カナイマ国立公園とは?世界遺産についての解説

カナイマ国立公園の構成要素
要素 説明
カナイマ国立公園 ベネズエラ南東部のギアナ高地にある国立公園。世界遺産に登録されている。
ギアナ高地 ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、コロンビア、ブラジルの6カ国にまたがる広大な高地。
テーブルマウンテン 古代の地層がむき出しになった台形上の山。カナイマ国立公園に100以上存在する。
エンジェルフォール アウヤン・テプイから流れ落ちる世界最大の落差を誇る滝。
ロライマ山 ベネズエラ、ガイアナ、ブラジルの国境にまたがるテーブルマウンテン。
サポの滝 カナイマ国立公園にあるテーブルマウンテンから流れ落ちる滝の一つ。
オリオフリネラ テーブルマウンテンに生息する、水かきがなく跳ねることも泳ぐこともできないカエル。

1. カナイマ国立公園の特徴とは

要約

カナイマ国立公園の概要

カナイマ国立公園は、ベネズエラ南東部のギアナ高地にある国立公園です。1962年に国立公園に指定され、1994年にはユネスコの世界遺産に登録されました。面積は3万平方キロメートル以上で、関東地方よりも少し狭い程度、四国の約1.6倍の広さです。この公園は、熱帯雨林やサバンナなど多様な生態系を持つことから、『世界最後の秘境』と呼ばれています。

カナイマ国立公園は、プレートテクトニクスの影響をほとんど受けていないため、約20億年前の地質がそのまま残っていると考えられています。そのため、テーブルマウンテンと呼ばれる、古代の地層がむき出しになった台形上の山が100以上存在します。

カナイマ国立公園は、人類未踏の場所が複数あり、原始的な特徴を持つ固有の動植物が生息し、独自の生態系を形成しています。そのため、1994年に自然遺産としてユネスコの世界遺産に登録されました。

カナイマ国立公園の概要
項目 内容
指定年 1962年
世界遺産登録年 1994年
面積 3万平方キロメートル以上
特徴 世界最後の秘境、人類未踏の場所が複数存在、原始的な特徴を持つ固有の動植物が生息

カナイマ国立公園の地理

カナイマ国立公園は、ベネズエラ南東部のギアナ高地と呼ばれる地域に位置しています。ギアナ高地は、標高2000mを越えるテーブルマウンテンで知られる、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6カ国にまたがる広大なエリアです。

カナイマ国立公園は、ギアナ高地の中でも特に特徴的な自然環境を有しています。公園内には、テーブルマウンテンが大小100以上あり、先住民ペモン族から『テプイ(神の家)』と崇拝されていました。

カナイマ国立公園は、熱帯雨林やサバンナなども含まれ、約3万平方km以上の広さで関東地方より少し狭い程度の広さです。人類未踏の地が多くあり、『世界最後の秘境』といわれるほどです。

カナイマ国立公園の地理
項目 内容
位置 ベネズエラ南東部のギアナ高地
特徴 テーブルマウンテンが100以上存在、熱帯雨林やサバンナなど多様な生態系を持つ

カナイマ国立公園の気候

カナイマ国立公園は、典型的な熱帯気候で、12月から5月までが乾季、6月から11月が雨季です。カリブ海からの湿った風がギアナ高地に吹き込んでおり、一帯にジャングルを形成しています。

常にジャングルの上に雲が浮かび、衛星写真で地形を把握することが困難とも言われています。

カナイマ国立公園の気候
項目 内容
気候 熱帯気候
乾季 12月~5月
雨季 6月~11月
特徴 カリブ海からの湿った風が吹き込み、ジャングルを形成、雲が常に浮かび衛星写真で地形を把握することが困難

まとめ

カナイマ国立公園は、ベネズエラ南東部のギアナ高地にある国立公園で、世界遺産に登録されています。

面積は3万平方キロメートル以上で、関東地方よりも少し狭い程度、四国の約1.6倍の広さです。

カナイマ国立公園は、プレートテクトニクスの影響をほとんど受けていないため、約20億年前の地質がそのまま残っていると考えられています。

カナイマ国立公園は、人類未踏の場所が複数あり、原始的な特徴を持つ固有の動植物が生息し、独自の生態系を形成しています。

2. カナイマテーブルマウンテンの神秘

要約

テーブルマウンテンの形成

カナイマ国立公園にあるテーブルマウンテンは、古代の地層がむき出しになった台形上の山です。これらの山は、約20億年前の地質がそのまま現在に残されていると考えられています。

テーブルマウンテンは、長年雨風にさらされて、柔らかい地盤だけ崩壊して、固い地盤が残り、テーブル状になったのです。

カナイマ国立公園内にはテーブルマウンテンが大小100以上あり、先住民ペモン族から『テプイ(神の家)』と崇拝されていました。

テーブルマウンテンの形成
項目 内容
形成時期 約20億年前
形成過程 雨風による浸食で柔らかい地盤が崩壊し、固い地盤が残ってテーブル状になった
特徴 古代の地層がむき出しになった台形上の山、先住民ペモン族から『テプイ(神の家)』と崇拝されていた

