ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群とは？世界遺産についての解説

ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群の構成要素
構成要素	説明
ストーンヘンジ	巨石で造られた環状列石。夏至の日の出と関係があると考えられている。
エーヴベリー	ヨーロッパ最大の環状列石。ストーンヘンジよりも規模が大きい。
ダーリントン・ウォールズ	ストーンヘンジの近くにある溝と土塁でできたホールヘンジ。
ウッドヘンジ	ダーリントン・ウォールズのすぐ南にあるホールヘンジ。
シルバリー・ヒル	エーヴベリーの近くにあるヨーロッパ最大級の人工的な古墳。
ウェスト・ケネット・ロング・バロウ	エーヴベリーの近くにある並置された石からなるアリニュマン。
ベックハンプトン・アベニュー	エーヴベリーの近くにある並置された石からなるアリニュマン。
サンクチュアリ	エーヴベリーの近くにある石と木柱を使用したサークル。
ケネット・アベニュー	エーヴベリーの近くにある並置された石からなるアリニュマン。
ヒールストーン	ストーンヘンジの北東にある巨石。夏至の日の出の方向と一致している。
トリリトン	ストーンヘンジの中央にある3つの石を門の形に組んだもの。
ブルーストーン	ストーンヘンジに使われている青みがかった玄武岩。
サーセンストーン	ストーンヘンジに使われている砂岩。
メンヒル	直立石。

1. ストーンヘンジの謎

ストーンヘンジとは？

ストーンヘンジは、イギリス・ソールズベリーにある巨石で造られたストーンサークルの建造物です。紀元前3000年から1500年頃にケルト族系先住民族によって造られたものだと考えられています。その目的は諸説あり、未だ謎に包まれています。ストーンヘンジに使われている石は2種類あります。1つは砂岩の一種で巨石のサーセン石と、比較的小さなブルーストーンという石です。この2つの石でストーンサークルが作られており、その内側にトリリトンとサーセン円が配置されています。トリリトンとは、2つの立石とその上に水平に置かれた「まぐさ石（リンテル）」のことを指しており、ギリシャ語に由来。別名「三石塔（さんせきとう）」とも言い、最も高い巨石は7.3mほどあります。

ストーンヘンジは、いくつかの段階を経て造られました。最初の段階では、紀元前3000年にケルト族系先住民族によって造られ始めます。初めはとてもシンプルな造りで、円形の堀と塚で出来ており、紀元前2900年頃に石柱や木柱が並べられました。紀元前2600年頃になり、現在のような巨石が使われたようです。この巨石は、約30km離れたマールバラ丘陵から運び込まれました。

ストーンサークルは、サーセン石で造られた30本の直立石とその上に乗せられた30個のリンテルが水平の円を描き、内側にある馬蹄型の5つのトリリトンを囲むように造られています。トリリトンの内側と、ストーンサークルとトリリトンの間にはブルーストーンの石柱があります。

ストーンサークルから離れた場所にヒール・ストーンと言う立石があり、夏至になるとストーンサークルの中央を太陽の光がさし、ヒール・ストーンを照らすため天文台として使われていたと言う説があるようです。現在では、5つあったトリリトンは3つになり、サーセン・サークルの立石も倒れてしまい完全な円ではなくなっています。

ストーンヘンジの構成要素
構成要素	説明
ストーンサークル	サーセン石とブルーストーンで造られた円形の列石。
トリリトン	3つの石を門の形に組んだもの。
ヒールストーン	ストーンサークルから離れた場所に立つ巨石。
祭壇石	ストーンサークルの真ん中にある石。

ストーンヘンジの謎

ストーンヘンジがどのような目的で造られたのかは、いまだに謎のようです。説としては、太陽崇拝の礼拝所、祭祀場、天文台、埋葬場所などがありますが、UFOの発着場所という説さえあるそうです。天文台の根拠になっていることの一つには、夏至の日に、ヒールストーンと呼ばれる石が夏至の日の日の出の方向と一致していることがあります。

