コインブラ大学−アルタとソフィアとは?世界遺産についての解説

コインブラ大学−アルタとソフィアの世界遺産登録概要
登録名 コインブラ大学−アルタとソフィア
登録年 2013年
登録基準 (ii)(iv)(vi)
登録地域 アルタ地区とソフィア地区
主な見どころ ジョアニア図書館、サン・ミゲル礼拝堂、サンタ・クルース修道院、旧カテドラル、新カテドラル

1. コインブラ大学の歴史と特徴

要約

コインブラ大学の創設と移転

コインブラ大学は、ポルトガルで最も歴史のある大学であり、ヨーロッパでも屈指の伝統と歴史を誇る名門大学です。1290年にポルトガルの国王ディニス1世によってリスボンに創設されました。当初はストゥディウム・ゲネラーレと呼ばれ、ポルトガル初の大学として、イベリア半島全体でも最古の大学の一つとして位置づけられました。しかし、教会と政治権力との緊張関係や、市民と学生の衝突などが原因で、1308年にコインブラに移転されました。コインブラは、リスボンが首都になる以前はポルトガルの首都であり、12世紀に創建されたサンタ・クルース修道院に併設されていた学校が成功していたことから、教育面でも長い伝統がありました。コインブラに移転した大学は、現在の総合図書館がある辺りに建てられ、その後、1338年にアフォンソ4世の時代に一度リスボンに戻されましたが、1354年に再びコインブラに移転されました。その後も、1377年にフェルナンド1世の時代にリスボンに移転されましたが、1537年にジョアン3世の時代に再びコインブラに戻され、それ以降は他の都市に移転することはありませんでした。

ジョアン3世は、大学を首都から隔離することで、大学の影響力を抑制しようとしたと考えられています。大学はコインブラのアルカソヴァ宮殿に置かれ、教員や全蔵書を含む大学に関する全てがリスボンから移されました。ジョアン3世は、イタリアで生まれた新しい理念を導入しようと試み、ポルトガル人が留学するための奨学金を創設し、パリにいたアンドレ・デ・ゴウヴェイアをコインブラ大学のコレジオ・ダス・アルテス(ポルトガル語版)の学寮長に任命しました。ゴウヴェイアは、神学のエリ・ヴィネ、数学のペドロ・ヌネシュ、法学や古典学のディオゴ・デ・テイヴェなど、多くの教授たちを招聘しました。

この時代のコインブラ大学は、イエズス会に委ねられ、コレジオ・ダス・アルテスをはじめ、コレジオが次々と設立されました。これらのコレジオは19世紀に閉校されましたが、かつてソフィア通りには、そうしたコレジオとその教会がいくつも存在していました。

18世紀には、ポンバル侯爵セバスティアン・デ・カルヴァーリョが、啓蒙主義の影響を受けた反教会権力的な信念に基づき、大学改革を行いました。コインブラ大学植物園をはじめとする自然科学系の施設、研究機関などが、この時代に設立されました。

コインブラ大学の移転
移転年 場所 国王
1290年 リスボン ディニス1世
1308年 コインブラ ディニス1世
1338年 リスボン アフォンソ4世
1354年 コインブラ アフォンソ4世
1377年 リスボン フェルナンド1世
1537年 コインブラ ジョアン3世

コインブラ大学の教育と影響力

コインブラ大学は、1290年の創設からエヴォラ大学が開学した1559年まで、そしてエヴォラ大学が閉校となった1759年からリスボン大学とポルト大学が開学した1911年までの間、ポルトガル唯一の大学でした。コインブラ大学は、7世紀以上にわたって旧ポルトガル帝国の教育機関に影響を与えてきました。ポルトガル統治下のすべての地域のエリートを養成する中心的拠点として、ポルトガル語圏の学術的諸制度や大学文化の形成において重要な役割を果たしました。