アウヤン・テプイ

アウヤン・テプイは、カナイマ国立公園の中でも最大規模のテーブルマウンテンです。標高2535mで、先住民の言葉で『悪魔の山』を意味します。

アウヤン・テプイの山頂の面積は約700㎢で、東京23区がすっぽり収まってしまう広さです。

アウヤン・テプイには、世界最大の落差を誇るエンジェルフォールがあることでも有名です。

アウヤン・テプイ
項目 内容
標高 2535m
面積 約700㎢
特徴 先住民の言葉で『悪魔の山』を意味する、世界最大の落差を誇るエンジェルフォールがある

ロライマ山

ロライマ山は、カナイマ国立公園の中でもベネズエラとガイアナ、ブラジルの三つの国境にまたがっているテーブルマウンテンです。

ペポン族の言葉で『偉大』という意味のロライマ山は、広大なサバンナの中心に1000mの切り立つ壁と、標高2180mの台地からなり、遠くからは陸に浮かぶ軍艦のようにも見えます。

ロライマ山は、火山の噴火や地震など地質学的な変化の影響をほとんど受けず、地球で最古の岩盤がそのままの形で残っています。

ロライマ山
項目 内容
位置 ベネズエラ、ガイアナ、ブラジルの国境
標高 2180m
特徴 ペポン族の言葉で『偉大』を意味する、地球で最古の岩盤がそのままの形で残っている

まとめ

カナイマ国立公園には、テーブルマウンテンと呼ばれる、古代の地層がむき出しになった台形上の山が100以上存在します。

これらの山は、約20億年前の地質がそのまま現在に残されていると考えられています。

テーブルマウンテンは、長年雨風にさらされて、柔らかい地盤だけ崩壊して、固い地盤が残り、テーブル状になったのです。

カナイマ国立公園内には、アウヤン・テプイやロライマ山など、様々なテーブルマウンテンが存在し、それぞれ独自の景観と生態系を持っています。

3. カナイマ国立公園の生物多様性

要約

テーブルマウンテンの生態系

テーブルマウンテンは、周囲が断崖になっているため、地上に生息する他の動植物の影響をほとんど受けません。

そのため、テーブルマウンテンには、ここにしか生息しない動植物が存在します。

例えば、水かきがなく跳ねることも泳ぐこともできない、『オリオフリネラ』という体長2cmほどのとげで覆われたカエルが有名です。

テーブルマウンテンの生態系
項目 内容
特徴 周囲が断崖になっているため、地上に生息する他の動植物の影響をほとんど受けない
固有種 オリオフリネラ(水かきがなく跳ねることも泳ぐこともできないカエル)など

カナイマ国立公園の固有種

カナイマ国立公園には、約4000種の植物が生育しており、その約75%がカナイマ国立公園の固有種です。

テーブルマウンテン以外の環境にもカナイマ国立公園独自の生態系があります。

熱帯雨林や草原地帯を含めたエリアには、食虫植物や水に潜むコオロギ、小さな飛べないカエルといった、この地帯でしか見ることのできない珍しい生き物が数多く生息しています。

カナイマ国立公園の固有種
項目 内容
植物 約4000種、その約75%が固有種
動物 食虫植物、水に潜むコオロギ、小さな飛べないカエルなど

カナイマ国立公園の生物多様性

カナイマ国立公園は、自然遺産の登録条件(vii

つまり、動植物に大きく関わる登録条件「(ix)(x)」が認められた理由も必ずあるということですね。

カナイマ国立公園は、地球の歴史を感じられるだけでなく、多種多様な動植物が見られることから、『地球最後の秘境』とも言われています。

まとめ

カナイマ国立公園は、テーブルマウンテンという周囲が断崖になっている隔絶された環境だからこそ、ここにしか生息しない動植物が存在する点です。

カナイマ国立公園には、約4000種の植物が生育しており、その約75%がカナイマ国立公園の固有種です。

カナイマ国立公園は、地球の歴史を感じられるだけでなく、多種多様な動植物が見られることから、『地球最後の秘境』とも言われています。

4. エンジェルフォールの魅力

要約

エンジェルフォールの概要

エンジェルフォールは、カナイマ国立公園にあるアウヤン・テプイから流れ落ちる滝です。

落差は979mで、世界最大の落差を誇ります。

エンジェルフォールは、あまりにも高い位置から落ちるため、流れ落ちる水は途中で分散してしまい、霞のようになってしまいます。

そのため、滝壺は存在しません。

エンジェルフォールの概要
項目 内容
位置 カナイマ国立公園のアウヤン・テプイ
落差 979m
特徴 世界最大の落差を誇る、滝壺が存在しない

エンジェルフォールの名前の由来

エンジェルフォールは、アメリカの冒険者『ジミー・エンジェル』の名前から取られています。

ジミー・エンジェルは、1937年に飛行機でエンジェルフォールを発見しました。

エンジェルフォールは、スペイン語で『アンヘルの滝』と呼ばれています。

エンジェルフォールの名前の由来
項目 内容
由来 アメリカの冒険家ジミー・エンジェルにちなんで名付けられた
別名 アンヘルの滝(スペイン語)

