分類 | 内容 | 例 |
---|---|---|
資本証券 | 企業や政府が資金を調達するために発行する証券 | 株式、債券、投資信託の受益証券 |
貨幣証券 | 金銭の支払いを請求する権利を表す証券 | 手形、小切手 |
物財証券 | 商品やサービスに対する権利を表す証券 | 商品券、船荷証券、倉庫証券 |
1. 有価証券の定義とは
有価証券の定義
有価証券とは、財産的価値のある私権を表章する証券であり、その権利の発生、移転、または行使の全部または一部が証券によってなされるものを指します。伝統的な学説では、財産的価値のある私権を表章する証券で、その権利の発生、移転または行使の全部又は一部が証券によってなされるものをいうとしています。しかし、権利の発生には証券が必要で移転や行使には不要という有価証券を考えにくく、株券のように権利の発生と証券の作成が一体でない証券があることなどから、権利の移転に証券の引き渡しを要する証券を有価証券とする有力説があります。
この有力説に対しても、株券発行会社で現に株券を発行している会社が権利を行使するには、会社に対して株券を呈示する必要があることから、権利の移転及び行使に証券の引き渡しを要する証券を有価証券とする別の有力説があります。ドイツの通説では権利行使面を重視し、有価証券は権利の主張(行使)に証券の所持を必要とする私権を表章する証券をいうとしています。ただし、抗弁の対抗が制限されるものに限定する学説もあります。
有価証券は紙に書かれた思想内容の対象そのものが財産的価値を有する私権でなければならず、書家の書のように文化的・学術的・芸術的価値から二次的に財産的価値を生じているものは有価証券とは言えません。日本銀行券その他の紙幣、収入印紙、郵便切手などの金券は、財産権を表章するというわけではなく、法律上証券自体が特定の価値を有するとされているものであり、これらは有価証券には含まれません。
なお、事実(特に証券になした行為)の書証としての性質を有する証券を証拠証券といいます。有価証券にも証拠証券性は認められますが、売買契約書や借用証書など多くの証拠証券は財産的に価値のある権利を内容としているものの、それを持っていても権利者であるという法律上の推定を受けるわけでなく、それがなくても他の証拠方法で立証できれば権利を行使できます。これらは契約上の権利の移転と証券の移転が結びついていない証拠証券であり有価証券とは区別されます。
定義 | 内容 |
---|---|
伝統的な学説 | 財産的価値のある私権を表章する証券で、その権利の発生、移転または行使の全部又は一部が証券によってなされるもの |
有力説 | 権利の移転に証券の引き渡しを要する証券 |
ドイツの通説 | 権利の主張(行使)に証券の所持を必要とする私権を表章する証券 |
有価証券の分類
有価証券は、表章する権利の種類に応じて、債権証券(債権のみを表章するもの)、物権証券(債権及び当該債権を担保する担保物権を表章するもの)及び社員証券(社員権を表章するもの)があるとされます。いずれにも分類されないものとして、受益証券(信託受益権を表章するもの)があります。
有価証券は、表章する権利の内容に応じて、資本証券(投資証券。債券・株券など資金調達・投資の手段として用いられるもの)、金銭証券(貨幣証券。手形・小切手のように一定の金銭債権を表章して決済や送金の手段として用いられるもの)、物品証券(物財証券。貨物引換証、倉庫証券、商品券のように物品引渡請求権を表章するもの)という分類もなされます。ただし、このほかにも、労務の提供を受ける債券を表章するものとして、乗車券、観覧券、テレホンカードなどの有価証券があります。
有価証券は権利者の指定方式に応じて、記名証券(記名により指定。記名式小切手や記名式社債券など)、指図証券(記名及び裏書により指定。約束手形、為替手形、指図式小切手など)、無記名証券(所持により指定。無記名社債券、持参人払式小切手など)及び選択無記名証券(記名又は所持により指定。選択持参人払式小切手など)に分類されます。
手形法・小切手法は商人の慣習法として成立しましたが、17世紀に近代的統一国家が出現すると各国で手形法・小切手法が制定されるようになりました。このような各国法の違いは国際的に流通する手形や小切手の取引の障害となるため、19世紀後半には統一化が試みられるようになりました。
分類 | 内容 | 例 |
---|---|---|
権利の種類 | 債権証券、物権証券、社員証券、受益証券 | – |