ストーンヘンジの環状列石の造形的な面白さとその目的が未解明で謎があるということが多くの人を魅き付けている理由かもしれませんね。

ストーンヘンジは、その建築的洗練さにおいて世界で最も優れた先史時代の石の円環を形成し、エーヴベリーは最も大きな石の円環です。約3700年から1600年前までの約2000年間にわたる連続した使用と記念碑の建造を通じて、これらの遺跡は新石器時代と青銅器時代の儀式や葬送の慣習を示しています。これにより、私たちの共有する遺産が独特の形で表現されています。

ストーンヘンジには、アベニュー、カーサス、ダリントン・ウォールズ、ウッドヘンジ、そして英国で最も濃密な墓地群があります。エーヴベリーには、ウィンドミルヒル、ウェスト・ケネットの長いバロウ、サンクチュアリ、シルベリーヒル、ウェスト・ケネットとベッカムプトンのアベニュー、ウェスト・ケネットの囲い地、そして重要なバロウがあります。

ストーンヘンジの謎
説	説明
太陽崇拝の礼拝所	夏至の日の出と関係があると考えられている。
祭祀場	宗教的な儀式が行われた場所と考えられている。
天文台	天体観測が行われた場所と考えられている。
埋葬場所	遺体が埋葬された場所と考えられている。
UFOの発着場所	根拠は不明だが、一部で信じられている。

ストーンヘンジの観光情報

ストーンヘンジは世界遺産保護団体「イングリッシュ・ヘリテイジ」により保護され、観光地化されています。見学するにはツアーに参加するか、ビジターセンターでチケットを購入。ビジターセンターではさまざまな展示を見学できるほか、360度スクリーンで見るストーンヘンジの映像が見られます。時間になれば、シャトルバスに乗ってストーンヘンジへ移動しましょう。

現在、ストーンヘンジの周辺はロープで囲まれていて近づけないようになっています。しかし、ロープ越しでも巨石群の全体を眺めたり、大きさを実感することはもちろん可能。自分の背丈との差に驚きますよ。

通常は立ち入りが禁止されているストーンヘッジの間近まで行って観光したい方におすすめなのは、朝夕の営業時間外に特別に実施されている「ストーンサークルアクセス」。巨石に触れることはできませんが、ストーンヘンジの中へ入り、迫力とパワーを体感できます！人気がある上に人数制限が厳しいので、参加したい方は早めにツアーを予約するようにしましょう。

ストーンヘンジでは強風が吹くことがあるため、防寒具を持参するようにしましょう。また、ストーンヘンジは季節にって見学時間が変動したり、天候によっては見学ができない時もあります。ツアー以外で行く場合には、事前に確認しておくと安心です。

ストーンヘンジの観光情報
情報	説明
アクセス	ソールズベリー駅からバスで約30分。ロンドンからバスツアーもある。
入場料	大人17.5ポンド（個人・当日）
開館時間	時期によって異なる。公式サイトで確認。
見学方法	ツアーに参加するか、ビジターセンターでチケットを購入。
注意点	強風が吹くことがあるので、防寒具を持参すること。

まとめ

ストーンヘンジは、その壮大なスケールと謎めいた存在感で、世界中の人々を魅了する世界遺産です。巨石がどのように運ばれ、どのように配置されたのか、そして何のために作られたのか、その謎は今も解明されていません。

しかし、ストーンヘンジは単なる石の集まりではありません。それは、古代の人々の知恵と技術、そして信仰の深さを物語る、人類の歴史の重要な証です。

ストーンヘンジを訪れることは、太古のロマンに触れ、人類の歴史と文化の深淵に触れる貴重な体験となるでしょう。

ストーンヘンジは、私たちに、過去の人々の知恵と創造性を教えてくれるだけでなく、未来への希望と可能性をも示唆しています。

2. エーヴベリーの神秘

エーヴベリーとは？

ストーンヘンジから北へ約30kmほどの位置にあるエーヴベリーヘンジは周囲1.3kmに及ぶ巨大な土手と溝からなり、その内側に98個のメンヒル（立石）が立ち並ぶ直径332mの世界最大のストーン・サークルを内包している。さらに内側に二重のストーン・サークルが並んでおり、同心円状に配されている。建築年代は紀元前2600年前後で、やはり宗教的な意味を持つものと考えられている。