エンジェルフォールの魅力

エンジェルフォールは、世界最大の落差を誇る滝であり、その壮大さは圧巻です。

エンジェルフォールは、滝壺が存在しないという特徴も持ち、その独特な景観は、多くの観光客を魅了しています。

エンジェルフォールは、地球上でも珍しい自然現象・自然景観を見ることができる点も魅力です。

まとめ

エンジェルフォールは、カナイマ国立公園にあるアウヤン・テプイから流れ落ちる世界最大の落差を誇る滝です。

エンジェルフォールは、その壮大さと独特な景観から、多くの観光客を魅了しています。

エンジェルフォールは、地球上でも珍しい自然現象・自然景観を見ることができる点も魅力です。

5. カナイマ国立公園の世界遺産登録意義

要約

世界遺産登録基準

カナイマ国立公園は、ユネスコの世界遺産に登録されており、以下の4つの基準を満たしています。

登録基準(vii):エンジェルフォールやテーブルマウンテンなど、ひときわ美しい自然が見られるという点。

登録基準(viii):テーブルマウンテンからは約20億万年前の地層などが見られ、これは地球の歴史の主要な段階を示しているということ。

登録基準(ix):テーブルマウンテンの頂上は、周囲から隔離されているため、独特の生態系を持つという点。

世界遺産登録基準
基準 内容
(vii) エンジェルフォールやテーブルマウンテンなど、ひときわ美しい自然が見られる
(viii) テーブルマウンテンからは約20億万年前の地層などが見られ、地球の歴史の主要な段階を示している
(ix) テーブルマウンテンの頂上は、周囲から隔離されているため、独特の生態系を持つ
(x) 絶滅の恐れがある生物が生息する

カナイマ国立公園の価値

カナイマ国立公園は、世界遺産に登録されるほどの価値を持つ、貴重な自然遺産です。

カナイマ国立公園は、地球の歴史を感じられるだけでなく、多種多様な動植物が見られることから、『地球最後の秘境』とも言われています。

カナイマ国立公園は、エンジェルフォールやテーブルマウンテンなど、世界でも珍しい自然景観を見ることができます。

カナイマ国立公園の保護

カナイマ国立公園は、世界遺産に登録されたことで、その価値が広く認識され、保護活動が進められています。

カナイマ国立公園は、今後もその貴重な自然を保護していくことが重要です。

まとめ

カナイマ国立公園は、エンジェルフォールやテーブルマウンテンなど、世界でも珍しい自然景観を見ることができます。

カナイマ国立公園は、地球の歴史を感じられるだけでなく、多種多様な動植物が見られることから、『地球最後の秘境』とも言われています。

カナイマ国立公園は、世界遺産に登録されたことで、その価値が広く認識され、保護活動が進められています。

6. カナイマ国立公園の観光スポットの魅力

要約

エンジェルフォール

エンジェルフォールは、カナイマ国立公園にあるアウヤン・テプイから流れ落ちる滝です。

落差は979mで、世界最大の落差を誇ります。

エンジェルフォールは、あまりにも高い位置から落ちるため、流れ落ちる水は途中で分散してしまい、霞のようになってしまいます。

そのため、滝壺は存在しません。

ロライマ山

ロライマ山は、カナイマ国立公園の中でもベネズエラとガイアナ、ブラジルの三つの国境にまたがっているテーブルマウンテンです。

ペポン族の言葉で『偉大』という意味のロライマ山は、広大なサバンナの中心に1000mの切り立つ壁と、標高2180mの台地からなり、遠くからは陸に浮かぶ軍艦のようにも見えます。

ロライマ山は、火山の噴火や地震など地質学的な変化の影響をほとんど受けず、地球で最古の岩盤がそのままの形で残っています。

サポの滝

サポの滝は、カナイマ国立公園にあるテーブルマウンテンから流れ落ちる滝の一つです。

サポの滝は、エンジェルフォールほど有名ではありませんが、その美しさはエンジェルフォールに劣らず、多くの観光客を魅了しています。

サポの滝は、滝の音が蛙の鳴き声に例えられ、その名がつけられました。

まとめ

カナイマ国立公園には、エンジェルフォール、ロライマ山、サポの滝など、様々な観光スポットがあります。

これらの観光スポットは、それぞれ独自の景観と魅力を持っています。

カナイマ国立公園を訪れる際には、これらの観光スポットを巡ってみてください。

参考文献

カナイマ国立公園 | アメリカ大陸, ベネズエラ | 世界遺産ガイド

【カナイマ国立公園(ギアナ高地)| 地球最後の秘境】世界遺産 …

ベネズエラの世界遺産「カナイマ国立公園」とは?エンジェル …

カナイマ国立公園 – Wikipedia

カナイマ国立公園 | ベネズエラ | 世界遺産オンラインガイド

「カナイマ国立公園」ベネズエラにある地球最後の秘境 …

一生に一度は訪れたい!世界最後の秘境『ギアナ高地』 | 旅時間

カナイマ国立公園(ベネズエラ) | 世界遺産マイスターの書斎

カナイマ国立公園 – 世界遺産を学ぶ

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