ロロペニの遺跡とは?世界遺産についての解説

ロロペニ遺跡の概要
項目 内容
位置 ブルキナファソ南部ポニ県
建設時期 少なくとも11世紀以前
目的 金の採掘と交易
建設者 ロロン人またはクランゴ人
登録年 2009年
登録基準 (iii) 人類の創造性、芸術的表現、または科学技術の価値観を証明する建築物、技術的集成物、景観または文化的景観
特徴 巨大な石の壁で囲まれた砦のような集落跡
保存状態 良好
観光情報 ワガドゥグー空港からガワ空港へ飛行機、ガワから車で約1時間
見どころ 巨大な石垣、内壁、建造物の痕跡
注意点 日差しが強いので日焼け対策、熱中症対策が必要。遺跡は崩壊の危機に瀕しているので注意が必要。

1. ロロペニの歴史

要約

ロロペニ遺跡の建設時期と目的

ロロペニの遺跡は、ブルキナファソ南部にあるポニ県に位置し、100m四方に囲まれた高さ約6mもの巨大な外壁や内壁の遺跡、多くの謎で人々をひきつけます。この遺跡はおよそ1000年前に作られたということは判明しましたが、一体何のために建設されたのかいまだにはっきりとわかっていません。おそらくサハラ砂漠を使用した金の流通が関係しているのではないかと推測されています。金の流通の最盛期は14世紀から17世紀前後で、最終的に19世紀にはこの地は放棄されたと考えられています。

ロロペニの遺跡は、ロロン人かクランゴ人によって、奴隷貿易での金の流通のために造られたと考えられています。最初に外の壁、その後に内側の仕切り、そして最後に数々の建物と建てていきました。その後いろいろな理由でこの場所は放棄され、人々も各地に散っていったといいます。

直線的につくられた壁は泥やセメントで造られ、いくつかの壁には石膏で覆われていた跡が見つかっています。興味深いことに、入り口らしき痕跡はまだ見つかっていません。内部にある建物には、日常生活をしていた痕跡もあるんですよ。ロンペニの遺跡は他の遺跡より残っている部分が多く、約80%の高さが残っています。世界遺産に登録されましたが、実は詳細な研究はまだ行われていません。風化も酷く危機的状況ですが、謎が解明されるのが楽しみなブルキナファソの世界遺産です。

ロロペニ遺跡の建設時期と目的
時期 内容
1000年以上前 建設
14世紀~17世紀 金の流通の最盛期
19世紀 放棄

ロロペニ遺跡の発見と研究

ロロペニの遺跡は、ブルキナファソ南部、ポニ県に位置している世界遺産です。ブルキナファソの首都であるワガドゥグーからは南西方向に約400㎞離れていますので、車での移動でもかなりの時間を要してしまいます。そこでワガドゥグー空港からロロペニの遺跡の近郊都市であるガワ空港まで飛行機で移動することをおすすめします。ガワからロロペニの遺跡までは車で約1時間ほどで到着することができます。

ロロペニ遺跡の現状

ブルキナファソの世界遺産、ロロペニの遺跡についてご紹介いたしました。数多くの謎に力強い石造りの外観など、様々な見所が揃ったロロペニの遺跡。アフリカにはまだまだ世界遺産は少ないですが、その中でもぜひ行ってみたい場所ではないのでしょうか?

まとめ

ロロペニの遺跡は、ブルキナファソ南部にあるポニ県に位置する世界遺産です。この遺跡は、少なくとも11世紀以前まで遡ると考えられており、黄金の採掘と交易に関連して建てられた施設と推測されています。ロロン人やクランゴ人が建設に関わったと考えられていますが、詳しいことはまだわかっていません。

ロロペニの遺跡は、1996年にユネスコの世界遺産暫定リストに掲載され、2009年に世界遺産リストに正式登録されました。世界遺産登録基準のうち、(iii)「人類の創造性、芸術的表現、または科学技術の価値観を証明する建築物、技術的集成物、景観または文化的景観」を満たしています。

ロロペニの遺跡は、サハラ砂漠の黄金貿易を支えた都市の跡であり、西アフリカの要塞化された定住地の中でも保存状態が良く、黄金の取引によって繁栄した都市の跡が見られるという点で評価されています。

2. ロロペニの文化遺産

要約

ロロペニ遺跡の文化的な意義

ロロペニの遺跡は、14世紀から17世紀にかけて金の抽出と精錬で栄えた地域で、当時、この地を支配していたローロン族かコーランゴ族がつくったと推定されています。放射性炭素年代特定法により、石垣が作られたのは、少なくとも1000年近く前であることは確かですが、誰が何のために作ったのかは、まだわかっていません。

