド1世はキリスト教王国の国土を広げて平和な時代をもたらし、この時代にロマネスク様式美術が花開きました。
時代 | 出来事 |
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ローマ時代 | 浴場が存在 |
924年 | オルドーニョ2世が教会建設 |
10世紀後半 | アルマンソルによる破壊 |
1067年 | フェルナンド1世による教会への好意 |
1073年 | ロマネスク様式の教会完成 |
1205年 | ゴシック様式の教会建設開始 |
1255年 | 建設再開 |
1289年 | 司教フェルナンデス死去 |
1302年 | 教会完成 |
15世紀 | 南側の塔完成 |
ロマネスク様式からゴシック様式へ
王はナバーラ王女テレサ・ウラカの助けを借りて、ローマのキリスト教の願いに応える第2の教会建設に着手しました。それは司教ペラーヨ2世が指揮しました。この教会の様式は本質的に、レンガや石材が使われ、後陣には3つの半円のついた、旧教会と同じく聖母マリアに捧げられたロマネスク様式でした。それは1073年11月10日、アルフォンソ6世の時代に献堂されました。
この教会は12世紀まで存在しました。最後のレオン王であるアルフォンソ9世が即位すると、社会は変革がおき、美術は新たな創造と発展を迎えることになる。
1205年頃、第3の教会建設が始まりました。しかし基礎工事の建設問題で工事は進まず、1255年まで膠着したままだった。司教マルティン・フェルナンデスとアルフォンソ10世の後援のもとで工事が再開されました。教会の主任建築家は、おそらくフランス生まれのエンリケ親方で、かつてブルゴス大聖堂建設に関わっていた。それは、彼がイル=ド=フランスにおけるゴシック様式のかたちを知っていたことから明らかである。エンリケ親方が1277年に亡くなると、スペイン人フアン・ペレスが後任となりました。教会が礼拝のために既に信徒に開かれていた1289年には、司教フェルナンデスも死んだ。教会の基礎工事は終了し、1302年に司教ゴンサロ・オソリオは忠実に教会全体の門戸を開いた。しかし南側の塔が最終的に完成したのは15世紀だった。
ブルゴス大聖堂の姉妹のようなレオン大聖堂は、エンリケ親方が知っていたかもしれないランス大聖堂の構造に似ています。ほとんどのフランスの大聖堂のように、レオン大聖堂は幾何学的なモジュールに沿った三角形のかたちが基礎となっており、全ては平方根の3に関連する。
様式 | 特徴 |
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ロマネスク様式 | レンガや石材を使用、後陣に3つの半円 |
ゴシック様式 | 尖塔アーチ、交差リブ・ヴォールト、フライング・バットレスを使用、高い天井と大きな窓 |
レオン大聖堂の完成
レオン大聖堂は、13世紀後半に建設された大聖堂で、荘厳で風格が漂う佇まいです。そびえる塔の高さはおよそ65メートル。石造りなので、下から見上げるとその壮大な迫力に圧倒されます。向かって左側が大聖堂の正面入口。
スペインといっても、レオンのある地方は冬になると雪が降ります。これは上空からの眺め。十字架型の屋根は、カトリック教会特有の建築構造。くっきりと浮かび上がっています。
西側にある正面入口。フランスのゴシック建築の影響を受けた装飾のようです。バラ窓があるので分かりやすいですね。入口の上部には、最後の審判をモチーフにした彫刻が刻まれています。
入口の上にある装飾のアップ。ゴシック様式とは、簡単に言えば、細部まで細かく表現する芸術スタイル。当然、人物や服装が浮き上がるような効果が出ます。この大聖堂では、それが手に取るようにわかりますね。
構造 | 特徴 |
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塔 | 高さ約65メートル |
屋根 | 十字架型 |
正面入口 | フランスのゴシック建築の影響を受けた装飾、バラ窓、最後の審判の彫刻 |
まとめ
レオン大聖堂は、長い歴史の中で幾度かの改修を経て現在の姿に至りました。当初はローマ時代の浴場跡に建てられた小さな教会でしたが、レコンキスタの勝利を記念してオルドーニョ2世によって教会が建設されました。その後、ロマネスク様式を経て、13世紀にゴシック様式の大聖堂へと生まれ変わりました。
建設にはフランスの建築家エンリケ親方が携わり、ランス大聖堂を参考に、幾何学的なモジュールに基づいた構造が採用されました。1302年に完成したレオン大聖堂は、スペイン・ゴシック様式の傑作として、現在も多くの観光客を魅了しています。
