用語 | 説明 |
---|---|
追い証 | 信用取引などで証拠金が不足した場合に、証券会社から追加で要求される証拠金 |
委託保証金 | 信用取引を行う際に、証券会社に預ける担保となる現金や株式 |
委託保証金率 | 委託保証金の金額を信用取引の金額で割った割合 |
最低保証金維持率 | 証券会社が定める、委託保証金率の最低基準 |
含み損 | 保有している資産の価値が、購入時よりも下がっている状態 |
含み益 | 保有している資産の価値が、購入時よりも上がっている状態 |
代用有価証券 | 信用取引の際に、現金の代わりに預けることができる株式などの有価証券 |
反対売買 | 信用取引で保有しているポジションを強制的に決済すること |
強制決済 | 追証の支払いが期日までにない場合、証券会社が強制的にポジションを解消すること |
二階建て投資 | 同一銘柄を現物取引と信用取引で同時に保有すること |
損切り | 損失が拡大するのを防ぐために、保有している資産を売却すること |
レバレッジ | 証拠金取引で、少ない資金で大きな取引を行うことができる仕組み |
逆指値注文 | あらかじめ設定した価格で自動的に注文が執行される注文方法 |
ゼロカットシステム | 証拠金を超える損失が発生した場合、取引所が損失を負担するシステム |
1. 追い証の定義とは
追い証とは何か?
追い証とは、追加証拠金の略称で、証券取引において、投資家が取引で使う証拠金が不足した際に、証券会社から追加で証拠金を入金するよう要求されることです。例えば、株式の信用取引や先物取引で市場の価格変動により損失が出た場合、口座の証拠金維持率が基準値以下になると、追加でお金を入れなければならなくなります。これを「追証」とも呼び、追加の証拠金を迅速に提供しないと、持っているポジションが強制的に決済されるリスクがあります。
追証は、信用取引を行う人であれば誰もが必ず知っておくべき用語です。そして、追証と聞いて良いイメージを持つ人はおそらくいないでしょう。もしかしたら辛い思いをしてこの記事に辿りついた方もいるかもしれません。そんな方にも見てほしい記事です。しかし、追証の存在は悪いことだけではありません。追証を理解することで、信用取引をより慎重に行うようになれますし、それによってあなたは、今後、より安定した収益を実現しやすくなるでしょう。
私もこれまで沢山信用取引をしてきました。その中で、経験したことをこの記事の後半でお伝えしていますので、最後まで読んで、追証への向き合い方を一緒に考えていきましょう。
ケース | 説明 |
---|---|
信用取引の含み損 | 信用取引で買った株や空売りした株で含み損が生じたとき |
代用有価証券の値下がり | 代用有価証券の価格が下落したとき |
追い証が発生する原因
追証が発生する原因は以下の2つです。\n1. 信用取引の含み損\n2. 代用有価証券の値下がり
これだけだと分かりにくいとですよね。なので、この2つの追証の発生原因について図を用いて説明していきますね。まず、前提として信用取引は30万円から行えるようになります。そして、株の信用取引では、証券口座に納めている資金の3.3倍まで信用取引ができます。
例えば、あなたが証券口座に30万円入金して、信用取引口座を開設するとします。すると、あなたは100万円まで取引が可能になるのです。これがレバレッジ(テコの原理)です。そこで、取引限度額いっぱいである100万円分の株を買ったところ、残念なことに10万円の含み損が出てしまったとします。
方法 | 説明 |
---|---|
現金入金 | 追証金額を現金で入金する |
建玉決済 | 信用取引で保有している建玉の一部または全部を決済する |
追証の解消方法
追証が発生した場合はどうすればよいのでしょうか。解消方法は以下の2つです。\n1. 現金を入金して解消する方法\n2. 反対売買をして解消する方法
一つ目の「現金を入金して解消する方法」は、きっと想像している通りです。上でも解説した「保証金が30万円を下回って発生した追証」と同じように、維持率が20%まで回復するように、足りない分の現金を証券会社の口座に入金します。現金が追加されると保証金も回復するので、20%に達すれば追証が解消されます。具体的な不足金額は証券会社の自身のページやアプリから確認することができます。
