1. 古都オウロプレトの位置と特徴
オウロ・プレトの位置
オウロ・プレットは、ブラジル南東部のミナス・ジェライス州に位置する歴史的な都市です。サンパウロから約620km離れた標高1062〜1200mの山あいに位置し、人口は6万5000人ほどの小さな街です。かつてはミナス・ジェライス州の州都であり、現在もその歴史から人気の観光地となっています。
オウロ・プレットは、ブラジル南東部の山間部に位置し、リオデジャネイロから約400㎞ほど入った所に位置しています。標高1000mの山間部に位置するので、リオから来ると驚くほど涼しく感じられます。朝晩の寒暖差が大きいので夏場でも長袖の上着が一枚あると安心です。
場所 | 詳細 |
---|---|
国 | ブラジル |
州 | ミナス・ジェライス州 |
都市 | オウロ・プレット |
標高 | 1062〜1200m |
オウロ・プレトの特徴
オウロ・プレットは、17世紀から18世紀にかけて、ブラジルは世界の金の生産の6割を産出していたとも言われその名も「黒い黄金」を意味し町全体が世界遺産となっています。かつてはこの地域の州都として栄え、現在はおよそ68000人が生活しており、1980年ブラジルはじめての世界遺産となりました。
オウロ・プレットは、17世紀~18世紀、ゴールドラッシュに沸いた当時ままの景観が残されており、1980年にユネスコ世界遺産に登録されました。またブラジルのミケランジェロと讃えられるアレイジャジーニョの地としても有名です。
オウロ・プレットは、ゴールドラッシュで栄えた街だけあり、教会の装飾は豪奢そのもので目を奪われます。教会内は写真撮影禁止の所が多いのでぜひご自身の目に焼き付けてくださいね。見晴らしの良い場所に建てられた教会も多く、教会からの景色も必見です。
特徴 | 詳細 |
---|---|
歴史 | ゴールドラッシュで栄えた |
建築 | バロック様式 |
文化 | ブラジル文化とポルトガル文化が融合 |
登録 | 世界遺産登録 |
人口 | 約6万5000人 |
オウロ・プレットの気候
オウロ・プレットは、年間を通じて過ごしやすい気候です。霧が多いので、石畳を歩く時に注意が必要です。ベストシーズンは雨の少ない『5月~9月』です。
季節 | 特徴 |
---|---|
年間 | 過ごしやすい気候 |
5月〜9月 | 雨が少ない |
10月〜4月 | 雨季 |
まとめ
オウロ・プレットは、ブラジル南東部のミナス・ジェライス州に位置する、かつてのゴールドラッシュで栄えた歴史的な都市です。1980年に世界遺産に登録され、現在もその美しい街並みと歴史的な建造物で観光客を魅了しています。
標高が高く、年間を通して過ごしやすい気候ですが、霧が発生することもあるので、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
2. 古都オウロプレトの歴史と建築
オウロ・プレットの歴史
オウロ・プレットは、1693年に金鉱が発見されたことで、それまで高原だったオウロ・プレットは町として発展しました。そのスピードは速く、わずか40年ほどで10万人規模の都市にまでなりました。
17世紀より起こったゴールドラッシュで建設された金鉱採掘のための植民都市で18世紀に栄えた。全体として植民都市の名残をほぼ完全にとどめている。バロック彫刻家アレイジャディーニョの優れた才能を証明している。
19世紀に入ると町の主産業であった金鉱は取り尽くされ、1897年には州都の座を新たに建設されたベロ・オリゾンテに譲る[5]。1980年、ユネスコによりオウロ・プレットの街並みがブラジル初の世界遺産に登録された[5]。
年代 | 出来事 |
---|---|
1693年 | 金鉱発見 |
17世紀後半 | ゴールドラッシュ |
18世紀 | 繁栄期 |
19世紀 | 金鉱枯渇 |
1897年 | 州都がベロ・オリゾンテに移転 |
1980年 | 世界遺産登録 |
オウロ・プレットの建築
オウロ・プレットの街並みは、ヨーロッパの旧市街のようで繁栄した時代を物語っています。当時のゴールドラッシュにより、富を築いた人々が寄進したことで数多くの芸術的な建築物が建てられました。