コインブラ大学は、さまざまな分野の研究を7世紀以上に渡って続けたことにより、旧ポルトガル帝国内にあった各教育機関に大いに影響を与えていたという点で評価されています。また、コインブラ大学は、文学や思想などポルトガルを母語とする国々の教育機関に対して大きな役割を果たしてきたという点も評価されています。

コインブラ大学は、都市と一体化している点や、ポルトガル海上帝国時代に植民地の大学に与えた影響の大きさ、コインブラ・グループに見られるように現代でもなおその影響力が大きなものである点などから、既存の世界遺産リスト登録物件にはない顕著な普遍的価値を有していると認められました。

コインブラ大学は、大学と都市の機能を統合したもので、相互作用を示しているという点も評価されています。コインブラ大学は、大学と都市の機能を上手に組み合わせた大学都市としてのモデルということだけではなく、ポルトガルの植民地においても教育を通じて大きな役割を果たしてきたという点で評価されています。

コインブラ大学の評価ポイント
評価ポイント 内容
教育機関への影響 7世紀以上にわたり旧ポルトガル帝国の教育機関に影響
都市との一体化 大学と都市の機能が統合され、相互作用
現代における影響力 コインブラ・グループなど、現代でも影響力
ポルトガル語圏への貢献 ポルトガル語圏の学術的諸制度や大学文化の形成に貢献

世界遺産登録

コインブラ大学は、エルヴァスの要塞群などとともに、2004年11月26日に世界遺産の暫定リストに記載されました。当初のリスト記載名は単に「コインブラ大学」だったのですが、2012年1月30日に正式な推薦書が世界遺産センターに提出され、世界文化遺産の諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)は2012年9月17日から23日に現地調査を行いました。

推薦書や現地調査を踏まえてICOMOSが出した勧告は「情報照会」で、世界遺産としての顕著な普遍的価値は認めたものの、保護・管理面での拡充を求めるものだったのですが、2013年の第37回世界遺産委員会では、逆転での登録が認められました。

世界遺産としての正式登録名は、University of Coimbra – Alta and Sofia (英語)、Université de Coimbra – Alta et Sofia (フランス語)で、日本語訳は一般に「コインブラ大学 – アルタとソフィア」とされています。

登録名が示すように、丘の上のアルタ地区にある大学関連の建造物群(サンタ・マリア大聖堂を含む)と、下町にのびるソフィア通り周辺が登録対象となっています。

世界遺産登録情報
登録名 University of Coimbra – Alta and Sofia
登録年 2013年
登録基準 (ii)(iv)(vi)
登録地域 アルタ地区とソフィア地区
主な見どころ ジョアニア図書館、サン・ミゲル礼拝堂、サンタ・クルース修道院

まとめ

コインブラ大学は、ポルトガルで最も歴史のある大学であり、ヨーロッパでも屈指の伝統と歴史を誇る名門大学です。1290年の創設から、ポルトガル帝国の教育機関に大きな影響を与え、ポルトガル語圏の学術的諸制度や大学文化の形成に貢献してきました。

コインブラ大学は、大学と都市の機能を統合したもので、相互作用を示しているという点も評価されています。大学と都市が一体となった大学都市としてのモデルであり、ポルトガルの植民地においても教育を通じて大きな役割を果たしてきたという点で評価されています。

コインブラ大学は、2013年に世界遺産に登録されました。登録対象は、丘の上のアルタ地区にある大学関連の建造物群と、下町にのびるソフィア通り周辺です。

コインブラ大学は、歴史的建造物群だけでなく、現在も大学として機能している点も魅力です。歴史と現代が融合した、活気のある大学都市として、世界中から観光客が訪れています。

2. アルタ図書館の美しさと意義

要約

ジョアニア図書館の建築と装飾

ジョアニア図書館は、コインブラ大学の中でも特に有名な建造物の一つです。1717年から1728年にかけて、ジョアン5世の命令で建設されました。図書館は、バロック様式風の玄関、ターリャ・ドウラーダ(ポルトガル語版)の内装など、その美しい装飾で知られています。

