観葉植物:シュロチク(棕櫚竹)について説明

シュロチク(棕櫚竹)のまとめ
項目 内容
名前の由来 シュロの葉とタケの幹に似ていることから
特徴 耐陰性・耐寒性があり、丈夫で育てやすい
生育環境 半日陰で風通しの良い場所
水やり 土の表面が乾いたらたっぷりと
肥料 生育期に緩効性化成肥料を置き肥
植え替え 2~3年に1度、5~9月頃
増やし方 株分け
病気 葉枯れ病、根腐れ病
害虫 カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ
インテリアへの活用 和風・洋風どちらにも合う
花言葉 思慮深い、向上心

1. シュロチク(棕櫚竹)とは何か

要約

シュロチクの名前の由来

シュロチクは、ヤシ科ラピス属に分類される植物で、中国南部から南西部が原産地です。江戸時代に日本に渡来し、観葉植物として親しまれてきました。名前の由来は、同じヤシ科の植物であるシュロの葉に葉の姿が似ていることと、幹のようすがタケに似ていることに由来します。

シュロチクは、細長くしなやかな葉を放射状に広げ、その姿は竹を思わせます。また、幹は網目のように広がる繊維状の皮に覆われ、幹肌は見えません。しかし、皮のなかの幹は緑色でつやがあり、つるつるとした質感です。

シュロチクは、観葉植物として人気があり、和風な空間にも洋風な空間にもよく馴染みます。また、耐陰性、耐寒性も強く、育てやすいことから、初心者の方にもおすすめです。

シュロチクの名前の由来
特徴 内容
シュロの葉に似ている
タケの幹に似ている

シュロチクとカンノンチクの違い

シュロチクとよく似た植物にカンノンチクがあります。どちらもヤシ科ラピス属に属し、見た目も性質も非常に似ているため、両者を合わせて観棕竹(カンソウチク)と呼ぶこともあります。

シュロチクとカンノンチクを見分けるポイントは、葉の形です。シュロチクの葉は、大ぶりで切れ込みが多く入り、10枚ほどに分かれているため、ふんわりと繊細に見えます。

カンノンチクの葉はやや短かく、切れ込みも少なめなので、葉の幅が広く見えるのが特徴です。カンノンチクはシュロチクよりも葉が幅広く、落ち着いたムードを感じさせる植物です。

