カジランガ国立公園とは？世界遺産についての解説

カジランガ国立公園の概要
項目	内容
設立	1905年、イギリス領インド帝国の総督夫人であるメアリー・カーゾンが保護林として設立
国立公園への昇格	1974年、アッサム国立公園法により国立公園に昇格
世界遺産登録	1985年、ユネスコの世界遺産に登録
面積	430km²
主な生息動物	インドサイ、トラ、アジアゾウ、アジアスイギュウ、バラシンガジカなど
観光	ジープサファリ、エレファントサファリなど
保護活動	密猟対策、洪水対策など
課題	密猟、洪水、観光客増加による環境負荷、地元住民との摩擦など

1. カジランガ国立公園の成立

カジランガ国立公園の設立

カジランガ国立公園は、インド・アッサム州にある国立公園で、世界遺産（自然遺産）に指定されています。他のインドの国立公園と比較して、カジランガ国立公園は、野生生物の保護に成功している国立公園であるということが出来ます。保護されている地区の中では、最もトラの居住密度が高く、2006年に、トラの保存計画であるプロジェクト・タイガーの参加を宣言しました。

カジランガの地区一体が自然保護の対象となったのは1904年に遡ります。1904年、当時のイギリス領インド帝国の総督であったジョージ・カーゾン夫人であるメアリー・カーゾンがカジランガ一帯を訪問しました。メアリーは、カジランガでは既にインドサイが有名であったが、インドサイを見ることがかなわず、夫に出来るだけ速やかにこの一体の自然を保護するように説得しました。

その結果、1905年6月1日、232km²の区画を持って、カジランガ提案保護林（Kaziranga Proposed Reserve Forest）が創設されました。続く3年間で、保護林の区画は152km²拡大され、ブラマプトラ川の河畔までが対象とされました。1908年には、カジランガは、保護林（Reserve Forest）に指定されました。

1916年には、狩猟保護区（The Kaziranga Game Sanctuary）に改名されました。1938年には、保護区内の狩猟が禁止されると同時に、保護区内への立ち入りが許可制となりました。

カジランガ国立公園の設立年表
年	出来事
1904年	イギリス領インド帝国の総督夫人であるメアリー・カーゾンがカジランガを訪れ、自然保護を訴える
1905年	カジランガ提案保護林が創設
1908年	保護林に指定
1916年	狩猟保護区に改名
1938年	保護区内の狩猟が禁止
1950年	野生生物聖域に改名
1954年	インドサイの密猟者に対する重罰を下す法案を可決
1968年	アッサム国立公園法により国立公園に昇格
1974年	公的に430km²が国立公園として指定
1985年	ユネスコの世界遺産に登録

国立公園への昇格

1950年、森林保護活動家であるP. D. ストラシーの提唱によって、カジランガの改名が行われました。狩猟保護区から野生生物聖域への改名です。狩猟という単語を取り除くために実施されました。1954年には、アッサム州がインドサイの密猟者に対して重罰を下す法案を可決しました。

その14年後である1968年には、アッサム州政府は、「1968年のアッサム国立公園法」を可決させました。このことにより、カジランガは国立公園としての整備が実施されることとなりました。1974年2月11日、公的に430km²が国立公園として指定されました。

1985年には、その独特な自然環境のために、ユネスコの世界遺産として登録されました。カジランガ国立公園では、近年では、自然災害あるいは人災が多く発生しています。ブラマプトラ川の洪水は、多くの動物の命を奪ってきました。

人間が公園の境界線に沿って、公園内に侵犯することは森林の破壊と生物の生息地を失う結果をもたらしています。

カジランガの名前の由来

カジランガという単語の語源ははっきりとはしていません。しかし、現地に残る伝承や記録ではいくつかの可能性を示唆しています。ある伝承によると、近くの村にランガという少女が住んでおり、カルビ・アンロンからきたカジという青年と恋に落ちました。

