ポレッチ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群とは?世界遺産についての解説

ポレッチ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群の構成要素
要素 説明
エウフラシウス聖堂 6世紀にエウフラシウス司教によって建設された聖堂。初期ビザンツ美術のモザイク画が有名。
洗礼堂 6世紀に建造された八角形の洗礼堂。中央の洗礼盤には洗礼のための聖水がたたえられている。
鐘楼 16世紀に建設された高さ35mの鐘楼。頂上からはポレッチの街並みを一望できる。
中庭 柱廊で囲まれた中庭。ローマ時代の教会遺跡が残されている。
司教の邸宅 6世紀に建設された司教の邸宅。数々のホールが残されている。
奉納礼拝堂 聖マウルスと聖エレウテリウスの聖遺物を所有している。
ローマ時代の邸宅 聖堂の敷地内に残るローマ時代の邸宅。床のモザイクが見られる。
教会堂跡 聖堂の北に位置する4~5世紀の教会堂跡。モザイク画の床などが発掘されている。

1. ポレッチ歴史地区とは

要約

ポレッチ歴史地区の起源

ポレッチは、アドリア海北部のイストリア半島に位置する古都で、その歴史は紀元前2世紀にまで遡ります。当時、ローマ人によって軍事拠点カストルムが築かれ、紀元1世紀には植民都市パレンティウムへと発展しました。3世紀にはキリスト教コミュニティが形成され、聖マウルスが宣教を行っていたとされています。聖マウルスは後にローマへ赴き、迫害を受けて殉教したと伝えられています。313年頃には、ローマから運び込まれた聖マウルスの遺骨を収めるため、ポレッチ北端付近のローマの邸宅内に礼拝堂が築かれました。その後、4世紀後半にはホールが増築され、5世紀には三廊式でアプス(後陣)のないバシリカ式教会堂が建設されました。

ポレッチは、アドリア海に突き出した東西600m・南北300mほどのひし形の小さな半島に築かれた町で、現在も古代ローマ帝国時代のカストルム構造(軍事拠点に建設された建物)を見ることができます。主要な通りはデクマヌス通りとカルド・マクシムス通りで、今も古代の原型をとどめています。マラフォルは、2つの神殿のくっついたローマ時代の広場です。高さ30メートル幅11メートルある神殿の一つは、紀元1世紀にローマ神話の神ネプトゥヌスを祀るため建てられました。

ポレッチは、ローマ時代以降、ビザンツ帝国、ヴェネツィア、ハプスブルク家などに支配されながら繁栄を続け、それぞれの統治時代の遺跡が残されています。ロマネスク様式時代からある数軒の家が保存されており、ヴェネツィア時代の美しいゴシック様式邸宅も見られます。13世紀に建てられたゴシック様式のフランチェスコ会派教会は、18世紀にバロック様式に改装されてディエタ・イストリアーナ・ホールとなりました。

ポレッチ歴史地区の時代区分
時代 特徴
紀元前2世紀 ローマ人による軍事拠点カストルムの建設
紀元1世紀 植民都市パレンティウムへの発展
3世紀 キリスト教コミュニティの形成
4世紀後半 礼拝堂の増築
5世紀 バシリカ式教会堂の建設
6世紀 エウフラシウス司教による聖堂の建設
13世紀 ゴシック様式のフランチェスコ会派教会の建設
18世紀 フランチェスコ会派教会のバロック様式への改装

ポレッチ歴史地区の構成

ポレッチ歴史地区は、エウフラシウス聖堂を中心とした宗教建築群で構成されています。聖堂の他に、6世紀に建造された八角形の洗礼室、16世紀の鐘楼、柱廊のある中庭、5世紀の聖堂跡、司教の邸宅、礼拝堂などがあります。