放射性炭素年代特定法とは、土器などについたわずかなススから建造された年代を特定する測定法です。特別な装置を使えば、1mgほどのサンプルでも年代がわかります。かなり長い間、打ち棄てられ放置されていたために、その全容解明にはいまだ時間がかかります。おそらく当時、この地で行われていた金の採掘とその流通に関連した、住居や保管庫として使われていたのではないかと考えられています。

サハラ砂漠における金の流通は、14世紀から17世紀にかけて最盛期をむかえました。しかし19世紀にかけて衰退し、ロロペニの町も放棄されました。今後、何か研究で新しい発見が見つかれば、アフリカ史にも大きな影響がもたらされるといわれています。

ロロペニ遺跡の文化的な価値

ブルキナファソには、多くの人々により建設されたにもかかわらず、その建設目的がいまだわかっていない遺跡が数多く存在します。

ロロペニの遺跡は、黄金の流通がなされた西アフリカの遺跡群のなかでも、とくに保存状態はよい10か所が極めて保存状態が、2009年にブルキナファソで初めての世界遺産として登録されました。

ロロペニの遺跡を目にしたらまず、「なぜ一体、誰がこのようなものを建設したのか?」と誰もが疑問に思うはずです。周囲100mを要塞のように囲んでいる石垣は、それぞれ高さが6mあります。わざわざ高い外壁が造られたのは、当時から金の採掘による利権争いが絶えなかったことから、それを守る目的であったと推測されています。

ロロペニ遺跡の文化的な特徴

内側には、仕切りとして使われた内壁と、何かしらの建造物の痕跡や当時農耕具などはっきりとが残されている。石垣は赤色の風化土と、鉄やアルミニウムが含まれていているラテライトという石でできていいます。サバンナの中に、いくつもの石垣がある光景はまさに必見でしょう。

まとめ

ロロペニの遺跡は、サハラ砂漠の黄金貿易を支えた都市の跡であり、当時の文化や生活様式を知る上で貴重な資料となっています。

遺跡は、14世紀から17世紀にかけて金の抽出と精錬が盛んであったことを物語っており、当時の社会構造や経済活動を知る上で重要な役割を果たしています。

ロロペニの遺跡は、当時の技術力や建築様式を知る上でも貴重な資料となっています。

3. ロロペニの景観

要約

ロロペニ遺跡の景観の特徴

熱帯地方に存在するため、とくにスコールにより、風化と劣化が止まっていない状態なので、早めに訪れておきたい場所です。

事実、ワールド・モニュメント・ウォッチ・リスト100選にも選ばれるなど、遺跡は崩壊の危機に瀕している状態です。このワールド・モニュメント・ウォッチ・リストは、世界の歴史的構造物や文化遺産の保存に取り組んでいる、ニューヨークに拠点を置く民間の非営利組織であるワールド・モニュメント財団が選定しています。

ロロペニ遺跡の景観の魅力

ロロペニの遺跡は、サバンナの中に、いくつもの石垣がある光景はまさに必見でしょう。

ロロペニ遺跡の景観の保護

いまだ多くの謎に隠された遺跡なので、今後の研究も注目されます。

まとめ

ロロペニの遺跡は、サバンナの中にそびえ立つ巨大な石垣が特徴的な景観を形成しています。

熱帯地方に位置しているため、風化や劣化が進んでおり、保存状態が懸念されています。

ロロペニの遺跡は、その独特の景観と歴史的な価値から、世界遺産に登録されました。

4. ロロペニの世界遺産登録

要約

ロロペニ遺跡の世界遺産登録の経緯

ロロペニの遺跡群は、1996年にユネスコの世界遺産暫定リストに掲載されました。その後、2004年に世界遺産基金からの支援を受け、2年後の世界遺産委員会で審査されたが、そのときの決議は「情報照会」であった。2007年に世界遺産基金から再度の支援を受け、2009年の第33回世界遺産委員会で再審議された結果、世界遺産リストへの正式登録が認められました。

ロロペニ遺跡の世界遺産登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

ブルキナファソ当局は基準(2)と(4)に該当する物件として推薦していたが、ICOMOSからはその基準での「顕著で普遍的な価値」は認められなかった。

しかし、ICOMOSは(3)については、この遺跡が規模と範囲の点で他の類似する遺跡群と明確に異なった価値を持ち、なおかつ黄金の取引を促した西アフリカの関連施設群の中でも、特に保存状態が良いことをもって、該当するものと認めた。