二つ目の「反対売買をして解消する方法」は、損失を確定させ、現在の信用枠(ここでは330万円分)を捨てるということです。損失を確定させることで保証金率も回復します。
まとめ
追い証は、信用取引において、投資家が取引で使う証拠金が不足した際に、証券会社から追加で証拠金を入金するよう要求されることです。
追い証が発生する原因は、信用取引の含み損と代用有価証券の値下がりの2つがあります。
追い証を解消するには、現金を入金して解消する方法と、反対売買をして解消する方法の2つがあります。
2. 追い証の仕組みとメカニズム
委託保証金と委託保証金維持率
委託保証金とは、レバレッジ取引などの信用取引を始めるために証券会社に差し出す担保金です。委託保証金として、現金または有価証券などの差出が可能で、信用取引をおこなう額の30%以上が必要です。信用取引を開始する際の約定代金に対する、委託保証金の割合のことを「委託保証金率」と表します。
委託保証金率は証券会社ごとに設定されており、個別銘柄の信用取引規制や各社の取り決めにより委託保証金率は変動します。
委託保証金維持率とは、約定代金に対する委託保証金の割合を指します。委託保証金維持率は株価の値動きに影響を受けて変動します。株価が変化することで建玉が値下がりを起こすと、評価損が発生します。評価損により委託保証金が目減りすることになり委託保証金維持率は低下します。
用語 | 説明 |
---|---|
委託保証金 | 信用取引を行う際に、証券会社に預ける担保となる現金や株式 |
委託保証金率 | 委託保証金の金額を信用取引の金額で割った割合 |
最低保証金維持率 | 証券会社が定める、委託保証金率の最低基準 |
追証が発生する条件
追証が発生するには委託保証金維持率が、追証ラインを下回ることが条件になります。委託保証金維持率は、以下の条件によって低下します。\n1. 担保にしている株式の評価額が値下がりした場合\n2. 買い建てた株式の値下がり\n3. 売り建てた株式の値上がり
維持率に余裕がある投資家にとっては、上記の状態になっても追証が発生しにくいといえます。しかし余裕がない状態で信用取引を続けることで、気づけば追証ラインを下回ってしまい追証が請求されることになります。
追証の発生を防ぐには、できる限り委託保証金維持率を高く保つことが大切です。そのために株式を委託保証金として差し出さないことで、建玉以外による委託保証金維持率の低下を阻止することが可能です。また委託保証金維持率推移に注目し続けることで、追証ラインに届きうる建玉については調整をして追証を未然に防げます。
要因 | 説明 |
---|---|
担保にしている株式の評価額が値下がりした場合 | 代用有価証券として預けている株式の価格が下落した場合 |
買い建てた株式の値下がり | 信用取引で買った株式の価格が下落した場合 |
売り建てた株式の値上がり | 信用取引で売った株式の価格が上昇した場合 |
追証が発生した場合の対処法
追証が求められた際の解決方法の一つとして、追証を入金する方法があります。委託保証金率が20%の場合は、20%を超えるように資産を追加で入金しましょう。なお委託保証金率以上の金額を追加で入金しておくことで、余裕をもって取引をおこなえます。
追証を解決するもう一つの方法が、ポジションを整理することです。追証は保有するポジションを維持するために必要になります。そのためポジションの一部を決済することで建玉が減少して、必要な委託保証金率が上がることになります。
またポジションの一部を決済する代わりに、その時点で保有しているポジションをすべて決済することで、前もって強制ロスカットを防ぐ方法もあります。保有しているポジションにどれだけ収益性があるかどうかが、ポジションを維持するかのポイントになります。
方法 | 説明 |
---|---|
追証を入金する | 委託保証金率が20%の場合は、20%を超えるように資産を追加で入金する |
ポジションを整理する | 保有しているポジションの一部を決済することで建玉が減少し、必要な委託保証金率が上がる |
まとめ
追証は、委託保証金維持率が追証ラインを下回った際に発生します。
委託保証金維持率は、担保にしている株式の評価額の値下がり、買い建てた株式の値下がり、売り建てた株式の値上がりによって低下します。
追証を解消するには、追証を入金する方法と、ポジションを整理する方法があります。
3. 追い証の重要性を理解する
追証が発生するとどうなるのか?