聖堂の内部は、金色で輝くモザイクの壁画で飾られており、特に後陣上部にある丸屋根には「聖母子のモザイク」が描かれています。聖母マリアを中心に天使とエウフラシウスが両側に並ぶというデザインで、カトリック教会で唯一残る聖母子のモザイクでもあります。後陣上部にはキリストと12使徒が描かれていて、その下には13世紀に建造された大理石製の天蓋があり、15世紀になるとルネサンス様式の浮き彫りが加えられました。

聖堂の西ファサードの先に設置されたペリスタイル(列柱廊で囲まれた中庭)のアトリウムには、ローマ時代の教会遺跡が残されています。さらに西には八角形の洗礼堂があり、中央の洗礼盤には洗礼のための聖水がたたえられています。アトリウムの北には司教宮殿があり、数々のホールが残されていますが、建設当時の建物は少ないです。また、聖堂の北東には小さなバシリカ式の記念礼拝堂が設置されました。

洗礼堂の西に立つ鋭いスパイア(ゴシック様式の尖塔)を持つ鐘楼は1522年の建設で、高さ35mを誇ります。これ以外に17世紀・19世紀に建設された三葉式礼拝堂などがあり、聖堂北にはモザイク画の床など4~5世紀の教会堂跡が発掘されています。

ポレッチ歴史地区の構成要素
要素 説明
エウフラシウス聖堂 6世紀にエウフラシウス司教によって建設された聖堂。初期ビザンツ美術のモザイク画が有名。
洗礼堂 6世紀に建造された八角形の洗礼堂。中央の洗礼盤には洗礼のための聖水がたたえられている。
鐘楼 16世紀に建設された高さ35mの鐘楼。頂上からはポレッチの街並みを一望できる。
中庭 柱廊で囲まれた中庭。ローマ時代の教会遺跡が残されている。
司教の邸宅 6世紀に建設された司教の邸宅。数々のホールが残されている。
奉納礼拝堂 聖マウルスと聖エレウテリウスの聖遺物を所有している。
ローマ時代の邸宅 聖堂の敷地内に残るローマ時代の邸宅。床のモザイクが見られる。
教会堂跡 聖堂の北に位置する4~5世紀の教会堂跡。モザイク画の床などが発掘されている。

ポレッチ歴史地区の価値

ポレッチ歴史地区は、古代ローマ時代から続く歴史を持つ街であり、ビザンツ帝国、ヴェネツィア、ハプスブルク家など、様々な文化の影響を受けて発展してきました。そのため、歴史地区には、それぞれの時代の建築様式が混在しており、歴史の重みを感じることができます。

ポレッチ歴史地区は、初期キリスト教の卓越した建造物群であるだけでなく、モザイク画、彫刻、大理石柱、スタッコ、家具といった装飾や調度品はローマやビザンツといった古代から中世にかけての文化を伝える稀有な証拠となっています。

ポレッチ歴史地区は、初期キリスト教の教会コンプレックスとして、教会堂、礼拝堂、洗礼堂、アトリウム、宮殿といった要素をほぼ完全に備えています。これらの建造物は、1

ポレッチ歴史地区の価値
価値 説明
歴史的価値 古代ローマ時代から続く歴史を持つ街であり、ビザンツ帝国、ヴェネツィア、ハプスブルク家など、様々な文化の影響を受けて発展してきた。
文化的価値 初期キリスト教の卓越した建造物群であるだけでなく、モザイク画、彫刻、大理石柱、スタッコ、家具といった装飾や調度品はローマやビザンツといった古代から中世にかけての文化を伝える稀有な証拠となっている。
建築的価値 初期キリスト教の教会コンプレックスとして、教会堂、礼拝堂、洗礼堂、アトリウム、宮殿といった要素をほぼ完全に備えている。これらの建造物は、1,400年前の姿をほぼ完全に留めており、初期キリスト教建築の貴重な資料となっている。

まとめ

ポレッチ歴史地区は、アドリア海に面した小さな港町でありながら、古代ローマ時代から続く歴史と、初期キリスト教建築の傑作であるエウフラシウス聖堂建築群を有する、歴史と文化の豊かな街です。

