パルミラの遺跡とは？世界遺産についての解説

パルミラの遺跡の概要
項目	内容
位置	シリア・アラブ共和国中部のホムス県タドモル
名称の由来	ギリシア語でナツメヤシを意味する「パルマ」
歴史	紀元前1世紀から3世紀にシルクロードの隊商都市として繁栄
主な遺跡	ベル神殿、列柱道路、ディオクレティアヌスの浴場、ディオクレティアヌス城砦、バールシャミン神殿など
世界遺産登録	1980年、ユネスコの世界文化遺産に登録
危機遺産指定	2013年、シリア内戦の影響で危機遺産に指定
ISILによる破壊	2015年から2017年にISILによる破壊が発生
現在の状況	修復作業が進められている

1. パルミラの歴史とは
2. パルミラの遺跡の特徴
3. パルミラの美しい景観
4. パルミラの遺跡の世界遺産登録について
5. パルミラの遺跡を訪れる際のおすすめポイント
6. パルミラの遺跡の保存活動と課題

1. パルミラの歴史とは

パルミラの位置と名称の由来

パルミラは、シリア・アラブ共和国中部のホムス県タドモルにある都市遺跡です。シリアを代表する遺跡の一つであり、シルクロードの隊商都市として発展しました。パルミラという名前は、アレクサンドロス3世の東征後にギリシア人がこの地を「パルミュラ」と呼んだことに由来します。これはギリシア語でナツメヤシを意味する「パルマ」に由来し、パルミラはナツメヤシの産地として知られたオアシス都市であったことを示しています。一方、現地では古くから「タドモル」と呼ばれており、これは古代セム語でナツメヤシの実を意味する「タマル」に由来すると考えられています。しかし、他にも「破壊」や「覆う」といった意味を持つ説もあり、その本来の意味は明らかではありません。

旧約聖書では、古代イスラエルの王ソロモンが荒野に「タデモル」の町を建築したと記されています。また、1世紀の史家フラウィウス・ヨセフスは、ソロモンが「タダモラ」を創建したと記し、ギリシア人によるパルミラの名前も付記しています。このことから、パルミラは古代より重要な拠点として認識されていたことがわかります。

パルミラは、シリア砂漠の中央に位置し、ユーフラテス川の西方約200キロメートルに位置しています。地中海とユーフラテス川流域のほぼ中間部にあたるこの地は、海抜約400メートルで、北・西方向には山脈があり、複数のワジが形成した扇状地にあるオアシスに建設されていました。

パルミラは、地中海沿岸と東のメソポタミアを結ぶ交易路となり、シリア砂漠を横断するキャラバンにとって非常に重要な中継点でした。紀元前1世紀末から3世紀まで、シルクロードの中継都市として発展し、交易の関税もあって自立都市として繁栄しました。ローマの属州にもなったパルミラは、2世紀にペトラがローマに吸収されると、通商権を引き継ぎ絶頂期に至りました。

パルミラの名称と位置
名称	意味
パルミラ	ギリシア語でナツメヤシ
タドモル	古代セム語でナツメヤシの実
位置	シリア砂漠の中央、ユーフラテス川の西方約200キロメートル

パルミラの繁栄とゼノビアの時代

パルミラは、ローマとパルティア、ササン朝ペルシアを結ぶシルクロードの重要な隊商都市として繁栄しました。ローマの属州となりましたが、3世紀にはパルミラの女王ゼノビアがローマの混乱に乗じて小アジアやエジプトの一部を支配下に収めます。

ゼノビアは聡明で美しく、『クレオパトラの再来』とも呼ばれて多くの人に従われました。しかし、ローマ皇帝アウレリアヌスは、ゼノビアの行動を恐れ、273年にパルミラに侵攻し、ゼノビアを捕らえ、街を焼き払い廃墟としました。