しかし、この二人の恋愛は周りのみんなから祝福されるものではなかった。二人は周りの態度に失望し、村を離れ、森へと入っていった。その後、二人を見たものはいないという。また、別の伝承では、16世紀のヴィシュヌ聖者であるスリマンタ・サンカルデーヴァがカジとランガイというカップルを祝福し、二人に大きな池を掘るように頼んだために、カジランガという名前が今日に伝わっているという。

記録に残っているものでは、アッサム地方の王朝であるアーホーム朝（en）の王様であるプラタップ・シンガーが17世紀にこの地方を訪問した際、この地方で食した魚の味を絶賛し、どこで採れたのかを尋ねたところ、カジランガという答えが返ってきた。

アッサム地方丘陵地帯で話されているカルビ語で、Kaziとは「ヤギ」、Rangaiとは「赤い」という意味であり、Kazirangaとはすなわち赤いヤギの地方であるという意味を内包している可能性がある。

まとめ

カジランガ国立公園は、イギリス統治時代の1905年に保護林として設立され、その後、段階的に保護区、野生生物聖域を経て、1974年に国立公園に昇格しました。1985年には世界遺産に登録され、インドサイをはじめとする貴重な野生生物の保護区として国際的に認められています。

設立のきっかけは、イギリス領インド帝国の総督夫人であるメアリー・カーゾンが、カジランガを訪れた際にインドサイを見ることができなかったことです。彼女は夫であるカーゾン卿に、この地域の自然保護を訴え、保護林の設立へと繋がりました。

その後、インドサイの密猟や洪水などの脅威に直面しながらも、保護活動が続けられ、現在では世界で最もインドサイの生息密度が高い地域となっています。

カジランガ国立公園は、自然保護の成功例として、世界に知られるようになりました。

2. カジランガ国立公園の生物多様性

哺乳類

カジランガ国立公園は、35種の哺乳類が生息する場所であり、そのうち15種はレッドリストに記載されている絶滅危惧種です。インドサイの最大の生息地で、全世界の生息数の約2/3にあたる1

また、アジアスイギュウ（1

トラやヒョウ、クマといったネコ目の大型種も生息します。カジランガは、2006年に、トラの保護区宣言を実施しており、2000年の調査では86頭が確認されており、5km²あたりに1頭と世界でもっとも高密度なトラの生息地でもあります。

トラのみならず、ネコ科の構成種、例えばジャングルキャット、スナドリネコ、ベンガルヤマネコも生息します。小型哺乳類では、アラゲウサギ、ハイイロマングース、ジャワマングース、インドジャコウネコ、ベンガルギツネ、キンイロジャッカル、ナマケグマ、センザンコウ、アナグマ、モモンガが生息します。

カジランガ国立公園に生息する主な哺乳類
種名	生息数
インドサイ	1,855頭
アジアスイギュウ	1,666頭
バラシンガジカ	468頭
アジアゾウ	1,940頭
ガウル	30頭
サンバー	58頭
トラ	86頭
ジャングルキャット	不明
スナドリネコ	不明
ベンガルヤマネコ	不明

鳥類

カジランガは、バードライフ・インターナショナルによって、重要野鳥生息地として位置づけられています。渡り鳥、水鳥のみならず、肉食性の鳥類や腐肉を好む鳥類、あるいは狩猟の対象とされる鳥類も生息しています。

カリガネ、メジロガモ、アカハジロ、カラフトアオアシシギ、セイタカコウ、シロスキハシコウといった鳥類は、越冬のため飛来します。カワセミ科、ホシバシペリカンをはじめとするペリカン科、オオハゲコウ、コハゲコウ、アジサシのような水辺に生息する鳥類も公園内で生息します。

タカ目では、カタシロワシ、カラフトワシ、オジロワシ、キガシラウミワシ、ウオクイワシ、ヒメチョウゲンボウが生息しています。一方で、カジランガは、ハゲワシの仲間がかつては多く生息していた場所でした。