ジョアニア図書館は、自然科学関連書籍などを多く集めた啓蒙時代の大学の姿を伝えるだけでなく、その豪華な装飾も高く評価されています。

図書館の内部は、3つの区域に分けられており、それぞれ黒・赤・緑の基盤の上に、金で彫刻が施されています。天井まで壁一面ぎっしり30万冊の蔵書が保管されており、華麗なターリャ・ドウラーダ(金泥細工)による内部装飾が施されています。

図書館には、本を食べる虫を退治するため、250年以上前からコウモリが生息しているそうです。

ジョアニア図書館の建築様式
様式 特徴
バロック様式 玄関
ターリャ・ドウラーダ 内装
金泥細工 装飾

ジョアニア図書館の役割と意義

ジョアニア図書館は、単なる蔵書施設ではなく、知識の宝庫として、コインブラ大学の歴史と文化を象徴する存在です。

ジョアン5世は、図書館を建設することで、知識の重要性を示し、国を安定させるために学問が大切だと考えました。

ジョアニア図書館は、ポルトガルが世界へ進出し帝国を築いた時期に建てられたことから、いかに繁栄していたかわかります。

ジョアニア図書館は、現在も現役の図書館として利用されており、歴史的に価値のある多くの書物が保管されています。

ジョアニア図書館の役割
役割 内容
知識の宝庫 30万冊の蔵書
啓蒙時代の象徴 自然科学関連書籍
ポルトガルの繁栄 帝国を築いた時期に建設
現役の図書館 現在も利用されている