ゼノビアは捕虜となった後、ローマ近郊で静かに余生を送ったと言われています。パルミラは、この戦いで徹底的に破壊され、その後、歴史の表舞台に顔を出すことは二度とありませんでした。

パルミラは、ローマに滅ぼされた後、東ローマ帝国やイスラム帝国の支配下となりました。そしてオスマン帝国の時代になり、17世紀のうちにパルミラの遺跡が再発見されました。第一次世界大戦の後、遺跡と同じ名の現在にあるタドモルという新しい町がすぐ横に建設されています。

パルミラの歴史年表
年代	出来事
紀元前1世紀末	シルクロードの隊商都市として発展
2世紀	ローマ帝国の属州に
3世紀	ゼノビアが女王として君臨
273年	ローマ帝国に滅ぼされる
17世紀	遺跡が再発見される
1980年	世界遺産に登録
2013年	危機遺産に指定
2015年	ISILによる破壊開始
2016年	シリア政府軍が奪還
現在	修復作業が進められている

パルミラの遺跡の発見と研究

17世紀初頭には、イタリア人、フランス人がそれぞれパルミラを訪れています。その後、1678年にイギリスの商人がアレッポからパルミラ訪問を試みるもベドウィンに捕らえられるなどして逃げ帰った後、1691年になって遂にパルミラ遠征が果たされました。

1751年、ロバート・ウッドとジェームズ・ドーキンスの指揮するイギリスの探検隊がパルミラ遺跡を訪れ、1753年にはウッドによる学術的な著書が出版されました。この『パルミラの遺跡』は、ローマ建築の研究およびその後のヨーロッパの古典主義建築の発展に大きな影響を与えました。

19世紀には、パルミラ語碑文の写しを数多く持ち帰り、解読に関する問題をほぼ解決した学者も現れました。そして1881年、ロシア人の旅行家アバメレク＝ラザレフが、パルミラのアゴラ（取引場）の近隣で、長大な関税法の碑文を発見しました。

第一次世界大戦の敗戦によるオスマン帝国の解体後、フランス委任統治当局のもと、1925年より組織的にパルミラ遺跡の発掘調査が行なわれるとともに修復・補強が開始されました。1929年にベル神殿の発掘がされるようになると、廃墟を埋めるように占拠していた集落の居住者に代替地を提供し、1932年までの3年間のうちに家屋をほぼ完全に撤去して移住させました。この代替地が、遺跡の北東に隣接するタドモル（パルミラ）の町の始まりです。

パルミラの遺跡の発見と研究
年代	人物	内容
17世紀初頭	イタリア人、フランス人	パルミラを訪れる
1751年	ロバート・ウッド	パルミラの遺跡を調査し、著書を出版
1881年	アバメレフ＝ラザレフ	パルミラのアゴラで関税法の碑文を発見
1925年	フランス委任統治当局	パルミラ遺跡の発掘調査と修復・補強を開始
1980年	ユネスコ	世界文化遺産に登録

まとめ

パルミラは、古代より東西交易の中継地として重要な役割を果たしてきた都市です。紀元前1世紀から3世紀にかけて、シルクロードの隊商都市として繁栄し、ローマ帝国の属州にもなりました。しかし、3世紀には女王ゼノビアがローマ帝国から独立を宣言し、エジプトやトルコ東部まで領土を拡大しました。

しかし、ローマ皇帝アウレリアヌスがパルミラを攻撃し、273年にパルミラは陥落し、ほぼ廃墟と化しました。その後、東ローマ帝国やイスラム帝国の支配下となり、17世紀に再発見されました。

19世紀以降、パルミラ遺跡の発掘調査や研究が進められ、1980年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。しかし、21世紀初頭にはシリア内戦の影響で危機遺産に指定され、2015年から2017年にはISILによる破壊を受けてしまいました。