権利の内容 | 資本証券、金銭証券、物品証券 | 株式、債券、手形、小切手、商品券 |
権利者の指定方式 | 記名証券、指図証券、無記名証券、選択無記名証券 | – |
有価証券の国際的な統一
オランダ政府の呼びかけで1910年と1912年に手形法統一会議を招集し、為替手形及び約束手形の統一に関する条約が成立しました。さらに1930年にはジュネーブで手形法統一のための国際会議が開催され、1.為替手形及び約束手形に関し統一法を制定する条約並びに第一及び第二付属書、2.為替手形及び約束手形に関し法律のある抵触を解決するための条約、3.為替手形及び約束手形についての印紙法に関する条約の3条約が成立しました。
1931年には小切手についても手形に関する3条約に対応する条約が締結され、1934年1月1日に発効しました。大陸法系の国々ではジュネーブ統一法による統一が図られましたが、イギリスは印紙法に関する条約のみの批准にとどまり、アメリカもオブザーバー資格での参加にとどまりました。そのため大陸法系と英米法系の立法例が存在することになりましたが、有価証券のうち特に手形については国際商取引の決済手段として重要な役割を果たすようになったため、1971年の国連国際商取引法委員会で統一規則を作成することが決定されました。
そして1988年12月9日の国連総会で国際為替手形及び国際約束手形に関する条約が採択されました。英米法における流通証券とは、証券の交付または譲受人の裏書を伴う証券の交付により法律上の権原が譲渡され得るもので、譲受人が善意で対価を支払って取得した限り譲渡人に対する抗弁の対抗を受けることなく証券の所有権及び証券が表章している権利が譲受人に移転する証券をいう。
ドイツ法とは異なり英米法では手形要件が厳格でなく、分割払手形を認め、手形の善意取得に消極的です。イギリスでは判例法や慣習法を整理して1882年に手形法(Bills of exchange Act)が制定され現行法となっています。アメリカでは1896年に統一流通証券法(Uniform Negotiable Instruments Law)が制定されました。法改正により1952年の統一商法典では第3章「商業証券」で規制され、1990年の同法の改正で第3章「流通証券」となりました。
時期 | 内容 |
---|---|
1910年、1912年 | 為替手形及び約束手形の統一に関する条約 |
1930年 | 為替手形及び約束手形に関し統一法を制定する条約 |
1931年 | 小切手に関する条約 |
1971年 | 国連国際商取引法委員会で統一規則を作成 |
1988年12月9日 | 国際為替手形及び国際約束手形に関する条約 |
まとめ
有価証券は、財産的価値のある権利を表す証券であり、その権利の発生、移転、または行使の全部または一部が証券によってなされるものを指します。有価証券は、権利の流通性を促進し、権利行使を簡易・安全化するために生まれた制度です。
有価証券は、表章する権利の種類や権利者の指定方式によって様々な種類に分類されます。また、証券と権利との結び付き方も様々です。
有価証券は、国際的な商取引の決済手段として重要な役割を果たしており、国際的な統一化が進められています。
有価証券は、経済活動の円滑化に重要な役割を果たしており、現代社会において欠かせない存在となっています。
2. 有価証券の種類と特徴
資本証券
資本証券は、企業や政府が資金を調達するために発行する証券であり、投資家は資本証券を購入することで、企業や政府に対して資金を提供し、その見返りとして一定の権利を得ます。資本証券には、株式、債券、投資信託の受益証券などがあります。
株式は、株式会社が資金を調達するために発行する証券であり、株式の購入者は企業の利益の一部を受け取ったり、会社経営に参加したり、市場で売買したりする権利を得られます。債券は、企業、地方自治体、国などが資金を調達するために発行する証券であり、債券の購入者は、決まった時期に利息を受け取ったり、債券を売却したりする権利を得られます。また、満期になれば額面金額を受け取ります。
投資信託は、証券会社や銀行などが投資家から少額ずつ資金を集めて、大きくまとまったものを専門家が運用するという金融商品です。投資信託の購入者は、資金を提供するかわりに受益証券を受け取ります。受益証券の保有者は、分配金・償還金を受け取れますし、投資信託を売却して出資した資金を受け取る権利があります。
