項目 | 内容 |
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特徴 | つる性植物、秋に熟す、果皮が割れる、果肉は白くゼリー状、種は黒く多数 |
種類 | アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビなど |
旬 | 9~10月 |
栄養 | ビタミンC、カリウム、食物繊維など |
健康効果 | 美肌効果、免疫力向上、高血圧予防など |
食べ方 | 果肉は生食、果皮は加熱調理 |
保存方法 | 常温、冷蔵、冷凍 |
豆知識 | 名前の由来は「開け実」、ツルはかごの材料、栽培も可能 |
1. あけびの特徴とは
1-1. あけびの形態と生育環境
あけびはアケビ科アケビ属のつる性落葉低木で、日本、中国、朝鮮半島など東アジアに分布しています。他の木にツルを巻きつけながら成長し、秋に熟すと果皮が縦に割れて白い果肉と黒い種子が現れます。果実は長さ約10cmで、熟すと紫色に色づきます。あけびは、山野に自生しており、日当たりの良い場所を好みます。そのため、山歩きやハイキングなどで見かける機会も多いでしょう。
あけびは、古くから日本各地で親しまれてきた植物で、果実はもちろん、ツルや葉、根なども利用されてきました。ツルはかごを編む材料として、葉は薬草として、根は染料として利用されてきました。近年では、あけびの果実が食用として注目され、スーパーなどで販売されることも増えました。
あけびは、他の木にツルを巻きつけて成長するため、生育場所によっては、高い位置に実がなることもあります。そのため、収穫には注意が必要です。また、あけびは、自生しているものが多く、栽培されているものはそれほど多くありません。そのため、スーパーなどで販売されているあけびは、値段が高くなる傾向があります。
あけびは、近年では、栽培技術の向上により、安定的に収穫できるようになり、スーパーなどで販売される機会も増えました。しかし、それでも、自生しているあけびに比べると、栽培されているあけびは、値段が高くなる傾向があります。
特徴 | 説明 |
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形態 | つる性落葉低木 |
生育環境 | 山野、日当たりの良い場所 |
分布 | 日本、中国、朝鮮半島など |
成長 | 他の木にツルを巻きつけて成長 |
果実 | 長さ約10cm、熟すと紫色に色づく |
1-2. あけびの種類
あけびには、いくつかの種類があり、日本でよく見られるのは、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類です。アケビは、果実が紫色で、小葉が5枚あります。ミツバアケビは、果実が黄土色で、小葉が3枚あります。ゴヨウアケビは、アケビとミツバアケビの雑種で、小葉が3枚から5枚と変化があります。
アケビは、比較的温かい気候の地域に多く、東北地方の低地から九州にかけて分布しています。ミツバアケビは、アケビに比べて寒冷な気候の地域に多く、北海道から九州に分布しています。ゴヨウアケビは、アケビとミツバアケビの雑種なので、分布域も広く、北海道から九州にかけて見られます。
アケビの種類によって、果実の色や形、大きさ、味などが異なります。アケビは、果実が大きく、甘みが強いのが特徴です。ミツバアケビは、アケビに比べて果実が小さく、酸味が強いのが特徴です。ゴヨウアケビは、アケビとミツバアケビの中間的な特徴を持っています。
近年では、園芸用に改良された品種も開発されており、果実が白い白アケビなどがあります。白アケビは、アケビに比べて甘みが強く、酸味が少ないのが特徴です。
種類 | 特徴 |
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アケビ | 果実が紫色、小葉が5枚 |
ミツバアケビ | 果実が黄土色、小葉が3枚 |
ゴヨウアケビ | アケビとミツバアケビの雑種、小葉が3~5枚 |
1-3. あけびの旬
あけびの旬は、秋(9~10月)です。この時期に収穫されたあけびは、果肉が柔らかく、甘みが強く、最も美味しく食べられます。あけびは、完熟すると果皮が自然に割れて、中の果肉が露出します。そのため、果皮が割れているものを選ぶのがおすすめです。
あけびは、地域によって収穫時期が異なります。東北地方では、8月頃から収穫が始まる地域もあります。しかし、一般的には、9月~10月が旬と考えられています。
あけびは、収穫後も熟成が進むため、完熟したあけびは、日持ちしません。そのため、収穫後は、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
あけびは、近年では、栽培技術の向上により、収穫時期が調整できるようになり、スーパーなどで販売される時期も、以前よりも長くなりました。
時期 | 特徴 |
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9~10月 | 最も美味しく食べ頃、果皮が割れる |
1-4. まとめ
あけびは、日本各地に自生するつる性植物で、秋に熟す果実は独特の甘みと食感が特徴です。他の木にツルを巻きつけて成長するため、高い位置に実がなることも多く、収穫には注意が必要です。