パルミラは、古代の繁栄と破壊、そして現代における危機を経験してきた都市です。その歴史は、東西交易の重要性、文化交流の複雑さ、そして戦争の悲劇を物語っています。

2. パルミラの遺跡の特徴

パルミラの遺跡の規模と構成

パルミラ遺跡は、東西6キロ、南北8キロあまりの範囲に広がっています。遺跡の中心部には、全宇宙を司るベル神を祭ったベル神殿があり、その周囲には様々な施設が配置されています。

遺跡内には、列柱道路、円形劇場、浴場、神殿、墓地など、古代ローマ時代の都市の構造物が数多く残っています。特に、ベル神殿はパルミラ遺跡の中で最も保存状態の良い貴重な遺跡でした。

パルミラ遺跡は、ギリシャ・ローマの都市と同様に、市街地の周りに墓地が営まれています。塔墓、地下墓、家屋墓など、様々な形式の墓が遺跡の周辺に点在しています。

パルミラ遺跡は、東西交流の繁栄の跡を残しており、人々は遺跡内を自由に散策し、それを味わうことができる世界でも稀有な遺跡です。

パルミラの遺跡の構成
施設	説明
ベル神殿	全宇宙を司るベル神を祭った神殿
列柱道路	ベル神殿から続く、古代都市の中心部を貫く道
円形劇場	ローマ時代の劇場
浴場	ローマ時代の浴場
墓地	塔墓、地下墓、家屋墓など様々な形式の墓がある
ディオクレティアヌス城砦	ローマ帝国の軍事基地として築かれた城砦

パルミラの建築様式

パルミラの建築様式は、ギリシャ・ローマ建築の影響が色濃く、コリント式円柱が並び、劇場が建築されています。しかし、一方で、ベル神殿の側壁外側の付柱（片蓋柱）はイオニア式であり、柱頭上部はコリント式であるが、その上の水平材（エンタブラチュア）のアーキトレーブには異なる形式（オーダー）が見られるなど、さまざまな要素が混在しています。

パルミラの彫刻は、周辺の丘陵より採取された軟・硬質の石灰岩に施され、構造物の装飾帯（フリーズ）や繰形（刳形、モールディング）の装飾などには石膏や漆喰も使われました。ベル神殿の柱廊の天井を支えた大梁の装飾帯には多様な浮彫りが施され、彩色されていました。

墳墓においては、コリント式柱頭の壁柱や格子状の彩色天井などが施されたエラベールの塔墓の装飾が知られていましたが、ISILにより爆破されています。また、地下墳墓の装飾において、三兄弟の地下墓の紀元160-191年のものといわれる漆喰によるフレスコは、肖像とともに有翼女神ニケやギリシア神話の物語などが描かれています。

パルミラの建築様式は、ギリシャ・ローマ建築の影響を受けながらも、独自の要素を取り入れ、オリエンタルな雰囲気を醸し出しています。

パルミラの建築様式の例
建築様式	特徴
コリント式円柱	ベル神殿、列柱道路などに見られる
イオニア式	ベル神殿の側壁外側の付柱
メソポタミア南部の古代建築	ベル神殿の水平材のアーキトレーブ
フレスコ画	三兄弟の地下墓に見られる
浮彫り	ベル神殿の柱廊の天井、地下墓室の石棺などに見られる

パルミラの彫刻と美術

パルミラの彫刻は、ローマの彫像などを想起させる一方で、独特な特徴を持っています。正面を向いた描写、硬直したような直立姿勢、線を中心とした表現、物体の姿の忠実な再現、それに遠くを見つめるような表現などが挙げられます。

特に彫像の厳格な正面からの描写は特徴的なものであり、原始的な形態の特性として捉えられます。また、ギリシア美術の影響を受けたガンダーラ美術、それにガンダーラの影響があったとされるマトゥラー美術との類似性なども唱えられています。