歴史地区には、ローマ時代の遺跡、ビザンツ様式の聖堂、ロマネスク様式の家、ゴシック様式の教会など、様々な時代の建築様式が混在しており、歴史の重みを感じることができます。

エウフラシウス聖堂建築群は、初期キリスト教建築の重要な資料であり、世界遺産に登録される価値のある建造物群です。

2. エウフラシウス聖堂の歴史

要約

初期の聖堂

エウフラシウス聖堂は、4世紀半ばにパレンティウムの聖マウルスに捧げられた礼拝堂として建設されました。礼拝堂から続く床のモザイクは、元々広大なローマ時代の邸宅の一部であったもので、現在もこの邸宅は教会庭園の中に保存されています。

この礼拝堂は、4世紀中に拡張され、本堂と側廊からなる教会となりました。床にある魚のモザイクは、この時代からのものです。ローマ皇帝ウァレンスの肖像が刻まれた硬貨が複数同じ場所で見つかっていることから、これらの日付が確定されました。

エウフラシウス聖堂の建設時期
時期 説明
4世紀半ば パレンティウムの聖マウルスに捧げられた礼拝堂の建設
6世紀 エウフラシウス司教によって現在の聖堂が建設された

現在の聖堂の建設

現在の聖堂は、聖母マリアに称号を与えられたもので、エウフラシウス司教時代の6世紀に建設されました。破損していた旧聖堂のあった場所に、553年から建てられました。

建設のために、かつての教会の一部が用いられ、切り出された大理石がマルマラ海の沿岸から輸入されました。壁のモザイクはビザンツ人の親方によって製作され、床のモザイクは地元の職人によって製作されました。完成には10年ほどを要しました。

エウフラシウス聖堂の構成

エウフラシウス聖堂は、6世紀の8角形の洗礼堂、近接した16世紀の鐘楼、柱廊で囲まれた中庭、監督司教の6世紀の邸宅、奉納礼拝堂からなる複合物の一部です。

2つの側廊は、18ある優雅なギリシャの大理石製列柱によって身廊から区切られています。列柱には全て聖エウフラシウスのモノグラムが含まれています。柱頭の間のアーチは化粧漆喰で装飾されています。

教会の家屋は、古キリスト教、ビザンツ、中世からの異なる美術作品からなり、貴重な聖なる対象となっています。奉納礼拝堂は祭器保管所の隣にあり、聖マウルスと聖エレウテリウスの聖遺物を所有しています。

エウフラシウス聖堂の構成要素
要素 説明
聖堂 6世紀にエウフラシウス司教によって建設された聖堂。初期ビザンツ美術のモザイク画が有名。
洗礼堂 6世紀に建造された八角形の洗礼堂。中央の洗礼盤には洗礼のための聖水がたたえられている。
鐘楼 16世紀に建設された高さ35mの鐘楼。頂上からはポレッチの街並みを一望できる。
中庭 柱廊で囲まれた中庭。ローマ時代の教会遺跡が残されている。
司教の邸宅 6世紀に建設された司教の邸宅。数々のホールが残されている。
奉納礼拝堂 聖マウルスと聖エレウテリウスの聖遺物を所有している。

まとめ

エウフラシウス聖堂は、4世紀半ばに建設された初期の礼拝堂を起源とし、6世紀にエウフラシウス司教によって現在の姿に改修されました。

聖堂は、洗礼堂、鐘楼、中庭、司教の邸宅など、様々な宗教建築から構成されており、初期キリスト教建築の重要な資料となっています。

聖堂は、ビザンツ様式とロマネスク様式の要素を融合させた建築様式で建てられており、内部には貴重なモザイク画や彫刻などが残されています。

3. 世界遺産への登録経緯

要約

登録基準

エウフラシウス聖堂建築群は、1997年にユネスコ世界遺産に登録されました。登録基準は、(ii)人類の創造的才能を表現する建築様式や技術の傑出した例であること、(iii)過去のある期間または文化圏における、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの価値を伝えるもの、(iv)人類の歴史上重要な時期を代表する建築様式、建築技術、都市計画、景観デザインの傑出した例であること、の3つです。

