用語 | 説明 | 特徴 |
---|---|---|
ICO | 企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う方法 | 手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすい |
STO | セキュリティトークンを発行して資金調達を行う方法 | 法律に基づいて発行され、投資家保護の観点から安全 |
IEO | 仮想通貨取引所がICOを支援する形でトークンを販売する | 取引所の審査があり、上場が確定しているため、ICOよりも安全性が高い |
IPO | 企業が株式を発行して資金調達を行う方法 | 証券取引所に上場する必要があり、審査が厳格 |
トークン | ブロックチェーン技術を利用して作られたデジタル通貨 | ビットコインなどの暗号資産と同様に、価格変動する |
ホワイトペーパー | ICOプロジェクトの内容や計画を説明する文書 | 投資判断を行うための重要な情報源 |
エアドロップ | プロジェクトがユーザーに無料で仮想通貨を配布すること | 新規ユーザー獲得やプロジェクトの認知度向上を目的とする |
クラウドマイニング | マイニングをクラウド上で利用できるサービス | マイニングの専門知識がなくても、マイニングに参加できる |
ポンジ・スキーム | 出資者から集めた資金を運用し、その利益の一部を出資者へ配当金として還元すると謳いながら、実際には資金の運用はせず、集めた資金の一部を配当金と偽って還元する出資金詐欺 | 高利回りを謳うが、持続不可能な仕組みである |
フィッシング詐欺 | 偽のウェブサイトに誘導し、個人情報や資産を盗む詐欺 | 偽のウェブサイトやメールに注意が必要 |
マルチシグウォレット | 複数の署名が必要となることでセキュリティを高めた仮想通貨ウォレット | ハッキング対策として有効 |
ハードフォーク | ブロックチェーンのルールを変更するアップデート | セキュリティ強化や機能追加などを行う |
セルフゴックス | 仮想通貨の送金先アドレスを間違えて、送金した仮想通貨が失われること | 送金先アドレスの確認を徹底する必要がある |
1. ICOとは何か?
ICOとは何か?
ICOとは、Initial Coin Offeringの略称で、日本語では新規仮想通貨公開を意味します。クラウドセールやトークンセールと呼ばれることもあります。ICOは、企業や団体などが独自の暗号資産トークンを発行して、資金調達を行うことをいいます。暗号資産トークンに出資する人の考えは、「企業や団体への期待」や「価格上昇への期待」などがあります。独自の技術研究や開発などにかかる資金を必要とするICOでは、そういった新しい技術の発展に期待して投資する人もいます。株式を発行して資金を集めるIPO(イニシャルパブリック・オファリング)と似ていますが、いくつか異なる点があります。
国家の規制にもよりますが、暗号資産トークンを使った資金調達は、IPOよりも比較的ハードルが低く、参入しやすくなっています。また、投資家側についても、投資できる資金さえあれば、初心者でも割と簡単にICOに参加することが可能です。その反面、詐欺などにかかわるICOも発生していますので、利用する際には注意が必要です。
ICOで発行される暗号資産のことを「トークン」といいます。トークンには明確な定義がありませんが、暗号資産への出資の証となる株券のようなイメージに近いです。トークンの特徴としては、例えば以下が挙げられます。
1つ目が「ブロックチェーン技術を利用して作られたデジタル通貨である」点です。暗号資産といえば、ビットコイン(BTC)のイメージが強いかもしれませんが、同じようにブロックチェーン上で開発されている別の通貨のことをトークンといいます。トークンと暗号資産はほとんど同じものと捉えられることが多いですが、ICOに使われるものを一般的にトークンといって区別することが多いです。2つ目が「トークンには種類がある」点です。トークンは、特定の手段や目的に使える電子引換券のような役割を持ちます。ビットコイン(BTC)などの暗号資産と同じように決済手段として使えるトークンもあれば、特定のサービスやイベントにのみ使えるトークンもあります。トークンは、暗号資産と同じように、価格変動するものです。購入時よりも価格が上がれば、当然、その差額が利益となります。ICOに参加する人は、この差額を狙って利益を上げることを目的としている人が多いようです。
種類 | 説明 |
---|---|
ユーティリティトークン | 企業のサービスや商品を利用するための権利 |