しかし、ハゲワシの数は急速に減少し、ほとんど絶滅寸前です。その背景には、ジクロフェナクを含む食物が公園内の動物にえさとして使用されたからである。インドハゲワシ、ハシボソハゲワシ、ベンガルハゲワシが現在でも、この公園内ではかろうじて生き残っています。

カジランガ国立公園に生息する主な鳥類
種名	特徴
カリガネ	越冬のため飛来
メジロガモ	越冬のため飛来
アカハジロ	越冬のため飛来
カラフトアオアシシギ	越冬のため飛来
セイタカコウ	越冬のため飛来
シロスキハシコウ	越冬のため飛来
インドハゲワシ	絶滅危惧種
ハシボソハゲワシ	絶滅危惧種
ベンガルハゲワシ	絶滅危惧種

爬虫類

爬虫類ではアミメニシキヘビ、キングコブラ、インドコブラ、タイコブラ、ラッセルクサリヘビ、インドアマガサヘビといったヘビもこの公園内には生息します。ベンガルオオトカゲやミズオオトカゲといったオオトカゲ科の構成種、アッサムセタカガメ、エミスムツアシガメといったカメ目の構成種は15種が生息します。

カジランガ国立公園は、ブラマプトラ川の氾濫によって形成された、湿原のように湿った草原が公園の2／3を占め、多くの動物が生息していて、生態系のサイクルが生み出されているということ。

園内には絶滅危惧種であるインドサイが約2000頭以上も生息していることが評価。トラの保護区でもあり、絶滅危惧種のアジアゾウ、アジアスイギュウ、バラシンガジカなども住んでいるという点。

カジランガ国立公園は、ブラマプトラ川の氾濫によって草原に生態系のサイクルが築かれ、そこに多くの貴重な動物が集まるという点で評価。そして、絶滅の危機に瀕しているインドサイの最大の保護区であると同時に、さまざまな絶滅危惧種が見られるというのもポイント。

カジランガ国立公園に生息する主な爬虫類
種名	特徴
アミメニシキヘビ	大型のヘビ
キングコブラ	非常に有毒なヘビ
インドコブラ	有毒なヘビ
タイコブラ	有毒なヘビ
ラッセルクサリヘビ	有毒なヘビ
インドアマガサヘビ	有毒なヘビ
ベンガルオオトカゲ	大型のトカゲ
ミズオオトカゲ	大型のトカゲ
アッサムセタカガメ	カメ
エミスムツアシガメ	カメ

まとめ

カジランガ国立公園は、インドサイ、トラ、アジアゾウ、アジアスイギュウ、バラシンガジカなど、多くの絶滅危惧種を含む、多様な野生生物が生息する場所です。

特に、インドサイの生息数は世界で最も多く、その保護区として重要な役割を果たしています。また、トラの生息密度も世界で最も高く、トラの保護区としても知られています。

さらに、バードライフ・インターナショナルによって重要野鳥生息地として認定されており、渡り鳥や水鳥など、多くの鳥類が生息しています。

カジランガ国立公園は、生物多様性に富んだ貴重な自然環境であり、その保護は国際的に重要な課題となっています。

3. カジランガ国立公園の観光スポット

サファリツアー

カジランガ国立公園では、ガイド付きのエレファントサファリとジープツアーが人気です。ジープツアーは、西部エリアや中部エリア、東部エリアと3つのエリアに分かれているので自由に選択できます。

エリアにより、サイが良く見られるところや野鳥が多いスポット、野生動物が多いエリアがあるので、予め確認しておくのがおすすめです。ジープツアーのスケジュールは、午前中と午後にあり、それぞれ2時間ほどで天候や道路状況に応じて開催されます。

またエレファントサファリは、早朝にあり、大きなゾウにゾウ使いと3人まで乗ることができます。朝のみの開催で定員は、50人ほど。ジープでは難しい至近距離でサイを見られます。

カジランガ国立公園のサファリツアー
ツアーの種類	特徴
ジープツアー	西部エリア、中部エリア、東部エリアの3つのエリアに分かれている
エレファントサファリ	早朝に開催、ゾウに乗って至近距離でサイを観察できる
ボートサファリ	ブラマプトラ川を探索、ガンジスカワイルカを観察できる

