ソサエティー5.0とは?経済用語について説明

ソサエティー5.0の構成要素
要素	説明
サイバー空間	インターネットなどの仮想空間
フィジカル空間	現実空間
IoT	モノのインターネット
AI	人工知能
ビッグデータ	膨大なデータ
ロボット	自動化された機械
自動運転	人間の代わりに運転を行う技術
ドローン	無人航空機
AR	拡張現実
VR	仮想現実
5G	第5世代移動通信システム

1. ソサエティー5.0の定義と特徴
2. ソサエティー5.0の意義と目指す未来
3. ソサエティー5.0とは何を指すのか
4. ソサエティー5.0への展望と課題
5. ソサエティー5.0の社会への影響
6. ソサエティー5.0の実現に向けた取り組みと未来展望

1. ソサエティー5.0の定義と特徴

Society 5.0の定義

Society 5.0は、日本政府が提唱する未来社会のコンセプトです。2016年1月に閣議決定された『第5期科学技術基本計画』で初めて登場しました。Society 5.0は、狩猟社会（Society 1.0）、農耕社会（Society 2.0）、工業社会（Society 3.0）、情報社会（Society 4.0）に続く、第5の新たな社会を指します。内閣府では、Society 5.0を『サイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会（Society）』と定義しています。

Society 5.0は、これまでの情報社会（Society 4.0）が抱える課題を解決するために提唱されました。Society 4.0では、インターネットやスマートフォンなどの普及によって、世界がネットワークで繋がりました。しかし、知識や情報の共有、分野横断的な連携といった部分が不十分であることや、情報が多すぎて何を信じるべきかがわからないというような課題がありました。また、情報化の流れに取り残された人々、貧富の差の拡大など、科学技術が発達したからこそ生まれた「格差」や、「社会の分断」、「将来への不安」などの存在もありました。

Society 5.0では、これらの課題を解決し、一人ひとりの多様な幸せ（well-being）を実現できる社会を目指します。Society 5.0では、あらゆる分野や領域に技術を広めることで、これらの課題を解決し、一人ひとりの多様な幸せ（well-being）を実現できる社会を目指します。

Society 5.0の定義
定義	説明
Society 5.0	サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会

Society 5.0の特徴

Society 5.0は、サイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会（Society）を目指します。Society 5.0では、IoT（Internet of Things）、AI（人工知能）、ビッグデータ、ロボットなどの技術革新によって、社会のありようが大きく変わると考えられています。

Society 5.0では、IoTによってあらゆるモノがインターネットに繋がり、センサーから得られた膨大なデータ（ビッグデータ）をAIが解析することで、必要な情報が提供されます。例えば、自動運転車やロボットによる倉庫内作業の支援、ドローンによる宅配など、必要なときに必要なサービスが提供される社会が実現すると考えられています。

Society 5.0は、人々の生活をより便利で快適なものにするだけでなく、社会が抱えるさまざまな課題を解決する可能性を秘めています。例えば、少子高齢化による人手不足、環境問題、エネルギー問題、医療・介護問題、地域格差問題など、Society 5.0はこれらの課題解決に貢献できると期待されています。

Society 5.0の特徴
特徴	説明
サイバー空間とフィジカル空間の融合	IoTやAIなどの技術を活用し、現実世界と仮想世界を繋ぐ
経済発展と社会的課題の解決の両立	人々の生活をより豊かにしながら、社会問題の解決を目指す
人間中心の社会	テクノロジーはあくまでも人間の生活をより良くするためのツールとして位置づけられる

Society 5.0とSDGsの関係

Society 5.0は、国連が提唱する「持続可能な開発目標（SDGs）」と密接に関連しています。SDGsは、2015年9月に開催された国連サミットで採択された、国際目標のことです。貧困・飢餓や人権問題、気候変動など、世界が直面しているさまざまな課題に対する17のゴールと169のターゲットが設定されています。達成期限を2030年とし、先進国・途上国のすべての国や地域において「誰一人取り残さない（leave no one behind）」ことを誓っています。

「経済発展」と「社会課題の解決」を両立するSociety 5.0を実現することは、経済・社会・環境という3つを並び立たせようとするSDGsを達成するための、1つのステップでもあります。

例えば、Society 5.0の実現に向けて、ビッグデータやAI解析によるエネルギーの需要予測サービスを開発すれば、予測を踏まえた安定的なエネルギー供給、各家庭での省エネ、CO2排出量削減等に役立てることができます。これは、SDGsの17の目標のうち、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」、目標13「気候変動に具体的な対策を」などに深くかかわる取り組みでもあるのです。

Society 5.0とSDGsの関係
SDGs目標	Society 5.0との関連
目標7: エネルギーをみんなにそしてクリーンに	エネルギー需要予測サービスの開発による省エネ化
目標9: 産業と技術革新の基盤を作ろう	スマート農業やスマートシティなどのイノベーション
目標13: 気候変動に具体的な対策を	温室効果ガス削減のための技術開発