特に、ブラジルのミケランジェロとも呼ばれる彫刻家で建築家のアレイジャジーニョによるバロック様式の教会は、有数の観光スポットです。
オウロ・プレットは、橋、噴水、広場などバロック様式の建築物として知られており、中央のチラデンチス広場には、ブラジルの独立のための殉教したチラデンチスの名がつけられました。
建築様式 | 特徴 |
---|---|
バロック様式 | 教会、橋、噴水など |
コロニアル建築 | 植民地時代の建築様式 |
アレイジャジーニョ | バロック彫刻家、建築家 |
アレイジャジーニョ
アレイジャジーニョは、ブラジルのミケランジェロとも呼ばれる彫刻家で建築家です。彼は、40代でハンセン病にかかり、両手両足の指を失ったことから通称 Aleijadinho(アレイジャジーニョ)=愛される障害者と呼ばれています。
アレイジャジーニョは、オウロ・プレットの多くの教会で美しい作品を残しています。彼の作品は、バロック様式の教会建築に独特の美しさを与え、オウロ・プレットの街並みをさらに魅力的なものとしています。
まとめ
オウロ・プレットは、17世紀に金鉱が発見されたことで発展した街であり、ゴールドラッシュの時代にはブラジルで最も重要な都市の一つでした。
街の建築物は、当時の繁栄を物語るもので、特にバロック様式の教会は、ブラジルのミケランジェロと呼ばれるアレイジャジーニョの作品が多く見られます。
金鉱が枯渇した後は、州都の座をベロ・オリゾンテに譲りましたが、現在も世界遺産としてその美しい街並みと歴史的な建造物で観光客を魅了しています。
3. 古都オウロプレトの文化と伝統
オウロ・プレットの文化
オウロ・プレットは、ゴールドラッシュの時代から、様々な文化が混ざり合った街です。ポルトガルからの移民、アフリカからの奴隷、そして先住民の文化が融合し、独特の文化が形成されました。
特に、アフリカからの奴隷の影響は大きく、オウロ・プレットの文化には、アフリカの音楽やダンス、宗教が色濃く残っています。
オウロ・プレットでは、現在も伝統的な音楽やダンスが演奏され、祭りが開催されています。
オウロ・プレットの伝統
オウロ・プレットには、伝統的な工芸品や料理も数多く存在します。
特に、鉱石を使った工芸品は、オウロ・プレットならではのお土産として人気です。
ミナス・ジェライス州は、多種多様な鉱石が採取されることで有名!なので、この露店にはトルマリンやメノウなどの原石をはじめ、鉱石から作られた綺麗な民芸品や装飾品がたくさん売られていますよ♪
種類 | 特徴 |
---|---|
鉱石を使った工芸品 | トルマリン、メノウなど |
民芸品 | 鉱石から作られた装飾品 |
アクセサリー | ピアスなど |
オウロ・プレットの宗教
オウロ・プレットは、カトリック教会が数多く存在する街です。
教会は、街のシンボルであり、人々の信仰の象徴となっています。
オウロ・プレットの教会は、バロック様式で建てられており、その豪華な装飾は、当時の繁栄を物語っています。
まとめ
オウロ・プレットは、ゴールドラッシュの時代から続く歴史と文化が息づく街です。
ポルトガル、アフリカ、先住民の文化が融合し、独特の文化が形成されています。
伝統的な工芸品や料理、そして宗教は、オウロ・プレットの文化を象徴するものです。
4. 古都オウロプレトの観光名所と見どころ
チラデンチス広場
チラデンチス広場は、オウロ・プレットの中心となる広場です。ここを起点に色々と見て回るといいでしょう。
広場の端に見える大きな建物はインコフィデンシア博物館(Museu da Inconfidencia)という昔の刑務所で今は博物館として開かれている建物です。
広場を囲んで博物館やお土産屋さんがたくさん並んでいて、観光客も多く町はにぎわっています。
サンフランシスコ・ジ・アシス教会
サンフランシスコ・ジ・アシス教会は、ブラジルのバロック様式を代表する建築物の一つです。
天才彫刻家アレイジャジーニョが彫刻だけではなく、教会のファサードや祭壇の装飾などを手掛け、バロック様式の傑作と言われています。
独学で得たロココ調の装も美しく、まさに圧巻です。
ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会堂
ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会堂は、バロック彫刻の傑作です。
教会の内部は金ピカの豪華な装飾で、ゴールドラッシュ時に建てられた教会ならではの雰囲気を味わえます。
一歩間違えたら転がり落ちそうな急坂の下にある教会です。
まとめ
オウロ・プレットには、歴史的な建造物や教会、博物館など、見どころがたくさんあります。
チラデンチス広場は、オウロ・プレットの中心となる広場であり、観光の拠点として最適です。
サンフランシスコ・ジ・アシス教会やノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会堂など、バロック様式の美しい教会も必見です。
5. 古都オウロプレトの世界遺産登録の意義と影響
世界遺産登録の意義
オウロ・プレットは、1980年に世界遺産に登録されました。
世界遺産に登録されたことで、オウロ・プレットは、世界中から観光客が訪れるようになりました。
世界遺産登録は、オウロ・プレットの文化や歴史を保護し、後世に伝えるための重要な役割を果たしています。
世界遺産登録の影響
世界遺産登録は、オウロ・プレットの経済にも大きな影響を与えました。
観光客の増加により、ホテルやレストランなどの観光関連産業が発展しました。
また、世界遺産登録は、オウロ・プレットの街の再生にも貢献しました。
世界遺産登録の基準
古都オウロ・プレトは、登録基準(i)(iii)に基づいて世界文化遺産に登録されました。
登録基準(i)は、人間の創造的才能の傑作であることを示しています。
登録基準(iii)は、ポルトガルの植民地支配下で築かれた社会の創造的な才能を証明するものであることを示しています。
基準 | 内容 |
---|---|
(i) | 人間の創造的才能の傑作 |
(iii) | ポルトガルの植民地支配下で築かれた社会の創造的な才能を証明 |
まとめ
オウロ・プレットの世界遺産登録は、街の文化や歴史を保護し、観光産業の発展に貢献しました。
世界遺産登録は、オウロ・プレットの街の再生にも貢献し、現在も世界中から観光客が訪れる人気の観光地となっています。
6. 古都オウロプレトの今後の展望と取り組み
オウロ・プレットの課題
オウロ・プレットは、世界遺産として、その歴史的な価値を保護していく必要があります。
観光客の増加による環境負荷や、伝統的な文化の維持など、様々な課題があります。
課題 | 詳細 |
---|---|
環境負荷 | 観光客増加による |
文化維持 | 伝統的な文化の維持 |
観光インフラ | 観光客増加に対応 |
オウロ・プレットの取り組み
オウロ・プレットでは、世界遺産の価値を保護するため、様々な取り組みが行われています。
歴史的な建造物の修復や、環境保護活動などが行われています。
また、観光客の増加に対応するため、観光インフラの整備も進められています。
取り組み | 詳細 |
---|---|
歴史的建造物の修復 | 世界遺産の価値を保護 |
環境保護活動 | 環境負荷の軽減 |
観光インフラ整備 | 観光客の増加に対応 |
オウロ・プレットの未来
オウロ・プレットは、世界遺産として、その歴史的な価値を保護しながら、持続可能な発展を目指しています。
観光客に魅力的な街であり続けるために、歴史と文化を大切にし、環境保護にも力を入れていくことが重要です。
まとめ
オウロ・プレットは、世界遺産として、その歴史的な価値を保護し、観光客に魅力的な街であり続けるために、様々な課題と取り組みがあります。
歴史と文化を大切にし、環境保護にも力を入れていくことで、オウロ・プレットは、これからも世界中の人々を魅了する街であり続けるでしょう。
参考文献
・ブラジルの世界遺産「オウロ・プレット歴史地区」とは?世界 …
・金鉱に栄えた旧都・世界遺産オウロ・プレットはブラジル旅行 …
・世界遺産の古都オウロプレット [ブラジル] All About
・オウロ・プレット歴史地区 | ブラジル | 世界遺産オンラインガイド
・ブラジルの古都「オウロ・プレト」で18世紀にタイムスリップ …
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