セキュリティトークン | 株式や債券などの有価証券に相当する権利 |
アセットトークン | 不動産や金などの資産をデジタル化したもの |
ファンクショナルトークン | 特定の機能やサービスを利用するための権利 |
ICOを行う目的
発行側が独自のトークンを発行して、ICOを行う目的はいくつかあります。
1つ目が「資金調達をする」目的です。発行する側の企業や団体が事業やプロジェクトをアピールして投資家を募り、発行するトークンをたくさん買ってもらうことで、そのぶんの資金を調達することができます。株式発行やクラウドファンディングと同じように、出資者にとって投資したいと思えるような事業やトークンほど、世界中から資金を集めやすくなります。
2つ目が「通貨を普及させて価値を持たせる」目的です。資金調達をする以外にも、発行したトークンが価値を持つようにする狙いもあります。発行したトークンが有名になり人気になれば、多くの取引所で売買されるようになり、多くの人に注目を集めるようになる可能性もあります。そうして通貨の価値が上昇していくと、資金調達の効果をより拡大していくこともできます。
3つ目が「新たな経済システムを構築する」目的です。トークンは、企業のサービスを利用するために必要になることもあります。今のところ日本ではそのようなサービスは誕生していませんが、将来的にトークンを介して価値をやり取りするようなサービスが誕生する可能性もあるでしょう。そうすればトークンはそのサービス内で多くの人々によって使われ、新たな貨幣の役割を担う可能性があります。トークンエコノミーと呼ばれることもあります。
目的 | 説明 |
---|---|
資金調達 | 事業やプロジェクトの開発・運営資金を調達 |
トークンの価値向上 | トークンの価値を高め、流通を促進 |
独自の経済圏構築 | トークンを基軸とした独自の経済圏を構築 |
ICOとIPOの違い
発行側が独自のトークンを発行して、ICOを行う目的はいくつかあります。
1つ目が「資金調達をする」目的です。発行する側の企業や団体が事業やプロジェクトをアピールして投資家を募り、発行するトークンをたくさん買ってもらうことで、そのぶんの資金を調達することができます。株式発行やクラウドファンディングと同じように、出資者にとって投資したいと思えるような事業やトークンほど、世界中から資金を集めやすくなります。
2つ目が「通貨を普及させて価値を持たせる」目的です。資金調達をする以外にも、発行したトークンが価値を持つようにする狙いもあります。発行したトークンが有名になり人気になれば、多くの取引所で売買されるようになり、多くの人に注目を集めるようになる可能性もあります。そうして通貨の価値が上昇していくと、資金調達の効果をより拡大していくこともできます。
3つ目が「新たな経済システムを構築する」目的です。トークンは、企業のサービスを利用するために必要になることもあります。今のところ日本ではそのようなサービスは誕生していませんが、将来的にトークンを介して価値をやり取りするようなサービスが誕生する可能性もあるでしょう。そうすればトークンはそのサービス内で多くの人々によって使われ、新たな貨幣の役割を担う可能性があります。トークンエコノミーと呼ばれることもあります。
項目 | ICO | IPO |
---|---|---|
発行対象 | トークン | 株式 |
規制 | 緩やか | 厳格 |
手続き | 簡素 | 複雑 |
投資家保護 | 不十分 | 充実 |
資金調達規模 | 小規模から大規模まで | 大規模 |
投資家の権利 | トークンに付与された権利のみ | 議決権、配当金など |
まとめ
ICOは、企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う新しい方法です。従来の資金調達方法であるIPOと比較すると、ICOは手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすいというメリットがあります。
しかし、ICOは、詐欺などのリスクも伴うため、投資する際には十分な注意が必要です。
ICOは、暗号資産業界の成長とともに注目を集めていますが、その仕組みやリスクを理解した上で投資を行うことが重要です。
ICOは、暗号資産業界の未来を担う可能性を秘めた資金調達方法ですが、投資家保護の観点から、今後どのように発展していくのか注目が必要です。
2. ICOのメリットとデメリット
企業側のメリット
企業にとってICOは、従来の資金調達方法と比べて、いくつかのメリットがあります。