ジョアニア図書館と「美女と野獣」

ジョアニア図書館は、ディズニー映画『美女と野獣』に登場するシーンにそっくりだと話題になっています。

映画のシーンと図書館の写真を比べた比較サイトも簡単に見つかります。

ジョアニア図書館は、その豪華絢爛な内装と、静寂に包まれた空間が、映画の世界観を彷彿とさせるのかもしれません。

ジョアニア図書館は、世界遺産を訪れる観光客にとって、必見の場所となっています。

まとめ

ジョアニア図書館は、コインブラ大学の中でも特に有名な建造物の一つであり、その豪華絢爛な装飾と、静寂に包まれた空間が、訪れる人を魅了します。

ジョアニア図書館は、単なる蔵書施設ではなく、知識の宝庫として、コインブラ大学の歴史と文化を象徴する存在です。

ジョアニア図書館は、ポルトガルが世界へ進出し帝国を築いた時期に建てられたことから、いかに繁栄していたかわかります。

ジョアニア図書館は、現在も現役の図書館として利用されており、歴史的に価値のある多くの書物が保管されています。

3. ソフィア大学の文化的背景と役割

要約

サンタ・クルース修道院の歴史

サンタ・クルース修道院は、コインブラ大学よりも古く、1131年にポルトガルの初代国王アフォンソ・エンリケスによって建てられました。

当初はロマネスク様式の修道院でしたが、16世紀の大規模改築を経て、マヌエル様式とルネサンスの融合した建築になりました。

サンタ・クルース修道院は、大学が最初にコインブラに移転してきた14世紀のスコラ学の影響が強かった時期と関わるものです。

現在の修道院は、ルネサンス様式の説教壇やマヌエル様式の回廊などを見ることが出来ます。

サンタ・クルース修道院の歴史
建設年 様式 改築年 様式
1131年 ロマネスク様式 16世紀 マヌエル様式とルネサンス様式

サンタ・クルース修道院の文化的意義

サンタ・クルース修道院は、ポルトガル王国初期における最も重要な修道士の館であり、政治と文化の両面で重要な役割を果たしてきました。

サンタ・クルース修道院は、コインブラ大学の歴史と文化を理解する上で欠かせない場所です。

サンタ・クルース修道院は、ポルトガルの歴史と文化を象徴する建造物の一つであり、観光客にとって必見の場所です。

サンタ・クルース修道院は、コインブラ大学周辺の観光スポットの中でも、特に人気が高い場所です。

サンタ・クルース修道院の役割
役割 内容
政治と文化の中心 修道院付属の学校や写字室
ポルトガル王家の墓 アフォンソ・エンリケスとその息子サンショ1世

ソフィア地区の文化的特徴

ソフィア地区は、サンタ・クルース修道院周辺を含め、大学関連施設や修道院などが点在するエリアです。

ソフィア地区は、アルタ地区とは異なる、古く根付いたキリスト教文化を感じることができます。

ソフィア地区は、コインブラ大学の歴史と文化を理解する上で重要な役割を果たしています。

ソフィア地区は、アルタ地区とは異なる魅力を持つエリアであり、観光客にとって必見の場所です。

まとめ

サンタ・クルース修道院は、コインブラ大学よりも古く、ポルトガル王国初期における最も重要な修道士の館であり、政治と文化の両面で重要な役割を果たしてきました。

サンタ・クルース修道院は、コインブラ大学の歴史と文化を理解する上で欠かせない場所です。

ソフィア地区は、サンタ・クルース修道院周辺を含め、大学関連施設や修道院などが点在するエリアです。

ソフィア地区は、アルタ地区とは異なる、古く根付いたキリスト教文化を感じることができます。

4. コインブラ大学の世界遺産登録プロセス

要約

世界遺産登録への道のり

コインブラ大学は、2004年11月26日に世界遺産の暫定リストに記載されました。

2012年1月30日に正式な推薦書が世界遺産センターに提出され、世界文化遺産の諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)は2012年9月17日から23日に現地調査を行いました。

ICOMOSは、世界遺産としての顕著な普遍的価値は認めたものの、保護・管理面での拡充を求める「情報照会」という勧告を出しました。

しかし、2013年の第37回世界遺産委員会では、逆転での登録が認められました。

世界遺産登録プロセス
内容
2004年 暫定リストに記載
2012年 推薦書提出、ICOMOSによる現地調査
2013年 世界遺産登録

世界遺産登録の理由

コインブラ大学は、大学と都市の機能を統合したもので、相互作用を示しているという点で評価されています。

コインブラ大学は、ポルトガル海上帝国時代に植民地の大学に与えた影響の大きさ、コインブラ・グループに見られるように現代でもなおその影響力が大きなものである点などから、既存の世界遺産リスト登録物件にはない顕著な普遍的価値を有していると認められました。

コインブラ大学は、大学と都市の機能を上手に組み合わせた大学都市としてのモデルということだけではなく、ポルトガルの植民地においても教育を通じて大きな役割を果たしてきたという点で評価されています。

コインブラ大学は、さまざまな分野の研究を7世紀以上に渡って続けたことにより、旧ポルトガル帝国内にあった各教育機関に大いに影響を与えていたという点で評価されています。

世界遺産登録の理由
理由 内容
大学と都市の一体化 大学と都市の機能が統合され、相互作用
ポルトガル帝国への影響 植民地の大学に大きな影響
現代における影響力 コインブラ・グループなど、現代でも影響力
ポルトガル語圏への貢献 ポルトガル語圏の学術的諸制度や大学文化の形成に貢献

世界遺産登録基準

コインブラ大学は、世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録されました。

(ii) 大学はさまざまな分野の研究を7世紀以上に渡って続けたことにより、旧ポルトガル帝国内にあった各教育機関に大いに影響を与えていたという点。

(iv) コインブラは大学と都市の機能を統合したもので、相互作用を示しているということ。

(vi) 大学は、文学や思想などポルトガルを母語とする国々の教育機関に対して大きな役割を果たしてきたということ。

世界遺産登録基準
基準 内容
(ii) 大学はさまざまな分野の研究を7世紀以上に渡って続けたことにより、旧ポルトガル帝国内にあった各教育機関に大いに影響を与えていたという点
(iv) コインブラは大学と都市の機能を統合したもので、相互作用を示しているということ
(vi) 大学は、文学や思想などポルトガルを母語とする国々の教育機関に対して大きな役割を果たしてきたということ