レオン大聖堂は、単なる建築物ではなく、レオンの歴史、文化、宗教を象徴する存在です。その壮大で美しい姿は、訪れる人々に深い感動を与え、歴史の重みを感じさせてくれます。
レオン大聖堂は、スペインの歴史と文化を深く理解する上で欠かせない存在であり、その歴史と建築美を体感できる貴重な場所です。
2. ゴシック様式の特徴
ゴシック様式の起源と特徴
ゴシック様式は、西ヨーロッパ中世後半に発展した建築様式です。ロマネスク様式に続くもので、12世紀中期から準備期に入り、13世紀にフランス、イギリスにおいて明確な様式として成立しました。その後、西ヨーロッパ全土に波及し、続く2世紀間に発展・変化を続けました。
ゴシック様式の名称は、ルネサンスのイタリア人が中世建築を粗野な蛮族ゴート人Gothのもたらしたものとして非難したことに由来します。しかし、19世紀以降、西ヨーロッパ中世美術の一様式をさす美術史上の用語として適用されるようになりました。
ゴシック様式の特徴は、ロマネスク様式とは対照的に、尖塔アーチ、交差リブ・ヴォールト、フライング・バットレスなどの技術を用いて、高い天井と大きな窓を実現した点にあります。
これらの技術革新により、教会内部は明るく開放的な空間となり、ステンドグラスを通して光が差し込む幻想的な空間が創出されました。また、装飾性も高く、彫刻やステンドグラスなど、細部まで丁寧に作り込まれた芸術作品が数多く見られます。
技術 | 特徴 |
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尖塔アーチ | ロマネスク様式の丸いアーチに比べて、より高い天井を実現 |
交差リブ・ヴォールト | 天井を支える構造 |
フライング・バットレス | 高い天井を支えるための外部の支え |
ゴシック様式の建築物
ゴシック様式は、教会建築だけでなく、城や住宅など、様々な建築物に用いられました。代表的な建築物としては、フランスのノートルダム大聖堂、サント・シャペル、アミアン大聖堂、イギリスのウェストミンスター寺院、カンタベリー大聖堂などが挙げられます。
これらの建築物は、その壮大さと美しさから、世界中の人々を魅了し続けています。
ゴシック様式は、中世ヨーロッパの文化と技術の粋を集めた建築様式であり、その後の建築様式にも大きな影響を与えました。
現代でも、ゴシック様式の建築物は、その歴史的価値と芸術的価値から、多くの人々に愛されています。
建築物 | 場所 |
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ノートルダム大聖堂 | フランス・パリ |
サント・シャペル | フランス・パリ |
アミアン大聖堂 | フランス・アミアン |
ウェストミンスター寺院 | イギリス・ロンドン |
カンタベリー大聖堂 | イギリス・カンタベリー |
ゴシック様式の象徴
ゴシック様式は、尖塔、バラ窓、フライング・バットレスなどの特徴的な要素によって、その存在感を示しています。
尖塔は、天に向かってそびえ立つように高く伸び、教会の威厳と神聖さを象徴しています。バラ窓は、教会内部に光を採り込み、神聖な空間を彩る重要な要素です。フライング・バットレスは、高い天井を支えるための構造であり、ゴシック建築の技術革新を象徴しています。
これらの要素は、ゴシック様式の建築物を特徴付けるだけでなく、中世ヨーロッパの文化と精神性を表現しています。
ゴシック様式は、単なる建築様式を超えて、中世ヨーロッパの文化と精神性を象徴する存在です。
要素 | 特徴 |
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尖塔 | 天に向かってそびえ立つように高く伸び、教会の威厳と神聖さを象徴 |
バラ窓 | 教会内部に光を採り込み、神聖な空間を彩る |
フライング・バットレス | 高い天井を支えるための構造、ゴシック建築の技術革新を象徴 |
まとめ
ゴシック様式は、ロマネスク様式に続く建築様式として、12世紀中期にフランスで誕生しました。尖塔アーチ、交差リブ・ヴォールト、フライング・バットレスなどの技術革新により、高い天井と大きな窓を実現し、教会内部は明るく開放的な空間となりました。
ゴシック様式は、教会建築だけでなく、城や住宅など、様々な建築物に用いられ、その壮大さと美しさから、世界中の人々を魅了し続けています。