まず、原則として資金の返済義務がないことです。企業は株式での資金調達と同じく、ICOで資金調達をしても返済の義務を負いません。銀行などで借入れた場合、利益が上がったとしても多くは返済に消えてしまいます。しかし、返済の必要がなければ資金の自由度が上がり事業の幅も広がります。
ICOは借金ではなく、会社の発行したトークンの売買です。トークンの売買が終了した時点で債権・債務関係はありません。
2つ目のメリットは、世界中から資金調達をすることが可能な点です。仮想通貨には、もともと国と国の送金を低コストかつ短時間で行える機能があります。仮想通貨のブロックチェーンを利用しているトークンも世界中から購入できるので、事業に魅力さえ感じてもらえれば世界中から資金調達が可能です。株式で資金調達をする場合は、その国の取引所に上場しなければならないので世界中からの資金調達は現実的ではありません。
メリット | 説明 |
---|---|
返済義務なし | 借金ではないため、返済の必要がない |
世界中から資金調達 | 国境を越えて資金調達が可能 |
手続きの簡素化 | IPOと比べて、手続きが簡単で迅速 |
資金調達の自由度が高い | 資金の使い道が自由で、事業の幅が広がる |
企業側のデメリット
ICOには、デメリットも存在します。なかでも大きいのが、地道な活動が必要になることです。先ほど、トークンの発行とは別に広報活動が必要と述べましたが、活動は実に地道なものです。
事業の強みや特徴を記したホワイトペーパーを発行する必要があるうえ、投資家と直接交渉し投資のオファーをすることもあります。
ICOは画期的で新しい技術ですが、こうした地道な活動は必要不可欠です。
先ほどICOの企業側のメリットを説明しましたが、次は投資家がICOに参加するメリットを2つ紹介します。
デメリット | 説明 |
---|---|
地道な活動が必要 | トークンの発行だけでなく、広報活動など地道な活動が必要 |
競合が多い | ICOは参入障壁が低いため、競合が多い |
詐欺とみなされるリスク | 法律や規制が整備されていないため、詐欺とみなされるリスクがある |
投資家側のメリット
ICOは少額からでも投資できるため、ハードルが低いといえます。少額で複数のトークンに分散投資することも容易です。
分散投資はリスクを抑えて投資するのに有効な手段なので、リスクが高いとされている仮想通貨投資では強い効果を発揮します。
安価なときにトークンや株式を取得して値上がり時に売却すれば利益が出るのは、どちらも同じです。トークンや仮想通貨は株式よりもリスクが高いですが、より大きなリターンを得られる可能性があります。
例としてビットコインを挙げてみましょう。初期のころのビットコインは1BTC=数千円~数万円程度の価格でした。しかし、今では1BTC=約268万円(2022年7月現在)となっています。ビットコインは極端な例ですが、仮想通貨のなかには発行初期の価格と比べて数十倍以上になっているものも少なくありません。
メリット | 説明 |
---|---|
少額から投資可能 | 少額から投資できるため、投資のハードルが低い |
高リターンが期待できる | 価格が大きく上昇する可能性があり、高リターンが期待できる |
投資家側のデメリット
ICOの法的な規制は厳しいものではありませんが、投資家を保護する法律や制度は整っていません。
証券会社や銀行にお金を預けている顧客は、分別管理や投資者保護基金などで一定の財産を保護できます。しかし、仮想通貨やトークンを購入した投資家には公的な保護はなく、完全に自己責任です。
プロジェクトの内容によっては、新しくできた法律の規制対象となり突然プロジェクトが中止することもあります。
ICOはハイリスクハイリターンな投資なので、リスクを見極め適正な範囲で投資をしないと大きな損失が出る可能性があります。リスクとリターンは表裏一体です。数十倍に増える可能性もあれば、数十倍減少する可能性もあります。また、ICOと偽った詐欺も多く、手口も巧妙になっています。「自分の抱えられるリスクはどれくらいか?」「起こり得る最悪の事態はどのようなものか?」などをよく考え慎重に投資をしましょう。
デメリット | 説明 |
---|---|
資金を失うリスク | 価格が下落したり、プロジェクトが失敗したりするリスクがある |
詐欺のリスク | 詐欺ICOに引っかかるリスクがある |
投資家保護が不十分 | 法律や規制が整備されていないため、投資家保護が不十分 |
情報収集の難しさ | ICOに関する情報が不足しているため、投資判断が難しい |
3. ICOの運用方法
ICOに参加するまでの流れ