シュロチクとカンノンチクの違い
項目 シュロチク カンノンチク
細く長い 太く短い
樹高 高い 低い
黄色 ピンク

シュロチクの歴史

シュロチクは、江戸時代に日本に渡来し、観葉植物として広く普及しました。その歴史は古く、江戸時代より伝えられる古典園芸植物です。

落ち着いた雰囲気は、情緒豊かな「緑の宝石」とも呼ばれ、誰でも一度はどこかで見かけたことがあるはずです。

眺めていると不思議と心が和むこの植物、和テイストはもちろんのこと、アジアンテイストな空間にもしっくりきます。

まとめ

シュロチクは、ヤシ科の植物で、竹のような見た目と、丈夫で育てやすいことから、古くから観葉植物として親しまれてきました。

シュロチクとよく似た植物にカンノンチクがありますが、葉の形や樹高が異なります。

シュロチクは、和風な空間にも洋風な空間にもよく馴染み、耐陰性、耐寒性も強く、初心者の方にもおすすめの観葉植物です。

2. シュロチク(棕櫚竹)の特徴

要約

シュロチクの生育環境

シュロチクは、中国南部から南西部原産の植物で、江戸時代に日本にやってきました。漢字では「棕櫚竹」と書きますが、竹ではなくヤシ科の植物です。

シュロチクは、別名「緑の宝石」ともいわれるほど、ツヤツヤした濃い緑色の葉っぱをつけ、高さ2メートルから4メートルほどの大きさに育ちます。

シュロチクは日差しが苦手で、基本的には半日陰に置いて育てますので、室内向けの植物だといえます。

シュロチクの耐寒性

シュロチクは、観葉植物の中では比較的耐寒性がありますので、霜さえ付かなければ屋外で育てることも可能とされています。

屋外に置く場合は、強風の当たらない半日陰を選び、10度を下回る頃から屋内に入れるとよいでしょう。

地植えなら、霜がつかないよう株元に藁を置くなどして保護してください。

シュロチクの葉の特徴

シュロチクの葉は、細長く、先端が尖っています。葉の表面には光沢があり、縦筋が入っています。

葉は、放射状に広がり、その姿は竹を思わせます。

シュロチクの葉は、触ると少し硬いのが特徴です。

シュロチクの葉の特徴
特徴 内容
形状 細長く、先端が尖っている
表面 光沢があり、縦筋が入っている
質感 少し硬い

まとめ

シュロチクは、中国南部原産のヤシ科の植物で、耐陰性と耐寒性があり、室内でも屋外でも育てることができます。

シュロチクは、高さ2メートルから4メートルほどに成長し、ツヤツヤした濃い緑色の葉っぱをつけます。

シュロチクの葉は、細長く、先端が尖っており、放射状に広がります。

3. シュロチク(棕櫚竹)の育て方

要約

シュロチクの置き場所

シュロチクは、直射日光の当たらない、明るい場所を好みます。

室内では、窓際など、レースのカーテン越しに光が当たる場所が最適です。

屋外では、軒下など、直射日光が当たらない場所を選びましょう。

シュロチクの置き場所
場所 ポイント
室内 窓際など、レースのカーテン越しに光が当たる場所
屋外 軒下など、直射日光が当たらない場所

シュロチクの水やり

シュロチクは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。

特に夏場は、高温で乾燥しますので、毎日欠かさず水やりをしましょう。

ただし、土が濡れているのに水やりをし続けると、根腐れを起こしやすくなります。

シュロチクの肥料

シュロチクには、春から秋の時期にかけて肥料を施します。

5月から9月頃に、緩効性化成肥料を2か月に1回程度を目安に、置き肥します。

有機肥料ですとコバエが発生しやすいので、化成肥料の利用がおすすめです。

シュロチクの肥料
時期 肥料の種類
生育期(5~9月) 緩効性化成肥料
肥料は不要

まとめ

シュロチクは、直射日光の当たらない、明るい場所で育てましょう。

水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。

肥料は、春から秋の生育期に、緩効性化成肥料を2か月に1回程度を目安に、置き肥します。

4. シュロチク(棕櫚竹)の繁殖方法

要約

シュロチクの増やし方

シュロチクは、株分けで増やすことができます。

株分けに適している時期は5月から6月頃ですので、植え替えと同じタイミングで行うのが良いでしょう。

株をあまり細かく分けると見栄えもよくないですし、再生に時間がかかってしまいますので、少なくともそれぞれの株に3本くらいの幹と枝を残して株分けをしてください。

株分けの手順

まず、鉢のふちをたたいて鉢から株を抜いたら、古土を落とします。

根鉢ごと水に入れて洗うようなどしてください。

このとき、傷んだ根っこは切り落としてくださいね。

株分け後の管理

シュロチクの根茎を幹3本程度に切り分け、それぞれの株を新しい鉢に植え込みましょう。

植え付けの際は、水はけをよくするため、土を入れる前に鉢底石を入れておきましょう。

植え付け後2週間程度は、半日陰で管理しながら様子を見てください。

まとめ

シュロチクは、株分けで増やすことができます。

株分けに適している時期は5月から6月頃です。

株分けをする際は、根を傷つけないように注意し、新しい鉢に植え替えて、半日陰で管理しましょう。

5. シュロチク(棕櫚竹)の病気や害虫対策

要約

シュロチクの病気

シュロチクは、比較的病気には強い植物です。

しかし、風通しの悪い場所に長期間置いておくと、葉枯れ病根腐れ病が発生することがあります。

葉枯れ病は、葉が茶色く変色し、枯れていく病気です。

シュロチクの病気
病気 症状
葉枯れ病 葉が茶色く変色し、枯れていく
根腐れ病 根が腐り、植物が枯れていく

シュロチクの害虫

シュロチクに発生しやすい害虫は、カイガラムシハダニアブラムシなどです。

カイガラムシは、葉や茎に付着し、植物の汁を吸います。

ハダニは、葉の裏側に寄生し、植物の汁を吸います。

シュロチクの害虫
害虫 特徴
カイガラムシ 葉や茎に付着し、植物の汁を吸う
ハダニ 葉の裏側に寄生し、植物の汁を吸う
アブラムシ 葉や茎に付着し、植物の汁を吸う

害虫対策

害虫を見つけたら、すぐに駆除しましょう。

カイガラムシは、歯ブラシなどでこすり落とすか、殺虫剤を散布します。

ハダニは、水で洗い流すか、殺虫剤を散布します。

まとめ

シュロチクは、比較的病気には強い植物ですが、風通しの悪い場所に長期間置いておくと、葉枯れ病や根腐れ病が発生することがあります。

シュロチクに発生しやすい害虫は、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシなどです。

害虫を見つけたら、すぐに駆除しましょう。

6. シュロチク(棕櫚竹)のインテリアへの活用法

要約

シュロチクのインテリアコーディネート

シュロチクは、和風な空間にも洋風な空間にもよく馴染むので、インテリアのアクセントとしておすすめです。

和室には、床の間や玄関に置くのがおすすめです。

洋室には、リビングや寝室に置くのがおすすめです。

シュロチクと他の植物との組み合わせ

シュロチクは、他の観葉植物と組み合わせても、とてもおしゃれです。

例えば、観葉植物の中でも人気の高いモンステラパキラと組み合わせると、より一層、空間が華やかになります。

また、観葉植物とドライフラワーを組み合わせるのもおすすめです。

シュロチクの選び方

シュロチクを選ぶ際は、葉の色や形、大きさなど、自分の好みに合ったものを選びましょう。

また、鉢とのバランスも大切です。

シュロチクの雰囲気に合った鉢を選ぶことで、より一層、空間が美しくなります。

まとめ

シュロチクは、和風な空間にも洋風な空間にもよく馴染むので、インテリアのアクセントとしておすすめです。

他の観葉植物やドライフラワーと組み合わせることで、より一層、空間が美しくなります。

シュロチクを選ぶ際は、葉の色や形、大きさなど、自分の好みに合ったものを選びましょう。

参考文献

棕櫚竹(シュロチク)の育て方 | 観葉植物の専門店 彩植健美

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