魚：アカイサキについて説明

アカイサキのまとめ
項目	内容
外見	雄は派手な色彩、雌は地味な色彩。尾鰭の形も異なる。
生息地	水深40～300mの沿岸や大陸棚の岩礁域。太平洋側では相模灘から、日本海側では兵庫県香住沿岸から九州南岸、東シナ海、小笠原諸島、宮古・八重山諸島、朝鮮半島南岸、台湾、ハワイ諸島、オーストラリア東西両岸、チリなどに分布。
食性	肉食性で、小魚、イカ、エビなどの甲殻類を食べる。
繁殖	12月～翌年1月に産卵。雄は雌を水面に誘導し、水面で放精、放卵を行う。
保護活動	保護活動は十分に行われていない。生息環境の保全、漁獲量の管理、乱獲防止などが課題。
文化	地域によって様々な呼び名がある。民間伝承はあまり知られていない。

1. アカイサキの外見と特徴

アカイサキの体の特徴

アカイサキは、スズキ目ハタ科ハナダイ亜科に属する海水魚です。名前はイサキと付きますが、イサキ科ではなくハタ科に属します。体は楕円形で側扁し、体高は比較的高いのが特徴です。雄と雌では模様が少し異なり、雄の方が派手で雌はやや地味です。雄は赤い色に黄色の模様が入っていて、華やかなものです。雌は紅色の体色で体側に暗色の模様があまります。アズマハナダイに似ていますが、アカイサキは鮮やかな赤い体色に黄色い筋模様が入るのに対し、アズマハナダイには黄色い筋模様が無いことから見分けることができます。

アカイサキは、雌性先熟の魚で、体長35～40cmほどまでは雌として生きる。それ以上大きくなった個体が雄へと性転換する。

アカイサキは、ハタ科のハナダイ亜科に属している。他のハナダイ達と同じように、もっと注目され、もっと”人気”を得てもいいのではないかと思う。

アカイサキの雄雌比較
項目	雄	雌
体色	赤い色に黄色の模様	紅色の体色に暗色の模様
尾鰭	截形またはやや円形	湾入する
その他	背鰭棘部に淡褐色斑、眼の周辺に複数の黄色いライン	鰓蓋後縁を通る赤色横帯、背側中央に黒色の斑点

アカイサキの尾鰭

アカイサキの尾鰭は、雄では截形（後縁が上下に直線状）かやや円形で、雌では湾入する。

アカイサキの歯

口は大きく、上顎の後端は目の中央下に達する。下顎は上顎よりも突出する。上下両顎の前方に1～2対の、そして下顎の側方にも数本の犬歯がある。下顎の犬歯は口を閉じると露出する。犬歯以外に両顎歯、口蓋骨歯、鋤骨歯（頭蓋床の最前端の骨にある歯）は幅の広い絨毛状の歯帯をなす。

アカイサキの歯の特徴
部位	特徴
上顎	後端は目の中央下に達する
下顎	上顎よりも突出する
犬歯	上下両顎の前方に1～2対、下顎の側方にも数本
その他	両顎歯、口蓋骨歯、鋤骨歯は幅の広い絨毛状の歯帯

まとめ

アカイサキは、ハタ科に属する魚で、雄と雌で外見が大きく異なります。雄は派手な色彩と模様を持ち、雌はより地味な色彩です。また、尾鰭の形も雄と雌で異なり、雄は截形またはやや円形、雌は湾入しています。

アカイサキは、雌性先熟の魚で、成長するにつれて雌から雄へと性転換します。

アカイサキは、他のハナダイと同じように、美しい色彩と模様を持つ魚です。

2. アカイサキの生息地と分布

アカイサキの生息域

アカイサキは、水深40～300メートルの沿岸や大陸棚の岩礁域や貝殻混じりの砂礫底に生息し、おもに小魚、甲殻類などを食べる。

アカイサキの分布域

アカイサキは、太平洋側では相模灘(さがみなだ)から、日本海側では兵庫県香住(かすみ)沿岸から九州南岸、東シナ海、小笠原(おがさわら)諸島、宮古(みやこ)・八重山(やえやま)諸島、朝鮮半島南岸、台湾、ハワイ諸島、オーストラリア東西両岸、チリなどの海域に広く分布する。

アカイサキの分布域
海域	分布
太平洋側	相模灘から九州南岸
日本海側	兵庫県香住沿岸から九州南岸
その他	東シナ海、小笠原諸島、宮古・八重山諸島、朝鮮半島南岸、台湾、ハワイ諸島、オーストラリア東西両岸、チリ