ICOに参加するためには仮想通貨を買う必要がある。アドバイスとしては、なるべくメジャーな通貨を選ぶとよい。よく知られているのがビットコインやイーサリアムなどだ。
口座とウォレットは同時に開設しておくとよい。ウォレットとは仮想通貨を保管するための財布で、大まかに分けてコールドウォレットとホットウォレットの2種類がある。
両者の違いはインターネットに接続されているかどうかだ。コールドウォレットはオフラインでコインを保管するのに向いており、ホットウォレットは主に送金手続きに使われることが多い。仮想通貨はハッキング被害に遭うリスクと隣り合わせの状態にある。セキュリティ対策は怠らないようにしよう。
準備が整ったらICOの情報を確認する。個人で探すよりも情報サイトを使うと効率よくリサーチできる。下記にまとめたのは氷山の一角なので、興味があれば他のサイトも検索してみよう。
準備 | 説明 |
---|---|
仮想通貨の購入 | ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を購入 |
ウォレットの作成 | トークンを受け取るためのウォレットを作成 |
ICO情報の収集 | 信頼できるICOプロジェクトの情報収集 |
資金の準備 | ICOに参加するために必要な資金を用意 |
ICOに参加する手順
参加したいICOを見つけたら指定のアドレスに送金する。送金する前に宛先のアドレスに入力間違いがないか念入りに確認してほしい。もし送り先を間違えると、電子データの海に仮想通貨を捨てる羽目になるからだ。ちなみにこれは「セルフゴックス」と呼ばれる。
トークンセールが始まったら新規に発行された仮想通貨を受け取る。あとは値上がりするタイミングを待つのみ。確実に利益が出るまで高騰したと判断した段階でコインを売却しよう。
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2021年 オリコン満足度®調査 暗号資産取引所 現物取引第1位 Coincheck SBI VCトレード BitTrade GMOコイン bitFlyer BITPoint 楽天ウォレット LINE BITMAX CoinTrade
手順 | 説明 |
---|---|
ICOプロジェクトの選択 | 参加したいICOプロジェクトを選択 |
資金の送金 | 指定されたアドレスに仮想通貨を送金 |
トークンの受け取り | 送金した仮想通貨と引き換えにトークンを受け取る |
トークンの保管 | トークンを安全に保管 |
トークンの売却 | トークンの価格が上昇したら売却して利益を得る |
ICOの注意点
ICOは2017年に盛り上がりを見せたが、詐欺被害などが多く報告されたことから、一時的に下火になっている。しかし、課題を解決するため、STOやIEOなど新たな仕組みも登場している。制度や法律が整備されるにつれ、ICOが一般的な資金調達の手段として浸透していくことは十分に予測できる。今のうちにICOに参加することで、大きなリターンを狙えるかもしれない。
ただし、現在は制度や法律が十分に整備されていないというリスクをよく理解し、詐欺案件に注意するとともに、余裕資金で投資することが大切だ。
【免責事項】
【広告主の開示】 当サイトは、株式会社ZUU(東証グロース上場)の運営するサービスです。 証券コード : 4387 株式会社ZUUはプライバシーマーク付与事業者です。
注意点 | 説明 |
---|---|
詐欺のリスク | 詐欺ICOに引っかからないように注意 |
情報収集の重要性 | 十分な情報収集を行い、投資判断を行う |
余裕資金での投資 | 損失が出ても生活に影響がない範囲で投資を行う |
法律や規制の動向 | ICOに関する法律や規制の動向を常に把握する |
まとめ
ICOは、企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う新しい方法です。従来の資金調達方法であるIPOと比較すると、ICOは手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすいというメリットがあります。
しかし、ICOは、詐欺などのリスクも伴うため、投資する際には十分な注意が必要です。
ICOは、暗号資産業界の成長とともに注目を集めていますが、その仕組みやリスクを理解した上で投資を行うことが重要です。
ICOは、暗号資産業界の未来を担う可能性を秘めた資金調達方法ですが、投資家保護の観点から、今後どのように発展していくのか注目が必要です。
4. ICOとSTOの違い
STOとは?