まとめ

Society 5.0は、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会を目指した、日本政府が提唱する未来社会のコンセプトです。

Society 5.0は、IoT、AI、ビッグデータ、ロボットなどの技術革新によって、社会のありようが大きく変わると考えられています。

Society 5.0は、国連が提唱する「持続可能な開発目標（SDGs）」と密接に関連しており、SDGsの達成に貢献する強力な手段となり得ます。

2. ソサエティー5.0の意義と目指す未来

Society 5.0の意義

Society 5.0は、経済発展と社会的課題の解決を両立させることを目指す、新しい社会モデルです。Society 5.0は、AIやロボットなどの情報通信技術（ICT）を活用して、経済的豊かさと社会的課題の解決を両立させることを目指しています。この概念は、人間中心の社会を実現し、持続可能な開発目標（SDGs）と密接に関連しています。

Society 5.0は、これまでの社会の発展を4段階に分け（Society1.0～4.0）、それに続く5番目の姿として「Society5.0」を提唱しています。それぞれの社会の姿と、SDGsとの関係性について、解説します。

Society 5.0は、第5期基本計画（平成28年度～32年度）のなかで、「超スマート社会」として示された未来社会の姿です。先端技術の力で実現する「超スマート社会」では、以下のようなことが可能になります。

Society 5.0の意義
意義	説明
経済発展と社会的課題の解決の両立	人々の生活水準向上と社会問題の解決を同時に実現する
人間中心の社会	テクノロジーはあくまでも人間の生活をより良くするためのツールとして位置づけられる
持続可能な社会	環境問題や資源問題など、将来世代への影響を考慮した社会を目指す

Society 5.0が目指す未来

Society 5.0では、先端技術が生み出すイノベーションにより、さまざまなニーズを先取りして支援サービスを提供することができるようになり、現代よりも便利で快適な暮らしが実現します。

現代社会には、年齢や障害の有無などにより、労働や行動範囲などさまざまな制約があります。Society 5.0では、ロボットや自動走行車などの技術を活用することで人の可能性を広げ、すべての人々が活き活きと活躍できる社会となります。

このようにSociety 5.0では、先端技術を活用したイノベーションにより、「経済発展」と「社会課題の解決」の両立が可能となるのです。

Society 5.0が目指す未来
分野	目指す未来
生活	より便利で快適な暮らし
労働	年齢や障害の有無に関わらず、誰もが活躍できる社会
社会	経済発展と社会課題の解決を両立した、より良い社会

Society 5.0の再定義

Society 5.0は、第5期科学技術基本計画（平成28年閣議決定）では、「経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」と示されていましたが、第6期科学技術・イノベーション基本計画（令和3年閣議決定）において、「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりの多様な幸せ（well-being）を実現できる社会」として、再定義されました。

政府は、これまでの社会の発展を4段階に分けています（Society1.0～4.0）。

Society4.0（情報社会）で、人々の暮らしはより便利で快適なものになりました。しかし、知識や情報の共有、分野横断的な連携といった部分が不十分であることや、情報が多すぎて何を信じるべきかがわからないというような課題があります。また、情報化の流れに取り残された人々、貧富の差の拡大など、科学技術が発達したからこそ生まれた「格差」や、「社会の分断」、「将来への不安」などの存在もあります。

Society 5.0の再定義
時期	定義
第5期科学技術基本計画（平成28年閣議決定）	経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会
第6期科学技術・イノベーション基本計画（令和3年閣議決定）	持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりの多様な幸せ（well-being）を実現できる社会

まとめ

Society 5.0は、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会を目指した、日本政府が提唱する未来社会のコンセプトです。

3. ソサエティー5.0とは何を指すのか

Society 5.0の構成要素

Society 5.0は、サイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を高度に融合させたシステムによって構成されています。

これまでの情報社会（Society 4.0）では、人が主体となり、インターネットを駆使して情報やデータを入手したり、分析をおこなったりしていました。Society 5.0では、フィジカル空間のセンサーから得た膨大な情報「ビッグデータ」を、人工知能（AI）が主体となって解析をおこない、さらにその結果をフィジカル空間へとフィードバックします。

Society 5.0を実現するために必要不可欠な技術である、IoTやAI、ビッグデータ、5Gの4つのキーワードについて詳しく解説します。

Society 5.0の構成要素
要素	説明
サイバー空間	インターネットなどの仮想空間
フィジカル空間	現実空間
高度な融合システム	サイバー空間とフィジカル空間を繋ぐシステム