追証が発生したら必ず解消しなければなりません。期日までに解消されない場合は、証券会社により全ての信用建玉を強制決済されます。このときに決済損が生じた場合は代用有価証券も売却されてしまうこともあるので、払えない事態にならないように常に注意する必要があります。
また、追証が間に合わなかったりすると、信用取引口座が使えなくなる可能性もあります。ですから追証が発生した場合は必ず期日までに解消するようにしましょう。
信用取引は保証金以上の損失を出すこともあります。そのため、信用建玉や代用有価証券を強制決済されても不足金が生じるケースもあります。この場合は不足金分の現金を入金する必要があります。不足金が解消されるまでは証券口座は利用できないですし、入金があるまで請求は続くことになります。ですから日ごろから追証が発生しないように気をつけるようにしましょう。
リスク | 説明 |
---|---|
強制決済 | 追証の支払いが期日までにない場合、証券会社が強制的にポジションを解消すること |
信用取引口座の利用停止 | 追証の支払いが遅れると、信用取引口座が使えなくなる可能性がある |
不足金の請求 | 強制決済後も不足金が発生した場合、追加で現金を入金する必要がある |
追証を回避するためのポイント
追証を確実に回避するのは難しいですが、日ごろから注意していればある程度は回避できます。回避するポイントとしては次のようなものがあります。\n1. 委託保証金維持率は高めにキープしておく\n2. 保証金の割合は現金を多めにする\n3. 二階建て投資をしない
追証は一定の委託保証金維持率を下回った場合に発生します。ですから維持率ぎりぎりで取引している場合は、少し株価が下がっただけで追証が発生してしまう可能性があります。しかし日ごろから余裕を持って維持率を高めにキープしておけば、少しくらいの下落では追証が発生することはなくなります。
保証金は有価証券を代用することができますが、価格変動リスクもあり、代用有価証券の値下がりで追証が発生するケースもあります。しかし現金の場合は価格変動リスクがありません。そのため、代用有価証券のように保証金評価額の低下で追証が発生することはないです。ですから保証金の割合を現金のみにしたり、現金を多めにすることで追証が発生する可能性を下げることができます。
ポイント | 説明 |
---|---|
委託保証金維持率を高めにキープする | 維持率ぎりぎりで取引しないように、余裕を持った資金管理を行う |
保証金の割合を現金のみにする | 代用有価証券のように保証金評価額の低下で追証が発生することを防ぐ |
二階建て投資をしない | 同一銘柄を現物取引と信用取引で同時に保有すると、損失が拡大しやすくなる |
追証発生時の注意点
二階建て投資とは、同一銘柄を現物取引と信用取引で買うことです。現物取引の株を代用有価証券として担保に預けて、さらに信用取引で同一銘柄を購入する手法です。より多くの株数を買うことができるのでレバレッジ効果は高く、値上がりすれば大きな利益を狙うことができます。ですが、逆に値下がりするようなことがあれば、代用有価証券としての保証金評価額は下がりますし、信用取引の含み損もあるので追証が発生するのも早くなります。そのため、追証を回避したいのであれば、なるべく二階建て投資はしないようにしましょう。
他にもデイトレに専念するという手段もあります。デイトレの場合も追証の可能性はゼロじゃないですが、翌日に持ち越したり休日をはさむことはないので、朝から安く始まって大打撃を受けるようなリスクは回避することができます。
まとめ
追証は、投資家にとって大きなリスクであり、発生すると大きな損失に繋がる可能性があります。
追証を回避するためには、委託保証金維持率を常に確認し、余裕を持った資金管理を行うことが重要です。
また、代用有価証券の利用には注意が必要です。
4. 追い証とはいかに使うべきか
追証発生時の対処法