STO(Security Token Offering)とは、セキュリティトークンを利用して資金調達する仕組みのことです。セキュリティトークンは、法律上「証券」と位置付けられ、政府機関に正式に発行・販売が認められている。
STOには守るべきコンプライアンスが多く、政府機関による審査を通過しなければ発行・販売ができない。STOは、他の有価証券と同様に法律の適用を受けるため、発行体の企業・団体には一定の義務が課されるが、法律の適用対象になるという点で、投資家にとっては一定の安心感があるだろう。
IEO(Initial Exchange Offering)とは、仮想通貨取引所のサポートを受けてトークンを販売する形態のことだ。IEOでは、仮想通貨取引所でトークンが先行販売される。先行販売では、公開価格より割引された価格でトークンを購入できる。
IEOの基本的な仕組みはICOと同じで、STOのように法律上の取り扱いが変わるわけではない。ただ、発行されたトークンや発行体の企業・団体に重大な問題が発覚すれば、仮想通貨取引所への信頼は失墜する。そのため、仮想通貨取引所は、発行体やプロジェクトそのものを精査することになる。STOとは異なる形だが、投資家にとっては、一定の安心感が得られるだろう。
特徴 | 説明 |
---|---|
証券性 | 法律上、証券とみなされる |
規制 | 証券取引法などの規制が適用される |
投資家保護 | 投資家保護の仕組みが充実 |
発行手続き | ICOよりも複雑で時間がかかる |
資金調達規模 | ICOよりも大規模な資金調達が可能 |
投資対象 | 株式、債券、不動産など、幅広い資産を対象とする |
ICOとSTOの違い
トークンを発行して資金調達を行うという点で両者は同じですが、元来法的な規制が存在しなかった投資型のICOに対し、STOでは発行体は法規制のもとでトークンを発行します。
日本では2020年5月に施行された改正金融商品取引法においてSTOが規定されました。これにより、発行体はトークンの発行時に有価証券届出書の提出等の開示規制などが課されることとなり、投資家にとってSTOはICOと比べて安全性の高い金融商品として発行さています。
引用:大和総研フロンティアテクノロジー本部『エンジニアが学ぶ金融システムの「知識」と「技術」』 2019年01月24日 p222-p223
※QUOINEに関する説明のカッコ内、および「ICOからSTOへ」以降を本サイトで追記 2021年05月26日普及が進む電子取引とデジタル資産の金融市場へのインパクト 2021年05月26日 | 大和総研 | 内野 逸勢 DIR_LTD2023-10-20 15:51 「WORLD」(ワード)は、大和総研が運営する、AI・データサイエンスなど先端技術に特化した用語解説サイトです。大和総研は先端テクノロジーやAI・データサイエンス技術を駆使し、デジタル社会を牽引するビジネスパートナーであり続けます。大和総研のITソリューションは下記よりご覧ください。 Copyright © Daiwa Institute of Research Ltd. All Rights Reserved. 引用をストックしました 引用するにはまずログインしてください 引用をストックできませんでした。再度お試しください 限定公開記事のため引用できません。
項目 | ICO | STO |
---|---|---|
トークンの性質 | ユーティリティトークン | セキュリティトークン |
規制 | 緩やか | 厳格 |
投資家保護 | 不十分 | 充実 |
発行手続き | 簡素 | 複雑 |
資金調達規模 | 小規模から大規模まで | 大規模 |
投資対象 | 主に新規事業やプロジェクト | 株式、債券、不動産など、幅広い資産 |
ICOとSTOの比較
ICOとSTOは、どちらもトークンを発行して資金調達を行うという点で共通していますが、いくつかの重要な違いがあります。
まず、ICOは、トークンに証券性が認められていないため、規制が緩やかです。そのため、ICOは、STOと比べて、資金調達の手続きが簡単で、迅速に行うことができます。
一方、STOは、トークンに証券性が認められているため、ICOよりも厳しい規制が適用されます。そのため、STOは、ICOと比べて、資金調達のハードルが高く、時間がかかります。
しかし、STOは、ICOと比べて、投資家保護の観点から、より安全な資金調達方法と言えるでしょう。
まとめ
ICOとSTOは、どちらもトークンを発行して資金調達を行うという点で共通していますが、規制の厳しさや投資家保護の観点から、大きな違いがあります。
ICOは、規制が緩やかで、資金調達の手続きが簡単ですが、投資家保護の観点から、リスクが高いと言えます。
STOは、ICOよりも厳しい規制が適用されますが、投資家保護の観点から、より安全な資金調達方法と言えるでしょう。
今後、STOは、ICOに代わる新たな資金調達方法として、ますます注目されていくことが予想されます。
5. 最近のICO事例
ICOで巨額の資金調達を実現した「仮想通貨」ランキング