ゴシック様式は、中世ヨーロッパの文化と技術の粋を集めた建築様式であり、その後の建築様式にも大きな影響を与えました。
現代でも、ゴシック様式の建築物は、その歴史的価値と芸術的価値から、多くの人々に愛されています。
3. レオン大聖堂の建築技術
ゴシック様式の建築技術
レオン大聖堂は、ゴシック様式の建築技術を駆使して建設された大聖堂です。ゴシック様式は、ロマネスク様式に比べて、構造的に洗練され、より高い天井と大きな窓を実現することができました。
尖塔アーチ、交差リブ・ヴォールト、フライング・バットレスなどの技術革新により、教会内部は明るく開放的な空間となり、ステンドグラスを通して光が差し込む幻想的な空間が創出されました。
尖塔アーチは、ロマネスク様式の丸いアーチに比べて、より高い天井を実現するために開発されました。交差リブ・ヴォールトは、天井を支えるための構造であり、フライング・バットレスは、高い天井を支えるための外部の支えです。
これらの技術革新により、ゴシック様式の建築物は、より大きく、より複雑な構造を実現することが可能になりました。
技術 | 特徴 |
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尖塔アーチ | 高い天井を実現 |
交差リブ・ヴォールト | 天井を支える構造 |
フライング・バットレス | 高い天井を支えるための外部の支え |
レオン大聖堂の建築技術
レオン大聖堂は、ゴシック様式の建築技術を駆使して建設された大聖堂ですが、地震の多いニカラグアという土地柄を考慮して、低く太い塔などの構造が採用されました。
これは、スペイン建築とラテンアメリカの地域的特性の融合の優れた例であり、耐震性と美観を両立させた建築技術の粋を集めたものです。
レオン大聖堂は、ゴシック様式の建築技術とニカラグアの建築技術が融合した、中米独自の建築様式の代表例と言えるでしょう。
レオン大聖堂は、建築技術の進化と地域特性を融合させた、世界でも類を見ない建築物です。
構造 | 特徴 |
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塔 | 低く太い塔 |
壁 | 厚い壁 |
基礎 | 頑丈な基礎 |
レオン大聖堂の建築技術
レオン大聖堂は、世界最大級のステンドグラスのコレクションを有しています。これは、壁面を最小限に減らし、多くの窓を設けることで実現しました。
ゴシック様式の建築技術は、構造的に洗練され、より高い天井と大きな窓を実現することが可能になりました。そのため、レオン大聖堂は、光が差し込む幻想的な空間となっています。
ステンドグラスは、ゴシック様式の建築物を特徴付ける重要な要素の一つであり、宗教的なモチーフや物語が描かれたものが多く見られます。
レオン大聖堂のステンドグラスは、建築技術と芸術が融合した、見事な作品です。
特徴 | 内容 |
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枚数 | 世界最大級 |
素材 | グラス・ストーン |
役割 | 光を取り込み、幻想的な空間を創出 |
モチーフ | 宗教的なモチーフや物語 |
まとめ
レオン大聖堂は、ゴシック様式の建築技術を駆使して建設された大聖堂です。尖塔アーチ、交差リブ・ヴォールト、フライング・バットレスなどの技術革新により、高い天井と大きな窓を実現し、教会内部は明るく開放的な空間となりました。
レオン大聖堂は、地震の多いニカラグアという土地柄を考慮して、低く太い塔などの構造が採用されました。これは、スペイン建築とラテンアメリカの地域的特性の融合の優れた例であり、耐震性と美観を両立させた建築技術の粋を集めたものです。
レオン大聖堂は、世界最大級のステンドグラスのコレクションを有しています。これは、壁面を最小限に減らし、多くの窓を設けることで実現しました。ステンドグラスは、ゴシック様式の建築物を特徴付ける重要な要素の一つであり、宗教的なモチーフや物語が描かれたものが多く見られます。
レオン大聖堂は、ゴシック様式の建築技術とニカラグアの建築技術が融合した、中米独自の建築様式を代表例と言えるでしょう。レオン大聖堂は、建築技術の進化と地域特性を融合させた、世界でも類を見ない建築物です。
4. 世界遺産に登録されるまでの経緯
世界遺産条約
レオン大聖堂は、1972年に採択された「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」、通称「世界遺産条約」に基づいて、世界遺産に登録されました。