追証が発生したら必ず解消しなければなりません。期日までに解消されない場合は、証券会社により全ての信用建玉を強制決済されます。このときに決済損が生じた場合は代用有価証券も売却されてしまうこともあるので、払えない事態にならないように常に注意する必要があります。
また、追証が間に合わなかったりすると、信用取引口座が使えなくなる可能性もあります。ですから追証が発生した場合は必ず期日までに解消するようにしましょう。
信用取引は保証金以上の損失を出すこともあります。そのため、信用建玉や代用有価証券を強制決済されても不足金が生じるケースもあります。この場合は不足金分の現金を入金する必要があります。不足金が解消されるまでは証券口座は利用できないですし、入金があるまで請求は続くことになります。ですから日ごろから追証が発生しないように気をつけるようにしましょう。
対処法 | 説明 |
---|---|
追証を入金する | 委託保証金率が20%の場合は、20%を超えるように資産を追加で入金する |
ポジションを整理する | 保有しているポジションの一部を決済することで建玉が減少し、必要な委託保証金率が上がる |
ポジションをすべて決済する | 強制ロスカットを防ぐために、保有しているポジションをすべて決済する |
追証を回避するためのポイント
追証を確実に回避するのは難しいですが、日ごろから注意していればある程度は回避できます。回避するポイントとしては次のようなものがあります。\n1. 委託保証金維持率は高めにキープしておく\n2. 保証金の割合は現金を多めにする\n3. 二階建て投資をしない
追証は一定の委託保証金維持率を下回った場合に発生します。ですから維持率ぎりぎりで取引している場合は、少し株価が下がっただけで追証が発生してしまう可能性があります。しかし日ごろから余裕を持って維持率を高めにキープしておけば、少しくらいの下落では追証が発生することはなくなります。
保証金は有価証券を代用することができますが、価格変動リスクもあり、代用有価証券の値下がりで追証が発生するケースもあります。しかし現金の場合は価格変動リスクがありません。そのため、代用有価証券のように保証金評価額の低下で追証が発生することはないです。ですから保証金の割合を現金のみにしたり、現金を多めにすることで追証が発生する可能性を下げることができます。
ポイント | 説明 |
---|---|
委託保証金維持率を高めにキープする | 維持率ぎりぎりで取引しないように、余裕を持った資金管理を行う |
保証金の割合を現金のみにする | 代用有価証券のように保証金評価額の低下で追証が発生することを防ぐ |
二階建て投資をしない | 同一銘柄を現物取引と信用取引で同時に保有すると、損失が拡大しやすくなる |
追証発生時の注意点
二階建て投資とは、同一銘柄を現物取引と信用取引で買うことです。現物取引の株を代用有価証券として担保に預けて、さらに信用取引で同一銘柄を購入する手法です。より多くの株数を買うことができるのでレバレッジ効果は高く、値上がりすれば大きな利益を狙うことができます。ですが、逆に値下がりするようなことがあれば、代用有価証券としての保証金評価額は下がりますし、信用取引の含み損もあるので追証が発生するのも早くなります。そのため、追証を回避したいのであれば、なるべく二階建て投資はしないようにしましょう。
他にもデイトレに専念するという手段もあります。デイトレの場合も追証の可能性はゼロじゃないですが、翌日に持ち越したり休日をはさむことはないので、朝から安く始まって大打撃を受けるようなリスクは回避することができます。
まとめ
追証は、投資家にとって大きなリスクであり、発生すると大きな損失に繋がる可能性があります。
追証を回避するためには、委託保証金維持率を常に確認し、余裕を持った資金管理を行うことが重要です。
また、代用有価証券の利用には注意が必要です。
5. 追い証の実例と成功事例