エーヴベリーは、ストーンヘンジと異なり、無料で観光できるだけでなく、巨石群に近づくことも触ることも可能！羊が放牧されていて、のどかで開放的な世界遺産です。

エーヴベリーの巨石群はストーンヘンジと異なり、ほとんど観光地化されていません。エーヴベリーの巨石群はストーンヘンジと異なり、無料で観光できるだけでなく、巨石群に近づくことも触ることも可能！羊が放牧されていて、のどかで開放的な世界遺産です。

エーヴベリーもサークル状に配置されており、先史時代の遺跡としてはヨーロッパで最大。ストーンヘンジの四角く切り取られた石とは違い、石そのものの形のまま直立に置かれています。この巨石群は何千年も前から現地の人々の暮らしの中で馴染み、世界遺産となった今でも、地元の人々や羊たちとともにある親しみやすい場所ですよ。

エーヴベリーの構成要素
構成要素	説明
ストーンサークル	約100個のメンヒルが配置されたヨーロッパ最大級の環状列石。
シルバリー・ヒル	ヨーロッパ最大級の人工的な古墳。
ウェスト・ケネット・ロング・バロウ	並置された石からなるアリニュマン。
ベックハンプトン・アベニュー	並置された石からなるアリニュマン。
サンクチュアリ	石と木柱を使用したサークル。
ケネット・アベニュー	並置された石からなるアリニュマン。

エーヴベリーの謎

周辺にあるシルバリー・ヒルは直径167m・高さ39.5m、50万tのチョーク（白亜。石灰岩の一種）からなるヨーロッパ最大級のマウンド（墳丘・墳丘墓）だ。ピラミッドを思わせる円錐形で、紀元前2400年頃の建設と考えられているが、玄室や棺などは発見されておらず、目的はわかっていない。ウェスト・ケネット・ロング・バロウとベックハンプトン・アベニューは並置された石からなるアリニュマンで、景観内の他のモニュメントと結ばれている。

エーヴベリーの石の円は、その大きさだけでなく、その構造においてもユニークです。石の円の中にはさらに2つの小さな石の円が存在し、その目的や機能は今でも研究の対象となっています。

エーヴベリーは、神秘的なリチュアルの場として使用されたと考えられています。その目的や意味を解明するための研究が今も続けられています。

エーヴベリーの巨石群周辺にある「シルバリー・ヒル」は、ヨーロッパ最大級の人工的に造られた高さ約40mの丸い古墳。4000年前の士族たちや彼らにまつわる品々が埋葬されていると言われていますが、埋葬物は見つかっておらず、未だ謎が解明されていません。この世界遺産の内容の多彩さに驚かされますね。

エーヴベリーの謎
説	説明
宗教的な儀式場	古代の人々が宗教的な儀式を行った場所と考えられている。
天文台	天体観測が行われた場所と考えられている。
埋葬場所	遺体が埋葬された場所と考えられている。

エーヴベリーの観光情報

エーヴベリーはほとんど観光地化されていません。エーヴベリーの巨石群はストーンヘンジと異なり、無料で観光できるだけでなく、巨石群に近づくことも触ることも可能！羊が放牧されていて、のどかで開放的な世界遺産です。

世界遺産「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」に含まれているものに、シルバリー・ヒルやウィンドミル・ヒルと行った丘が含まれていることはあまり知られていません。

まとめ

エーヴベリーは、ストーンヘンジとはまた違った魅力を持つ世界遺産です。ストーンヘンジが神秘的な雰囲気を漂わせるのに対し、エーヴベリーは、のどかで開放的な雰囲気で、巨石群に直接触れることができるのが特徴です。