エウフラシウス聖堂建築群の登録基準
基準 説明
(ii) 人類の創造的才能を表現する建築様式や技術の傑出した例であること
(iii) 過去のある期間または文化圏における、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの価値を伝えるもの
(iv) 人類の歴史上重要な時期を代表する建築様式、建築技術、都市計画、景観デザインの傑出した例であること

登録の理由

エウフラシウス聖堂建築群は、初期キリスト教の教会コンプレックスとして、教会堂、礼拝堂、洗礼堂、アトリウム、宮殿といった要素をほぼ完全に備えています。これらの建造物は、1

聖堂内部のモザイク画は、初期ビザンツ美術の傑作であり、世界でも稀な芸術作品として高く評価されています。

エウフラシウス聖堂建築群は、初期キリスト教建築の展開を示す重要な建造物であり、世界遺産に登録される価値のある建造物群として認められました。

保存状態

エウフラシウス聖堂建築群は、建設当時の姿をほぼ完全に留めていますが、時代時代の改修・修復を受けています。基本的に大きな変更はなされていないものの、継続的な修復がモニュメントの多層的な歴史を留める史料となっており、むしろ本質的な価値を与えています。

近年の修復は、1964年のヴェネツィア憲章に則っており、真正性は高いレベルで維持されています。

まとめ

エウフラシウス聖堂建築群は、初期キリスト教建築の傑出した例であり、世界遺産に登録されるにふさわしい価値を持つ建造物群です。

登録基準(ii)(iii)(iv)を満たしており、初期キリスト教建築の展開を示す重要な建造物として、世界遺産に登録されました。

エウフラシウス聖堂建築群は、建設当時の姿をほぼ完全に留めており、保存状態も良好です。

4. 聖堂内部の装飾

要約

モザイク画

エウフラシウス聖堂の内部には、6世紀に作られた黄金のモザイク画が数多く残されています。これらのモザイク画は、初期ビザンツ美術の傑作として世界的に有名です。

後陣上部の凱旋アーチにあるモザイク画は、キリストを表しており、彼は「Ego sum Lux vera(私は真の光である)」と書かれた本を手の中に持っています。キリストに伴われる使徒たちは、誰もが付属物を持ち、上部のアーチにはモザイクで描かれたメダル(神の羊、Agnus Deiと12人の女性殉教者たちの肖像を刻んだもの)が含まれます。

後陣上部のヴォールト(ドーム型丸屋根)は、聖母子のモザイクで装飾されています。聖母子は天上の王座に座り、父なる神の象徴たる手の下にいる。これは、初期キリスト教の西方教会において唯一現存している聖母子の描写です。聖母は天使たち、教会の模型を持つエウフラシウス司教に両側を囲まれています。また地元の聖人たち、初代イストリア司教座・初代ポレッチ司教である聖マウルス、助祭長クラウディウスが描かれています。エウフラシウスとクラウディウスの間にいる子どもは、『助祭長の息子、エウフラシウス』(EVFRASIVS FIL ARC)という説明書きがあります。背景の草地に立つ全ての肖像は、花で覆われています。

エウフラシウス聖堂のモザイク画
場所 説明
後陣の凱旋アーチ イエスキリストを表しており、彼は「Ego sum Lux vera(私は真の光である)」と書かれた本を手の中に持っている。
後陣上部のヴォールト 聖母子と天使、エウフラシウス司教、聖マウルス、助祭長クラウディウスなどが描かれている。
後陣の窓の両側 受胎告知と聖母マリアの訪問を描いている。