Society 5.0を支える技術

IoTとは、「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれています。パソコンやスマートフォンだけでなく、テレビや調理家電、ロボット掃除機など、さまざまなモノがインターネットにつながる時代となりました。これらのように、インターネットにつながるモノのことをIoTといいます。

ビッグデータとは、以下の「3つのV」のいずれかの特性を持つ、従来の技術では処理が難しいデータのことです。具体的には、GPSから生じる位置情報、ソーシャルメディアのデータなどがあります。

AIとは、「Artificial Intelligence」の頭文字をとったもので、「人工知能」のことです。「人工知能とは何か」という決まった定義はありませんが、大きく2つのタイプに分けることができます。さまざまな分野に関して思考・検討を行うことができ、初めて直面する状況にも対応できる人工知能特定の分野・内容に関して優れている人工知能 AIの身近な活用事例としては、Appleの「Siri」やAmazonの「Alexa」のような音声アシスタントや、翻訳機能、画像・音声認識、テキスト処理などがあります。

Society 5.0を支える技術
技術	説明
IoT	モノのインターネット
AI	人工知能
ビッグデータ	膨大なデータ
5G	第5世代移動通信システム
ロボット	自動化された機械
自動運転	人間の代わりに運転を行う技術
ドローン	無人航空機
AR	拡張現実
VR	仮想現実

Society 5.0とSociety 4.0の違い

Society 4.0（これまでの情報社会）では、インターネットを通じて世界中の情報がある程度、いつでもアクセスできるようになりました。しかし、あまりに多くの情報が氾濫（はんらん）しており、それらを取捨選択することは人間の能力の限界をはるかに越えています。また、情報の内容によっては、貧富の差によってアクセスできる権限が異なり、格差の拡大につながったという弊害もあります。

Society 5.0では、これらの課題を克服した理想的な社会像として描かれています。例えばSociety 4.0との違いを表したイメージとしては以下のとおりです。

Society 5.0は、先端技術を活用して社会のあらゆる分野での課題を解決し、人々の生活の質を向上させることを目指しています。これは、SDGs（持続可能な開発目標）の多くと重なり、Society 5.0のビジョンはSDGsの達成に貢献する強力な手段となり得ます。

Society 5.0とSociety 4.0の違い
項目	Society 4.0	Society 5.0
情報	人が主体的に情報を探し、分析する	AIが主体的に情報を分析し、必要な情報を提供する
課題解決	情報化による格差や社会の分断などの課題	AIやロボットなどの技術を活用し、課題解決を目指す
社会	情報社会	超スマート社会

まとめ

Society 5.0は、IoT、AI、ビッグデータ、ロボットなどの技術革新によって、社会のありようが大きく変わると考えられています。

Society 5.0は、国連が提唱する「持続可能な開発目標（SDGs）」と密接に関連しており、SDGsの達成に貢献する強力な手段となり得ます。

4. ソサエティー5.0への展望と課題

Society 5.0の展望

Society 5.0の展望
分野	展望
経済	経済発展と社会的課題の解決を両立
社会	人々の生活水準向上と社会問題の解決
環境	持続可能な社会の実現
技術	AIやロボットなどの技術革新による社会変革

Society 5.0が抱える課題

Society 5.0は、先端技術に大きく依存していますが、これらの技術へのアクセスはすべての人に平等ではありません。地域、経済的状況、教育水準の違いによるデジタルデバイドは、社会の不平等を拡大する可能性があります。

大量のデータを収集・利用することで、個人のプライバシー侵害やデータ漏洩（ろうえい）のリスクが高まります。

AIやロボティクスの進化により、従来の職種がなくなる可能性があり、雇用市場に大きな変化が起こる可能性があります。

Society 5.0が抱える課題
課題	説明
デジタルデバイド	技術へのアクセス格差による社会的不平等
プライバシー侵害	データ収集による個人情報の漏洩リスク
雇用問題	AIやロボットによる労働力代替による雇用不安
倫理問題	AIの倫理的な問題や社会への影響
技術開発	技術開発の遅れや投資不足
国際連携	国際的な協力体制の不足

Society 5.0実現に向けた取り組み

日本経済団体連合会（経団連）も、革新的な技術を生かしたSociety 5.0の実現を通じてSDGsを達成する「Society 5.0 for SDGs」を提唱しています。

Society 5.0 for SDGsの実現に向け、「企業行動憲章の改定」や「Society 5.0包括提言」の公表、Society 5.0の実現に寄与するイノベーションの実例を集めた事例集「Innovation for SDGs」の作成といったさまざまな活動を展開しています。さらに、国内外に対して、日本企業の優れたイノベーションを発信することにも取り組んでいます。

Society 5.0実現に向けた取り組み
取り組み	説明
研究開発	AIやロボットなどの技術開発への投資
教育	デジタルリテラシー教育の強化
政策	イノベーションを支援する政策の策定
国際協力	国際的な標準設定やネットワーク構築
社会対話	倫理的な問題や社会への影響に関する議論