世界遺産条約は、人類共通の遺産である世界遺産を保護し、後世に伝えることを目的としています。
世界遺産条約は、1975年12月に発効し、現在では194カ国が締約国となっています。
世界遺産条約に基づいて、世界遺産に登録されるためには、世界遺産委員会による審査が必要です。
条約名 | 内容 |
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世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約 | 人類共通の遺産である世界遺産を保護し、後世に伝えることを目的とする |
発効日 | 1975年12月 |
締約国数 | 194カ国 |
レオン大聖堂の世界遺産登録
レオン大聖堂は、2011年に世界遺産に登録されました。
レオン大聖堂は、世界最大級の聖堂建築であること、スペイン建築とラテンアメリカの地域的特性の融合の優れた例であること、中米独自のキリスト教の解釈によって建設されたものであることなどが評価されました。
レオン大聖堂は、世界遺産登録基準(ii)(iv)を満たしており、世界遺産委員会から高い評価を受けています。
レオン大聖堂は、世界遺産に登録されたことで、その価値が広く認められ、保護と保存が強化されました。
登録年 | 2011年 |
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登録基準 | (ii)(iv) |
評価ポイント | 世界最大級の聖堂建築、スペイン建築とラテンアメリカの融合、中米独自のキリスト教の解釈 |
危機遺産リスト
レオン大聖堂は、2004年に一度危機遺産リストに記載されたことがあります。
危機遺産リストは、世界遺産の価値が失われつつある、または失われる可能性のある世界遺産を記載したリストです。
レオン大聖堂が危機遺産リストに記載された理由は、周辺の再開発計画によって、大聖堂を取り巻く都市景観が損なわれる可能性があったためです。
その後、開発計画は修正され、レオン大聖堂は危機遺産リストから除外されました。
登録年 | 2004年 |
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理由 | 周辺の再開発計画による都市景観の損なわれる可能性 |
除外年 | 2006年 |
対策 | 開発計画の修正 |
まとめ
レオン大聖堂は、世界遺産条約に基づいて、2011年に世界遺産に登録されました。
世界最大級の聖堂建築であること、スペイン建築とラテンアメリカの地域的特性の融合の優れた例であること、中米独自のキリスト教の解釈によって建設されたものであることなどが評価されました。
レオン大聖堂は、世界遺産登録基準(ii)(iv)を満たしており、世界遺産委員会から高い評価を受けています。
レオン大聖堂は、世界遺産に登録されたことで、その価値が広く認められ、保護と保存が強化されました。
5. レオン大聖堂の見どころ
ステンドグラス
レオン大聖堂の見所の一つは、壁面1800㎡を埋め尽くす美しいステンドグラスです。
13世紀から20世紀まで作成された時代が異なるステンドグラスがあり、中世の時代に造られ現在まで残っているオリジナルのものが結構あります。
ステンドグラスは、太陽の光の影響で大聖堂内部の明るさというか色がふぁっと変わる瞬間がとても美しいです。
ステンドグラスを掃除する際には、パネルを外して作業場へ運び、破損を修復するという工程が行われます。
特徴 | 内容 |
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面積 | 1800㎡ |
時代 | 13世紀から20世紀 |
種類 | オリジナルと修復後のステンドグラス |
見分け方 | 修復したステンドグラスは外側にクリスタルが付いている |
聖歌隊席のミゼルコルディア
大聖堂の中央部分にある聖歌隊席は、聖職者が祈りを捧げたり歌を歌ったりする場所です。
椅子は2段階になっていて、立った状態でおしりだけ乗せる部分があります。この部分をミゼルコルディアといい、飲酒などキリスト教で悪習されるものを表現するものがなぜ聖歌隊の席にあるのかという謎があります。
聖歌隊の席に座るときにイスの部分(ミゼルコルディア)を下におろす仕草から「悪習を隠す」という意味合いがあるようです。