パルミラの美術は、ギリシア・ローマ美術の影響を受けながらも、独自の要素を取り入れ、オリエンタルな雰囲気を醸し出しています。

パルミラの彫刻は、古代西アジアの美術の影響を受けながらも、独自の表現を生み出しており、当時の文化や信仰を反映しています。

パルミラの彫刻の特徴
特徴	説明
正面性	彫像は正面を向いている
直線性	彫像は直立姿勢で描かれている
線を中心とした表現	線を用いた表現が特徴的
真実主義	物体の姿が忠実に再現されている
精神性	遠くを見つめるような表現が見られる

まとめ

パルミラ遺跡は、古代ローマ時代の都市の構造物が数多く残る、貴重な遺跡です。ギリシャ・ローマ建築の影響を受けながらも、独自の要素を取り入れた建築様式や彫刻は、当時の文化や信仰を反映しています。

パルミラ遺跡は、東西交流の繁栄の跡を残しており、人々は遺跡内を自由に散策し、それを味わうことができる世界でも稀有な遺跡です。

パルミラ遺跡は、古代ローマ帝国の支配下にあった都市の遺跡であり、当時の文化や生活様式を知る上で重要な資料となっています。

3. パルミラの美しい景観

パルミラの景観

パルミラは、シリア砂漠の中央に位置するオアシス都市であり、ナツメヤシの緑に囲まれた美しい町でした。

遺跡の周囲には、ヤシの林が広がり、その向こうには広大な砂漠が広がっています。夕暮れ時には、遺跡が夕陽に染まり、砂漠の風景と調和して、息を呑むような美しさを見せます。

パルミラは、かつて「バラの街」と呼ばれており、その美しさは世界で最も夕日が美しいと言われています。

パルミラは、砂漠の中に忽然と現れる美しい都市であり、その景観は多くの人を魅了してきました。

パルミラの景観
要素	説明
ナツメヤシの緑	オアシス都市を囲む
砂漠	遺跡の周囲に広がる
夕陽	夕暮れ時に遺跡を染め、美しい景観を作り出す

パルミラの遺跡の美しさ

パルミラ遺跡は、古代ローマ時代の都市の構造物が数多く残る、貴重な遺跡です。

特に、ベル神殿や列柱道路、ディオクレティアヌスの浴場やディオクレティアヌス城砦、バールシャミン神殿などは、当時の繁栄を物語る壮大な建造物です。

これらの遺跡は、砂漠の中に忽然と現れ、その壮大さと美しさは、見る者を圧倒します。

パルミラ遺跡は、古代ローマ帝国の支配下にあった都市の遺跡であり、当時の文化や生活様式を知る上で重要な資料となっています。

パルミラの遺跡の見どころ
遺跡	説明
ベル神殿	パルミラ遺跡の中で最も保存状態の良い神殿
列柱道路	古代都市の中心部を貫く道
ディオクレティアヌスの浴場	ローマ時代の浴場
ディオクレティアヌス城砦	ローマ帝国の軍事基地として築かれた城砦
バールシャミン神殿	天空の神バールシャミンを祭った神殿

パルミラの夕暮れ

パルミラ遺跡は、夕暮れ時に最も美しい姿を見せます。

夕陽に染まった遺跡は、砂漠の風景と調和して、息を呑むような美しさを見せます。

かつて、砂漠を行きかうシルクロードの商人たちは、夕陽に染まったパルミラ遺跡を「バラの街」と呼んでいました。

パルミラ遺跡の夕暮れは、古代のロマンと自然の美しさが融合した、忘れられない光景です。

まとめ

パルミラは、砂漠の中に忽然と現れる美しい都市であり、その景観は多くの人を魅了してきました。

特に、夕暮れ時に夕陽に染まった遺跡は、砂漠の風景と調和して、息を呑むような美しさを見せます。

パルミラは、かつて「バラの街」と呼ばれており、その美しさは世界で最も夕日が美しいと言われています。

パルミラ遺跡は、古代のロマンと自然の美しさが融合した、忘れられない光景です。

4. パルミラの遺跡の世界遺産登録について

パルミラの遺跡の世界遺産登録

パルミラ遺跡は、1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

登録された理由は、古代世界の重要な文化の中心都市であったこと、ギリシャ・ローマ様式に地元の伝統やペルシャ文化が合わさった文化材や建築が残っていること、大規模な遺構や1000以上の支柱、500以上の墓を擁する共同墓地などがあることなどです。