ICOは2017年に盛り上がりを見せたが、詐欺被害などが多く報告されたことから、一時的に下火になっている。しかし、課題を解決するため、STOやIEOなど新たな仕組みも登場している。制度や法律が整備されるにつれ、ICOが一般的な資金調達の手段として浸透していくことは十分に予測できる。今のうちにICOに参加することで、大きなリターンを狙えるかもしれない。
ただし、現在は制度や法律が十分に整備されていないというリスクをよく理解し、詐欺案件に注意するとともに、余裕資金で投資することが大切だ。
【免責事項】
【広告主の開示】 当サイトは、株式会社ZUU(東証グロース上場)の運営するサービスです。 証券コード : 4387 株式会社ZUUはプライバシーマーク付与事業者です。
仮想通貨 | 資金調達額(米ドル) | 特徴 |
---|---|---|
Hdac | 2億5,800万 | 現代グループが発行する仮想通貨 |
Filecoin | 2億5,700万 | 分散型ストレージサービス |
Tezos | 2億3,232万 | LPoSを採用した仮想通貨 |
EOS Stage1 | 2億3,000万 | 分散型アプリケーション開発のための仮想通貨 |
Sirin Labs | 1億5,790万 | セキュリティ強化された仮想通貨 |
Bancor | 1億5,300万 | スマートトークン |
Polkadot | 1億4,430万 | 異なるブロックチェーンをつなぐ仮想通貨 |
ICOの事例
Hdacは韓国の財閥、現代(ヒュンダイ)グループが発行する仮想通貨で、資金調達額は2億5
Filecoinは次世代のストレージサービス「分散型ストレージサービス」を展開している仮想通貨で、資金調達額は2億5
TezosはLPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)を採用している仮想通貨で、資金調達額は約2億3
EOS Stage1は分散型アプリケーションである「DApps」を開発するために考案された仮想通貨で、資金調達額は約2億3
事例 | 発行元 | 資金調達額(米ドル) | 特徴 |
---|---|---|---|
イーサリアム | イーサリアム財団 | 1,800万 | スマートコントラクトプラットフォーム |
COMSA | テックビューロ株式会社 | 1億 | 日本初のICOプラットフォーム |
Metamo | メタモ株式会社 | 300万 | 個人情報管理サービス |
Dircoin | ヌリ・ブリッジ社 | 1億 | 石油取引のための仮想通貨 |
ジュエルコイン | ジュエルコイン株式会社 | 不明 | 宝石や鉱山の価値と連動する仮想通貨 |
Centra | Centra Tech | 2,500万 | 仮想通貨決済サービス |
アイファン | アイファン | 不明 | ベトナムの不動産投資 |
ピンコイン | ピンコイン | 不明 | ベトナムの不動産投資 |
ICOの成功事例
Sirin LabsはスイスのSirin Labsが発行している仮想通貨で、資金調達額は約1億5
Bancorはイスラエルを拠点とするBancorプロジェクトが設定した最初のスマートトークンで、資金調達額は約1億5
PolkadotはWeb3 Foundation(Web3財団)が開発した仮想通貨で、資金調達額は約1億4430万米ドル(約159億円)です。異なるブロックチェーンをつなげるなど中央集権化を防ぐ機能が備わっています。
以上、簡単に各仮想通貨を説明しましたが、詳しくは『ICOで巨額の資金調達を実現した「仮想通貨」ランキング』を参考にしてください。
まとめ
ICOは、企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う新しい方法です。従来の資金調達方法であるIPOと比較すると、ICOは手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすいというメリットがあります。
しかし、ICOは、詐欺などのリスクも伴うため、投資する際には十分な注意が必要です。
ICOは、暗号資産業界の成長とともに注目を集めていますが、その仕組みやリスクを理解した上で投資を行うことが重要です。
ICOは、暗号資産業界の未来を担う可能性を秘めた資金調達方法ですが、投資家保護の観点から、今後どのように発展していくのか注目が必要です。
6. ICO投資の注意点
ICO詐欺の見分け方
ICOは、企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う新しい方法です。従来の資金調達方法であるIPOと比較すると、ICOは手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすいというメリットがあります。
しかし、ICOは、詐欺などのリスクも伴うため、投資する際には十分な注意が必要です。
ICOは、暗号資産業界の成長とともに注目を集めていますが、その仕組みやリスクを理解した上で投資を行うことが重要です。
ICOは、暗号資産業界の未来を担う可能性を秘めた資金調達方法ですが、投資家保護の観点から、今後どのように発展していくのか注目が必要です。