まとめ

コインブラ大学は、2013年に世界遺産に登録されました。

登録の理由は、大学と都市の機能が統合され、相互作用を示していること、ポルトガル海上帝国時代に植民地の大学に与えた影響の大きさ、現代でもなおその影響力が大きいことなどです。

コインブラ大学は、世界遺産登録基準のうち、(ii)、(iv)、(vi)の条件を満たしています。

コインブラ大学は、歴史的建造物群だけでなく、現在も大学として機能している点も魅力です。歴史と現代が融合した、活気のある大学都市として、世界中から観光客が訪れています。

5. アルタとソフィアの建築デザインの秘密

要約

アルタ地区の建築様式

アルタ地区は、コインブラ大学の主要な建造物群が集まるエリアです。

アルタ地区の建築様式は、16世紀から17世紀に建てられたルネサンス様式やマヌエル様式が中心となっています。

アルタ地区には、鉄の門、ラテン回廊、帽子の間、サン・ミゲル礼拝堂、ジョアニア図書館など、歴史的な建造物が数多く残っています。

アルタ地区の建築様式は、ポルトガルの歴史と文化を反映しており、質実剛健な雰囲気を感じることができます。

アルタ地区の建築様式
様式 特徴
ルネサンス様式 16世紀から17世紀に流行
マヌエル様式 ポルトガル独自の様式
質実剛健 歴史と文化を反映

ソフィア地区の建築様式

ソフィア地区は、サンタ・クルース修道院周辺を含め、大学関連施設や修道院などが点在するエリアです。

ソフィア地区の建築様式は、12世紀に建てられたロマネスク様式から、16世紀に改築されたマヌエル様式、ルネサンス様式など、様々な建築様式の要素が混在しています。

ソフィア地区には、サンタ・クルース修道院、旧サンタ・クララ修道院、新カテドラルなど、歴史的な建造物が数多く残っています。

ソフィア地区の建築様式は、ポルトガルの歴史と文化を反映しており、アルタ地区とは異なる、古く根付いたキリスト教文化を感じることができます。

ソフィア地区の建築様式
様式 特徴
ロマネスク様式 12世紀に流行
マヌエル様式 16世紀に流行
ルネサンス様式 16世紀に流行
キリスト教文化 古く根付いた文化を反映

建築デザインの特徴

コインブラ大学の建築デザインの特徴として、アズレージョ(装飾タイル)があげられます。

アズレージョは、ポルトガル特有の青いタイルで、壁や天井を装飾するために使用されています。

コインブラ大学では、サン・ミゲル礼拝堂、サンタ・クルース修道院、旧カテドラルなど、多くの建造物にアズレージョが使用されています。

アズレージョは、ポルトガルの歴史と文化を象徴する装飾であり、コインブラ大学の建築デザインに独特の美しさを与えています。

アズレージョの特徴
特徴 内容
ポルトガル特有 青いタイル
装飾 壁や天井を装飾
歴史と文化 ポルトガルの歴史と文化を象徴

まとめ

アルタ地区とソフィア地区は、それぞれ異なる建築様式と文化的特徴を持つエリアです。

アルタ地区は、ルネサンス様式やマヌエル様式が中心で、質実剛健な雰囲気を感じることができます。

ソフィア地区は、ロマネスク様式、マヌエル様式、ルネサンス様式など、様々な建築様式の要素が混在しており、古く根付いたキリスト教文化を感じることができます。

コインブラ大学の建築デザインの特徴として、アズレージョがあげられます。アズレージョは、ポルトガルの歴史と文化を象徴する装飾であり、コインブラ大学の建築デザインに独特の美しさを与えています。