パルミラ遺跡は、シリアを代表する観光名所であり、世界中から多くの観光客が訪れていました。

しかし、シリア内戦の影響で、2013年には危機遺産に指定されました。

パルミラの遺跡の世界遺産登録
登録年	登録基準
1980年	文化遺産
登録基準 (i)	パルミラの遺跡は、古代世界の重要な文化の中心都市であったことを示す、独特の美的成果である
登録基準 (ii)	パルミラの遺跡は、17世紀と18世紀の旅行者によって認識され、その後の西洋における古典建築様式と都市設計の復興に大きく貢献した
登録基準 (iv)	パルミラの遺跡は、ローマ帝国の東方への拡大と関与の頂点における建築と都市計画の優れた例である

パルミラの遺跡の破壊

2015年5月、ISILがパルミラを制圧し、遺跡の破壊が始まりました。

ISILは、バールシャミン神殿とベル神殿を爆破し、古代パルミラ人の遺骨を埋めた塔墓、記念門などを破壊しました。

ISILによる破壊は、世界中から非難されました。

パルミラ遺跡は、ISILによる破壊によって、大きな被害を受けました。

ISILによるパルミラの遺跡の破壊
破壊された遺跡	説明
バールシャミン神殿	天空の神バールシャミンを祭った神殿
ベル神殿	パルミラ遺跡の中で最も保存状態の良い神殿
塔墓	古代パルミラ人の遺骨を埋めた墓
記念門	古代ローマ時代の凱旋門

パルミラの遺跡の修復

2016年3月、シリア政府軍がパルミラを奪還しました。

その後、シリアの文化財博物館総局などが、日本など国内外の機関・団体と連携し、専門家の協力を得ながら破壊された彫像の修復ならびに遺跡の調査・修復を図っています。

パルミラ遺跡の修復は、長い道のりですが、世界中の人々の協力によって、少しずつ進められています。

パルミラ遺跡の修復は、古代の文化遺産を未来へ継承するための重要な取り組みです。

パルミラの遺跡の修復
時期	内容
2016年3月	シリア政府軍がパルミラを奪還
現在	シリアの文化財博物館総局などが、日本など国内外の機関・団体と連携し、専門家の協力を得ながら破壊された彫像の修復ならびに遺跡の調査・修復を図っている

まとめ

パルミラ遺跡は、1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されましたが、シリア内戦の影響で危機遺産に指定され、ISILによる破壊によって大きな被害を受けました。

しかし、シリア政府軍がパルミラを奪還し、現在では修復作業が進められています。

パルミラ遺跡の修復は、古代の文化遺産を未来へ継承するための重要な取り組みであり、世界中の人々の協力によって、少しずつ進められています。

パルミラ遺跡は、古代の文化遺産を未来へ継承するための重要な取り組みであり、世界中の人々の協力によって、少しずつ進められています。

5. パルミラの遺跡を訪れる際のおすすめポイント

パルミラの遺跡の見どころ

パルミラ遺跡の見どころは、ベル神殿、列柱道路、ディオクレティアヌスの浴場、ディオクレティアヌス城砦、バールシャミン神殿などです。

これらの遺跡は、古代ローマ時代の都市の構造物を数多く残しており、当時の繁栄を物語る壮大な建造物です。

特に、ベル神殿はパルミラ遺跡の中で最も保存状態の良い貴重な遺跡でした。

パルミラ遺跡は、古代ローマ帝国の支配下にあった都市の遺跡であり、当時の文化や生活様式を知る上で重要な資料となっています。

パルミラの遺跡の見どころ
遺跡	説明
ベル神殿	パルミラ遺跡の中で最も保存状態の良い神殿
列柱道路	古代都市の中心部を貫く道
ディオクレティアヌスの浴場	ローマ時代の浴場
ディオクレティアヌス城砦	ローマ帝国の軍事基地として築かれた城砦
バールシャミン神殿	天空の神バールシャミンを祭った神殿