あけびには、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビなど、いくつかの種類があり、それぞれ果実の色や形、大きさ、味などが異なります。
あけびの旬は秋で、9~10月が最も美味しく食べられます。完熟すると果皮が自然に割れて、中の果肉が露出します。
あけびは、近年では、栽培技術の向上により、スーパーなどで販売される機会も増えましたが、それでも、自生しているあけびに比べると、値段が高くなる傾向があります。
2. あけびの健康効果まとめ
2-1. ビタミンC
あけびは、ビタミンCを豊富に含む果物として知られています。ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌のハリや弾力を保つ効果があります。また、抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去することで、老化防止や美肌効果も期待できます。
ビタミンCは、免疫力を高める効果もあり、風邪の予防にも役立ちます。ストレスを感じた時にも、ビタミンCは消費されやすいため、積極的に摂取することが大切です。
ビタミンCは、水溶性ビタミンなので、体内に蓄積されにくく、毎日摂取することが重要です。あけび以外にも、レモン、キウイ、イチゴなど、ビタミンCを豊富に含む果物はたくさんあります。
ビタミンCは、熱に弱いため、加熱調理する際は、なるべく短時間で調理するのがおすすめです。
効果 | 説明 |
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美肌効果 | コラーゲンの生成を促進、肌のハリや弾力を保つ |
抗酸化作用 | 活性酸素を除去、老化防止 |
免疫力向上 | 風邪の予防 |
ストレス軽減 | ストレスを感じた時に消費されやすい |
2-2. カリウム
あけびは、カリウムを豊富に含む果物でもあります。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧の予防や改善に効果が期待できます。また、むくみの解消にも役立ちます。
カリウムは、神経や筋肉の働きにも関与しており、健康な体作りに欠かせないミネラルです。
カリウムは、水溶性ミネラルなので、調理方法によっては、損失してしまう可能性があります。なるべく、生のまま食べるか、煮汁も一緒に食べるのがおすすめです。
カリウムは、腎臓の働きに影響を与えるため、腎臓に疾患がある人は、摂取量に注意が必要です。
効果 | 説明 |
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高血圧予防 | 余分なナトリウムを排出 |
むくみ解消 | 体内の水分調整 |
神経・筋肉の働き | 健康な体作りに不可欠 |
2-3. 食物繊維
あけびは、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。また、血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を下げる効果も期待できます。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。水溶性食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の解消に効果的です。不溶性食物繊維は、便の量を増やし、腸の蠕動運動を促進する効果があります。
あけびは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく含んでいるため、腸内環境を整えるのに役立ちます。
食物繊維は、消化されにくい成分なので、食べ過ぎると、お腹が張ったり、ガスが溜まったりすることがあります。
効果 | 説明 |
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腸内環境改善 | 便秘解消 |
血糖値の上昇抑制 | 生活習慣病予防 |
コレステロール値の低下 | 生活習慣病予防 |
2-4. まとめ
あけびは、ビタミンC、カリウム、食物繊維など、健康に良い栄養素を豊富に含む果物です。
ビタミンCは、美肌効果、免疫力向上、疲労回復効果など、様々な効果が期待できます。
カリウムは、高血圧の予防や改善、むくみの解消に効果が期待できます。
食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の解消、血糖値の上昇抑制、コレステロール値の低下など、様々な効果が期待できます。
3. あけびの食べ方のポイント
3-1. あけびの果肉
あけびの果肉は、そのまま生で食べることができます。果皮が割れた部分からスプーンですくって食べますが、黒い種は食べられません。
あけびの果肉は、ほんのりとした甘みがあり、ゼリー状の食感が特徴です。
あけびの果肉は、シャーベットやムースなどのデザートにも使えます。
あけびの果肉は、冷凍保存もできます。冷凍すると、シャーベットのような食感になります。
食べ方 | 説明 |
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生食 | スプーンですくい、種は吐き出す |