まとめ

Society 5.0は、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会を目指した、日本政府が提唱する未来社会のコンセプトです。

5. ソサエティー5.0の社会への影響

Society 5.0がもたらす社会変化

日本経済団体連合会（経団連）も、革新的な技術を生かしたSociety 5.0の実現を通じてSDGsを達成する「Society 5.0 for SDGs」を提唱しています。

Society 5.0がもたらす社会変化
分野	変化
交通	自動運転車の普及による交通事故の減少、移動の利便性向上
医療	遠隔診療やAI診断の普及による医療の質向上、医療費の抑制
製造	ロボットやAIの導入による生産性の向上、人手不足の解消
農業	スマート農業の導入による食料生産の効率化、食品ロスの削減
防災	AIを活用した災害予測システムの開発による被害軽減
金融	AIやRPAの導入による業務効率化、顧客サービスの向上
食品	AIを活用した食品ロス削減、食の安全性の向上
行政	行政手続きのオンライン化による利便性向上
教育	オンライン学習の普及による教育機会の拡大
雇用	新たな技術開発による雇用創出

Society 5.0による新たな価値創造

Society 5.0は、イノベーションにより新たな価値を創出し、経済発展と社会課題の解決の両立を目指すものです。現在の日本が抱えている主な社会課題を、新たな価値の事例とともに解説します。

脱炭素社会（カーボンニュートラル）の実現に向けた取り組みが、世界中で広がっています。日本も、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること、中間目標として、2030年までに46％削減すること（2013年度比）を掲げています。

Society 5.0では、先端技術の活用により、エネルギー供給予測、水素製造や電気自動車、宅配ロボットの活用、交通渋滞の解消などが可能となり、温室効果ガスの削減に大きく貢献できると期待されています。

Society 5.0による新たな価値創造
分野	新たな価値
エネルギー	再生可能エネルギーの活用、エネルギー効率の向上
環境	環境負荷の低減、持続可能な社会の実現
教育	質の高い教育の提供、学習機会の平等化
都市	スマートシティの開発による都市機能の向上
福祉	高齢者や障害者の生活の質向上
経済	新たな産業の創出、経済成長
社会	人々の幸福度向上、より良い社会の実現

Society 5.0の具体的な事例

Society 5.0の具体的な事例
分野	事例
医療	手術支援ロボットの導入、AIによるオンライン診断
介護	センサーによる見守りシステムの導入
交通	自動運転バスの実証実験、MaaSの導入
製造	AIによる生産計画の最適化、産業用ロボットの導入
農業	自動運転トラクターの導入、AIトマト収穫機の開発
防災	AIを活用した地震予測システムの開発
金融	AIチャットボットの導入による顧客対応の効率化
食品	AIを活用した食品ロス削減、アレルギー情報に基づいた食品提案
行政	AIチャットボットによる行政サービスの向上
教育	オンライン学習プラットフォームの普及

まとめ

Society 5.0は、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会を目指した、日本政府が提唱する未来社会のコンセプトです。

6. ソサエティー5.0の実現に向けた取り組みと未来展望

Society 5.0の実現に向けた取り組み

日本経済団体連合会（経団連）も、革新的な技術を生かしたSociety 5.0の実現を通じてSDGsを達成する「Society 5.0 for SDGs」を提唱しています。

Society 5.0の実現に向けた取り組み
取り組み	説明
研究開発	AIやロボットなどの技術開発への投資
教育	デジタルリテラシー教育の強化
政策	イノベーションを支援する政策の策定
国際協力	国際的な標準設定やネットワーク構築
社会対話	倫理的な問題や社会への影響に関する議論

Society 5.0の未来展望

Society 5.0は、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会を目指した、日本政府が提唱する未来社会のコンセプトです。

Society 5.0の未来展望
分野	展望
経済	新たな産業の創出、経済成長
社会	人々の幸福度向上、より良い社会の実現
技術	AIやロボットなどの技術革新による社会変革
環境	持続可能な社会の実現
国際協力	国際的な協力体制の強化

Society 5.0実現に向けた課題

大量のデータを収集・利用することで、個人のプライバシー侵害やデータ漏洩（ろうえい）のリスクが高まります。

AIやロボティクスの進化により、従来の職種がなくなる可能性があり、雇用市場に大きな変化が起こる可能性があります。

Society 5.0実現に向けた課題
課題	説明
デジタルデバイド	技術へのアクセス格差による社会的不平等
プライバシー侵害	データ収集による個人情報の漏洩リスク
雇用問題	AIやロボットによる労働力代替による雇用不安
倫理問題	AIの倫理的な問題や社会への影響
技術開発	技術開発の遅れや投資不足
国際連携	国際的な協力体制の不足