アカイサキの生息環境

アカイサキは、潮通しの良い、岩礁域に生息する。

まとめ

アカイサキは、水深40～300メートルの沿岸や大陸棚の岩礁域に生息し、太平洋側では相模灘から、日本海側では兵庫県香住沿岸から九州南岸、東シナ海、小笠原諸島、宮古・八重山諸島、朝鮮半島南岸、台湾、ハワイ諸島、オーストラリア東西両岸、チリなどの海域に広く分布する。

アカイサキは、潮通しの良い、岩礁域に生息する。

3. アカイサキの食性と餌

アカイサキの食性

アカイサキは、肉食性で小魚やイカ、エビなどの甲殻類を食べています。

アカイサキの餌

アカイサキは、水深40～300メートルの沿岸や大陸棚の岩礁域や貝殻混じりの砂礫底に生息し、おもに小魚、甲殻類などを食べる。

アカイサキの餌となる生物

アカイサキの餌となる生物は、小魚、イカ、エビなどの甲殻類などです。

アカイサキの餌となる生物
種類	例
小魚	イワシ、アジ、サバなど
甲殻類	エビ、カニ、ヤドカリなど
軟体動物	イカ、タコ、貝など

まとめ

アカイサキは、肉食性で、小魚、イカ、エビなどの甲殻類を餌としています。

4. アカイサキの繁殖と産卵行動

アカイサキの産卵行動

アカイサキの産卵期は12月～翌年1月。

産卵行動を4回観察した結果，親魚は雄1尾，雌2尾で，雄が雌を水面に誘導後，水面で放精，放卵するのを確認した．産卵時刻は6時40分～8時50分，1尾の産卵は1日1回であったが，同日に2尾の雌による産卵も確認された．

産卵は2017年2月27日まで継続し，計37回行われた．

アカイサキの卵

卵は，水量30Lの水槽で，水温19.0～24.6℃でふ化まで管理し，仔魚は，水量500Lの水槽で，水温19.2～25.8℃，栄養強化したS型ワムシを給餌して育成した．

浮上卵を回収して計数した結果，1日の産卵数は1

ふ化は，受精23時間後に開始され，ふ化数は0～14

アカイサキの卵の特徴
特徴	内容
形状	真球形
色	無色透明
浮性	分離浮性
油球	0.19㎜の大油球が1個

アカイサキの仔魚

3日齢で口と肛門が開口した．18日齢で腹鰭の原基が形成され，24日齢で腹鰭に鰭条が形成された．育成は，最長で28日齢までであった．

仔魚の形態では，腹鰭の発達が早く，膜鰭分化前に鰭条が形成されるのを確認した．しかし，ハタ科に特徴的な腹鰭鰭条の伸長は見られなかった．

育成では，天然海域の標本と比べ，体長に対する器官形成が遅れていたため，死亡原因を成長不良と推測した．成長不良は育成水温に起因する事例が知られるため，適性水温の解明が今後の課題となった．

まとめ

アカイサキは、12月～翌年1月に産卵期を迎えます。雄は雌を水面に誘導し、水面で放精、放卵を行います。

アカイサキの卵は、真球形の無色透明の分離浮性卵で、大油球が1つあります。

アカイサキの仔魚は、腹鰭の発達が早く、膜鰭分化前に鰭条が形成されます。

5. アカイサキの保護活動と課題

アカイサキの保護活動

アカイサキは、水深40～300メートルの沿岸や大陸棚の岩礁域に生息し、おもに小魚、甲殻類などを食べる。

アカイサキの保護活動の課題

アカイサキは、水深40～300メートルの沿岸や大陸棚の岩礁域に生息し、おもに小魚、甲殻類などを食べる。

アカイサキの保護活動の現状

アカイサキは、水深40～300メートルの沿岸や大陸棚の岩礁域に生息し、おもに小魚、甲殻類などを食べる。

まとめ

アカイサキの保護活動は、まだ十分に行われていません。

アカイサキの生息環境である沿岸や大陸棚の岩礁域の保全が重要です。

アカイサキの漁獲量の管理や、乱獲を防ぐための対策が必要です。

6. アカイサキの関連する民間伝承や文化

アカイサキの地方名

アカイサキは、地域によって様々な呼び名があります。

例えば、神奈川県三崎では「アカイサギ」と呼ばれています。

また、赤斑魚、赤伊佐磯、アカアブラメ、アカタルミ、カライッサキ、クマゾメ、アカマジャーなど、地域によって様々な呼び名があります。

アカイサキの地方名
地域	呼び名
神奈川県三崎	アカイサギ
その他	赤斑魚、赤伊佐磯、アカアブラメ、アカタルミ、カライッサキ、クマゾメ、アカマジャーなど