デザート | シャーベット、ムースなど |
保存 | 冷凍保存可能 |
3-2. あけびの果皮
あけびの果皮は、生で食べることはできません。アク抜きをしてから、加熱調理して食べます。
あけびの果皮は、苦味があるため、炒め物や天ぷらなど、濃い味付けの料理に適しています。
あけびの果皮は、山形県では、肉詰めなどにして食べられています。
あけびの果皮は、乾燥させて保存することもできます。乾燥させたあけびの果皮は、煮物や炒め物などに使うことができます。
食べ方 | 説明 |
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加熱調理 | 炒め物、天ぷらなど |
アク抜き | 熱湯で茹でたり、水に漬ける |
保存 | 乾燥させて保存可能 |
3-3. あけびの新芽
あけびの新芽は、春の山菜として食べることができます。
あけびの新芽は、アクが強いので、茹でる前に塩もみしたり、下茹でしたりしてアク抜きをする必要があります。
あけびの新芽は、おひたしや炒め物、和え物など、様々な料理に使うことができます。
あけびの新芽は、独特の苦味があり、風味が豊かです。
食べ方 | 説明 |
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山菜 | おひたし、炒め物、和え物など |
アク抜き | 茹でる前に塩もみ、下茹で |
3-4. まとめ
あけびは、果肉、果皮、新芽と、様々な部位を食べる事ができます。
果肉は、そのまま生で食べることができ、ほんのりとした甘みとゼリー状の食感が特徴です。
果皮は、アク抜きをしてから、加熱調理して食べます。苦味があり、炒め物や天ぷらなど、濃い味付けの料理に適しています。
新芽は、春の山菜として食べることができ、おひたしや炒め物、和え物など、様々な料理に使うことができます。
4. あけびの保存方法と注意点
4-1. 常温保存
あけびは、常温で保存することもできますが、乾燥に弱いため、新聞紙やポリ袋などで包んで保存するのがおすすめです。
未熟なあけびは、常温で保存することで、追熟させることができます。
完熟したあけびは、常温で保存すると、すぐに傷んでしまうため、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
あけびを常温で保存する場合は、直射日光の当たらない涼しい場所に置きましょう。
状態 | 説明 |
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未熟 | 追熟可能 |
完熟 | 傷みやすい、早めに食べる |
4-2. 冷蔵保存
あけびは、冷蔵保存することもできます。冷蔵保存する場合は、乾燥を防ぐため、ラップで包んだり、ポリ袋に入れたりして保存するのがおすすめです。
未熟なあけびは、冷蔵保存することで、追熟を遅らせることができます。
完熟したあけびは、冷蔵保存しても、すぐに傷んでしまうため、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
あけびを冷蔵保存する場合は、野菜室に保存するのがおすすめです。
状態 | 説明 |
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未熟 | 追熟を遅らせる |
完熟 | 傷みやすい、早めに食べる |
4-3. 冷凍保存
あけびは、冷凍保存することもできます。冷凍保存する場合は、果肉と果皮を分けて冷凍するのがおすすめです。
果肉は、種を取り除いてから、ラップで包んで冷凍します。
果皮は、アク抜きをしてから、食べやすい大きさに切って、ラップで包んで冷凍します。
冷凍したあけびは、1か月程度保存できます。
保存期間 | 説明 |
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1か月程度 | 果肉と果皮を分けて冷凍 |
4-4. まとめ
あけびは、常温、冷蔵、冷凍と、様々な方法で保存することができます。
常温保存は、乾燥に注意が必要です。
冷蔵保存は、完熟したあけびはすぐに傷んでしまうため、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
冷凍保存は、1か月程度保存できます。
5. あけびと健康食品の関係性
5-1. あけびの薬効
あけびは、古くから薬草として利用されてきました。特に、ツルを乾燥させたものは、木通(もくつう)と呼ばれ、漢方薬として用いられています。
木通は、利尿作用、抗炎症作用、通乳作用などがあるとされ、腎炎、膀胱炎、乳汁分泌不足などの症状に効果があるとされています。
あけびの果実も、薬効があるとされ、民間療法では、利尿作用、むくみ解消、頭痛などに効果があるとされています。
あけびは、薬効がある一方で、妊娠中や胃腸が冷えやすい人は、摂取を控える必要があるなど、注意が必要です。
部位 | 効果 |
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ツル(木通) | 利尿作用、抗炎症作用、通乳作用 |
果実 | 利尿作用、むくみ解消、頭痛改善 |
5-2. あけびの健康食品としての利用
あけびは、近年では、健康食品としても注目されています。