野生動物観察

世界自然遺産カジランガ国立公園ではやはり、野生動物を近くで見られるのが醍醐味。トラやゾウはもちろん、バラシンガジカやサンバー、キンイロジャッカルなども見られます。

また爬虫類も多く、アミメニシキヘビやインドコブラ、クレイトなどのヘビや、ベンガルオオトカゲやミズオオトカゲ、15種類ほどのカメも生息。自然豊かで広大な国立公園ならではの多種多様な野生動物や生物を観察できます。

カジランガ国立公園は、インドサイやアジアゾウ、鹿や水牛、トラなどインドならではの動物が多く、見どころ満載。とても魅力的な世界遺産ですが、2018年4月現在、カジランガ国立公園は、外務省の海外安全情報でレベル2になっています。

渡航を検討されている方は、外務省の海外安全ホームページをご確認ください。

周辺観光

カジランガ国立公園には、象徴的な一角のインドサイが生息しています。現在、約 2

有毒なキングコブラも見られます。興味深いことに、キングコブラは真のコブラ属であるナジャ属に属していません。それにもかかわらず、オフィオファガス属の唯一のメンバーです。半径数キロ圏内には、約 500 種のランを擁する国立蘭公園があります。

また、蘭公園は、132 種の葉物野菜と 46 種のタケ、サトウキビで構成されています。緑豊かな森、魅力的な水域、冒険好きな動物をカメラに収めてみませんか。ですから、野生動物の写真が好きなら、ここはあなたのための場所です。

アッサムの真の遺産を保持するカジランガの近くの村に向かうことができます。地元の女性たちによる素晴らしい手工芸品は、あなたを感動させます。伝統的な製法で美しく編まれたショールやサリーは圧巻。

カジランガ国立公園周辺の観光スポット
スポット名	特徴
国立蘭公園	約500種のランが生息
周辺の村	伝統的な手工芸品が楽しめる
ブラマプトラ川	ボートサファリで探索できる
ガンジスカワイルカ	ブラマプトラ川に生息するイルカ

まとめ

カジランガ国立公園は、野生動物観察、特にインドサイやトラの観察がメインの観光スポットです。ジープサファリやエレファントサファリなど、様々なツアーが用意されており、野生動物を間近で観察することができます。

また、周辺には国立蘭公園や、伝統的な手工芸品が楽しめる村など、様々な観光スポットがあります。

カジランガ国立公園は、自然と野生動物を満喫できる、魅力的な観光地です。

ただし、安全面には注意が必要です。外務省の海外安全情報でレベル2になっているため、渡航前に最新の情報を確認するようにしましょう。

4. カジランガ国立公園の保護活動

公園の管理体制

カジランガ国立公園は、アッサム州政府の森林局の野生生物棟によって管理されています。国立公園は、公園長が率いる階層的な政府職員によって管理されています。

森林保護補佐官のランクの2人の役員によって援助された部門の森林官は、公園の管理責任を実行します。レンジフォレストオフィサーには5つの範囲のフォレストを監視する任務が割り当てられ、各範囲はさらにビートオフィサーが率いるビートに細分されます。

これらのビートはサブビートに分割され、それから森林警備員は各サブビートを監視するタスクを割り当てられます。

カジランガ国立公園の管理体制
役職	役割
公園長	公園全体の管理責任者
部門の森林官	公園の管理責任の実行
レンジフォレストオフィサー	5つの範囲のフォレストを監視
ビートオフィサー	ビートを監視
森林警備員	サブビートを監視

保護活動の歴史

1904年以前は、カジランガのサイやその他の野生生物は、王族、イギリス軍の将校たち、そして地元の人々に無差別に狩猟されていました。インドのヴァイスロイであるカーゾン卿の妻であるメアリー・カーゾンが公園を訪れ、その公園が有名なサイの痕跡を見つけられなかったときだけ、彼女は夫にその地域を守るための措置を取るよう説得しました。