エーヴベリーは、ストーンヘンジよりも規模が大きく、巨石の数も多いですが、その目的や意味については、まだ多くの謎が残されています。

エーヴベリーを訪れることは、太古のロマンに触れ、古代の人々の生活と文化を身近に感じることができる貴重な体験となるでしょう。

エーヴベリーは、私たちに、自然と人間の共存、そして古代の人々の知恵と創造性を教えてくれる、貴重な世界遺産です。

3. 遺跡群の歴史と由来

ストーンヘンジの歴史

ストーンヘンジは、紀元前3000年頃から大きく三期に分けられているが、建造目的等は諸説あって確定していない。

ストーンヘンジ自体は何段階かに分かれて建設されたようです。その最初は紀元前3

新石器時代後期の2

その後もなんらかの活動が行われたようで、ストーンヘンジでローマ時代の遺物も見つかっています。また、最近の発掘でローマ時代の人々にとって重要な儀式の場だった可能性が指摘されているようです。

ストーンヘンジの建設時期
時期	説明
紀元前3000年頃	最初の段階。直径約100mの環濠が掘られた。
紀元前2500年頃	ストーン・サークルが建設され始めた。
紀元前1800年から1500年頃	ストーン・サークルに手が加えられた。
ローマ時代	ローマ時代の遺物が見つかっている。

エーヴベリーの歴史

ストーンヘンジより真北27kmにあるエーヴベリーヘンジを中心にした建造物群。ストーンヘンジより1000年ほど新しく紀元前3000年ごろに作られたものと推測されています。

エーヴベリーヘンジの他にも、シルベリー・ヒル、ウェスト・ケネット・ロング・バロウ、ケネット・アヴェニュー、ベッカムトン・アヴェニューなどが対象です。

エーヴベリーは役1.3kmの外周に約100個のメンヒルが配置されてたヨーロッパ最大級の環状列石で、倒れたり土に埋もれたりしていた巨石が1930年代の発掘調査で復元された。

これらの巨石遺跡は、紀元前3100年から1100年ころに築かれたと考えられている。用いられた石は、ストーンヘンジから約40km離れたマールバラ丘陵や、約400km離れたウェールズの山脈から算出されており、どのように運び気づかれたのかははっきりしない。

エーヴベリーの建設時期
時期	説明
紀元前3000年頃	エーヴベリーヘンジが建設された。
1930年代	発掘調査で倒れたり土に埋もれたりしていた巨石が復元された。

遺跡群の共通点

ストーンヘンジとエーヴベリーは、どちらも新石器時代から青銅器時代にかけて、宗教的な儀式や天文観測が行われた場所と考えられています。

これらの遺跡は、当時の生活習慣や信仰、技術力などが分かるものとして評価されています。

ストーンヘンジ周辺はダーリントン・ウォールズ、ウッドヘンジなど、新石器時代から青銅器時代にかけて建造された埋葬祭祀遺跡が残ります。エーヴベリーの周辺には、シルベリー・ヒルやザ・サンクチュアリなどの遺跡が点在。