資本証券は、投資家にとってのリターンとリスクが異なります。株式は、企業の業績や将来性に大きく左右されるため、高いリターンが期待できる一方で、大きなリスクも伴います。債券は、株式に比べてリスクが低いですが、リターンも低くなる傾向があります。投資信託は、複数の資産に分散投資することでリスクを軽減できるため、初心者向けの投資商品として人気があります。
種類 | 内容 | 例 |
---|---|---|
株式 | 企業の利益の一部を受け取ったり、会社経営に参加したり、市場で売買したりする権利 | – |
債券 | 決まった時期に利息を受け取ったり、債券を売却したりする権利 | – |
投資信託の受益証券 | 分配金・償還金を受け取ったり、投資信託を売却して出資した資金を受け取る権利 | – |
貨幣証券
貨幣証券は、金銭の支払いを請求する権利を表す証券であり、手形や小切手などが代表的な例です。手形は、一定の金額を支払うことを約束する証券であり、小切手は、銀行に預けられているお金を引き出すための証券です。
貨幣証券は、決済や送金の手段として利用されます。手形は、現金の代わりに商品やサービスの代金を支払うために使用され、小切手は、銀行口座からお金を引き出すために使用されます。
貨幣証券は、流通性が高く、取引が容易であるという特徴があります。そのため、商取引や金融取引において広く利用されています。
貨幣証券は、偽造や不正使用のリスクがあるため、注意が必要です。
種類 | 内容 | 例 |
---|---|---|
手形 | 一定の金額を支払うことを約束する証券 | – |
小切手 | 銀行に預けられているお金を引き出すための証券 | – |
物財証券
物財証券は、商品やサービスに対する権利を表す証券であり、商品券、船荷証券、倉庫証券などが代表的な例です。商品券は、商品やサービスを割引価格で購入できる権利を表す証券であり、船荷証券は、船に積まれた貨物を引き取る権利を表す証券であり、倉庫証券は、倉庫に保管されている商品を引き取る権利を表す証券です。
物財証券は、商品やサービスの取引を円滑に行うために利用されます。商品券は、ギフトや販促活動などで使用され、船荷証券や倉庫証券は、国際貿易や物流において使用されます。
物財証券は、権利の移転や行使が容易であるという特徴があります。そのため、商品やサービスの取引において広く利用されています。
物財証券は、偽造や不正使用のリスクがあるため、注意が必要です。
種類 | 内容 | 例 |
---|---|---|
商品券 | 商品やサービスを割引価格で購入できる権利 | – |
船荷証券 | 船に積まれた貨物を引き取る権利 | – |
倉庫証券 | 倉庫に保管されている商品を引き取る権利 | – |
まとめ
有価証券は、表章する権利の内容によって、資本証券、貨幣証券、物財証券に分類されます。
資本証券は、企業や政府が資金を調達するために発行する証券であり、投資家は資本証券を購入することで、企業や政府に対して資金を提供し、その見返りとして一定の権利を得ます。
貨幣証券は、金銭の支払いを請求する権利を表す証券であり、決済や送金手段として利用されます。
物財証券は、商品やサービスに対する権利を表す証券であり、商品やサービスの取引を円滑に行うために利用されます。
3. 有価証券市場の仕組みと役割
有価証券市場の仕組み
有価証券市場とは、有価証券の売買が行われる市場のことです。有価証券市場には、証券取引所と店頭市場の2種類があります。証券取引所は、株式や債券などの有価証券の売買を専門に行う市場であり、東京証券取引所や大阪証券取引所などが有名です。店頭市場は、証券取引所以外の場所で有価証券の売買が行われる市場であり、証券会社などが仲介役を務めます。
有価証券市場では、売買注文によって取引が行われます。売買注文には、指値注文と成行注文の2種類があります。指値注文は、希望する価格で売買したい場合に使用する注文方法であり、成行注文は、現在の市場価格で売買したい場合に使用する注文方法です。
有価証券市場では、価格の変動が常に起こります。これは、需要と供給のバランスによって決まります。需要が供給を上回ると価格は上昇し、供給が需要を上回ると価格は下落します。
有価証券市場は、投資家にとって資金を運用する場を提供しています。また、企業や政府にとって資金を調達する場を提供しています。
種類 | 内容 |
---|---|
証券取引所 | 株式や債券などの有価証券の売買を専門に行う市場 |
店頭市場 | 証券取引所以外の場所で有価証券の売買が行われる市場 |
有価証券市場の役割
