項目 | 内容 |
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名前 | アロカシアまたはアローカシア |
別名 | クワズイモ、出世芋 |
学名 | Alocasia odora |
分類 | サトイモ科クワズイモ属 |
分布 | 日本、中国、東南アジア |
毒性成分 | シュウ酸カルシウム |
花言葉 | 復縁、仲直り |
風水効果 | 人間関係、出世運 |
生育速度 | 早い |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
開花時期 | 夏 |
水やり | 土が乾いたらたっぷりと |
肥料 | 生育期に緩効性化成肥料と液体肥料 |
植え替え | 2年に1回 |
増やし方 | 株分け、挿し木、種まき |
病害虫 | 軟腐病、炭そ病、ハダニ、カイガラムシ、アブラムシ |
1. アロカシアオドラ(クワズイモ)の特徴
アロカシアオドラ(クワズイモ)の名前の由来
クワズイモは、その名の通り「食わず芋」が由来です。根には毒性があり食べないようにするためにつけられた説と、弘法大師の逸話があります。弘法大師が空腹で苦しんでいたときに農夫に「サトイモをください」と言ったが、農夫がそれを渋ったため、弘法大師が去ったあとサトイモがクワズイモになっていた‥?
日本でも沖縄や小笠原諸島などに自生し、庭先や生垣など地植えになって大きく葉を広げています。その大きさも様々で個体差があります。あまり知られていませんが、クワズイモも花が咲きます。植物園などでその性質を十分に発揮しているものは初夏~夏に葉の陰から白い蕾が出ます。薄緑色の仏炎苞がクリーム色のトウモロコシのような花穂を包む形で咲きます。
スパティフィラムの花によく似ています。しかし観葉植物として管理されているものはほとんど花を咲かせることはありません。だからこそ花が咲くと嬉しく、植物の環境が合っている証拠でもあるので最大のご褒美になります。ぜひ、お花がさくことを目指して育ててみてください。
由来 | 説明 |
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食わず芋 | 根に毒性があり食用不可 |
出世芋 | 成長が早いことから |
弘法大師の逸話 | 弘法大師が空腹で農夫にサトイモを所望したが、渋られたためサトイモがクワズイモになったという伝説 |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の魅力
観葉植物としての魅力は室内で管理でき、インテリアとして楽しめることです。しかし植物にとって室内が必ずしも適しているとは言えません。生き物であることを忘れず、自生地の環境をイメージしながらなるべく室内でもその環境を再現できるかが一番のポイントです。
魅力 | 説明 |
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インテリア性 | 室内で管理しやすい |
存在感 | 大きな葉が特徴的 |
風水効果 | 人間関係や出世運アップの効果が期待できる |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の花言葉
クワズイモの花言葉は、「復縁」「仲直り」。ハート型の葉を持つクワズイモは、その花言葉が表すように、風水では人間関係に関する運気がアップする植物と言われています。また、生長が早いことから出世運をもたらすという風水の説も!
花言葉 | 説明 |
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復縁 | ハート型の葉が由来 |
仲直り | ハート型の葉が由来 |
風水効果 | 人間関係や出世運アップの効果が期待できる |
まとめ
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、その名前の由来や花言葉、風水効果など、様々な魅力を持つ観葉植物です。その特徴的な見た目と、育てやすさから人気を集めています。
特に、その大きな葉は、観葉植物の中でも目を引く存在感があります。また、生育が早く、新しい葉を次々と展開していく姿は、見ているだけでも楽しいものです。
ただし、クワズイモには毒性があるため、小さなお子さんやペットがいる家庭では、誤って口に入れないように注意が必要です。
2. アロカシアオドラの育て方と注意点
アロカシアオドラ(クワズイモ)の置き場所
クワズイモは、年間を通して明るい半日陰で管理します。観葉植物に適した置き場所とは?こちらの記事をチェック!また、南向きの明るいリビング、光の弱い寝室や玄関…耐陰性のある観葉植物の種類はこちらの記事で!