追証発生の実例
私は、初心者だった頃に一度だけ追証が発生したことがありました。株を始めたとき、「どの投資家よりも稼ぎたい」「この超高難易度ゲームで勝者になる」と本気で考えていました。短期売買のあらゆる手法を試す意味で、瞬間的に買いと売りの取引をするスキャルピングで利益を積み重ねたり、イナゴ銘柄(参考:イナゴ投資家)を買い漁ったり、両建て手法を試したりなど、自分に合った手法を探していました。
そんな刺激を求めた日々を続けていると、脳内は次第に麻痺してきて、ただただ日々の利益を求めていきました。気づけば、よくわからない銘柄に飛びつくようになっていました。これは本来、私が得意とする手法とは正反対の売買方法で、そのトレードにはまるで根拠がありませんでした。絶対にやってはいけない投資手法です。
さらには、代用有価証券(現物株)を担保にして、現物株と同じ銘柄を信用買いしていました。これはとてつもなく恐ろしいのです。なぜなら、この取引の場合、担保となる現物ポジションと信用ポジションが同銘柄なので、双方の含み損が同時に拡大するためです。つまり、保証金維持率の低下の勢いは倍速です。この投資手法を『二階建て取引』と呼びます。この方法は、資産を倍速で膨らませることもできますが、損失が倍速で膨らむという超ハイリスク、超ハイリターンの世界です。
ケース | 説明 |
---|---|
不祥事による追証 | 企業の不祥事によって株価が急落し、追証が発生したケース |
リーマンショックによる追証 | リーマンショックによる市場の暴落によって追証が発生したケース |
追証から学んだこと
日に日に下がる維持率…。毎日起きるのが憂鬱になってきました。そして、ついには「どうしたらここから抜け出せるのだろうか」と神頼みの精神状態になっていました。脱出する方法はあったというのに…そしてとうとう20%を割り込み、後場が引けました。ふと恐る恐るメールを見ると追証の知らせが届いていました…。その翌日、初めて損切りを決意しました。初心者とはいえ、かなりの資産を失いました。投資が得意といえる今だから話せることですが、これは人生で最大のミスでしたね。
しかし、私は絶望の中でも絶対に諦めませんでした。まだ終わってないからです。失敗に気づけたからです。それからは、本来得意とする投資手法に特化させました。経済や金融、政治の勉強を中心に研究を続けたことで1年で成果に結びつきました。諦めないことで未来はいくらでも開けていくのです。
どれくらい稼いだ?それをお話するのはまだ早いでしょう。私は日本でも有数の隠れ投資家を目指していますから、軽々しく資産額の話はしません。これを読んでいるそこのあなたは、もしかすると不安かもしれません。絶望かもしれません。それでも希望を持ってください。過去に自分が経験した小さな成功体験を信じてください。一つ一つの投資に根拠を持ってください。そして何よりも、自分の手法を研究してください。
教訓 | 説明 |
---|---|
損切りを徹底する | 損失が拡大する前に、保有しているポジションを売却する |
投資手法を研究する | 自分に合った投資手法を見つけて、リスク管理を徹底する |
冷静さを保つ | 感情的な判断をせず、冷静に市場を分析する |
追証を経験したからこそわかること
おっと、大事なことを忘れていました。「損切りをしてください。」追証は、「リスクを取りすぎた」、「損失を放置した」、その結果として生じるものです。信用取引において大切なことは、信用枠を限度額いっぱいまで使うのではなく、保証金維持率に余裕を持たせることです。そうすれば、あなたの心にも余裕ができて、適切な判断がしやすくなります。結果、勝ちやすくなります。
最後におさらいです。みなさんにお伝えしたい追証にならないためのポイントは、\n1. 余裕を持った資金管理\n2. 損切りを徹底する\nの2つです。