ストーンヘンジとエーヴベリーは、どちらも、古代の人々の高度な技術力と創造性を示す、貴重な世界遺産です。

まとめ

ストーンヘンジとエーヴベリーは、どちらも、太古の昔から人々の信仰の対象となってきた、神秘的な場所です。

これらの遺跡は、古代の人々の生活や文化、信仰について、貴重な情報を提供しています。

ストーンヘンジとエーヴベリーは、私たちに、過去の人々の知恵と創造性を教えてくれる、貴重な世界遺産です。

これらの遺跡を訪れることで、私たちは、太古のロマンに触れ、人類の歴史と文化の深淵に触れることができるでしょう。

4. 世界遺産登録の意義

ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群の世界遺産登録

ストーンヘンジとエーヴベリーは、1986年に世界遺産に登録されました。

登録された理由は、これらの遺跡が、先史時代の傑出した創造的・技術的成果を示しているからです。

ストーンヘンジは、建築的に世界でもっとも洗練された先史時代のストーン・サークルで、そのデザインとユニークな造形は類を見ない。ブルー・ストーンとサーセン・ストーンのユニークな使用、40t以上のサイズ、最大240 kmの輸送距離はきわめて特徴的だ。周辺のストーンヘンジ・カーサス、ストーンヘンジ・アベニュー、ダーリントン・ウォールズなども注目に値し、先史時代の人々の能力が示されている。

エーヴベリーのストーン・サークルは世界最大を誇る。取り囲んでいるヘンジは周囲1.3kmの巨大な土手と溝で構成され、180個の不定形の石が３つの同心円状のストーン・サークルを形成している。周辺にはウェスト・ケネット・ロング・バロウ、ベックハンプトン・アベニュー、シルバリー・ヒルといった驚くべきメガリスが点在している。

ストーンヘンジとエーヴベリーの世界遺産登録基準
基準	説明
登録基準（i）	先史時代の人々の創造性や技術力を示している。
登録基準（ii）	建築物の発展がみられ、後世の建築や芸術作品などに影響を与えている。
登録基準（iii）	儀式や埋葬祭祀の足跡が残されている。

世界遺産登録基準

ストーンヘンジとエーヴベリーは、世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された（以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である）。

登録基準（i）これらの建造物は、先史時代の人々の創造性や技術力を示しているということ。

登録基準（ii）新石器時代初期から青銅器時代まで、2000年以上にわたって建築物の発展がみられ、ストーンヘンジとエーヴベリーの遺跡群は、後世の建築や芸術作品などに多大なる影響を与えているということ。

登録基準（iii）ストーンヘンジとエーヴベリーの遺跡群は、新石器時代初期から青銅器時代まで、2000年以上にわたって行われていた儀式や埋葬祭祀の足跡が残されているということ。

世界遺産としての意義

ストーンヘンジとエーヴベリーは、世界遺産として登録されることで、その歴史的・文化的価値が世界的に認められました。

これらの遺跡は、人類の歴史と文化遺産に対する重要な貢献を示しており、その保護と保存が世界共通の課題となっています。

世界遺産としての登録は、これらの遺跡の保護と保存を確実にするための重要なステップです。これにより、今後もこれらの遺跡を訪れる人々が、その歴史的な価値と美しさを理解し、尊重することが期待されます。

ストーンヘンジとエーヴベリーは、私たちに、過去の人々の知恵と創造性を教えてくれるだけでなく、未来への希望と可能性をも示唆しています。

まとめ

ストーンヘンジとエーヴベリーは、世界遺産として登録されることで、その歴史的・文化的価値が世界的に認められました。

これらの遺跡は、人類の歴史と文化遺産に対する重要な貢献を示しており、その保護と保存が世界共通の課題となっています。

ストーンヘンジとエーヴベリーは、私たちに、過去の人々の知恵と創造性を教えてくれるだけでなく、未来への希望と可能性をも示唆しています。

5. 遺跡の保存と観光

ストーンヘンジの保存と観光

ストーンヘンジは、世界遺産保護団体「イングリッシュ・ヘリテイジ」により保護され、観光地化されています。見学するにはツアーに参加するか、ビジターセンターでチケットを購入。ビジターセンターではさまざまな展示を見学できるほか、360度スクリーンで見るストーンヘンジの映像が見られます。時間になれば、シャトルバスに乗ってストーンヘンジへ移動しましょう。

ストーンヘンジの観光情報
情報	説明
アクセス	ソールズベリー駅からバスで約30分。ロンドンからバスツアーもある。
入場料	大人17.5ポンド（個人・当日）
開館時間	時期によって異なる。公式サイトで確認。
見学方法	ツアーに参加するか、ビジターセンターでチケットを購入。
注意点	強風が吹くことがあるので、防寒具を持参すること。