有価証券市場は、経済活動の円滑化に重要な役割を果たしています。企業は、有価証券市場を通じて資金を調達することで、事業の拡大や新規事業への投資を行うことができます。投資家は、有価証券市場を通じて資金を運用することで、資産を増やすことができます。
有価証券市場は、経済情報の集積と伝達の役割も担っています。企業の業績や経済状況に関する情報は、有価証券市場を通じて投資家に伝えられます。投資家は、これらの情報を参考に投資判断を行います。
有価証券市場は、企業のガバナンスにも影響を与えています。企業は、投資家の監視を受けることで、経営の透明性を高め、健全な経営を行うように促されます。
有価証券市場は、社会全体の経済成長にも貢献しています。企業が資金を調達し、事業を拡大することで、雇用創出や経済活性化につながります。
役割 | 内容 |
---|---|
経済活動の円滑化 | 企業は資金調達、投資家は資金運用 |
経済情報の集積と伝達 | 企業の業績や経済状況に関する情報を投資家に伝える |
企業のガバナンス | 投資家の監視によって経営の透明性を高める |
社会全体の経済成長 | 企業の資金調達と事業拡大による雇用創出と経済活性化 |
有価証券市場の課題
有価証券市場は、情報格差や不正行為などの課題を抱えています。情報格差は、投資家の間で情報が偏っているために、一部の投資家が有利な立場になる可能性があります。不正行為は、市場の信頼性を損なうだけでなく、投資家の利益を損なう可能性があります。
有価証券市場の課題に対処するためには、情報公開の強化や規制の厳格化などの対策が必要です。また、投資家の教育も重要です。
有価証券市場は、経済成長に不可欠な存在ですが、課題も存在します。これらの課題に対処することで、より健全で効率的な市場を構築していく必要があります。
有価証券市場は、常に進化しています。新しい金融商品や取引方法が開発され、市場の仕組みも変化しています。
課題 | 内容 |
---|---|
情報格差 | 投資家の間で情報が偏っているために、一部の投資家が有利な立場になる可能性 |
不正行為 | 市場の信頼性を損なうだけでなく、投資家の利益を損なう可能性 |
まとめ
有価証券市場は、有価証券の売買が行われる市場であり、企業や政府にとって資金を調達する場、投資家にとって資金を運用する場を提供しています。
有価証券市場は、経済活動の円滑化、経済情報の集積と伝達、企業のガバナンス、社会全体の経済成長に貢献しています。
有価証券市場は、情報格差や不正行為などの課題を抱えていますが、情報公開の強化や規制の厳格化などの対策によって、より健全で効率的な市場を構築していく必要があります。
有価証券市場は、常に進化しており、新しい金融商品や取引方法が開発され、市場の仕組みも変化しています。
4. 有価証券投資のメリットとリスク
有価証券投資のメリット
有価証券投資には、高いリターンが期待できるというメリットがあります。特に、株式は、企業の業績や将来性に大きく左右されるため、高いリターンが期待できます。また、債券は、株式に比べてリスクが低いですが、安定した利回りを得ることができます。
有価証券投資は、資産の分散化に役立ちます。複数の種類の有価証券に投資することで、リスクを分散することができます。
有価証券投資は、インフレ対策にも有効です。インフレ時には、物価が上昇するため、現金の価値が下落します。有価証券は、インフレに強い資産として、資産価値の目減りを防ぐことができます。
有価証券投資は、長期的な資産形成に役立ちます。長期的に保有することで、複利効果によって資産を増やすことができます。
メリット | 内容 |
---|---|
高いリターン | 株式は企業の業績や将来性に大きく左右されるため、高いリターンが期待できます。債券は、株式に比べてリスクが低いですが、安定した利回りを得ることができます。 |
資産の分散化 | 複数の種類の有価証券に投資することで、リスクを分散することができます。 |
インフレ対策 | インフレ時には、物価が上昇するため、現金の価値が下落します。有価証券は、インフレに強い資産として、資産価値の目減りを防ぐことができます。 |
長期的な資産形成 | 長期的に保有することで、複利効果によって資産を増やすことができます。 |
有価証券投資のリスク
有価証券投資には、元本保証がないというリスクがあります。投資した金額をすべて失う可能性もあります。特に、株式は、企業の業績や将来性に大きく左右されるため、大きなリスクを伴います。