そして、投資で勝つためには、取引を始めるタイミングだけでなく、利益確定、損失確定の判断力も求められます。今回は、追証の仕組みと注意点、私の失敗談をお伝えしましたが、状況に応じた判断はとても難しいものです。それらを得る方法を、「投資の教科書」を通じて学んでいっていただきたいです。
まとめ
追証は、投資家にとって大きなリスクであり、発生すると大きな損失に繋がる可能性があります。
追証を回避するためには、委託保証金維持率を常に確認し、余裕を持った資金管理を行うことが重要です。
また、代用有価証券の利用には注意が必要です。
6. 追い証と関連する用語と比較
信用取引
信用取引とは、投資家が証券会社からお金や株を借りて、株式取引を行う方法です。信用取引を利用することで、投資家は自分の持っている資金以上の金額で株を買ったり、まだ所有していない株を売ったり(空売り)することができます。
信用取引は、レバレッジ効果によって大きな利益を得られる可能性がある一方で、損失も拡大する可能性があるため、リスクの高い取引方法です。
信用取引を行う際には、証券会社に一定の証拠金を預ける必要があります。この証拠金を「委託保証金」と呼びます。
特徴 | 説明 |
---|---|
レバレッジ | 少ない資金で大きな取引ができる |
リスク | 損失が拡大する可能性が高い |
メリット | 大きな利益を得られる可能性がある |
デメリット | 追証が発生する可能性がある |
先物取引
先物取引とは、将来のある時点での価格をあらかじめ決めて、その価格で売買する契約のことです。先物取引は、原油や金などの商品、株式指数、通貨など、様々な対象で行われています。
先物取引は、信用取引の一種であり、証拠金取引として行われます。そのため、追証が発生する可能性があります。
先物取引は、レバレッジ効果によって大きな利益を得られる可能性がある一方で、損失も拡大する可能性があるため、リスクの高い取引方法です。
特徴 | 説明 |
---|---|
将来の価格で取引 | 将来のある時点での価格をあらかじめ決めて、その価格で売買する契約 |
リスク | 損失が拡大する可能性が高い |
メリット | 価格変動リスクをヘッジできる |
デメリット | 追証が発生する可能性がある |
FX
FXとは、Foreign Exchangeの略称で、ある通貨を別の通貨に交換する際の価格(レート)の変動を利用して利益を上げることを目指す金融商品です。
FX市場は世界中で電子的に連携しており、銀行や証券会社などの金融機関が取引を行っています。
FXは、レバレッジ効果によって大きな利益を得られる可能性がある一方で、損失も拡大する可能性があるため、リスクの高い取引方法です。
特徴 | 説明 |
---|---|
通貨の価格変動で利益 | ある通貨を別の通貨に交換する際の価格(レート)の変動を利用して利益を上げる |
リスク | 損失が拡大する可能性が高い |
メリット | レバレッジ効果が高い |
デメリット | 追証が発生する可能性がある |
まとめ
追い証は、信用取引、先物取引、FXなど、証拠金取引において発生する可能性のあるリスクです。
これらの取引では、レバレッジ効果によって大きな利益を得られる可能性がある一方で、損失も拡大する可能性があります。
そのため、追証が発生する可能性を理解し、リスク管理を徹底することが重要です。
参考文献
・追加証拠金(追証)とは?払えないとどうなる?対処方法と …
・【株式投資の基本】「追証」とは? 追加証拠金の仕組みや …
・「追証」とは? 仕組みや事例、対応方法を解説 | Smbc日興証券
・追証(おいしょう)とは何でしょうか? | はじめての信用取引 …
・追証(=追加証拠金)とは? | 信用取引 | 国内株式 | 楽天証券
・追い証 (おいしょう)とは? 意味や使い方 – コトバンク
・追証 | 初心者でもわかりやすい金融用語集 | マネクリ …
・【体験談】株で追証になったらどうする?仕組みと向き合い方 …