1905年6月1日に、Kazirangaが提案する保護林が創設され、1908年にそれは保護林の地位に昇格しました。Kaziranga Game Sanctuaryとして宣言された1916年から1938年の間に、狩猟は森で再開しました。

しかし1938年には狩猟が禁止され、1950年にはこの公園は \”Kaziranga Wildlife Sanctuary\”と名付けられ、間もなく、新しく独立したインド政府は公園のサイの個体群に危害を加え、アッサムを通過しました。カジランガ野生生物保護区は1954年にサイの密猟に関連したものを厳しく処罰する規定を持っていた1954年に1968年にカジランガ国立公園に昇格しました。

カジランガ国立公園は、世界中の多くの観光客、野生生物学者、自然学者、自然保護論者、野生生物学の学生にとって、インドの野生生物の魅力的な世界への入り口です。

保護活動の課題

カジランガ国立公園では密猟が野生生物を脅かし続けています。彼らの角へのサイの密猟は、この絶滅危惧種の動物の生存に対する最大の脅威の1つです。サイを容赦なく殺して得たサイの角は、伝統的な医療行為で角を使っている中国のような国々と取引されています。

2013年には、60人のサイが公園で違法な密猟者に捕らえられたと言われています。2015年の最初の数ヶ月間に6頭のサイが殺されました。毎年、多くの密猟者がその活動のために起訴されたり、公園の治安部隊との銃撃戦で殺害されることさえありました。

このような密猟を阻止しようとする試みで、多くの勇敢な森林警備員や役員も命を落としています。密猟以外に、洪水はカジランガ国立公園に別の脅威をもたらします。気候変動と地球温暖化がヒマラヤの氷河を溶かすことを脅かしているので、洪水の事件は公園で今後数年間で上がると予測されます。

毎年、洪水は公園の生息地に大きな被害をもたらし、洪水に捕らえられた野生動物も溺死によって死にます。

カジランガ国立公園の保護活動の課題
課題	内容
密猟	サイの角を狙った密猟が深刻
洪水	ブラマプトラ川の氾濫による被害が大きい
観光客増加	環境への負荷が増加
地元住民との摩擦	観光客との摩擦や生活空間の奪い合いが発生

まとめ

カジランガ国立公園は、インドサイの密猟や洪水などの脅威に直面していますが、公園の管理当局は、これらの課題に対処するために、様々な保護活動を行っています。

密猟対策としては、公園内のパトロール強化、密猟者の逮捕、サイの角の取引の取り締まりなどが行われています。また、洪水対策としては、洪水時の動物の避難場所の確保、洪水対策のための堤防の建設などが行われています。

これらの保護活動は、国際的な協力のもとで行われており、今後も継続していくことが重要です。

カジランガ国立公園は、貴重な野生生物の保護区として、その役割を果たし続けています。

5. カジランガ国立公園の世界遺産登録

世界遺産登録の経緯

カジランガ国立公園は、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。登録された理由は、その独特な自然環境と、インドサイをはじめとする貴重な野生生物の生息地であることです。

世界遺産登録基準

カジランガ国立公園は、世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録されました。

(ix) 顕著な普遍的価値を持つ出来事もしくは生きた伝統、または思想、信仰、芸術的・文学的所産と、直接または実質的関連のあるもの。（この基準は、他の基準とあわせて用いられることが望ましい。）

(x) 絶滅の恐れのある、学術上・保全上顕著な普遍的価値を持つ野生種の生息域を含む、生物多様性の保全のために最も重要かつ代表的な自然生息域。

カジランガ国立公園は、世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録されました。

カジランガ国立公園の世界遺産登録基準
基準	内容
(ix)	顕著な普遍的価値を持つ出来事もしくは生きた伝統、または思想、信仰、芸術的・文学的所産と、直接または実質的関連のあるもの
(x)	絶滅の恐れのある、学術上・保全上顕著な普遍的価値を持つ野生種の生息域を含む、生物多様性の保全のために最も重要かつ代表的な自然生息域