有価証券投資には、価格変動リスクがあります。市場の状況や企業の業績によって、有価証券の価格は変動します。そのため、投資したタイミングによっては、損失が発生する可能性があります。
有価証券投資には、流動性リスクがあります。売却したいときに、すぐに売却できない場合があります。特に、中小企業の株式や債券などは、流動性が低く、売却に時間がかかる場合があります。
有価証券投資には、信用リスクがあります。企業が倒産したり、債務不履行に陥ったりした場合、投資した資金が回収できない可能性があります。
リスク | 内容 |
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元本保証がない | 投資した金額をすべて失う可能性もあります。特に、株式は、企業の業績や将来性に大きく左右されるため、大きなリスクを伴います。 |
価格変動リスク | 市場の状況や企業の業績によって、有価証券の価格は変動します。そのため、投資したタイミングによっては、損失が発生する可能性があります。 |
流動性リスク | 売却したいときに、すぐに売却できない場合があります。特に、中小企業の株式や債券などは、流動性が低く、売却に時間がかかる場合があります。 |
信用リスク | 企業が倒産したり、債務不履行に陥ったりした場合、投資した資金が回収できない可能性があります。 |
有価証券投資を行う際の注意点
有価証券投資を行う際には、自分のリスク許容度を理解することが重要です。リスク許容度とは、投資によってどれだけの損失を許容できるかということです。
有価証券投資を行う際には、投資目的を明確にすることが重要です。投資目的が明確であれば、投資戦略を立てやすくなります。
有価証券投資を行う際には、十分な情報収集を行うことが重要です。投資する前に、企業の業績や将来性、市場の動向などを調べる必要があります。
有価証券投資を行う際には、分散投資を行うことが重要です。複数の種類の有価証券に投資することで、リスクを分散することができます。
注意点 | 内容 |
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リスク許容度 | 投資によってどれだけの損失を許容できるかということです。 |
投資目的 | 投資目的が明確であれば、投資戦略を立てやすくなります。 |
情報収集 | 投資する前に、企業の業績や将来性、市場の動向などを調べる必要があります。 |
分散投資 | 複数の種類の有価証券に投資することで、リスクを分散することができます。 |
まとめ
有価証券投資には、高いリターンが期待できる一方で、元本保証がない、価格変動リスク、流動性リスク、信用リスクなどのリスクも伴います。
有価証券投資を行う際には、自分のリスク許容度を理解し、投資目的を明確にすることが重要です。
十分な情報収集を行い、分散投資を行うことで、リスクを軽減することができます。
有価証券投資は、長期的な資産形成に役立ちますが、リスクを理解した上で慎重に行う必要があります。
5. 有価証券の取引方法と流れ
有価証券の取引方法
有価証券の取引は、証券会社を通じて行われます。証券会社は、投資家と有価証券市場を仲介する役割を担っています。投資家は、証券会社に口座を開設し、証券会社を通じて有価証券の売買注文を出します。
有価証券の取引には、指値注文と成行注文の2種類があります。指値注文は、希望する価格で売買したい場合に使用する注文方法であり、成行注文は、現在の市場価格で売買したい場合に使用する注文方法です。
指値注文は、希望する価格で売買できるというメリットがありますが、希望する価格にならないと取引が成立しないというデメリットがあります。成行注文は、すぐに取引が成立するというメリットがありますが、希望する価格よりも高い価格で売買されてしまう可能性があります。
有価証券の取引には、手数料がかかります。手数料は、証券会社によって異なります。
方法 | 内容 |
---|---|
指値注文 | 希望する価格で売買したい場合に使用する注文方法 |
成行注文 | 現在の市場価格で売買したい場合に使用する注文方法 |
有価証券の取引の流れ
有価証券の取引は、以下の流れで行われます。
1. 証券会社に口座を開設する。
2. 証券会社に売買注文を出す。
3. 証券会社が有価証券市場に注文を提出する。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | 証券会社に口座を開設する |
2 | 証券会社に売買注文を出す |
3 | 証券会社が有価証券市場に注文を提出する |