エーヴベリーの保存と観光

エーヴベリーの観光情報
情報	説明
アクセス	ストーンヘンジから北へ約30km。
入場料	無料
見学方法	自由に散策可能。
注意点	羊が放牧されているので注意。

遺跡群の保護

ストーンヘンジとエーヴベリーは、どちらも、その歴史的・文化的価値を保全するために、さまざまな保護活動が行われています。

ストーンヘンジでは、駐車場が廃止されてビジターセンターが設置され、パーク・アンド・ライド方式（離れた駐車場に駐車させて公共交通機関で運ぶ方式）が徹底されるなど管理状態は悪くないが、開発圧力も強く慎重な管理が必要とされている。

エーヴベリーでは2008年に資産が拡張され、青銅器時代の遺跡であるイースト・ケネット・ロング・バロウとフライフィールド・ダウンが含まれた。ストーンヘンジでもロビン・フッズ・ボールなどで拡大の検討がなされている。いくつかの重要なモニュメントは資産を越えて展開しており、個々のモニュメントと遺産全体の構成を保護するために、包括的調査に基づいたバッファー・ゾーンの設定やガイダンスを検討する必要がある。

構成資産を通る交通量の多い幹線道路の存在は完全性に悪影響を及ぼしている。特にストーンヘンジとストーンヘンジ・アベニューを隔てるA344はその間の関係を切断している。エーヴベリーではエーヴベリー・ヘンジやウェスト・ケネット・ロング・バロウなどの主要なモニュメントを道路が通り抜けており、A4はサンクチュアリとオーバートン・ヒルのバロー・グループを分離している。道路や車はモニュメントに損傷を与え、交通騒音や視覚的な影響もその本来の価値を毀損している。移転やトンネル化など道路管理問題は慎重に検討する必要がある。

遺跡の保護活動
活動	説明
ストーンヘンジ	駐車場廃止、ビジターセンター設置、パーク・アンド・ライド方式導入。
エーヴベリー	資産拡張、バッファー・ゾーンの設定検討。
共通	道路管理問題の検討。

まとめ

ストーンヘンジとエーヴベリーは、世界遺産として登録されているため、その歴史的・文化的価値を保全するために、さまざまな保護活動が行われています。

これらの遺跡は、私たちにとって貴重な遺産であり、未来の世代に引き継いでいく必要があります。

ストーンヘンジとエーヴベリーを訪れる際には、これらの遺跡の保護と保存に配慮し、マナーを守って見学しましょう。

これらの遺跡は、私たちに、過去の人々の知恵と創造性を教えてくれるだけでなく、未来への希望と可能性をも示唆しています。

6. 未解明の謎と最新研究

ストーンヘンジの謎

ストーンヘンジの環状列石の造形的な面白さとその目的が未解明で謎があるということが多くの人を魅き付けている理由かもしれませんね。

ストーンヘンジの謎
説	説明
太陽崇拝の礼拝所	夏至の日の出と関係があると考えられている。
祭祀場	宗教的な儀式が行われた場所と考えられている。
天文台	天体観測が行われた場所と考えられている。
埋葬場所	遺体が埋葬された場所と考えられている。
UFOの発着場所	根拠は不明だが、一部で信じられている。

エーヴベリーの謎

エーヴベリーは、神秘的なリチュアルの場として使用されたと考えられています。その目的や意味を解明するための研究が今も続けられています。

エーヴベリーの謎
説	説明
宗教的な儀式場	古代の人々が宗教的な儀式を行った場所と考えられている。
天文台	天体観測が行われた場所と考えられている。
埋葬場所	遺体が埋葬された場所と考えられている。

最新研究
研究内容	説明
巨石の運搬方法	どのように運ばれたのか、どのような技術が使われたのかが研究されている。
遺跡の目的	どのような目的で建設されたのか、古代の人々の信仰や文化について研究されている。