クワズイモは、通年日当たりの良い場所に置きます。真夏の直射日光を避けてなるべく日光にあててください。暑さには強く、アロカシア属の中でも寒さには強い品種ですが、極端な温度変化はダメージが大きいので(耐寒温度5℃)気温が15℃をきる頃になったら徐々に室内の暖かい場所に移動します。
場所 | 説明 |
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屋外 | 日当たりの良い風通しの良い場所 |
室内 | 直射日光が当たらない明るい場所 |
冬 | 15℃以上の暖かい場所 |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の水やり
クワズイモは水を好む植物です。用土がカラカラに乾くまで放置しないように注意してください。根腐れしない程度にたっぷり水やりしましょう。
また、クワズイモは葉からの蒸散量が非常に多く、葉から汗をかくように水滴がたれてくることがよくあります。この水滴を一日貯めておくと100mlほどの量になることも!そのため、クワズイモを置く場所は、水滴がたれても良い場所に置くか、シートなどで対策をするようにしましょう。
観葉植物への水やり方法や、便利な給水グッズについてはこちら!
時期 | 水やりの頻度 |
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春~秋 | 土が乾いたらたっぷりと |
冬 | 土が乾いてから4~5日後に |
真夏 | 土が乾ききる前に |
葉水 | 定期的に葉に霧吹き |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の肥料
生育期の5月下旬~9月下旬に、緩効性の置き肥を与えます。クワズイモは、基本的に肥料がなくても十分育つため、あまり神経質にならなくてもOK!
観葉植物の肥料についてはこちらの記事で!
時期 | 肥料の種類 |
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春~秋 | 緩効性化成肥料、液体肥料 |
冬 | 肥料は控える |
まとめ
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、高温多湿な環境を好みますが、適切な水やりと肥料を与えることで、健康的に育てることができます。
特に、水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えることが重要です。また、肥料は、生育期に与えることで、より成長を促進することができます。
ただし、冬場は、気温が低くなるため、水やりと肥料の量を減らすようにしましょう。
3. アロカシアオドラの葉の形と色の変化
アロカシアオドラ(クワズイモ)の葉の形
クワズイモの葉は、大きくなると60cmほどにもなり、艶やかなハート形の葉を展開させます。根茎から茎が数本立ち上がって四方に葉を広げる、美しいフォルムが魅力です。
特徴 | 説明 |
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大きさ | 最大で60cm |
形 | ハート型 |
葉脈 | 葉のふちに向かって直線に伸びる |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の葉の色
クワズイモの葉の色は、品種によって異なりますが、一般的には濃い緑色をしています。また、葉脈が白いものや、葉の縁が波打っているものなど、様々なバリエーションがあります。
色 | 説明 |
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緑色 | 一般的な色 |
斑入り | 白い斑が入るものもある |
葉脈 | 白い葉脈が入るものもある |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の葉の変化
クワズイモの葉は、成長とともに大きくなり、形も変化していきます。また、光量や温度などの環境によって、葉の色や模様も変化することがあります。
変化 | 説明 |
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大きさ | 成長とともに大きくなる |
形 | 成長とともに変化する |
色 | 光量や温度によって変化する |
まとめ
アロカシアオドラ(クワズイモ)の葉は、その大きさ、形、色など、様々な変化を楽しめる魅力的なポイントです。
成長とともに変化していく葉を観察することで、クワズイモの生育をより深く理解することができます。
4. アロカシアオドラの健康管理と病害虫対策
アロカシアオドラ(クワズイモ)の病気
ここでは、クワズイモ(アロカシア)に多い病気と害虫について解説します。病気画像提供:白田仁クワズイモ(アロカシア)がかかりやすい病気は、細菌性の「軟腐(なんぷ)病」です。幹が湿っていたり、葉が取れた跡のくぼみに葉から垂れた水滴が溜まったりするとそこへ細菌が入り込み、画像のように腐り始めます。