有価証券の取引の注意点
有価証券の取引は、リスクを伴います。投資した金額をすべて失う可能性もあります。
有価証券の取引を行う際には、十分な情報収集を行い、自分のリスク許容度を理解した上で、慎重に行う必要があります。
有価証券の取引は、専門知識が必要となります。わからないことがあれば、証券会社に相談するなど、適切な情報を得るようにしましょう。
有価証券の取引は、常に変化しています。最新の情報を収集し、状況に合わせて投資戦略を見直す必要があります。
注意点 | 内容 |
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リスク | 投資した金額をすべて失う可能性もあります。 |
情報収集 | 十分な情報収集を行い、自分のリスク許容度を理解した上で、慎重に行う必要があります。 |
専門知識 | わからないことがあれば、証券会社に相談するなど、適切な情報を得るようにしましょう。 |
変化 | 常に変化しているため、最新の情報を収集し、状況に合わせて投資戦略を見直す必要があります。 |
まとめ
有価証券の取引は、証券会社を通じて行われます。
売買注文には、指値注文と成行注文の2種類があります。
有価証券の取引は、リスクを伴うため、十分な情報収集を行い、自分のリスク許容度を理解した上で、慎重に行う必要があります。
有価証券の取引は、常に変化しているため、最新の情報を収集し、状況に合わせて投資戦略を見直す必要があります。
6. 有価証券と税金の関係性
有価証券投資による利益と税金
有価証券投資で得られる利益には、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。キャピタルゲインは、有価証券を売却した際に得られる利益であり、インカムゲインは、有価証券を保有していることで得られる利益です。
キャピタルゲインとインカムゲインは、それぞれ税金がかかります。キャピタルゲインには、譲渡所得税が、インカムゲインには、配当所得税や利子所得税が課税されます。
税金の計算方法は、有価証券の種類や保有期間によって異なります。
有価証券投資を行う際には、税金についても理解しておく必要があります。
種類 | 内容 | 税金 |
---|---|---|
キャピタルゲイン | 有価証券を売却した際に得られる利益 | 譲渡所得税 |
インカムゲイン | 有価証券を保有していることで得られる利益 | 配当所得税、利子所得税 |
税制優遇制度
有価証券投資には、税制優遇制度がいくつかあります。NISAは、一定の金額まで非課税で投資できる制度です。つみたてNISAは、毎月コツコツと積み立て投資できる制度です。
税制優遇制度を活用することで、税金を軽減することができます。
税制優遇制度は、投資を促進するために設けられています。
税制優遇制度を活用する際には、制度の条件をよく確認する必要があります。
制度 | 内容 |
---|---|
NISA | 一定の金額まで非課税で投資できる制度 |
つみたてNISA | 毎月コツコツと積み立て投資できる制度 |
有価証券投資と税金に関する注意点
有価証券投資を行う際には、税金についても理解しておく必要があります。
税金は、投資収益を大きく左右する要素の一つです。
税制優遇制度を活用することで、税金負担を軽減することができます。
税金に関する情報は、国税庁のホームページなどで確認することができます。
まとめ
有価証券投資で得られる利益には、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類があり、それぞれ税金がかかります。
NISAなどの税制優遇制度を活用することで、税金負担を軽減することができます。
有価証券投資を行う際には、税金についても理解しておく必要があります。
税金に関する情報は、国税庁のホームページなどで確認することができます。
参考文献
・有価証券とは?投資有価証券との違いを整理【会計上のルール/4つの区分とは】 | Globis学び放題×知見録
・有価証券(ユウカショウケン)とは? 意味や使い方 – コトバンク
・有価証券 | 初心者でもわかりやすい金融用語集 | マネクリ …
・成行注文とはどんな注文?これを読めば指値注文との違いも …
・「指値(さしね)」「成行(なりゆき)」とは?株の注文方法 …
・成行注文(なりゆきちゅうもん)|用語解説|三菱ufjモルガン …
・キャピタルゲインとは?インカムゲインとの違いや税金につい …