6. コインブラ大学周辺の観光スポット

要約

旧カテドラル

旧カテドラルは、1162年に建設されたロマネスク様式の教会です。

当時ムーア人の侵略を防ぐ要塞としての要素を含んだ教会ということもあり、堅牢な外観は力強さを感じさせます。

教会全体は地味な印象ですが、ゴシック式の祭壇は細かな細工がなされ、一見の価値があります。

教会内部の一部の壁に施されたアズレージョの装飾が見事です。

旧カテドラルの特徴
様式 特徴
ロマネスク様式 1162年建設
要塞 ムーア人の侵略を防ぐ
ゴシック式祭壇 細かな細工
アズレージョ 一部の壁に装飾

新カテドラル

新カテドラルは、1598年から100年あまりもかけて建てられたイエズス会の教会です。

バロック様式の美しいカテドラルで、静寂に包まれたカテドラル内には、見事な金の細工が施された祭壇を見ることができます。

新カテドラルには、日本人として忘れてはならない人が眠っています。鹿児島でザビエルの洗礼を受け、その後日本人初の留学生として1553年にリスボンに到着したベルナルドです。

ベルナルドは、1555年にはローマで教皇パウロ4世に謁見したそうですが、1557年初頭に病気のためコインブラで亡くなりました。

新カテドラルの特徴
様式 特徴
バロック様式 1598年から建設
金の細工 祭壇
日本人留学生 ベルナルドの墓
歴史 イエズス会の教会

サンタ・クララ橋

サンタ・クララ橋は、モンデゴ川にかかる橋で、コインブラの街並みを一望できます。

橋の上からは、丘の上にあるコインブラ大学や、対岸のサンタ・クララ修道院などを眺めることができます。

サンタ・クララ橋は、コインブラの観光スポットの一つであり、特に夕暮れ時は美しい景色を楽しむことができます。

サンタ・クララ橋は、コインブラ大学周辺の観光スポットの中でも、特に人気が高い場所です。

まとめ

コインブラ大学周辺には、歴史的な建造物が数多く残っています。

旧カテドラルは、1162年に建設されたロマネスク様式の教会で、堅牢な外観が特徴です。

新カテドラルは、1598年から100年あまりもかけて建てられたイエズス会の教会で、バロック様式の美しいカテドラルです。

サンタ・クララ橋は、モンデゴ川にかかる橋で、コインブラの街並みを一望できます。

参考文献

コインブラ大学:アルタとソフィア – 世界遺産を学ぶ

コインブラ大学−アルタとソフィア|世界遺産ガイド

ポルトガルの世界遺産「コインブラ大学-アルタとソフィア」と …

コインブラ大学-アルタとソフィア – Wikipedia

コインブラ大学―アルタとソフィア(コインブラだいがく アルタ …

ポルトガルの世界遺産:コインブラ大学−アルタとソフィア …

ポルトガルの世界遺産!「コインブラ大学-アルタとソフィア …

コインブラ大学-アルタとソフィア | ポルトガル | 世界遺産 …

世界遺産に登録された “名門国立コインブラ大学” | 世界を …

世界遺産コインブラ大学の観光レポ!ジョアニア図書館は …

コインブラ大学-アルタとソフィアとは – わかりやすく解説 Weblio …

図書館好きにはたまらない!ポルトガルの世界遺産コインブラ大学

[世界遺産]コインブラ大学…「大学都市」って何なのか …

『2016 ポルトガルの旅(9)古都コインブラは大学の街、そして …

【コインブラ】長い歴史と学生の活気溢れる街!ポルトガル …

ポルトガルの第3の都市・コインブラを観光!世界一美しい図書 …

観光の目玉!世界遺産コインブラ大学への行き方と見どころを …

世界遺産.net:世界遺産「コインブラ大学-アルタとソフィア」の …

タイトルとURLをコピーしました