レオン大聖堂に限らず、アストルガやサモーラの大聖堂で聖歌隊席のミゼルコルディアに性的な表現をしたものがあるそうです。
場所 | 聖歌隊席 |
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特徴 | 椅子が2段階になっている |
ミゼルコルディア | 立った状態でおしりだけ乗せる部分 |
意味 | 悪習を隠す |
もぐら伝説
レオン大聖堂には、もぐら伝説があります。
大聖堂を建築中、夜中に石工師が寝ている間に悪いもぐらが地下に坑道を掘るために建築工事に問題が出たというものです。
最終的にはこのモグラを捕まえて殺して、他のモグラが悪さをしないように見せしめのために吊るしているというものです。
実は、つるされているのはウミガメの甲羅だそうです。
伝説 | 建築中にモグラが地下に坑道を掘ったため問題が発生 |
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真相 | ウミガメの甲羅が吊るされている |
まとめ
レオン大聖堂は、美しいステンドグラス、聖歌隊席のミゼルコルディア、もぐら伝説など、見どころ満載です。
ステンドグラスは、太陽の光の影響で色が変化し、幻想的な空間を創出しています。聖歌隊席のミゼルコルディアは、キリスト教の信仰と文化を象徴するものです。もぐら伝説は、大聖堂の歴史と人々の想像力を物語っています。
レオン大聖堂は、建築技術、芸術、伝説など、様々な要素が融合した、魅力的な場所です。
レオン大聖堂を訪れる際には、これらの見どころをじっくりと鑑賞し、その魅力を存分に味わってください。
6. レオン大聖堂へのアクセス方法
アクセス方法
レオン大聖堂は、スペイン・レオンの街の中心部に位置しています。
レオンまでは、マドリードから鉄道で約2時間30分、バルセロナから鉄道で約6時間30分です。
レオン駅からは、徒歩で約10分ほどでレオン大聖堂に到着します。
レオン大聖堂の周辺には、ホテルやレストラン、カフェなどが多く、観光に便利です。
交通手段 | 所要時間 |
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マドリードから鉄道 | 約2時間30分 |
バルセロナから鉄道 | 約6時間30分 |
レオン駅から徒歩 | 約10分 |
周辺観光
レオン大聖堂の周辺には、他にも観光スポットがあります。
サン・イシドロ教会は、レオン大聖堂から徒歩約10分の場所にあり、ロマネスク様式の塔が特徴的な教会です。
ローマ時代に起源をもつ城壁や城門も、レオン大聖堂の周辺で見ることができます。
レオン大聖堂を訪れた際には、周辺の観光スポットも合わせて訪れてみてください。
スポット | 場所 |
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サン・イシドロ教会 | レオン大聖堂から徒歩約10分 |
ローマ時代の城壁 | レオン大聖堂の周辺 |
レオン大聖堂の営業時間
レオン大聖堂の営業時間は、季節によって異なります。
4月~10月は、午前9時30分から午後7時まで、11月~3月は、午前9時30分から午後6時までです。
ただし、ミサが行われている時間帯は、見学が制限される場合があります。
レオン大聖堂を訪れる前に、事前に営業時間を確認することをお勧めします。
時期 | 営業時間 |
---|---|
4月~10月 | 午前9時30分から午後7時まで |
11月~3月 | 午前9時30分から午後6時まで |
まとめ
レオン大聖堂は、スペイン・レオンの街の中心部に位置し、マドリードやバルセロナから鉄道でアクセスできます。
レオン大聖堂の周辺には、サン・イシドロ教会やローマ時代の城壁など、他にも観光スポットがあります。
レオン大聖堂の営業時間は、季節によって異なります。事前に確認することをお勧めします。
レオン大聖堂は、スペインの歴史と文化を深く理解する上で欠かせない存在であり、その歴史と建築美を体感できる貴重な場所です。
参考文献
・スペイン世界遺産レオンの大聖堂の見どころまとめ!ステンド …
・ニカラグアの世界遺産「レオン大聖堂」とは?世界遺産マニア …
・大聖堂の屋根からレオンの町を一望!ニカラグアの世界遺産 …
・レオン大聖堂(レオンダイセイドウ)とは? 意味や使い方 – コト …
・大聖堂など歴史遺産が豊富なレオンの街歩き – フォートラベル
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