あけびには、ビタミンC、カリウム、食物繊維など、健康に良い栄養素が豊富に含まれています。
あけびは、美肌効果、免疫力向上、疲労回復効果、便秘解消効果、高血圧予防効果など、様々な効果が期待できます。
あけびは、健康食品として、サプリメントやドリンクなど、様々な形で販売されています。
効果 | 説明 |
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美肌効果 | ビタミンCによる |
免疫力向上 | ビタミンCによる |
疲労回復効果 | ビタミンCによる |
便秘解消効果 | 食物繊維による |
高血圧予防効果 | カリウムによる |
5-3. あけびの選び方
あけびを選ぶ際は、皮の色、ハリ、ツヤに注意しましょう。
皮の色は、鮮やかな紫色で、傷や変色がないものを選びましょう。
ハリは、果実全体がふっくらしていて、皮に弾力があるものを選びましょう。
ツヤは、皮が光沢があり、みずみずしいものを選びましょう。
ポイント | 説明 |
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皮の色 | 鮮やかな紫色、傷や変色なし |
ハリ | 果実全体がふっくら、皮に弾力 |
ツヤ | 皮が光沢があり、みずみずしい |
5-4. まとめ
あけびは、古くから薬草として利用されてきた植物で、ツルを乾燥させたものは、木通と呼ばれ、漢方薬として用いられています。
あけびは、ビタミンC、カリウム、食物繊維など、健康に良い栄養素を豊富に含む果物であり、健康食品としても注目されています。
あけびを選ぶ際は、皮の色、ハリ、ツヤに注意しましょう。
あけびは、健康に良い効果が期待できる一方で、妊娠中や胃腸が冷えやすい人は、摂取を控える必要があるなど、注意が必要です。
6. あけびに関する豆知識
6-1. あけびの名前の由来
あけびの名前の由来は、熟すと果皮が縦に割れて、中の果肉と種子が現れることから、「開け実」と呼ばれるようになったと言われています。
また、熟して割れた果実が、あくびをしているように見えることから、「あけび」と呼ばれるようになったという説もあります。
あけびは、古くから日本人に親しまれてきた植物で、様々な言い伝えや故事があります。
あけびの名前の由来は、明確にはわかっていませんが、いずれにしても、あけびの独特な特徴を表す言葉であると言えるでしょう。
由来 | 説明 |
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「開け実」 | 熟すと果皮が割れて、中の果肉と種子が現れることから |
「あけび」 | 熟して割れた果実が、あくびをしているように見えることから |
6-2. あけびの文化
あけびは、古くから、ツルを材料にして、かごや籠などが作られてきました。
あけびのかごは、丈夫で、使い込むほどに風合いが増すことから、今でも人気があります。
あけびは、日本の文化に深く根ざした植物であり、様々な形で人々の生活に役立ってきました。
あけびは、現代でも、その独特の風味と食感、そして健康効果から、多くの人に愛されています。
用途 | 説明 |
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かご | ツルを材料にして作られる |
籠 | ツルを材料にして作られる |
6-3. あけびの栽培
あけびは、比較的育てやすい植物です。
あけびは、ツル性植物なので、グリーンカーテンとして楽しむこともできます。
あけびの栽培には、日当たりの良い場所と、水はけの良い土壌が必要です。
あけびは、種から育てることもできますが、苗木から育てる方が簡単です。
ポイント | 説明 |
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日当たり | 日当たりの良い場所 |
土壌 | 水はけの良い土壌 |
方法 | 種から、苗木から |
6-4. まとめ
あけびは、古くから日本人に親しまれてきた植物で、様々な文化や歴史があります。
あけびは、ツルを材料にして、かごや籠などが作られてきました。
あけびは、比較的育てやすい植物で、グリーンカーテンとして楽しむこともできます。
あけびは、その独特の風味と食感、そして健康効果から、多くの人に愛されています。
参考文献
・あけびとは?味わいやカロリー、食べ方まで徹底解説 | macaroni
・あけびの栄養と効能は?食べ過ぎると体に良くない? | フルコラ
・「あけび」とはどんな果物?食べ方や味、あけび狩りができる …
・あけびの食べ方は生?皮・種・実は食べられる? – Delish …
・あけびの上手な食べ方を解説!食べ頃の時期から適切な部位 …
・あけび(木通/通草)|種類の違い・実&皮の食べ方・旬の季節 …
・あけびの保存方法|冷凍・冷蔵・期間と保存食レシピ! | 野菜 …
・アケビの保存方法|長持ちのコツ|乾燥させない | クラシル
・あけびの栄養素と効果効能!薬草や生薬としても大活躍 – Gha
・アケビ(木通)の効果・効能・レシピ・選び方・保存法 | 旬な …
・【管理栄養士監修】「あけび」の主な栄養素とカロリーまとめ …
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