室外で管理する場合は、自然の風でジメジメすることはないので心配ありませんが、室内での栽培は注意が必要です。軟腐病にかかってしまったら、腐敗した部分はナイフなどできれいに削り取り、十分乾燥させましょう。根元に細菌が入ってしまった場合は、下のほうから徐々に病気が進行していくため、発見が遅れる場合があります。日頃からよく観察し、根本付近に異変を感じたら、株を鉢から抜いて病変した部分を削り取ってください。
病気 | 症状 | 対策 |
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軟腐病 | 芋が腐る | 腐った部分を切り取り、乾燥させる |
炭そ病 | 葉に黒い斑点 | 病気の葉を取り除き、殺菌剤を散布 |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の害虫
風通しの悪い環境下ではハダニが発生しやすくなります。クワズイモ(アロカシア)のように、熱帯性の植物は空気が淀んでいるとあっという間にハダニが繁殖してしまいがちです。ハダニを発見したら、薬剤を散布して駆除しましょう。または、葉水をたっぷり与えてハダニをおぼれさせるのも有効な手段です。
ハダニは葉裏に多く寄生するため、日頃からよく観察し、まめに葉水をすることで予防ができます。
害虫 | 症状 | 対策 |
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ハダニ | 葉が黄色くなる、網状のものができる | 葉水をしたり、薬剤を散布 |
カイガラムシ | 葉や茎に白い綿のようなものが付く | ピンセットで取り除いたり、薬剤を散布 |
アブラムシ | 葉や茎に黒い虫が付く | 薬剤を散布 |
アロカシアオドラ(クワズイモ)のトラブル対策
ここでは、クワズイモ(アロカシア)の栽培に関する質問やトラブルの対処法について、白田さんに聞きました!Q. クワズイモに毒性はあるの?食べることは危険??白田仁さんクワズイモ(アロカシア)には毒性があるため、食べると危険です。過去には、観葉植物用のクワズイモの葉を間違えて誤食し、食中毒を起こしたといった事例も。間違って口に入れてしまうと、下痢や嘔吐、皮膚炎などの症状を起こすことがあります。
Q. クワズイモは水耕栽培やハイドロカルチャーで栽培できる?白田仁さん切り戻しで出た挿し木用の幹は、切り口を十分に乾燥させてから水に浸けて発根させ、水耕栽培することも可能です。ハイドロカルチャーにする場合は、根や幹の下部についた土をよく落とし、きれいに水洗いしてから植え替えましょう。その際は、根を痛めないように注意してくださいね。
Q. クワズイモは地植えにできる?白田仁さん気候の温暖な地域であれば、冬場でも地温が高いので地植えすることができます。クワズイモ(アロカシア)は宿根性の植物のため、低温になると一旦葉が枯れて落ちてしまいますが、地下部は生きており、気温が高くなるとまた芽吹いてきます。
Q. クワズイモの葉が枯れる原因は?白田仁さん最も考えられる要因は、根腐れによるものです。用土に水はけが悪いものを使っていないか見直してみましょう。また、光が弱い環境下で管理している場合も株が弱る原因になります。その場合は、クワズイモ(アロカシア)の生育に適した明るい半日陰に移してあげましょう。
トラブル | 原因 | 対策 |
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根腐れ | 水やりすぎ | 水はけの良い土を使用し、水やりを控える |
葉焼け | 直射日光 | 直射日光を避ける |
徒長 | 日照不足 | 日当たりの良い場所に置く |
まとめ
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、適切な管理を行えば、病気や害虫の被害を最小限に抑えることができます。
特に、水はけのよい土壌を使用し、風通しの良い場所に置くことが重要です。また、定期的に葉水を行い、害虫の発生を予防しましょう。
もし、病気や害虫が発生した場合には、適切な対処法を講じることが大切です。
5. アロカシアオドラの人気のポイントとおすすめのインテリアデザイン
アロカシアオドラ(クワズイモ)の人気のポイント
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、その特徴的な見た目と、育てやすさから人気を集めています。
特に、その大きな葉は、観葉植物の中でも目を引く存在感があります。また、生育が早く、新しい葉を次々と展開していく姿は、見ているだけでも楽しいものです。
さらに、アロカシアオドラ(クワズイモ)は、風水でも人気のある植物です。その葉の形や、生育の早さから、金運や仕事運アップの効果があるとされています。
ポイント | 説明 |
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存在感 | 大きな葉が特徴的 |
生育速度 | 成長が早く、新しい葉を次々と展開 |
風水効果 | 人間関係や出世運アップの効果が期待できる |
アロカシアオドラ(クワズイモ)のおすすめインテリアデザイン