パルミラの遺跡の見学のポイント

パルミラ遺跡は、広大な敷地内に様々な遺跡が点在しています。

そのため、遺跡全体を見学するには、ある程度の時間が必要です。

遺跡内は、砂漠地帯にあるため、日差しが強く、気温も高くなります。

見学の際は、帽子や日焼け止め、水分補給など、暑さ対策をしっかりとしてください。

パルミラ遺跡の見学の注意点
注意点	説明
時間	遺跡全体を見学するには、ある程度の時間が必要
暑さ対策	砂漠地帯にあるため、帽子や日焼け止め、水分補給など、暑さ対策をしっかりとしてください

パルミラ遺跡へのアクセス

パルミラ遺跡は、シリアの首都ダマスカスからバスで約3時間のアクセスで到着します。

パルミラの遺跡はタドモルの郊外にあるため、ホムス県の県都ホムスからもアクセスすることができます。

いずれも安全のため、正規のバスまたは旅行会社のツアーに参加して訪れることをおすすめします。

パルミラ遺跡は、シリア内戦の影響で、現在では観光客の立ち入りが制限されています。

パルミラ遺跡へのアクセス
アクセス方法	説明
ダマスカスからのアクセス	バスで約3時間
ホムスからのアクセス	バスで約2時間
注意点	安全のため、正規のバスまたは旅行会社のツアーに参加することをおすすめします

まとめ

パルミラ遺跡は、古代ローマ時代の都市の構造物が数多く残る、貴重な遺跡です。

遺跡全体を見学するには、ある程度の時間が必要です。

見学の際は、暑さ対策をしっかりとしてください。

パルミラ遺跡は、シリア内戦の影響で、現在では観光客の立ち入りが制限されています。

6. パルミラの遺跡の保存活動と課題

パルミラの遺跡の保存活動

パルミラ遺跡は、ISILによる破壊によって大きな被害を受けましたが、シリア政府軍がパルミラを奪還した後、修復作業が進められています。

シリアの文化財博物館総局などが、日本など国内外の機関・団体と連携し、専門家の協力を得ながら破壊された彫像の修復ならびに遺跡の調査・修復を図っています。

パルミラ遺跡の修復は、長い道のりですが、世界中の人々の協力によって、少しずつ進められています。

パルミラ遺跡の修復は、古代の文化遺産を未来へ継承するための重要な取り組みです。

パルミラの遺跡の保存活動
内容	説明
修復作業	シリアの文化財博物館総局などが、日本など国内外の機関・団体と連携し、専門家の協力を得ながら破壊された彫像の修復ならびに遺跡の調査・修復を図っている
国際協力	世界中の人々の協力によって、修復作業が進められている

パルミラの遺跡の保存活動の課題

パルミラ遺跡の保存活動は、ISILによる破壊によって大きな被害を受けた遺跡を修復するという困難な課題に直面しています。

また、シリア内戦が続いているため、安全面での課題も大きく、修復作業は困難を極めています。

さらに、資金面での課題もあり、国際的な支援が不可欠です。

パルミラ遺跡の保存活動は、多くの課題を抱えていますが、世界中の人々の協力によって、少しずつ克服されていくことを願っています。

パルミラの遺跡の保存活動の課題
課題	説明
安全面	シリア内戦が続いているため、安全面での課題が大きい
資金面	修復作業には多額の費用が必要であり、国際的な支援が不可欠