その他の装飾

後陣の窓の両側にあるモザイクは、受胎告知(左側)と、聖母マリアの訪問(右側)を描いています。受胎告知のモザイク画では、天使が告知を暗示するように右手を上げ、左手は告知者(メッセンジャー)としてのシンボルである杖を持っています。マリアは紫がかった青い服を着て、ヴェールを被っています。彼女は左手に紡ぎ糸を持っています。

他方のモザイク画は、聖母マリアが聖エリザベタ(洗礼者ヨハネの母)を訪問する図が描かれています。どちらも、飾りひものたくさんついたケープをまとい、同時代の聖職の正服を着ています。小さな女性像が家のカーテンの影から見えます。3つの小さなメダルは、洗礼者ヨハネ、ゼカリヤ、天使を描写しています。

後陣の正面壁は、エウフラシウスと彼の業績への賞賛で埋め尽くされた狭い装飾帯模様で縁取られています。後陣の低い部分は、青貝を化粧張りした平たい石版で装飾されています。これらの一部は初期の羽目板材からもたらされました。正面壁は11の異なる装飾からなる21の壁地からなります。中央部には司教の冠がたち、燭台が両側に並んでいます。

エウフラシウス聖堂のその他の装飾
場所 説明
後陣の正面壁 エウフラシウスと彼の業績への賞賛で埋め尽くされた狭い装飾帯模様で縁取られている。
後陣の低い部分 青貝を化粧張りした平たい石版で装飾されている。
身廊と側廊を分ける18本の大理石柱 柱頭と化粧漆喰はロマネスク・ゴシック様式で、アーチにもモザイク画が施されている。

建築様式

エウフラシウス聖堂は、三廊式で3つのアプスを持つバシリカ式教会堂です。身廊と側廊を分ける18本の大理石柱の柱頭と化粧漆喰はロマネスク・ゴシック様式で、アーチにもモザイク画が施されています。

聖堂は、初期ビザンツ美術の影響を強く受けており、特に後陣のモザイク画は、ビザンツ美術の傑作として高く評価されています。

聖堂は、ビザンツ様式とロマネスク様式の要素を融合させた建築様式で建てられており、内部には貴重なモザイク画や彫刻などが残されています。

まとめ

エウフラシウス聖堂の内部は、6世紀に作られた黄金のモザイク画や、ロマネスク・ゴシック様式の柱頭など、様々な装飾で彩られています。

特に、後陣のモザイク画は、初期ビザンツ美術の傑作として高く評価されており、聖堂の内部を華やかに彩っています。

聖堂の建築様式は、ビザンツ様式とロマネスク様式の要素を融合させたもので、初期キリスト教建築の重要な資料となっています。

5. 文化財の保存活動

要約

保存活動の歴史

エウフラシウス聖堂建築群は、建設当時の姿をほぼ完全に留めていますが、時代時代の改修・修復を受けています。18世紀に聖堂が改修された際、建造物群の状態はよくなかったため、19世紀に洗礼堂やアトリウムが再建されました。その後も考古学的な発掘調査とあわせて修復が進められています。

近年の修復は、調査結果を元に細心の注意を払って行われており、完全性は維持されています。

エウフラシウス聖堂建築群の保存活動の歴史
時期 説明
18世紀 聖堂の改修が行われた。建造物群の状態はよくなかった。
19世紀 洗礼堂やアトリウムが再建された。考古学的な発掘調査も開始された。
現在 調査結果を元に細心の注意を払って修復が行われている。完全性は維持されている。