世界遺産登録基準
基準 内容
(iii) 人類の創造性、芸術的表現、または科学技術の価値観を証明する建築物、技術的集成物、景観または文化的景観

ロロペニ遺跡の世界遺産登録の意義

ロロペニの遺跡群は、ブルキナファソ初の世界遺産として登録されました。

この登録は、ブルキナファソの文化遺産の価値を世界に認めさせただけでなく、遺跡の保護と保存のための取り組みを促進する役割を果たしています。

まとめ

ロロペニの遺跡群は、2009年に世界遺産に登録されました。

世界遺産登録基準(iii)「人類の創造性、芸術的表現、または科学技術の価値観を証明する建築物、技術的集成物、景観または文化的景観」を満たしています。

ロロペニの遺跡群は、西アフリカの要塞化された定住地の中でも保存状態が良く、黄金の取引によって繁栄した都市の跡が見られるという点で評価されています。

5. ロロペニの観光情報

要約

ロロペニ遺跡へのアクセス

ロロペニの遺跡は、ブルキナファソ南部のポニ県に位置し、ブルキナファソの首都であるワガドゥグーからは南西方向に約400㎞離れています。

ワガドゥグー空港からロロペニの遺跡の近郊都市であるガワ空港まで飛行機で移動することをおすすめします。

ガワからロロペニの遺跡までは車で約1時間ほどで到着することができます。

ロロペニ遺跡へのアクセス
交通手段 ルート
飛行機 ワガドゥグー空港→ガワ空港
ガワ空港→ロロペニ遺跡(約1時間)

ロロペニ遺跡の見学ポイント

ロロペニの遺跡は、周囲100mを要塞のように囲んでいる石垣が、それぞれ高さが6mあります。

内側には、仕切りとして使われた内壁と、何かしらの建造物の痕跡や当時農耕具などがっきりと残されている。石垣は赤色の風化土と、鉄やアルミニウムが含まれていているラテライトという石でできていいます。

サバンナの中に、いくつもの石垣がある光景はまさに必見でしょう。

ロロペニ遺跡の見学ポイント
ポイント 内容
巨大な石垣 高さ約6m、周囲100mを囲む
内壁 仕切りの役割を果たしていたと考えられる
建造物の痕跡 住居や保管庫などの跡が残っている

ロロペニ遺跡の見学の注意点

ロロペニの遺跡は、熱帯地方に存在するため、とくにスコールにより、風化と劣化が止まっていない状態なので、早めに訪れておきたい場所です。

遺跡は崩壊の危機に瀕している状態なので、見学の際は注意が必要です。

日差しが強く、日陰となる場所がほとんどないので、日焼けと熱中症の対策が必要です。帽子やサングラスを着用し、飲み物は1人1本ずつ持ち歩いて観光するのがおすすめです。

ロロペニ遺跡の見学の注意点
注意点 内容
日差し 強いので帽子やサングラスを着用し、飲み物を持ち歩く
熱中症 対策が必要
遺跡の保存 崩壊の危機に瀕しているので注意が必要

まとめ

ロロペニの遺跡は、ブルキナファソ南部にあるポニ県に位置し、ワガドゥグー空港から飛行機でガワ空港まで移動し、そこから車で約1時間ほどで到着することができます。

見学の際は、日差しが強いので、日焼け対策と熱中症対策をしっかりとしてください。

遺跡は崩壊の危機に瀕している状態なので、見学の際は注意が必要です。

6. ロロペニの未来展望

要約

ロロペニ遺跡の保護と保存

ロロペニの遺跡は、世界遺産に登録されたことで、その保護と保存のための取り組みが強化されています。

ブルキナファソ政府は、遺跡の保護と保存のための予算を確保し、専門家による調査や修復作業を進めています。

また、地元住民の意識啓蒙活動も積極的に行われています。

ロロペニ遺跡の観光開発

ロロペニの遺跡は、世界遺産に登録されたことで、観光客が増加すると予想されます。

ブルキナファソ政府は、遺跡周辺の観光インフラ整備を進め、観光客の受け入れ体制を強化しています。

遺跡の観光開発は、地域経済の活性化に貢献すると期待されています。

ロロペニ遺跡の研究

ロロペニの遺跡は、まだ多くの謎が残されています。

今後、考古学的な調査や研究が進められることで、遺跡の謎が解明されていくことが期待されています。

遺跡の研究は、アフリカの歴史や文化を理解する上で重要な役割を果たします。

まとめ

ロロペニの遺跡は、世界遺産に登録されたことで、保護と保存、観光開発、研究の取り組みが強化されています。

これらの取り組みを通じて、ロロペニの遺跡は、ブルキナファソの重要な文化遺産として、未来永劫に保存されていくことが期待されます。

ロロペニの遺跡は、アフリカの歴史や文化を理解する上で重要な役割を果たし、世界中の人々にその魅力を伝える役割を担っていくでしょう。

参考文献

数多くの謎が残るブルキナファソの世界遺産、ロロペニの遺跡 …

ロロペニの遺跡群 | Wikipedia

ロロペニの遺跡 | アフリカ, ブルキナファソ | 世界遺産ガイド

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ブルキナファソの世界遺産「ロロペニの遺跡群」とは?世界 …

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