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、その存在感から、インテリアのアクセントとして最適です。
例えば、リビングや玄関に置くことで、空間を明るく華やかに演出することができます。また、シンプルなインテリアに、アロカシアオドラ(クワズイモ)を置くことで、アクセントをつけることもできます。
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、様々なインテリアスタイルに合わせやすいので、ぜひ、あなたのお部屋に飾ってみてください。
場所 | 効果 |
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リビング | 空間を明るく華やかに演出 |
玄関 | 空間を明るく華やかに演出 |
シンプルなインテリア | アクセントをつける |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の選び方
アロカシアオドラ(クワズイモ)を選ぶ際には、葉の色や形、大きさなどを参考にしましょう。
また、株の状態も確認することが大切です。葉が元気で、傷や病気の跡がないものを選びましょう。
さらに、鉢のサイズや素材も考慮しましょう。アロカシアオドラ(クワズイモ)は、成長が早いので、大きめの鉢を選ぶことをおすすめします。
ポイント | 説明 |
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葉 | 元気で、傷や病気の跡がないもの |
鉢 | 大きめの鉢 |
サイズ | 好みの大きさ |
色 | 好みの色 |
まとめ
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、その特徴的な見た目と、育てやすさから、人気のある観葉植物です。
様々なインテリアスタイルに合わせやすく、お部屋のアクセントとして最適です。
アロカシアオドラ(クワズイモ)を、あなたのお部屋に飾ってみてください。
6. アロカシアオドラの繁殖方法と増やし方
アロカシアオドラ(クワズイモ)の増やし方:株分け
クワズイモは、株分けによって増やすことができます。株分けは、植え替えのタイミングで行うのがおすすめです。
鉢からクワズイモを取り出し、根についた土を落とします。その後、根を傷つけないように注意しながら、子株を親株から切り離します。
切り離した子株を、新しい鉢に植え、たっぷりと水を与えます。その後、明るい日陰で管理します。
手順 | 説明 |
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鉢から取り出す | 根についた土を落とす |
子株を切り離す | 根を傷つけないように注意 |
新しい鉢に植える | たっぷりと水を与える |
管理 | 明るい日陰で管理 |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の増やし方:挿し木
クワズイモは、挿し木によって増やすこともできます。挿し木は、生育期の5~7月に行うのがおすすめです。
茎を5cmほどの長さに切り、切り口を1~2日乾燥させます。その後、水はけの良い土に挿し、明るい日陰で管理します。
根が出てきたら、新しい鉢に植え替えます。
手順 | 説明 |
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茎を切る | 5cmほどの長さに切る |
切り口を乾かす | 1~2日乾燥させる |
土に挿す | 水はけの良い土に挿す |
管理 | 明るい日陰で管理 |
植え替え | 根が出てきたら新しい鉢に植え替える |
アロカシアオドラ(クワズイモ)の増やし方:種まき
クワズイモは、種まきによって増やすこともできます。種まきは、4月~9月の気温20度以上の日に、種まき用の土に種をまきます。
発芽したら、苗を育て、大きくなったら鉢に植え替えます。
手順 | 説明 |
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種まき | 4月~9月の気温20度以上の日に種まき用の土に種をまく |
発芽 | 発芽したら苗を育てる |
植え替え | 大きくなったら鉢に植え替える |
まとめ
アロカシアオドラ(クワズイモ)は、株分け、挿し木、種まきなど、様々な方法で増やすことができます。
これらの方法を試して、あなたもクワズイモを増やしてみてはいかがでしょうか。
参考文献
・クワズイモの特徴や育て方、増やし方などの紹介【アロカシア …
・クワズイモの育て方|種類、水やり、病気は? | 観葉植物ペディア
・アロカシア・オドラの特徴と育て方|園芸と家庭菜園と観葉植物 …
・クワズイモとは?育て方・栽培方法 | Lovegreen(ラブグリーン)
・クワズイモ(アロカシア・オドラ)の育て方|実際に育てて …
・【クワズイモ(観葉植物)のまとめ!】育て方(剪定や増やし方)と …
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