保存活動の現状

司教宮殿は1992年に移転しましたが、博物館となっており、教会堂は現在も大聖堂として使用されていてその機能を維持しています。

近年の修復は、1964年のヴェネツィア憲章に則っており、真正性は高いレベルで維持されています。

エウフラシウス聖堂建築群の現状
場所 説明
司教宮殿 1992年に移転したが、博物館となっている。
教会堂 現在も大聖堂として使用されている。

保存活動の課題

エウフラシウス聖堂建築群は、建設当時の姿をほぼ完全に留めていますが、時代時代の改修・修復を受けているため、オリジナルの姿を完全に復元することは難しいです。

また、観光客の増加による建造物への負担や、自然災害による被害なども課題となっています。

エウフラシウス聖堂建築群の保存活動の課題
課題 説明
オリジナルの姿の完全な復元 時代時代の改修・修復を受けているため、オリジナルの姿を完全に復元することは難しい。
観光客の増加による建造物への負担 観光客の増加は建造物への負担となる。
自然災害による被害 地震や洪水などの自然災害による被害も懸念される。

まとめ

エウフラシウス聖堂建築群は、長い年月を経て様々な改修・修復が行われてきましたが、建設当時の姿をほぼ完全に留めています。

現在も、博物館や大聖堂として機能しており、保存活動は継続的に行われています。

観光客の増加や自然災害など、様々な課題がありますが、関係者はこれらの課題を克服し、エウフラシウス聖堂建築群を未来へ繋いでいくために努力しています。

6. 観光地としての魅力

要約

世界遺産としての魅力

エウフラシウス聖堂建築群は、初期キリスト教建築の傑出した例であり、世界遺産に登録されるにふさわしい価値を持つ建造物群です。

聖堂内部のモザイク画は、初期ビザンツ美術の傑作であり、世界でも稀な芸術作品として高く評価されています。

エウフラシウス聖堂建築群は、初期キリスト教建築の展開を示す重要な建造物であり、世界遺産に登録される価値のある建造物群として認められました。

エウフラシウス聖堂建築群の魅力
魅力 説明
世界遺産 初期キリスト教建築の傑出した例として、世界遺産に登録されている。
モザイク画 聖堂内部には、6世紀に作られた黄金のモザイク画が数多く残されている。
歴史的な街並み ポレッチ歴史地区は、ローマ時代の遺跡や、中世の街並みが残されており、歴史と文化を感じることができる。

観光客向けの施設

エウフラシウス聖堂建築群は、観光客向けの施設が充実しており、見学しやすい環境が整っています。

聖堂内には、日本語を含む多言語対応の説明パネルが設置されており、モザイク画や建築様式について詳しく知ることができます。

また、聖堂周辺には、レストランやカフェ、お土産屋などが立ち並んでおり、観光客は快適に過ごすことができます。

エウフラシウス聖堂建築群の観光客向け施設
施設 説明
説明パネル 聖堂内には、日本語を含む多言語対応の説明パネルが設置されている。
レストラン・カフェ・お土産屋 聖堂周辺には、レストランやカフェ、お土産屋などが立ち並んでおり、観光客は快適に過ごすことができる。

ポレッチ歴史地区の魅力

ポレッチ歴史地区は、エウフラシウス聖堂建築群以外にも、ローマ時代の遺跡や、中世の街並みが残されており、歴史と文化を感じることができます。

また、アドリア海に面した美しい海岸線には、多くのビーチがあり、リゾート気分も満喫できます。

ポレッチ歴史地区は、歴史と文化、そして自然を満喫できる魅力的な観光地です。

まとめ

エウフラシウス聖堂建築群は、世界遺産に登録された歴史的建造物であり、初期キリスト教建築の傑作として、世界中から観光客を集めています。

聖堂内部のモザイク画や、歴史的な街並みを散策することで、歴史と文化に触れることができます。

ポレッチ歴史地区は、歴史、文化、自然を満喫できる魅力的な観光地であり、クロアチアを訪れる際にはぜひ訪れてほしい場所です。

参考文献

クロアチアの美しい世界遺産!ポレッチ歴史地区にあるエウ …

エウフラシウス聖堂 – Wikipedia

クロアチアの世界遺産「ポレッチ歴史地区のエウフラシウス …

ポレッチ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群 – 世界遺産 …

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世界遺産 エウフラシウス聖堂 (クロアチア・ポレチュ …

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