項目 | 詐欺の可能性が高い場合 |
---|---|
運営者情報 | 運営者の経歴が不明瞭、または偽りの経歴である |
ホワイトペーパー | 内容が不確実、または日本語版がない |
配当率 | 異常に高い配当率が約束されている |
紹介者 | 紹介者に報酬が入るネットワークビジネスの形態を取っている |
口コミ | 掲示板などでの評判が悪い |
プロジェクトの実態 | プロジェクトの実態が不明瞭、または実現可能性が低い |
ICO投資の注意点
ICOは、企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う新しい方法です。従来の資金調達方法であるIPOと比較すると、ICOは手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすいというメリットがあります。
しかし、ICOは、詐欺などのリスクも伴うため、投資する際には十分な注意が必要です。
ICOは、暗号資産業界の成長とともに注目を集めていますが、その仕組みやリスクを理解した上で投資を行うことが重要です。
ICOは、暗号資産業界の未来を担う可能性を秘めた資金調達方法ですが、投資家保護の観点から、今後どのように発展していくのか注目が必要です。
注意点 | 説明 |
---|---|
情報収集 | 十分な情報収集を行い、投資判断を行う |
リスク管理 | 損失が出ても生活に影響がない範囲で投資を行う |
詐欺対策 | 詐欺ICOに引っかからないように注意 |
法律や規制の動向 | ICOに関する法律や規制の動向を常に把握する |
投資判断 | 冷静かつ客観的に投資判断を行う |
ICO投資のリスク
ICOは、企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う新しい方法です。従来の資金調達方法であるIPOと比較すると、ICOは手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすいというメリットがあります。
しかし、ICOは、詐欺などのリスクも伴うため、投資する際には十分な注意が必要です。
ICOは、暗号資産業界の成長とともに注目を集めていますが、その仕組みやリスクを理解した上で投資を行うことが重要です。
ICOは、暗号資産業界の未来を担う可能性を秘めた資金調達方法ですが、投資家保護の観点から、今後どのように発展していくのか注目が必要です。
リスク | 説明 |
---|---|
詐欺リスク | 詐欺ICOに引っかかるリスク |
価格変動リスク | トークンの価格が大きく変動するリスク |
流動性リスク | トークンが売却できないリスク |
プロジェクト失敗リスク | プロジェクトが失敗し、トークンが無価値になるリスク |
法律規制リスク | ICOに関する法律や規制が変更されるリスク |
まとめ
ICOは、企業が独自に発行したトークンを販売することで資金調達を行う新しい方法です。従来の資金調達方法であるIPOと比較すると、ICOは手続きが簡素化され、世界中から資金を集めやすいというメリットがあります。
しかし、ICOは、詐欺などのリスクも伴うため、投資する際には十分な注意が必要です。
ICOは、暗号資産業界の成長とともに注目を集めていますが、その仕組みやリスクを理解した上で投資を行うことが重要です。
ICOは、暗号資産業界の未来を担う可能性を秘めた資金調達方法ですが、投資家保護の観点から、今後どのように発展していくのか注目が必要です。
参考文献
・Icoとは 仕組みと分類、Stoとの違い – Wor(L)D ワード|大和総研の用語解説サイト
・仮想通貨のICOとは?仕組みや注意点、STO・IEOについても解説
・ICOとは? 仕組みと過去の事例を解説 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
・仮想通貨の「ICO」とは?目的やメリットをわかりやすく解説
・ICOとは?IPOとの違いとICOの買い方4ステップ | Coincheck
・【Icoとは?】メリットや注意点を仮想通貨初心者にわかりやすく解説 – Tkaソリューション
・【注目】仮想通貨のICOとは?投資のやり方/買い方や参加方法・仕組みを徹底解説 | Media Argo(メディア アルゴ)
・ICO・IEO・STO、それぞれの違いと特徴をまとめて解説! | withB
・Icoとは?仕組みやメリット・デメリット、Ipoとの違いを徹底解説! | Money Times
・新たな資金調達方法stoとは?Icoとの違いや仕組みを解説 – Dmmビットコイン
・Icoとは何か? ビットコインなどの「仮想通貨」使った資金調達方法の基礎を解説 |ビジネス+It
・ICOとは?詐欺の実態や従来の資金調達との違い、参加方法について分かりやすく解説! | CoinPartner(コインパートナー)
・暗号資産のicoとは何か?いまさら聞けないicoを徹底解説 | Coin Otaku(コインオタク)
・もうico詐欺に騙されない!7つの事例から読み解く6つの見分け方 | Topcourt Law Firm